【人】 マジシャン 夜長[元気かと聞いて元気だと返ってくる。 本当のところがどうなのかは分からないが。彼がそう返してくれるのがうれしかった。声を聞けただけでも、彼が微笑んでくれるような気がした。それが自分の声を模したものだとしても>>45言葉と思いは伝わるのだと思え。 彼の返答に緩く目元を緩め 煌めく街の壁から離れればそのまま歩きだした。 幸いというか、故意に彼の住まいに近い仕事場を今日は選んだ。 まだまだ駆け出しの身だけど、少しずつ選ぶ事が出来るようになってきたのは、きっと彼のおかげだ。彼を思えば仕事にも精がでるというのは変だけど。 でも、彼に釣り合う男で居たいからこそ 自分は少しばかり背を伸ばし] (52) 2020/12/26(Sat) 10:43:32 |
【人】 マジシャン 夜長…ありがとう。 ああ、もちろんその気だったさ。 後一時間後ぐらいにつく予定だから。 ……部屋を暖めておいてくれ。 [明日も平日だ。>>46 無理をさせることはできない、そう分かっているのに彼を思えば湧き立つ情欲があった。今すぐにでも彼を抱きしめたいと。 清廉とした佇まいの彼の衣の中を自分は知っている。自分だけが知っている。いや自分以外に知らせる気などない。 此方の休みは不定期故に、逢瀬は夜が多く、夜の帳に濡れる色が自分は好きだった。足が自然と早くなるのは愛しい恋人の寂しさを埋める為だ。 手にしたカバンの中にしまったプレゼントだけでは足りない。 そんな気がして、サンタクロースの恰好をしたおじさんから、ケーキを買えば馴染みあるインターホンを押すまでが長く感じられた*] (53) 2020/12/26(Sat) 10:46:17 |
【人】 マジシャン 夜長[一時間後――] …メリークリスマス。 [電子の文字で贈った言葉を 今度は、生身の声で彼に届けよう。インターホンを鳴らせば、出てきてくれた彼に柔く微笑み。その身を抱きしめただろう。もちろんケーキを落とさぬように、強く抱きしめることは出来ないが、周囲を気にする前に、その手を引いて ドアの中へと抱きしめたまま滑り込めば、きっと 唇を奪おうとするだろう*] (54) 2020/12/26(Sat) 10:46:43 |
【人】 マジシャン 夜長[恋人の顔を見れば抱きしめる腕は止まらなかった。 ドアの内側で触れた唇は暖かく、彼が部屋を暖めて待っていてくれたのだとわかった>>68仕方ないとばかりにも目を閉じてくれる彼が嬉しい。ああ、と頷いたのは食事に対する心配に対して。こういった小さな事を案じてくれるのが嬉しい。彼の中で自分がどれ程の存在を感じさせてくれる。>>69] …仕事先で軽食が出てな。 それなりにお腹は膨れたんだ。 [そうこたえたのち、 それから母親のような心配をする彼に甘える子どもの振りをして、すり寄った。こうするのは年下の恋人の特権だと思う。最も、自分は彼を甘やかすのも好きなのだが、それはこのあとたっぷりとすると考えていた。 少しかさついた手に彼の暖かな手が触れる けど、すぐ離すのだから 不満げに眉を僅かに潜めてその手を引けば 手の甲を掬い上げてちゅっと音を鳴らしてから解放しよう。] (73) 2020/12/26(Sat) 12:39:47 |
【人】 マジシャン 夜長[唇と唇が離れ ぬくもりを分け合えば 外で感じた寒さが嘘のようだと感じられた。もっと抱きしめていたいとその背を抱いて、擦りよってくる彼の背を撫でる。最初の頃を今も覚えている。彼の愛おしさは募るばかり、覆いかぶさるようなぬくもりに一度目を閉じて。 問いかけたのは>>97 部屋の片隅の存在。息を飲む声に僅か眉を動かし] …当たった? 何があたったんだ。 [立ち上がる彼が誤魔化すように引き出すのだから その背を追いかけるように立ち上がり。背後に立った。また何か考えているのだろうか。似た者同士だと思っている。お互いに意外と慎重で臆病だ。そして、互いに惚れぬいている。背後から見下ろせば、白い首筋がみえた。>>98 背から引き出しの端に両手をついて 彼を棚と自分の間で閉じ込め] (103) 2020/12/26(Sat) 20:23:53 |
【人】 マジシャン 夜長 なあ、鬼走 俺さ…冬休みができたんだけど。 親父が振ってくれた仕事がなくなって…それ自体は 悔しんだが、お前と過ごせるんだって思えたら 嬉しかった。 [こんな事を言ってはいけないと分かっているのに。 その唇を奪うように顎へ手を滑らせ また口づけを行う。 会えなかった日々を埋めるように。彼を求め] …今からじゃ、 宿は取れないだろうけど。 [彼が隠した温泉へのペア宿泊券は見ていない。 封筒の中身が何か、くじであてたのならと推測はできるが、確証はない。彼の浮気を疑うことはないし、変な誤解を抱く気などない。いや、他の誤解は抱くかもしれないが。 そっと耳元に息を吹きかけて囁きをひとつ*] (104) 2020/12/26(Sat) 20:24:38 |
【人】 マジシャン 夜長― 宿 『冬限郷』 ― [しとしとと降る雪に覆われた光景を見るのは初めてだった。 積る雪の中にある宿は何となくこの世と乖離して見えた。>>n2彼の口を割らせるはずが、途中の攻防は完全な趣味であり、脱線は本線にと変わった結果の到着であり、チケットがあるものの空いた部屋をと思ったが、渡された鍵の部屋には温泉がついているという。>>3 珍しいというよりやはり不思議だ。] 狐の宿とか? [ちらりと恋人を見るのは何となく。 耳の辺りをなぞるように視線を投げて、凍らぬ池に瞬いたか。 自身のマジックには種もしかけもある。だが、同時にこの世には摩訶不思議もあるのだとは知っていたが、不思議を感じずにはいられなかった。ただ美しい銀世界は、目を奪うものであり、決して恐ろしいものとは思えず。] 何にせよ、ラッキーだったというべきだな。 …ゆっくりできる。 [彼との休暇がよいものになると微笑みを湛えるのだったか**] (179) 2020/12/27(Sun) 23:27:59 |
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