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【人】 月森 瑛莉咲[ ちらり振り返って歩幅を合わせてくれるわんこくんに 導かれるようにして進む。 祠の奥にこんな場所があったんだ。 獣道と呼んでも差し支えないような道を進み 辿りついた先は ] わあ……!すごい。 こんな場所があったんだ! [ 一面広がる 黄色 の絨毯とあたりを一望できる美しい景色。 お花に詳しくはない。 金雀枝だってあの時調べたから知ってただけ。 でもあの絵本に描きたかった景色は こんな感じだった。 ……まるでわたしが、彼女になったみたい。 ] (145) 2020/09/14(Mon) 8:04:20 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 満足げに鳴く白わんこくんを 撫でてあげて、そしてぎゅっと抱きしめて。 ] ありがとう。 とっても素敵な場所を教えてくれて。 だいすきよ。 ……きみ、もしかしてかみさまの使い? [ 並んで座って、 そっと撫で。しばらく景色をともに眺めていようか ] (146) 2020/09/14(Mon) 8:04:52 |
【人】 月森 瑛莉咲わんこくん。 君に名前つけてもいい? 誰かに飼われてる子だと思うから遠慮してたんだけど いつまでも白わんこくんじゃ寂しいものね。 [ ほんとはずっと前から 考えてたの。 ] (147) 2020/09/14(Mon) 8:05:49 |
【人】 月森 瑛莉咲たける! どう?かっこいいでしょ? こどものころからずっと頭の中にあった名前なの。 たける。君はたける。 [ ぎゅう、と抱きしめて。 君が昼寝の体制になるのなら。 私はこの光景でもスケッチしてみようかな。 へたくそに書き殴られてるそれを取り出して **] (148) 2020/09/14(Mon) 8:06:15 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 今日はお昼ごはんの用意もせずに ぼんやり心地でやってきたけれど うん、 行かないと決めたら眠くなるものね。 現にとなりの白わんこくんも少し眠そう。 ちょっとスケッチしたら、 また黄色に埋もれて眠ってみるのも良いかもしれない。 ……そんなことを考えていたのは、 ほんの少し前のはなし。] (192) 2020/09/14(Mon) 20:10:04 |
【人】 月森 瑛莉咲[ とてとて歩く わんこくん ] たける!あんまりそっちいったら危ないよ? こっち。 [ とんとん、隣を示したけれど たけるが歩いてようやくその意図を察したのです。 今日は昨日とうってかわっての晴天で。 青空に綺麗な黄色に映える白い毛並み。 なるほど、これは映えである。 このわんこくん、 自分を魅せる術を随分とご存じのようで。 スケブごそごそ、スマホにも納めておこう。 そう、それは確かに数分もたってないはずの ほんの少しの前の話の、はずだったの。 ] (193) 2020/09/14(Mon) 20:11:36 |
【人】 月森 瑛莉咲[ コミカルっぽい音響の向こう側 たけるがいた筈のそこに居たのは あの夜に見た綺麗な羽衣と。 太陽の下でより輝く 深紫 と同じ色の吸い込まれそうな 瞳の色 ] (195) 2020/09/14(Mon) 20:14:32 |
【人】 月森 瑛莉咲へ? ……へ? [ あれ、たけるは? え?人間?すけっちとてもしにくいんですけd え え え ? なんて素っ頓狂な言葉が頭の中を通り過ぎて マシになってたはずの心臓が再び動き出して 今度は突き破る勢いで脈を打って 苦しすぎて思わず涙をこらえたほどに。 ] (197) 2020/09/14(Mon) 20:18:34 |
【人】 月森 瑛莉咲ふあっ [ そう。 霊力なんてない私には いまの突風に“意味”なんてあるとは思わない。 それでも私は ずっとあなたのことを見つめてた ] (199) 2020/09/14(Mon) 20:32:51 |
【人】 月森 瑛莉咲こ、こんにちわ。 もしかして たけるの飼い主さんでしたか? ごめんなさい勝手に名前つけて [ あっあっ もしかして私有地? そもそもこんなところで寝るなとのご指摘はごもっとも。 いいえ、けれどあなたは すけっちがどうとかおっしゃった? 一生懸命あなたが言った意味を考えるの。 えっと言葉通り 受け取れるだなんて そんなばかな ] (200) 2020/09/14(Mon) 20:33:21 |
【人】 月森 瑛莉咲[ けれど どうしてでしょうか どうしても目をそらすことのできないその姿に ―― もし。 あなたが『かみさま』ならば ] (201) 2020/09/14(Mon) 20:34:03 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 初対面の人に何を、って 普段の理性ばっちり知的女子してるときなら きっとそんな事は言うまいよ。 でも現在の私は睡眠時間10分の寝不足女子。 この場のテンションに浮かされて? いいえ、ならばそれは ] (204) 2020/09/14(Mon) 20:36:56 |
【人】 月森 瑛莉咲[ なんて まともに“恋”も知らなかったくせに 連れ去って、だなんて。 一応、現彼氏にとっては浮気ですよ? いることを忘れてはおりませんよ ええ。 でも、でも。 私は あなたを知りたいと思っている。 知りたいと 願っている。 ] (206) 2020/09/14(Mon) 20:41:25 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 風に囚われるようなすがたも その風を慈しみ口づける様子も わたしは ずっとそれをながめてた。 意味がわからなくたって ちくって刺さったりもしちゃうんだから。 虫にも妬く女は風にだって一緒なの ] (245) 2020/09/15(Tue) 0:49:05 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 出会い頭の誘拐願望を、 否定することなく。 待ってた、って。 連れさってくれるんだって 『かみさま』は私に、手を差し伸べる。 あとは私が、手を伸ばすだけ。 足ひとつぶんの異界への境界線。 踏み込めばもう戻れない はないちもんめ ] (247) 2020/09/15(Tue) 0:53:32 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 自分で神域がどうのいっちゃう 妖しげなお兄さんに いいようにされただけかもしれないし 本当に 『かみさま』だったとしても ……真実はどっちだって。 もう、どうだって。 ] (249) 2020/09/15(Tue) 0:55:28 |
【人】 月森 瑛莉咲……たける。 [ 私の運命は、あなた次第で変わる。 かみさまなら かみさまらしく 無遠慮にあなたのもとまで連れ去って。 魂の奥底眠るものより、 ]もっともっと つよい想いを 私の中から 奪い取って 苦しくて仕方ない鼓動に 名前をつけて (252) 2020/09/15(Tue) 0:58:03 |
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