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【人】 月鏡 アオツキまるでくじ引きでも引かれてるかのように、 この班の子達は、一人ずつ消えていく。 しかし、イシュカもバットも戻ってきている。 他の子達が姿を現さないのも――時間が全てを解決するだろう。 それなのに、不安を煽るような現状だけが ただただ、上手く作り上げられていく。 現に私ですらバラニの話を聞けば、僅かに制止していた眉が動いた。 「――え? どうしましたか〜。 はい、ええ。なにがあったんでしょうね……聞いてきて欲しいんですか? 怖いって?」 食事を終えて歩を進める。 約束も破って、相まみえることのなかった同僚の元へ。 (15) 2022/05/05(Thu) 0:18:34 |
【人】 月鏡 アオツキ>>+6 イシュカ 「言葉遊びでもしていますか?」 眉をピクリと動かし、瞳を覗きこむ。 軽口をかえせるような様子ではない所から冗談ではなさそうだと感じた。 「流石にその様子は生徒を不安にさせかねません、 私は放っておくことができませんね〜」 私は嘘をつけないのに、困った男だ。 「言い換えましょうか〜。 今のイシュカは、ここにいない方が迷惑になりませんよ」 「私は授業があるので面倒はみません、自分の部屋に行って下さい」 持ち上げるように手を引いて、立ち上がる。 近くの生徒には心配しないでください、といつもの言葉を吐いた。 ここ数日で何人を食堂から連れ出したかを思い出す。 昔自分も掴まれたような気がしたが、遠い記憶の彼方。 食事の時間は毎日なにかが起こる、それが、ここでの日常だ。 (18) 2022/05/05(Thu) 4:21:59 |
【人】 月鏡 アオツキ>>+7 イシュカ 「同僚……いえ、まだ先生の身にもなっていない君を見捨てるほど薄情でもないんですよ〜。 私はみなくてはいけない子がたくさんいますが、イシュカもここにいる限り対象です」 仕事のうちであること、そしてただの私情であること両方を混ぜて説明をする。 君は生徒のようで生徒ではない、先生のようで先生ではない特別なくくりだ。どう扱うかマニュアルにはあまりのっていない。 「まあ、君も私よりも構う相手がいるみたいですし 後で埋め合わせはしてくださいよ。 しばらく待ちぼうけを食らって機嫌が悪いんですから」 それでも食堂を去るまでは共にあるき、 程よいところでその背を見送ることにしただろう。 (21) 2022/05/05(Thu) 10:57:38 |
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