人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【置】 神経質 フィウクス


随分と久し振りに生家への手紙を認めた。

この10年来、家族とは殆ど他人のようなものでこそあれ。
ここに居る為の頼み事であれば
大抵は聞き届けられた。
それほどまでに彼等は戻って来て欲しくないんだろう。
あの場所の、唯一の恥とも呼ぶべき自分という人間に。

だから、これも、きっと。
何らかの形で聞き届けられはするんだろう。
(L0) 2022/05/07(Sat) 5:50:20
公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00

【置】 神経質 フィウクス




……

………


…………だからどうにも私には、
人生の半分以上を過ごしてきたこの場所で
この場所をもう一つの家として生きていけるような、
卒業とはまた別の選択肢が必要なように思うのです。

叶うなら、私はこの場所で生きていきたいのです。

先生方の配慮や尽力も虚しく、
今やこの10年間を無益に過ごして来た私には
過ぎた願いとは思いますが────
(L1) 2022/05/07(Sat) 5:52:22
公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00
ラピスは、中庭で休んでいるバレンタインを見かけた。
(a17) 2022/05/07(Sat) 17:46:52

【人】 司書 エルナト

>>+9 バレンタイン

ちらり、と。
建物の影からひょっこり顔を出す少年が一人。
そこに目当ての人物がいることを確認し、
少し悩み………それから、小走りで駆け寄る。

「バレンタインくん。起き……てるよね?」

確か目は動いてたはず。
正面にいた方が良いかな、と立ち位置を整えて。

「本、読めたかなって。」

その状態だと読めないんじゃないかな、なんて。
一つの心配であった。
(7) 2022/05/07(Sat) 19:00:07

【人】 月鏡 アオツキ

「良いんですか〜?
 有難う御座います、イシュカもやっていましたからね〜。
 生徒たちも使うかもしれないので暫くかしきりにしても?
 こっちの区域なら片付けも要らないって、嬉しいです〜」

両手を合わせて喜んでいるように見える実習生。
その日の放課後は厨房を借りていた。

朝には機嫌が良さそうな口調で。
夕方辺りには気晴らしのように誰かと話す彼は、
いつもより髪がなんだか短くなっている。

「パン、捏ねますか〜。学生の頃ぶりですね〜。
 食べきれなかったらイシュカやバットくんの口に
 全部突っ込んでやりましょう」

一品目のパンは54%の出来だったらしく、香ばしい香りが廊下まで漂っていた。

メモがおいてある。
『パン作り開催中。好きな形を捏ねて持って帰って下さいね』
(8) 2022/05/07(Sat) 19:12:32

【人】 司書 エルナト

>>+10 バレンタイン

「…そう、よかった。」

いつも少し眠たげな声。
先日ははきはきとした声。
今はそのどちらでもなく、何の感情もない電子的な声。
どうしたって、いつものように微笑むことはできない。
可愛がっていたペットが、補助具を付けないと
歩けなくなったような……そんな気持ち。


「……謝らないでよ。別にいいんだ。」
「最後まで読もうとしてくれたなら嬉しいな。」
「本は、最後まで読まないと意味がないからね。」

物語なんて、ラスト一ページで急に変わったりするものだから、と。
少し眉を下げながらも、微笑んで。

「……まだわかんないよ。何か起きるかもしれないさ。」
「……そうだ!本、今どこにある?」
「良かったら、読み聞かせしてあげようか?」

結構、初等部の子達にも好評なんだよ、なんて。
今度はしっかりと笑いかけて見せて。
(9) 2022/05/07(Sat) 19:31:32

【人】 高等部 ラピス

「………」

じっ……。
こねこねと形作られるパンたちを眺める。
パンの香りにつられて、
他の生徒たちが集まっているようだ。

率先してパン作りに興じている実習生の姿を見て、
自分もやろうかな……と厨房に入る。
気晴らしはいつだって必要だ。
手袋の上から更にビニール袋をつけて、こねこね。
まんまるの形に整えていく。

少女は固いパンが好き。
パンの固さ:43%
(10) 2022/05/07(Sat) 19:57:48
ラピスは、ほどほどに固いパンができた。
(a18) 2022/05/07(Sat) 19:58:19

【人】 月鏡 アオツキ

「あらあら〜 ほどほどに固そうなパン。
 わたしのこれはなんでしょう。動物には見えますね。
 何かの動物に見えるパンです」

54%ぐらい動物に見えるパンを見せながらまた何かこねている。

「ラピスさんは自分用ですか?
 誰かにあげたりするんですか〜?
 私はせっかくですから食べて貰おうと思ってます」

たわいない話をしながら、もう少し食感あ良い物をと。
まじまじとレシピを見ながら、もう一度こねるのであった。
94%。
(11) 2022/05/07(Sat) 20:05:28
アオツキは、しっかりレシピを見ながらお店に出せそうなパンを作り上げた。
(a19) 2022/05/07(Sat) 20:06:17

【人】 司書 エルナト

>>+11 バレンタイン

「……うん、よかった。」
「君が、ただの器だけになってしまったらって、心配だったけど。」
「ちゃんと君が、そこにいるみたいで、良かった。」

動かぬ体、電子の声。
人と呼ぶには些かばかり冷たくなりすぎてしまったけれど。
でも、きちんと心は君のまま。
それに、何もかもを投げ捨てたりしてるわけでもない。
君が落ち込んでいないのならば。
自分が悲しんでいてはいけないなと、緩く首を振り。

「………それ、図書室から持ってった本じゃないよね?」
「数か月前から転々と帰ってきてない本があるけれど…」

すこしじと……っと君を見て。
それから、大丈夫だよ、と仕方なさそうに笑って。

「じゃあ、探してくるから少し待ってて。」

そうして一度、君達の部屋まで。
何事も無ければそれなりの時間の後、帰ってくるだろう。
(12) 2022/05/07(Sat) 20:08:04
エルナトは、パンの香りを良いとは思えないし、味なんてわかりもしないけど。でも、パンを食べる皆の顔は好きだった。
(a20) 2022/05/07(Sat) 20:09:18

【人】 高等部 ラピス

「!」

『誰かにあげるのも良いかもしれません』

固いパンは自分用にするとして、
自分も動物型のものを作ってみることにした。
二重に手に被せものをしているせいか少し動きはぎこちないけれど。
実習生は流石そつなく作っているなぁ、と感心していた。

動物っぽさ:86
(13) 2022/05/07(Sat) 20:15:45
ラピスは、かなり動物っぽくできた。
(a21) 2022/05/07(Sat) 20:16:16

エルナトは、そこかしこに置いてある本に溜息をついて、目当ての本を探す。
(a22) 2022/05/07(Sat) 20:31:24

エルナトは、ベッドの上にあったそれを拾い上げる。今まではここで寝ながら読んでいたのだろうか。
(a23) 2022/05/07(Sat) 20:44:46

エルナトは、少しだけ部屋を見まわしてから、君の元へと戻らないと、と足を出口へ向けた。
(a24) 2022/05/07(Sat) 20:56:48

エルナトは、本を両手で抱えて、来た道を戻る。
(a25) 2022/05/07(Sat) 21:25:33

エルナトは、この本の結末は、そんなに大きなどんでん返しもない、普通のものだけど。
(a26) 2022/05/07(Sat) 21:26:07

エルナトは、その普通をしっかりと受け止めることが、大事なのだと思うから。
(a27) 2022/05/07(Sat) 21:26:40

【人】 司書 エルナト

>>+12 バレンタイン

「……や、おまたせ。」

とてとて、小走りに戻ってくる。
両手で抱えるのは、烏と兎の絵が描かれた本。
君の正面にまた立って。

「本当にいろんな本が散らばってたね。」
「ちゃんと読んで、元の場所に戻しなさい。」

なんて言うお叱りも飛ばしつつ。

「どこまで読んだ?」
「続きから、読んであげようね。」

ぱらり、本を捲りながら、問いかけた。
(14) 2022/05/07(Sat) 21:30:17

【人】 司書 エルナト

>>+13 バレンタイン

「ん、じゃあ124ページからかな。」
「結構読んではいたんだね。」

残りはそんなに長くない。
夕ご飯までには読み終われるくらいの量。
例え君から何の反応もこなくとも。
きちんと、最後まで読み終えよう。
それが友達として、君にしてあげられる事だろうから。

縮まった距離。
文字が見えた方が良いかな、と隣に寄り添う形にして。
二人で本を覗き込む姿勢になって。

「………うん、いいよ。」
「ちゃんと読むなら、いくらでも時間をかけて。」
「きっと本たちもそうしてもらいたがってる。」

にっこり微笑んで。
それから、ゆっくり、穏やかで柔らかな。
変声期の来ていない、ボーイソプラノの声で読み上げていくのだった。
(15) 2022/05/07(Sat) 22:07:39
エルナトは、「太陽には烏、月には兎───」「三つ足の烏は玉兎めがけてついに羽根を広げ────」
(a28) 2022/05/07(Sat) 22:08:55

エルナトは、静かに、読み進めていく。
(a29) 2022/05/07(Sat) 22:09:09

エルナトは、淀みなく読み上げていく。空が赤く染まる頃、ついに指は最後のページを捲り。
(a30) 2022/05/07(Sat) 22:30:06

エルナトは、「────めでたし、めでたし。」金烏玉兎の話を、君に聞かせたことだろう。
(a31) 2022/05/07(Sat) 22:31:03

アオツキは、イシュカのパンをみて、お花には見えますよと励ましの言葉を送った。
(a32) 2022/05/07(Sat) 23:53:31

リアンは、今日は昼食以降、表で姿が見えなかっただろう。
(a33) 2022/05/08(Sun) 0:07:54

【人】 司書 エルナト

>>+15 バレンタイン

当たり前の物語が、当たり前の結末を辿る。
ありふれた恋物語。
どこにでもある、普通の。
辿るべきところを辿った物語。

きっと世の中の全ての事は、同じように。
何一つ気にかけずとも、流れていくはずで。

「………?センセイ?」

君がどこかに語った言葉は、少年宛ではなくて。
だからそれの理解はできなかったけれど。

「……満足できたかな、なら、よかった。」
「…そろそろ晩御飯時だ。バレンタインくんは、ご飯は食べられないかな。」
「顔くらいは出しておく?」

出すなら、君の車椅子を押して共に食堂に向かうし。
そうでないなら、またね、と微笑んで。
本は図書室に戻すため、抱えて。
建物の中へ歩を向ける事だろう。
(16) 2022/05/08(Sun) 0:27:32
ラピスは、アオツキの励ましの言葉にうんうんと頷いていた。
(a34) 2022/05/08(Sun) 0:28:11

エルナトは、「今の方が君の事を沢山知れるのかもね」と車椅子の彼に笑って
(a35) 2022/05/08(Sun) 0:44:08

エルナトは、君が食堂に顔を出すと言えば、嬉しげに笑って。だって、友達と一緒の方が楽しいから。
(a36) 2022/05/08(Sun) 0:45:03

エルナトは、るんるんと、楽しげに君の車椅子を押しただろう。
(a37) 2022/05/08(Sun) 0:45:36

エルナトは、本音を冗談の皮で隠して笑った。
(a38) 2022/05/08(Sun) 2:06:03

エルナトは、人が  にしか見えない。
(a39) 2022/05/08(Sun) 2:06:23

神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。
2022/05/08(Sun) 5:55:40

【置】 神経質 フィウクス


この施設にも体裁というものがある。
きっと自分だけを特別扱いする事はできない。

つまりは、この要望さえ通ってしまえば、或いは。
この場所で生きていく為の選択肢を、
この場所の中に居るままに選ぶ事ができるようになる。
大人達がそれを棄却する理由が少ない事を知っている。

それがいつの事になるかはわからないけれど。
誰もがとはいかないかもしれないけれど。
それでもきっと、今よりはずっと望みがある。
(L2) 2022/05/08(Sun) 16:43:27
公開: 2022/05/08(Sun) 17:00:00

【置】 神経質 フィウクス


病気が治らずとも、病気を治さずとも。
自分達にはあまりにも生きづらい外の世界へと
強引に放り出される事なく、『普通』になれない事で
目に見えない圧力にじわりじわりと絞め殺される事も無く。

生きていく事だけなら、ほんの少しだけ楽になる。
現状維持ができる。
その後にどうするかはそれぞれの決める事。

ここでさえ生きづらいのであれば、変えていくしかない。
紛れもない自分達の手で。
内部から、音も無く、少しずつ。

広すぎる外の世界よりは、ここはきっと変えやすい。
(L3) 2022/05/08(Sun) 16:44:05
公開: 2022/05/08(Sun) 17:00:00
神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。
2022/05/08(Sun) 16:44:29

シャルロッテは、廊下に赤い線を引き、当て所なく歩く。
(a40) 2022/05/08(Sun) 18:45:54

シャルロッテは、そのうちに、医務室へと運ばれるだろう。
(a41) 2022/05/08(Sun) 18:46:11

【置】 司書 エルナト

大人達に連れられて、どこかに連れてこられた。
園芸部の管理する場所の一つ。

「…………はい、僕がやりました。」

ぼや騒ぎも。
初等部の子への悪質な悪戯も。
2名への
常軌を逸した加害行為
も。

「…だって、ただの家畜じゃないですか。」
「あの子達も、貴方達も。」
「ただのご飯じゃないですか。」

ご飯を得るために行動をして、何が悪いのか。
エルナトはまるっきりわからなかった。
エルナトは歪んでいる。

エルナトは、人間を家畜にしか見れないから。
エルナトは、人に、家畜に思う以上の感情を抱けない。

大人達が溜息をつくのを、不思議そうに眺めた。

フゴフゴ、という音が聞こえた。
(L4) 2022/05/08(Sun) 19:45:19
公開: 2022/05/08(Sun) 20:45:00

【置】 司書 エルナト

───家畜と人が違うという事を、学びなさい。

大人達がそう言って、部屋を出て行った。
意味が分からなかった。
ようやく暗闇に視界が慣れてきて、
ここが豚の飼育小屋である事に気付いた。

「………気持ち悪い。」


エルナトにとって、人が家畜であるならば。
本来の家畜は、何一つの益ももたらさらない、
ただの気持ち悪い生物でしかなかった。
臭いし、不味いし、可愛くないし。
人はあんなに可愛いのに、なんでこいつらはこんなに
気持ち悪いのだろう、と常々思っていた。

「……?な、なに……?」

豚たちが自分に擦り寄ってくるのを見て、壁際に後ずさった。
(L5) 2022/05/08(Sun) 19:49:00
公開: 2022/05/08(Sun) 20:50:00
フィウクスは、あなたがそう思うなら、きっとあなたの友人だ。
(a42) 2022/05/08(Sun) 19:50:36

【置】 形容矛盾 フィウクス


おかしくたって、それでいい。

これが自分の在り方だ。

そんな自分の、自分達の居場所を作ると。

あの時確かにそう約束したのだ。
(L6) 2022/05/08(Sun) 19:54:04
公開: 2022/05/08(Sun) 20:30:00

【置】 形容矛盾 フィウクス


きっと途方も無い時間が掛かる事だろう。

望む全てが手に入るとも限らないだろう。

けれど行動を起こさなければ何も始まらない。

その場に留まり続けるには歩き続けなければならない。


この場所の在り方が気に食わないから望む形に作り変える。

患う病を自己の一部と受け入れるような人間を否定しない。

一人でも多くの誰かが暗い顔をせずに済むような。

いつかそんな場所になるように。
(L7) 2022/05/08(Sun) 19:54:38
公開: 2022/05/08(Sun) 20:30:00

【置】 悲憤慷慨 フィウクス


この病がある限り、心折れる事は無いけれど。

どうせ一人でも為すのなら、誰の手を取ったっていいだろう。

さあ、これから新しく始めよう。

誰かが生きていく為のこの場所を。
(L8) 2022/05/08(Sun) 19:55:15
公開: 2022/05/08(Sun) 20:30:00

【置】 司書 エルナト

ガン!
と強く体当たりされて、つい尻餅をつく。
そこに、自分よりずっと重い生き物が、覆いかぶさる。

「さ、触らないでよ、きもちわる………っ!?」

なんて、悪態をつき終わる間もなく。
視界に入ったものをみて、ひっと小さく喉から声が出た。

「や、やだっやだやだやだ!!なにするの!?!」
「や、えっやめて!僕はお前と同じじゃない!」
「きっ気持ち悪い……!やだっ!やめろ!!」

おかしいと思った。
此処に入る前に、服を脱がされたことも。
何かを体に塗られたことも。
今、こいつらが興奮していることも。
その興奮の象徴を、大きく主張していることも。

人が家畜を食べ、少年が人を食べ、家畜が少年を食べる。



「い”っ…!痛いいたいいたいいたいイタイ!!!
 ぐっぎ、………ぃぃいいい!!!」



叫び声も、ミチミチと何かが無理に広がる音も。
獣が獣らしく動く音も、それに合わせて出る苦悶の声も。

どこにも聞こえることはなかった。
少年は、人と家畜の違いを知れた。
(L9) 2022/05/08(Sun) 19:56:10
公開: 2022/05/08(Sun) 20:55:00

【置】 悲憤慷慨 フィウクス


宵の明星が上る頃。

それを見上げる者の姿は何処にも無く。

今はただ崩れ行くこの星と共に行こう。



「──この病に治療は必要ありません。」
「病を自らの一部と受け入れ生きて行く事も一つの道でしょう。」
「その代わりに、
約束通り

「これから先もこの場所に留め置いてくださるなら、それで──」
(L10) 2022/05/08(Sun) 19:56:17
公開: 2022/05/08(Sun) 20:30:00
悲憤慷慨 フィウクスは、メモを貼った。
(a43) 2022/05/08(Sun) 20:03:45

【置】 月鏡 アオツキ

『どうしましたか〜 クロツキくん』



■■
は僕に優しくしてくれた。


『笑顔でいるのがいいですよ、この口調ですか〜?
 こうしたほうが生徒がよく話を聞いてくれるんです』



■■
は僕にたくさんの事を教えてくれた。


『パンをこねてみますか?
 必要ないなんて言わないで下さい。
 やってみないとよさはわかりませんよ』



■■
は先生になりたいのだといった。
(L11) 2022/05/08(Sun) 20:04:14
公開: 2022/05/08(Sun) 20:05:00

【置】 月鏡 アオツキ

『先生になったら、少しでも生徒達の為の規律を作れます。
 だから私は先生になるんですよ。
 そのためにはいくら苦しくて辛いことも耐えられるんです』

『だからクロツキくん、君は私の手で幸せになって下さい』



■■
のことが、僕は好きだった。
好きだった、はずだ、だって。
貴方のことしか考えられなかったから。
(L12) 2022/05/08(Sun) 20:04:51
公開: 2022/05/08(Sun) 20:05:00
月鏡 アオツキ(匿名)は、メモを貼った。
2022/05/08(Sun) 20:05:36

月鏡 アオツキ(匿名)は、メモを貼った。
2022/05/08(Sun) 20:06:10

【置】 月鏡 アオツキ



■■
、今日貴方から教わったところが出たんだ。

ちゃんと先生の言うこと聞いて、子供達を連れて行ったよ。

僕は貴方が褒めてくれるなら幸せだ。

だってこんな気持ち初めてだから。

不意に口づけを交わした。

あれ、その後の貴方の顔を思い出せない。

卒業をしても一緒に居て欲しいと願った。

だってこんなにも、
■■
の事が好きだから。

死ぬまで一緒に居たいと思った。

どうして、いなくなったの?

どうして、どうして僕の前から消えてしまったの?

一緒にいてくれるって言ったのに、いなくなるわけがない。
いなくなるわけがない、ねえ。
(L13) 2022/05/08(Sun) 20:07:44
公開: 2022/05/08(Sun) 20:10:00

【置】 月鏡 アオツキ

 

『クロツキ、将来の夢はできましたか?
 私と一緒に先生をしませんか!』



先生になる為に通うと決めた学校も、モノクロに見える。
応援してくれる先生はもういない。
何のために通えばいいのかわからない。
ただ一人、笑顔で声をかけてきた誰かは言った。



『貴方の髪の青色、綺麗だね! 好きな色だったりするの?』

あお、貴方の名前の色だった。


「――『ええ、好きですよ青色。その髪の色素敵』
ってよく言われるんです〜」
(L14) 2022/05/08(Sun) 20:09:19
公開: 2022/05/08(Sun) 20:10:00

【置】 月鏡 アオツキ

先生になろう、■■が目指した先生に。
そうすれば貴方は褒めてくれるでしょう。

僕がいなくなれば良かったんだ。
本物の先生になるべきだったのは■■だ。
僕がいなければ、僕さえいなかったら■■は先生になれていた!

だから、僕は死なないといけない。
僕は僕を殺して、先生になる。

そうすれば、私は、生徒を幸せに出来るようになる。
先生と一緒に居られる。




――僕が先生になれたら、誰かは褒めてくれますか。
(L15) 2022/05/08(Sun) 20:09:44
公開: 2022/05/08(Sun) 20:10:00
月鏡 アオツキは、メモを貼った。
(a44) 2022/05/08(Sun) 20:10:09

月鏡 アオツキは、メモを貼った。
(a45) 2022/05/08(Sun) 20:11:24

バラニは、そんな未来は認められないから。
(a46) 2022/05/08(Sun) 20:11:34

リアンは、フィウクスの手を借りて歩いていく。
(a47) 2022/05/08(Sun) 20:15:58

リアンは、これからも共にある、大切な友人だと思う。
(a48) 2022/05/08(Sun) 20:16:58

【置】 年相応の リアン

リアン・モーリスは、小国の王族だ。
正確には、王の座を継承するはずだった第一王子
だった

美を第一とする国王一族の中で、良い教育を受け育てられたが、第二王子により、隠していた病気による痣や傷を目敏く発見し、家族に吹聴される。
王の座を欲していた第二王子は、自身を愛していた母を利用して兄を追放させる。

風評を広めると同時に、厄介払いの為ギムナジウムにその身を送られることとなる。
13歳の頃である。
(L16) 2022/05/08(Sun) 20:44:19
公開: 2022/05/08(Sun) 21:50:00
ラピスは、人気のない廊下で教師に呼び止められた。
(a49) 2022/05/08(Sun) 20:49:19

【置】 王として リアン


リアン・モーリスの病気は"対行病"と称されるものである。
善行を積むほど、体は醜く変化し 悪行を積むほど、体は美しくなっていく病気。

既に彼の身体は、ほとんどが痣と傷 そして瘤で埋め尽くされている。
化粧で誤魔化しているものの、右半分の顔面は痣で覆われ 右の眼球は腐りきって失明している。

リアンが悪行を積まなかったのは、善き王である事を目標としており 自身のポリシーと反する為であるとされている。
(L17) 2022/05/08(Sun) 20:50:49
公開: 2022/05/08(Sun) 20:55:00
ラピスは、空き教室で、問診票への記入を指示された。
(a50) 2022/05/08(Sun) 20:51:21

ラピスは、事務的に記入を進めていった。
(a51) 2022/05/08(Sun) 20:52:08

【置】 童心 クロノ

──急性老若化症。

心因的なものにより身体年齢が変化する奇病。
臓器まで老化・若化を短時間で起こすために
身体的負担が大きく、寿命が著しく短縮される病気だ。

クロノの場合は、喜や楽といった好感情で老化し、
哀や不安、恐怖といった負感情で若化する傾向がある。
それ以外については判明していない事が多く、
20代程度の「弱老化」も多く観測されている。

発症率のごく少ないその病気に、
正しい治療法は見付かっていない。


この『病気』を治す最も簡単な方法は。
年齢を操作する『感情』そのものを喪ってしまえばいい。
『心』を壊してしまえばいい。

そう、ギムナジウムの大人達は判断した。

──他の症例が無いからこそ、そう判断する他無かった。


尤もこの奇病は、サンプル数も少ない。
ただ治すだけでは、勿体ない。
幾らかの施行実験の後、サンプリングの後、
そういった『治療』を施される。


だから、次の日。クロノの姿は無い。
(L18) 2022/05/08(Sun) 20:52:35
公開: 2022/05/08(Sun) 21:00:00
ラピスは、ある言葉を教師に掛けられた。耳を疑った。
(a52) 2022/05/08(Sun) 20:53:23

ラピスは、その言葉がどうしても許せないと思って、
(a53) 2022/05/08(Sun) 20:55:27

ラピスは、そのまま腕を振りかぶって、
(a54) 2022/05/08(Sun) 20:56:05

ラピスは、初めて、怒りのままに人を殴りつけた。
(a55) 2022/05/08(Sun) 20:56:11

ラピスは、初めて、ギムナジウムの大人に反抗した。
(a56) 2022/05/08(Sun) 20:56:32

エルナトは、もう動かなくなった"餌"を、自室に持ち帰った。甲斐甲斐しく手当てをしよう。
(a57) 2022/05/08(Sun) 20:58:15

エルナトは、人が家畜のお世話をするように。
(a58) 2022/05/08(Sun) 20:58:32

【置】 王として リアン


外に振り撒かれた風評と、この病のせいで。
まともに社会には出られないことが分かっている。

だから、大人に貰った特権を使って。
"自ら"治療を受ける事で。大人達に取り入る心算でいる。
ここで生きていくために。

その時王に目を向けたもの、手を取ったものを巻き込んで。
崩れかけの星は未来に向かって歩いていく。
(L19) 2022/05/08(Sun) 20:59:29
公開: 2022/05/08(Sun) 21:00:00