【人】 中隊長 アーサー[白地に青のアラベスクの走る石廊を歩く。 朝と昼との合間、日差しを避けた道はまだ ひやりとした風が吹いていた。 外気温は高いが、陽さえ凌げば心地良い風が吹く。 十年近く暮らして得た知識。 流浪の頃には何度肌と喉とを焼かれただろうか。 喉奥でく、と笑って回想を追いやる。 こんな事を思い耽ってしまうのは、 あの頃とは違う剣呑とした空気が この国に充満しているからだろう。 何度もすれ違う警備兵は挨拶すら碌にしてこない。 ピリピリとした視線を一度此方に向けては、 足早に廊下の奥へと消えていく。] (57) 2021/04/15(Thu) 6:16:57 |
【人】 中隊長 アーサー[受付の司書官に何時もの様に挨拶をして。 頼んでいた本の貸し出しを願い入れる。 何冊もの棋譜。 雑学書。 王宮内の情勢を知らせる封書。 東の国の詩集。 受け取れば踵を返しその場を離れる。 ………ああ、そういえば あいつは本も読むのだったか。 ふ、と気付いて立ち去ろうとした書庫の内部へ立ち戻る。 一つ思案し、ある棚の影にと姿を消して。]* (60) 2021/04/15(Thu) 6:19:28 |
【人】 中隊長 アーサー[棋譜 雑学書 東の国の詩集 戦術書 歴史書 □□□ 随分な荷物を得てしまったものだ、と 内心何処か苦笑しつつも気分は晴れやかであった。 何分良い手土産を見繕えたのだから道理ではある。 手渡した時にどんな顔をするだろうか。 想像するだけで楽しく。] (100) 2021/04/15(Thu) 23:18:17 |
【人】 中隊長 アーサー[紐で結わえた本束を提げ王宮書庫を発つ。 気付けば陽はすっかり頂点へと辿り着き 庇の無いがら空きの外苑を照らし尽くしていた。 木陰を歩けばまだ直射は避けられそうだが 景観を整える為淑やかに切り揃えられた木々の 細やかな枝垂れは短く、薄く。 色素の薄い目にはどうにも酷な道に映った。] 市場の方に行くには 此処を抜けた方が早い、が [肩を竦ませ踵を返す。 仕方が無い、と遠回りの道を選び、] (101) 2021/04/15(Thu) 23:19:23 |
【人】 中隊長 アーサー[ついでに大隊長殿にでも いいや、旅団長殿にでも挨拶に行っておこうか。 手土産が無いな。ならば、 参謀室の方にでも……… と、 思い出して、 先程受け取った封書を取り出した。 周囲に人が居ない事など把握済みで、 人目も憚らず三つ折りの紙を 取り出し広げる。] (102) 2021/04/15(Thu) 23:20:07 |
【人】 中隊長 アーサー[概ね予想通りの文面が認められた それにふ、と一笑すれば、 悩ませていた歩先を定め、 王宮の或る一区画へと向かい始めた。 ―――― 数刻の用事を済ませたならば 昼餉を求め、気に入りの店の方面へと]* (103) 2021/04/15(Thu) 23:20:42 |
【人】 中隊長 アーサー[陽によって煌めく大河。 数多くの星が手も届きそうな間近で犇めき動いている。 そんな事を誰かが言っていたかもしれないな、と 時折跳ねるその潺を眺め歩いていた。] (183) 2021/04/17(Sat) 5:57:18 |
【人】 中隊長 アーサー相変わらずの仏頂面だな。 そんな顔では民衆を怖がらせてしまうぞ? [目の前から歩いて来た 金糸雀色の軍服に向けそう投げかける。 此方に気付いていたか、気付いていなければ 声を掛け顔を上げた際にでも 笑んでみせて ] 暫く振りだな、ダイゴ。 良くやっているか? [そう挨拶を重ねるだろう。 薄らと、いつもより ]**憂いて見えるのには気が付きながら。 (185) 2021/04/17(Sat) 5:59:24 |
(a23) 2021/04/17(Sat) 6:15:22 |
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