【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 時計を見上げれば>>60間もなくインターホンが響き渡る。 直に聞こえた弾む声色には、楽しさを隠し切れてないなと 自然と表情も緩む。] よう、お疲れ。 予定時間より早かったから、軽く茶でも飲んでいくか? [ そのまま中に入れ、と促す。 とはいっても腰を下ろせる場所は、布団が乱雑に置かれた 先程まで軽く居眠りをしていたカウチのみだが 扉を開け迎え入れれば、奴の表情が苦笑いに変わる。] 散らかってるのは仕方ないだろう? 旅行が終わればちゃんと綺麗に片付くから安心しな。 ま、行く前から終わった先の話をしても仕方ないよな。 [ 過去、何度も家の掃除を手伝って貰っていた。 奴の家は、時に生活感の無さすら感じる程整頓されている。 故に、俺の家の荒れ果てた様子を見ると 小言の一つや二つが付いて来ることが多いのだが、 最近は特に仕事が特に忙しいのか、手伝いに来て貰える 余裕すら無かったことに加え、引越しの準備も加わり 汚部屋が廃墟へと進化したようなものだった。] (196) 2019/04/08(Mon) 22:39:37 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ もっとも、家の荒れ果て方は 引越しの準備における比率の方が大きいのだが。 リーは俺が引越し前なのを知っている。 寧ろ、奴の家に転がり込むのだから。 ──引越しを決めたのは、数ヶ月前に遡る。] (197) 2019/04/08(Mon) 22:39:48 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル『 なあ、俺、今のオンボロ家引き払って、 街中の方に引っ越そうと思ってるんだ。 やっぱ、此処じゃ不便なのは事実だからさ。 それで、頼みがあるんだが……。 新しい家が見つかるまで…… リーの家に居候させてもらえないか? 勿論、転がり込む以上、整理整頓はきっちりする。 飯の準備も掃除もしよう。 つまり、家政夫を雇うようなものと思ってくれればいい。 だが、俺に給料を払う必要は無い。 悪くない条件だと思うが……どうだ? 』 (198) 2019/04/08(Mon) 22:40:01 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 止まっていた時が動き出し 前へと歩み出したけじめとして。 人里離れたこの古い一軒家から出て行きたかった。 ──己の過去と決別する為。 多忙故に、不規則な生活を送りがちな リーの手助けをしたかったから。 あいつの広い家で、一人暮らしは勿体無さ過ぎる。 一人くらい増えても大丈夫だろう。 二人で丁度良いんじゃないか、と。 今思えば、色々と売り文句を並べていたものだ。 己の必死さが可笑しくなる。 ……確かに、これらは全て真実。 しかし、同時に都合の良い建前でもある。 一番の理由は、言わずとも分かるだろう? ] (199) 2019/04/08(Mon) 22:40:14 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 愛する、大切な友の傍に、出来る限り長く共に居たい。 僅かでも離れる時間が惜しかった。 寝食を共にしたいと思った。 ──あまりにも、単純な理由。] (200) 2019/04/08(Mon) 22:40:47 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルほら、水分補給は大事だぞ。 この先道は遠い。 途中で運転代わるから、疲れたら遠慮せずに言えよ。 [ リーは玄関で立ちっ放しのままか、 それとも家の中に入り、腰を下ろしたか。 どちらにせよ、冷蔵庫からよく冷えたミネラルウォーターを 取り出し、握らせる。 普段ならリー愛飲のコーヒーを渡すのだが 奴なら持参しているか、既に飲んで来ているか>>80と予想、 それに、夏の暑さを考えればシンプルに水が良いだろう、と。] 数日前まで特に仕事が立て込んでいた筈だろう? ゆっくり休んで貰いたいのもあるからな。 [ この段階では、仕事用のノートパソコンを 持参していると知らずにいるが>>79、見つけたら最後。 「こんな時くらい仕事を忘れて楽しめ!」 と、説教する未来が待ち構えている。]** (201) 2019/04/08(Mon) 22:40:54 |
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a23) 2019/04/08(Mon) 23:09:21 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 屋内に通せば、いつもの見慣れた反応が>>260 次に聞こえるお小言も馴染んだものである。] 大丈夫だって、多少部屋に生活感が出るかもしれないが こんなに酷い荒れ果て方は引越し日以外では無いって。 ……多分な。 [ 表情を変えずに。 とはいえ断言は出来ないので、小声で正直に付け加える。 実際、一人暮らしだから荒れ果てたまま放置出来ていた、 というのもあった。 相手が俺だから、散らかしても甘く見てくれるだろう、 とは思っていない。 この男、こう見えて相当危険な奴だ。 出会って間もない頃>>79を知っている身としては、 身の振る舞い方も熟知しているつもりである。 ここ数年、大掃除する際には大体手伝って貰っていた。 とはいっても自ら大掃除する気には基本ならないので、 リーが家にた際、掃除した方がいいんじゃないですかと 言ってくれたことが多かったのだったか。] (407) 2019/04/10(Wed) 0:55:50 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 前回の去り際に言われたことは、勿論よく覚えていたぞ。 だが旅行の準備に引越しの準備。少し前まで舞台本番余暇も無く、 家にも録に帰れていなかったのだ。 帰ったとしても、掃除する時間がなかったから仕方ない。 約束された荒れ果て方だった。 ][ 几帳面なことは否定しない。 でなければ小道具の仕事も引き受けない。 ただ整理整頓が出来るかは別問題。 過去リーが俺の家に来た時 物の多さに驚いていた記憶がある>>261 学生時代、卒業して数年程度。 このあばら家の前に住んでいた家に、来たことはあっただろうか。 ここよりは小さいが都会のマンション。 挫折する前のことだから、部屋も今程は荒れていなかった。 もしマンションに来ていたのなら、舞台に出演した際に貰った品を 喜んで見せていたのを覚えているかもしれない。] (408) 2019/04/10(Wed) 0:55:56 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル『 ──俺のファンがくれたんだ! 夢じゃないのか、本当にこんなことあるのか、って感じだ。』 [ 自分の演技を好きだと言ってくれる人がいた。 そんな小さなことなのに、物凄く嬉しくて 家に来ていなくとも、友には電話なり何らかの媒体で 報告していたことは確定だが。 その時は、まるで子供のように喜んでいただろう。 故に、相手と自分の心に幸せを与えてくれた 貰い物の品はなかなか捨てられずにいた。 売れっ子役者になれば、危険なプレゼントが来る確率も 上がり、受け取るなと言われるようになってきたが、 その案は飲めなかった。] (409) 2019/04/10(Wed) 0:56:01 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル何だよ、急に子供扱いして。 そんなに心配か? ……ああ、勿論。 [ 急に褒められ(?)きょとんとしていると同時に 手が伸びていた。当然その手を躱すことなく、 あやされている子供のように、心地良く撫でられたまま。 掌の感覚を、温かみを感じ取ってから己の左手を伸ばし、 彼の手の甲へとそっと触れさせて。] (410) 2019/04/10(Wed) 0:57:56 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 家に転がり込む話をした際は、随分あっさりと許可してくれた。>>262 いくら友とはいえ、図々しい提案をしたことは理解している。] 『 そうか……ありがとう。 ならお言葉に甘えていいか? もし、なかなか見つからなければ ずっとずっと居座り続けちまうかもだが。 …………本当に永久就職に、なるかもしれないがな ?でもな、ロボットや機械にばかりやらせるんじゃねぇよ。 リーも人間らしい生活たまにはしてみたらどうだ。』 [ 冗談めいた様子で永久就職、という言葉が出た時には すぐに話題を転換させたものの、否定はせずに。 ただ、目つきが本気だったのは、覚えられているかもしれない。] (413) 2019/04/10(Wed) 1:00:40 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル 『 なら、半年後の夏頃辺りの都合はどうだ? その前に主演の役が内定しているから、終わった後で。 それと……リーの都合がつけば、前に言っていた通り どこか旅行にでも行かないか? 』 [ この時に取り付けたのが、今回の旅行となる。 勿論家賃と光熱水費は払うつもりでいた。 ただ、オンボロとはいえ持ち家生活が続いてたから 普通に忘れていただけなんだよ。 しかし、家賃どれくらいするんだろうな。 タワマン上部となると相当な気がするが。 多少は持ち直したとはいえ、まだまだ裕福とは言い難い。 だから家政夫兼、と言ってみたのだが。] (414) 2019/04/10(Wed) 1:01:51 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルこれでも運転手をやっていたこともあるからな。 ……って既に驚くほど眠いのか。 ならまず俺が運転しよう。 眠いのなら横で寝てくれていていいぞ。 ……ただし、悪戯される可能性はあるから気をつけろよ? [ 少し意地悪く、にやりと笑いを浮かべて。 悪戯と言っても、寝顔を覗き込んだり 眠っている間に触れたりする程度だろうが。 旅行の為、休みを合わせる為 随分と多忙な日々を送っていたとは聞いていたが、 既に眠いはさすがに予想外だった。 水の効果でどこまで眠気も覚めたことやら。 覚めたと聞いても、先ず俺が運転手に名乗りを上げるつもりだが。] (415) 2019/04/10(Wed) 1:06:44 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルありがとな。 だが、俺の忙しさとリーの忙しさは違うだろうから。 もしかして、仕事しようと道具持ってきたりしていないだろうな? [ 冗談半分本気半分で訪ねてみるが、急な転換、反応>>265 ……これは何か後ろめたいことがあると見た。] クジラか、確かに見られると良いな。 俺はシャチが見てみたい。 折角だから気晴らしに泳げると良いな。 宿泊先のプールだけでなく、海で。 [ 怪しいものを感じたが、現段階では追求せず 出された観光ガイドを横目で一緒に眺めていたが。 ……もし、他にも仕事道具を持ってきているなら…… まさか、六法全書とか持って来てないだろうな? ]**ないよな……? (416) 2019/04/10(Wed) 1:06:49 |
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a49) 2019/04/10(Wed) 19:19:31 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 何度目だっただろうな。 母親のような世話焼きも、悪くないと思うぞ 「置きやすい馴染んだ場所に置いて、 と日常の作業を効率化しているだけだ」 言うこともあるが、返事と反応が安易に想像出来るので、 黙っておくことにした。 大体、黙らなくとも目が口ほどにものを言っている>>438。] はいはい、分かってるって。 ちょっと溜まってただけだからな? 王子様つーか、イメージは周囲が勝手に作り上げただけだろ? 現実はこの通り、気品も財力も無いってのに。 まあ、見られているのは事実だ。 改める……ように努力はしよう。 [ 『本当に王子様だとしても、完璧じゃない方が 庶民派王子様! と好感度上がると思うが。』 と言おうとしたが、小言が倍になり返ってくる気がして諦めた。 しかし幾らかはぽろりと本音が漏れてしまう。] (643) 2019/04/11(Thu) 21:33:53 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 俺だって怒らせるつもりもないんだがな。 むしろ、嘘を吐いて失望させるより、 最初に正直に告げておく方がいいと思ったからのこと。 一応、リーの言い分が正しいのは理解している。 だから努力する、頑張ると言ってるのに細かい奴だ。 失礼な。掃除という概念はあるぞ。 実行するかしないかが別問題なだけで。 ] (644) 2019/04/11(Thu) 21:34:01 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 実際、多忙の中隙を見て、部屋の掃除を手伝いに 来てくれることには感謝している。 この男、名実共に超のつくエリートで圧倒的勝ち組だ。 裁判官、金持ちで見た目も良く、俺のような奴を気遣う 面倒見の良さ、気遣いの心を忘れない優しさ…… 長所しか存在しないような奴だ。 奴が俺を眩しい、真逆の世界の人間だと思っていたならば>>440 ──俺もまた、同じことを思っていたのだから。 リーはずっと眩しかった。輝いていた。 俺が持ち得ていなかったものを、全て持っていた。 ──……そんなリーがずっと、羨ましかった。] (645) 2019/04/11(Thu) 21:34:09 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ だからこそ、俺が引きこもり、腐っていた時は なるべく会いたくなかった。 俺に接してリーの光が翳って欲しく無かったから。 俺のような奴の相手をさせるのが申し訳無かったから。 ──ここまでが、綺麗事。 実際はリーの輝きが強く、眩し過ぎて 深淵の底へと沈んだ俺の惨めさがより際立ってしまうから。 光が強くなればなるほど、影は肥大し身と──心を喰らう。 一時期は我ながら酷かった。 心配して様子を見に来たリーを、家に入れること無く 「帰れ」と突っ放したこともあった。 見切りをつけられて当然な対応を何度もした。 そして、追い払い完全に一人になってから、毎回後悔していた。 暫くは同じことを繰り返していた。 当然、後悔したところまで。 ──人はそう簡単に変われないものだから。] (646) 2019/04/11(Thu) 21:34:22 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ だから、何気なく無責任だった言葉でも>>439 リーに褒められたことが何よりも嬉しかったし これで、少しはリーに近づけただろうか、と常に思っていた。 立派なあいつの隣に並んでも遜色無い様── 名を汚さないような、立派な役者になろう、と。] (647) 2019/04/11(Thu) 21:34:26 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルああ、小道具だけじゃない。運転手も照明もメイクも スタイリストも、様々な裏方仕事を手伝ってきた。 安心して任せてもらえるのは良いが、恐らく 俺が今まで運転してきた中で一番の高級車だ。 寝ないなら、緊張している俺が事故らないよう見張ってくれ。 [ 冗談交じりで悪戯のことに触れたが、この反応>>444は お礼をしっかりする宣言か。 自分ではあまり変わらないと思っていても、 俺にとっては可愛らしい寝顔を拝めるボーナスタイムだ。 旅行の楽しみは勿論ドライブも含まれている。 最初の数時間は判事補様の送迎運転手として腕を振るおう。] (648) 2019/04/11(Thu) 21:34:55 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルそんな風にプレッシャー掛けて来るのか? 俺もしかして超ブラックな労働環境じゃ……。 ま、リフレッシュや休養も仕事といえば大事な仕事だ。 役者は体が命だからな。 [ 「……無理を押して良い結果が出ることは、無いからな。」 出掛かった言葉は飲み込んだ。 楽しい旅行前に、過去の傷口を自ら広げることも無い。 だから休みの日、旅行時くらいしっかり休みを楽しめ、と 言っているのもこれだ>>445。 ……奴なら知っているから、察してくれるとは思うが。] いや、気のせいならいいんだがな? …………わかった。なら信じよう。 [ とはいいつつ仕事道具持って来ているだろうな、と 反応で半ば確信しつつも、追及はせずにいた。 俺は確かに面倒な性格だと自覚しているが 「仕事と俺とどっちが大事なんだ!」 なんて言葉は流石に吐くつもりは無い。] (649) 2019/04/11(Thu) 21:35:00 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル俺もシャチは水族館でしか見たことが無いからな。 プールはマンションにあるから、新鮮味無いんじゃないか? と言いつつ、俺もプールでも海でも泳ぐ気はまんまんだが。 美味いものは食いたいな。 鰹……か。うーん、俺は魚よりは普通に肉が食いたいな。 ステーキとか。 [ 水族館は幼い頃、家族でたった一度行ったきりだったが 当時見たシャチの雄大さが忘れられずにいた。 何故鰹なのかは分からなかったが、高級な鰹なら 普通に店に並んでいるものとは全然違うのだろう、と 庶民の感想を浮かべていた。 流石に六法全書は無かったか。 ]護身用の武器としては非常に有能そうであるが。 実際、ポケット六法でも普通の辞書並みじゃないかと思ったが そちらなら用意している辺り、やはり基準が違うのかもしれない。 (650) 2019/04/11(Thu) 21:35:07 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルよし、じゃあ行くとするか! [ 休憩も済み、眠気も取れた頃。 家を出て宿泊先のホテルへと車で向かうことにした。 車で数時間かかる距離だが、時間が許せば寄り道含め、 休憩しながらのんびりと向かいたいものだが。 車のキーは既に預かっていたので、先に扉を開け 「どうぞ、ごゆっくりお寛ぎ下さい」と 柔和な笑顔のまま優雅に頭を下げ、執事風に おもてなしをしてみよう。 ──と思ったが、暑さで数秒後には表情は崩れてしまった。 役者故、普段ならもう少し保てると思っていたのだが。 色々な意味で気が緩んでいたのかもしれない。 一番の理由は──……当然、楽しみすぎて、な? ]** (651) 2019/04/11(Thu) 21:35:12 |
(a71) 2019/04/11(Thu) 21:38:22 |
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