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御門 涼司は、お布団で寝た** (a2) 2020/10/31(Sat) 3:25:33 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[ただ寝るだけのシングルベッドが 別の用途に使うようになって手狭になったから お金を出し合って少し大きめの物に買い替えても、 眠る時の距離はまるで変わらずに季節が過ぎて。 クリスマスに形が残る物は贈れないって 悩んだのも懐かしくすら感じられる。 今は部屋に置く物も身に着ける物も、 この左薬指に光る物だって遠慮なく贈りあえる。] あの時はこんな風になるなんて思いませんでした。 [いつものように抱き枕にされながら ふと自分の指を見ていたら思い出してしまって そう呟いたら彼が不思議そうな顔をした。] ああ、違いますよ。 酔っぱらって初めて泊まった日じゃなくて。 …学生の時。 俺、聡さんに塾で教えてもらってたんですよ。 覚えてないでしょうけど。 [まだ恋を知らなかった、あの頃。] (77) 2020/11/04(Wed) 3:17:02 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[ただの憧れだった。 恋がどんなものか分からなかった。 それは大人になっても変わらなくて 誰に愛を囁かれて抱かれても実感が湧かなかった。 けど貴方に再会して俺の心に芽吹いた。 毎日の小さな楽しいや嬉しいで育っていって ぐっと近づいた事で一気に花開いたんだ。] あの時の聡さんも素敵だったけど 俺が好きになったのはこっちの貴方ですよ。 俺だけが知ってる貴方の顔…… 他の人には見せないでくださいね。 ずっと、俺だけの聡さんでいてください。 [外じゃ絶対に見せる事のない 少し髭の伸びた俺だけが知るだらしない顔に 頬擦りして臭い台詞を茶化すみたいに笑う。 けど茶化しきれなかった愛おしい気持ちが溢れたから いつもみたいに鼻先を摺り寄せてキスをねだった。]* (78) 2020/11/04(Wed) 3:17:30 |
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