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【人】 リー──過去の話 [ 興味を持ったことを素直に話す彼女は とても輝いていたような気がした。 文献からでは得られない現実的感想を、 コンが教えたあげることで また彼女から輝かしい羨望のような眼差しを 浴びることができていたから。 これだけ会話が楽しかったのだから また会いたいと思ってしまうのは 人間として普通のことだと言える。 まだそこに特別な感情がなくても、 話したい、と思うだけの良い感情がある。 ] 会いたくないと言われるまで、会おう。 それまでは、聞きたいことを聞いてくれ。 [ 驚きのような表情を見た時はくすりと笑って。 けれども、仮面を外していなかったので 彼女にはそこまで表情が見えていなかった。 仮面をつけていたコンに、物怖じしなかった。 その事実も彼女に興味を示した一因だったよう。 ] (1) 2021/12/05(Sun) 10:13:26 |
【人】 リー可愛い俺のデイジー…… いつまでも、俺の心はお前と一緒だ。 お前の心も、俺と一緒にいてくれ。 ──── 愛している [ 好きだと、何度伝えても伝えたりない。 このままふたりで逃げようか。 そんなことをいうだけの土地勘も伝手もないリーは 彼女のことを手放すしかなかった。 それからすぐのこと。 コンにも婚儀の話が舞い降りてきた。 シャーレンというヴィス族でも有力な家庭の一人娘。 どれだけわがままに育てられたのかと どうしてか、この時だけは偏見に塗れた考えを 悲哀に満ちた頭の中で巡らせていた。 ]* (2) 2021/12/05(Sun) 10:14:31 |
【人】 コン──婚儀の前 [ 彼女の手を取って、コンは新居の中へ。 一緒に中を見たいというよりも、 焚べる予定にしていた仮面を彼女に見せたかった。 それが、夢ではない証拠になるから。 ] ………そんなに嬉しそうな表情を 外で見せてはいけないだろうが。 デイジー (25) 2021/12/05(Sun) 14:27:43 |
【人】 コン[ 家の中で、誰もいないことを確認したコンは あの最後の日のようにぎゅっと抱きしめて まだあのときまでの名前で彼女のことを呼ぶ。 それは、あなたのことをまた教えて、と 伝えるためのちょっと卑怯な技。 仮面は彼女の背後にある机の上。 まだ、気づかせたくはない気持ちが残る。 ]* (26) 2021/12/05(Sun) 14:28:07 |
【人】 コンシャーレン、どちらが好き? 仮面がある俺と、ない俺と。 [ 別にどちらでも良かったけれど、 そこから初めてしっかりとした食事を ふたりで共にすることが出来たのなら、 楽しかったということで特に問題はない。 長たちも酒が入れば若人たちの距離感を 気にすることもないだろうから、 コンも遠慮はしなかった。 ]* (30) 2021/12/05(Sun) 15:20:52 |
【人】 コン──婚儀の前 俺の、本当の名前は………… コン さっき、読んでくれたその名前が 俺の本当の名前だ。 [ 頬を撫で、久々の再会とこれからの明るい未来を 彼女の瞳を通して見られた気がする。 コンは改めて、シャーレンと名前を呼び 偽名を使っていたことを謝った。 勿論、それは彼女を抱きしめたまま。 密着することをやめないままに。 ] (33) 2021/12/05(Sun) 15:44:55 |
【人】 コン君の後ろに、仮面はある。 ……見たいか?それとも、 つけた方がいいか? [ 彼女が望むことなら何だってする。 コンは何がいい?と聞いて、 宴の前の2人だけの時間を少しだけ 満喫したそうな表情をしていたことだろう。 ]* (34) 2021/12/05(Sun) 15:45:50 |
【人】 コン──婚儀の宴 どうした、俺の姫。 隣に来ては悪いことでもあったか? [ 少しいたずら心もあり、くっと酒を一口飲み 名前を呼ばれれば顔を近づけて見て。 対面している状態とはどこか違い 慌てているような感じさえある。 彼の意地悪な問いに 彼女はとてもいい返しをしてきた。 その事実は覆されるものではなく、 コンは喜びもあり仮面を外し、 彼女に手渡して柔らかな手に触れる。 ] そんなに嬉しいことを言ってくれるとは… 俺はとても幸せになるらしい。 (70) 2021/12/05(Sun) 19:44:19 |
【人】 コン………焚べるつもりだったが、 そんなに気に入ってくれるのなら うちのどこかに飾ろうか。 [ 彼女の笑顔で酒がうまいと感じる。 あれほどまでに酸っぱかった果実も 彼女を目にしていると甘い。 彼女を軸に生活が進むのかと思うと 数週間前の己が哀れにさえ思え、 案ずるなと言うことができるのなら 言ってさらに混乱させてやりたいと 頭の隅で思うのだった。 ]* (71) 2021/12/05(Sun) 19:44:39 |
【人】 コン──婚儀の前 すまなかった…… あの時は、保身に走った。 流石に気づかれていたか、偽名を使ったこと。 愛らしい花の名前も偽名とはな。 ……よかった、本当に。 [ 唇を軽く重ねたけれど、 安堵が漏れて少し震えたかもしれない。 何度も名前を呼ばれてもよばれ足りない。 彼女の名前を何度呼んでも、呼び足りない。 そんな感情を胸に、彼女の希望に応えるため 抱きしめていた彼女のことをくるりと回転させ 机の上のものを見せてあげた。 ] (76) 2021/12/05(Sun) 20:24:03 |
【人】 コンこれで、本物だと…確認してほしい。 つけたいのならつけてあげよう。 [ 彼女の次なる要望に応えるために、 仮面を彼女の頭の横につけるよう紐を結ぶ。 彼女の一部として、コンが日常的につけていた 仮面がそこにいるというだけで幸せを噛み締めるのに これから先、彼女と生活する場所だと思うと 既にこの場所さえ愛おしくなってきた。 家の中を探索して、仲睦まじくしていると コンの妹を含めた数人に時間を告げられた。 そして彼女に仮面を返してもらい、 仮面をつけたコンとして”最後の”場所へ 彼女と共に行こうと手を差し伸べるのだった。 ]* (77) 2021/12/05(Sun) 20:24:24 |
【人】 コン──婚儀の宴 そこまで焦る姿は初めて見た。 そう言う表情をこれからも見せてくれるな? [ くすくすと笑って、焦る彼女が さらに可愛らしく見えてしまったコン。 それからどうしようかと考えていると 誰かを囃し立てる声が聞こえて、 声がした方を見ると、 ジャヤートが自分の嫁を膝に乗せていた。 恥ずかしいだろうな、と思いながらも 次第に慣れる、とも思った。 だからこそ、彼女に囁かれると その内容に不思議と同意してしまった。 ] (102) 2021/12/05(Sun) 22:05:36 |
【人】 コン普通なら、男の俺が言うべきセリフだろうが… 一緒に幸せになればいいんだ。 お互いを気遣うことで、幸せになれるのだから。 それはそうと、あの少女は顔見知りか? [ 彼女ならあの膝に座らされている人物のことを 知っているだろうと思い、 何の気無しに質問を振ってみた。 まさか、自分の話をされた相手とは つゆほどにも思っていなかったようだが。 ] (103) 2021/12/05(Sun) 22:06:08 |
【人】 コンそんなに咳込むほどか……? シャーレン以外と番になっていたなら、 本当に焚べていた。 それだけ思い出深く、思い出してしまう。 楽しかったあの海辺のことを。 忘れたかったわけではない。 ……寧ろ、焚べたことで自分の中で 鮮明に覚えていたかった。 [ 大きな声を出せるのかと、 コンは彼女の新しい一面をまた知る。 どこか淡々と説明をして、 彼女の提案には大きく縦に首を振った。 居間に飾れば、時折2人で思い出に耽り 子供が大きくなれば、 2人でその思い出を語ることになるだろう。 家族とは、そうやって繋がるものだと コンは思っている。故にか。 密着している彼女の体が熱を帯び、 瞳がとろんとし始めているような気がして、 家に戻るか、と耳元で尋ねてみた。 ]* (104) 2021/12/05(Sun) 22:08:05 |
【人】 コン──婚儀の宴 それもそうか。…では、うまく引き出せるように 俺も気を抜かずに生活しようか。 [ コンが彼女より一枚上手だとしても、 コンが見たい表情を引き出せるとは限らない。 だからこそ、いつでも気は抜けないものだ。 それは緊張や張り詰めているわけではなく、 いろんな表情をその目で見ていたいという 強欲の表れであり、コン自体は落ち着いている。 ジャヤートが膝に乗せていたので、 コンもやってみるかと考えたが、 そこまで密接にしていると他の輩にも 彼女の恥ずかしがる可愛い姿を見せてしまう。 そう思うと嫌だなと思い、 体を寄せるまででコンはやめておく。 ] (152) 2021/12/06(Mon) 10:18:17 |
【人】 コン……本当に、そういうところ好きだな。 芯がある女性は更に魅力的に見える。 マンユゥか。 紹介のときに話を聞いていなかったのが 露呈してしまったな。 妹分か………ジャヤートと一緒だ。 奴は俺からしてみれば弟分のようなもの。 [ そう話して、お互いの妹・弟分の婚姻へ 乾杯をしようとお酒を一杯煽る。 それは些細だけれども、2人の絆を少し強くするはず。 残念ながら、ジャヤートには話したことがない。 リルの人間ではないことを隠したとしても 根掘り葉掘り来そうな気がして、 話す気にはならなかった。 ] (153) 2021/12/06(Mon) 10:18:47 |
【人】 コンこの仮面が、ここまで思い出深くなったのは 本当にシャーレンのせいだぞ。 ……焚べらずに済んでよかった。 [ ふっと笑って、彼女の手のなかにある仮面を 優しい眼差しで見つめ、苦しい選択をせずに済んで 安堵した声で呟いたことだろう。 そして、コンの提案に素直に頷いた彼女とともに この宴の席を離れようと彼女を支え、 手を握り2人揃って、一声かけその場を後にする。 ] 酔いが回ってきたようだから先に失礼する。 また明日からも、よろしく頼む。 * (154) 2021/12/06(Mon) 10:20:18 |
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