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【人】 闇の精霊 アルカード呼んだか、曙の子。 [ 呼ぶ声に応じて姿を現す。 直近、娘の影から直に姿を現したときに 頬を打たれこそしなかったが涙目で抗議された故、 今回は普通に背後の中空からすぅと姿を現した。 ]* (34) 2022/05/23(Mon) 5:29:06 |
【人】 闇の精霊 アルカード[無論、覚えている。>>36] お前こそ、あのとき我がなんといったか 覚えていないのではないか? 我は確かに、約束したぞ? [中空に浮かんでいた身体を、音もなく床へと降り立つ。 ついでに軽く、娘の額を指先で軽く小突いてみせてから、 此方を見上げる娘の瞳を、頭一つ上から見下ろして笑った] そもそも、娘よ。 我はお前の望みを叶えるためにここにいるのだ。 [無論、忘れたわけではあるまい?] (37) 2022/05/23(Mon) 5:39:12 |
【人】 闇の精霊 アルカード―― 図書館 ―― [この学園には『図書館』或いは『資料館』と呼ばれる建物が幾つか存在している。 あの夜、我とあの娘が出逢ったこの建物もその一つらしい。 元はある貴族が趣味で蒐集した稀覯本をまとめた私設図書館で、 その貴族の死後、建物は蔵書ともども学園内に寄贈され、 学園内の敷地内に移築された。と、建物内に置かれていた資料には記されている。 そしてその貴族が集めた稀覯本の中に 我の欠片が変じた書物>>0:178が入り込んでいたようだ。 昼間でもほんのりと薄暗く、 古い書物の匂いが心地良いこの場所は我にとっては心地良く (娘からは「お気に入りの場所なんですね」と言われた) 特に娘から呼び出されることがなければ、 我は日がな一日此処で書を読んで過ごすことが多かった。] (84) 2022/05/24(Tue) 0:22:03 |
【人】 闇の精霊 アルカード[今、我が読んでいるのはこの世界の成り立ち。 『神話』とか『おとぎ話』と呼ぶほうがより正確か。 あの娘が前の世で「乙女ゲーム」と呼んでいた物語にも、 ]同じ『神話』という名の設定が存在することを我は知らない はじめに、虚無が在った。 星がひとつ、虚無の海に落ちて世界が生まれた。 神々のうち、ひとりの娘が言の葉を紡いだ。 「光あれ」と。 その一声で、万象は光に照らされて そして世界は産声を上げた。 そうして、ただただ闇ばかりであった世界は 光に照らされ、世界には数多の精霊と命が生まれた。 闇に満ちた虚無の海より、 言の葉から万物を生み出した娘は 光の女神として、今も世界を見守っている――…。 (85) 2022/05/24(Tue) 0:25:30 |
【人】 闇の精霊 アルカード[なるほど。 今の世ではこのように伝えられているのか] ―――…くだらんな。 [呟きながらぱたりと書を閉じたのと、 娘がこの建物の扉を開く音が聞こえたのはほぼ同時だった。] 遅いぞ、もう既に(2)1d6冊目を読み終えてしまった。 [此方へ近づいてくる"光"に此方の位置がわかるよう、声をかける。 それなりに長く生きたが、あの娘ほどわかりやすい魔力を放つ者も珍しい。 特に最近は初めてまみえたときのような翳りが消えて、 我にはよりいっそう眩しく"視える"。 それはさながら、地上で輝く星のようで、 ―――…同時に、はじめて娘に触れたときの、 ]ひりつくような、灼けるような感覚もなお強くなる>>0:184 (86) 2022/05/24(Tue) 0:26:33 |
【人】 闇の精霊 アルカード…ああ、これか? 珍しいな、お前が我が読んでいる本を気にするとは。 [此処に在る書物の中では、比較的平易な部類というのもあるか。 或いは、娘自身にも馴染みのある話ゆえか。 いずれにせよ、我らの成り立ちについてあの女から人の子らにどのように伝わっていたかというのは興味深い。 腹立たしさが全くないとは言わないが] (87) 2022/05/24(Tue) 0:29:30 |
【人】 闇の精霊 アルカードそれよりも、だ。 ほら、行きたいところがあるのだろう? 案内せよ。 [言いかけて手を差し出したところで、ふと気づいて。 ――両の手の甲を交互に撫でれば、 次の瞬間、我が手にそれぞれ白い手袋が嵌められているのが 娘からも見えただろう。 手袋を嵌めた手で娘の手を恭しくとってみせれば。 先程のような冷たさを、感じることはないはずだ。>>38] (88) 2022/05/24(Tue) 0:31:13 |
【人】 闇の精霊 アルカードせっかくだ。 後に時間を取りたいからな。 ……我の手をしっかり握っていろよ? 決して離れるな。 [図書館を出るのと同時、 娘の手を取ったまま――タンッ、と軽く地面を蹴り上げる。 それと同時にふわりと、娘と共に空中へとその身を浮き上がらせた。] 馬車に乗るより此方のほうが早いからな。 [言いながら高度を上げていく。 鳥が飛ぶのと同じか、それよりもやや高い位置まで辿り着けば] (89) 2022/05/24(Tue) 0:32:32 |
【人】 闇の精霊 アルカードああ、案ずるな。 只人の目からは我らの姿は見えぬ。 我らは今、風と同じものへ変じているゆえ。 ……要は魔法だ。 細かいことは気にするな。 [理屈としては色々あるが正直説明が面倒になったので、 早々に魔法の一言と笑顔で片づけることにした。 実際のところ、肝心なことは。 この空中散歩がどのような原理で実現されているかではなく。 我らがこれからの半日を如何に楽しむかだ。 そうだろう?]* (90) 2022/05/24(Tue) 0:36:37 |
【人】 闇の精霊 アルカード―― 王都 ―― やはりというか人が多いな。 [娘に促されるまま、王都の街並みを歩く。] …案ずるな、娘よ。 たとえ街中で逸れたとしても、 我はお前がどこにいるかすぐにわかる。 [たとえ離れても、一言我が名を呼びさえすれば すぐに其方へ現れることもできる。 なんなら娘自身の影に紛れておけば目立つこともない。 そう言い聞かせるものの、その手が離れる気配はない。 なんなら「それでは一緒に来た意味がないじゃないですか」と 軽く叱られてしまうだろうか。 逸れることが不安なら、なおのこと影に潜んでおいたほうが良いと考えるが。 人の子の考えることは、時に酷く不合理だ。 理解はしているつもりだが。 結局、目的地である書店まで我らの手は繋がれたまま] (133) 2022/05/25(Wed) 8:48:21 |
【人】 闇の精霊 アルカードほう…? これはまた面白い場所だな。 [いつもの図書館とはまた違った趣に興味をそそられる。 ただ一つ、言っておくことがあるならば>>132] 確かに書を読むことは嫌いではないが。 我があの場所で本を読んでいるのは、 人の子について知りたいことがあるからだ。 [主に、目の前の娘について。 闇たる我を喚び寄せる資質がありながら、それでも、他の人の子たちのように世界が滅ぶことを望まない。 それがこの娘があの女の光を強く受け継いでいるからか、 それとも別の要因があるのか。 ならばこの娘の願いを叶えるにはどうすればよいのか。 そもこの娘の考える『友達』とは、どのようなものなのか。 我に求められているものはなんなのか。 何もかもが、わからない。 今までになかった、この状況への足掛かりを求めているのが、我の今の現状と言える] (134) 2022/05/25(Wed) 8:51:09 |
【人】 闇の精霊 アルカード[そこまで考えたところで、はたと思いつく] なぁ、娘よ。 逆に聞くが、お前はどのような本を好むのだ? 我はお前が好むものを読んでみたい。 [選べ、と。 ずいと娘の背を押して先を歩くよう示す。]* (135) 2022/05/25(Wed) 8:52:15 |
【人】 闇の精霊 アルカード―――…いや。 なかなか興味深い話だった。 [思えば、この娘がここまで饒舌に 我に己のことを話したのは初めてではないだろうか。 実をいうとあまり期待はしていなかったが。 此方が思っていた以上の収穫に、ふ、と目を細める] (140) 2022/05/25(Wed) 9:47:06 |
【人】 闇の精霊 アルカードでは、その二冊を購入しよう。 我も其れに目を通しておきたい故。 [娘が手にしていた二冊の絵本を受け取る。 他に娘が他に欲しがるような本がなければ、そのまま会計を済ませよう。 幾度となく死を迎え、その度転生を繰り返した猫の話と、 己の名前を探す猫の話。 …猫が好きなのか? 人の子とは一般的にこういう生き物を好むのだろうか? 表紙を眺めながら、そんなことを思う。] (141) 2022/05/25(Wed) 9:48:17 |
【人】 闇の精霊 アルカードさて、娘よ。 其方はなにか、望むものはないのか? [己ばかりが何かを得るというのも、些か納まりが悪い。 此処は絵本の礼も兼ねて、と なにか欲しいものはないかと問うてみるものの、 あまり芳しい返事は期待できない。 あれがほしいこれがほしいと言ってくれた方が いっそ我としてはやりやすいのだが。 娘と話をしながら一番下の階まで戻る。 せっかくだからと筆記用具を扱う売り場にも 足を延ばしてみることにした。] これなどはどうだ? [万年筆に硝子ペン、色とりどりのインク。 水晶を削って花の形に仕上げたペーパーウェイト。 そのどれもに娘は首を横に振る。] (142) 2022/05/25(Wed) 9:49:21 |
【人】 闇の精霊 アルカードふむ……。 [どうしたものかな、と ふと何気なく店の中を見回したところで、 ある一点に目を惹かれた。 柔らかな品の良いクリーム色の紙に 五枚の花弁を持つ薄紅色の花が描かれた便箋と 同色同柄の封筒が納められたレターセット。] …杏の花か。珍しいな。 [言いながら、娘のほうへと視線を移す。 はじめて娘とまみえた夜。 小さく震える杏子茶色の髪の娘に、 此方が手を伸ばしたときのことを思い出して] (143) 2022/05/25(Wed) 9:50:22 |
【人】 闇の精霊 アルカード……娘よ。 我はこれを二セット買おう。 そのうち片方をお前が持っていてくれ。 [おそらく嫌だと言われても、なんだかんだと娘には 購入したレターセットの片方を押しつけるのだろう。 何故、と言われても恐らく答えることもない。 ……描かれた杏の花の愛らしさに、 初めて出逢ったときの面影を見てしまった等と 言えるはずも、ないのだから。] (144) 2022/05/25(Wed) 9:52:05 |
【人】 闇の精霊 アルカードさて、娘よ。 我はアプリコットティーを所望する。 良い店があれば案内せよ。 [なおこの後、街へいくたび 娘への贈り物について延々話を繰り返すことになるのだが。 ……それは今はまだ、誰も知らない話である]** (145) 2022/05/25(Wed) 9:53:02 |
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