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【人】 鈴掛 未早―― Last day:放課後 [ 送信ボタンを押す。 グループと個人を行ったり来たりしていた SNSを閉じて、目も閉じた。 まだ仲が良かった頃の姉妹の姿を思い出す。 あれだけ敵わない存在が生まれた時から傍にいれば あれだけ出来る子と比べられて当たり前だったなら 苦しいと欠片でも思わない方が嘘でしょ。 知らないけど。私は一人っ子だから推測でしかない。 推測でしかないけど、何か。 何か、思うところがあって旧校舎に来た方の人だと そうは思う。怖いもの見たさとかじゃなくて。 ] (646) 2022/10/24(Mon) 14:14:32 |
【人】 鈴掛 未早[ もしも話。 私がこの三日の間に 「破滅的な願い」を抱いている人と話していたなら きっとこう言っていただろう。 ] 『いいんじゃないの 考えて、本気でそうしたいと思って、 そう願うって、決意したことなら 私にはそれは止められない だってそうして、その後に何があったって 後悔する自分はもういないんだから そういう意味では理に適ってるじゃん』 (647) 2022/10/24(Mon) 14:15:15 |
【人】 鈴掛 未早…… おやすみ [ 授業は乗り切ったけど、解放感でまた眠い。 どうせ何もないし、また朝みたいに もう少しだけ寝ていようか。 通知が来たり声掛けられたりすればたぶん起きる でもそんな人、私にはいないでしょ ] (652) 2022/10/24(Mon) 14:22:00 |
【人】 鈴掛 未早 [ 言葉を守って忘れることは、 その全てを無に帰すことは、 本当に尊重しているといえるのか? …… さあ。わからないな。 *] (653) 2022/10/24(Mon) 14:23:20 |
【人】 鈴掛 未早[ 通知が来れば起きて返して、 適当に図書室に行って時間を潰そうと 教室より良い椅子と活字という睡眠導入剤に やっぱり寝て過ごして 連絡が来ればまた起きて、 「教室」って返してから向かう始末 家庭科室からならたぶんこっちの方が早いって ]うん…? うん どういたしまして 秋緒ちゃんは……こういうの、 真面目に考える子かなって思って [ 三年の教室は一番上。部活動の音が聞こえる。 同じような暇人がいなくてたいへん安心した。 瞬く間に舟を漕ぎそうになった私の 机の上に雑に投げ出した手の指が、 少しひんやりした手に取られていく>>657 告白を聞く。>>658 ] (719) 2022/10/24(Mon) 20:52:37 |
【人】 鈴掛 未早…… 朝、 天ヶ瀬がさ、すごい誤爆してたでしょ 誰に送ろうとしたかは知らないけど。 あれ見て思ったんだよね 死にたい消えたいって思ってる人は、 たぶん世の中、けして少なくはないじゃん この限られたグループの中にわらわらいる、 ってほどでも絶対ないと思うけど 秋ちゃんは… 苦しんでたでしょ、たぶん (720) 2022/10/24(Mon) 20:53:06 |
【人】 鈴掛 未早[ 人の気持ちなんてわかるわけがない。 わかると言う方が安易で、軽率だ。 でも… 夏実のことが嫌いだと、 突っ撥ねた態度でいる秋緒ちゃんは 苦しみの中でもがいているように、見えていた。 だから、死にたかったと言われても驚きはしない。 そっか、やっぱりな と思うくらいだし それに、「死にたかった」は過去形でしょ ] (721) 2022/10/24(Mon) 20:53:21 |
【人】 鈴掛 未早色々あった、その中で そこまで思い詰めてた秋ちゃんが 生きていく、って思えるような 出会いか気付きかなにかがあったんなら 私も嬉しいなって思う [ 未早さんも、と言われるなら>>660 もちろん、って返して頷いた。 その「色々」を知る機会があるかはわからない もしかしたらずっと遠い未来に、 そんなこともあったねって昔話にできるのかもしれない できたらいいよね、と思う。 そうやって懐かしむことが出来る仲でいられたら。 友達の妹、姉の友達、言葉にすると微妙だけれど、 そう、私は一人っ子だからさ 勝手に妹のようにも思ってる、昔馴染みの大切な子 ] (722) 2022/10/24(Mon) 20:54:31 |
【人】 鈴掛 未早………… だから、 後悔するなっていうのはさ 後悔しない強さを持ってるから言えることですよ 願い事なんて思いつかないけど、 それで何もしなかったとして 「あの時願ってれば」って、私なら絶対後悔する 無茶振りになりうるということをわかってほしい …… じゃなくて [ 少し、恨めしげに。 脱線した言葉が何に対してかは察せられるかもしれない。 もしかしたらそういうところも似ていたのかもしれない。 いや、私はべつにあいつのことは嫌いではないんだけど むしろどっちかって言えば大事な方よ? どうでもいいやつの言葉だったら、私は適当に流せてる ] (724) 2022/10/24(Mon) 20:55:53 |
【人】 鈴掛 未早[ 本当は、「後悔する自分がいなくなる」 思いつきがもうひとつだけあった 「好き」であることを忘れられれば 痛みは消えて生きやすくなるんだろうと …… でもきっと、ピアノは弾けなくなる 私にとって両者は切り離せないもの、 あの日々の記憶を失うってことだと思うから。 それは―― 嫌だと思ってしまった 私はやっぱり、それでも触れることをやめたくなかった ] (727) 2022/10/24(Mon) 21:00:53 |
【人】 鈴掛 未早秋ちゃん、その時は聞きに来てよ オープンキャンパスのついでにさ [ サークルの公開練習なんてよくある話でしょ? 肯いてくれるなら、私はきっとふふって笑って ああ、こんな風に笑うの久々かもなぁって 誰かに言われたのと似たようなことを、思ったんだ *] (729) 2022/10/24(Mon) 21:03:02 |
【人】 鈴掛 未早―― Nightschool at xx:xx [ 今日も家には誰もいない。 三年前の一件があって、 結婚する時に辞めた看護師の仕事に復帰した母は、 今ではおよそ私とは反対の時間を生きている。 つまり夜勤が多いってこと。 洒落っ気のないウインドブレーカーと ゆるっとしたシルエットのボトムス。 マフラーをぐるぐる巻いて、そうすれば きっと近い距離でエンカウントしない限り 知り合いだって鈴掛未早だとは気付けない。 さすがに制服姿で深夜に出歩いたら色々問題でしょ? ] (821) 2022/10/24(Mon) 23:10:29 |
【人】 鈴掛 未早[ 願い事がないわけではなかった。 それを形にすることができなくて、 どうにも行き詰まっていた。それだけ。 願って得るようなもので 渇望を埋めることはできないとわかっていたから。 なら何を願えばいいのか、 思っても何も見えなくて、考えあぐねていただけ。 考えて、考えて、 ――― 振り返ってみれば、 答えは案外その中に転がっているものだよ ] (822) 2022/10/24(Mon) 23:11:16 |
【人】 鈴掛 未早 [ 「やっぱり億万長者にしとけばよかった」とか しょうもない後悔をする瞬間は絶対ある。 この先の人生絶対に何度だってある。 でもそのくらい、許してよ ] (823) 2022/10/24(Mon) 23:12:04 |
【人】 鈴掛 未早[ あの日行った道を辿る私は 絶対どう考えても不審者だった。 誰かに見られたら驚かせたかもね でも、たぶんそういうことはない…といいな おまえそれ間に合う? ぐらいの 深夜に出てくる高校生、いない方が良いに決まってる ] ―― こんばんは ねがいごと、決めたよ [ 旧校舎の奥、あの日と同じ場所、 変わらない姿をした、白い幽霊。 その姿を見据えて、私はすっと笑みを浮かべた ] (824) 2022/10/24(Mon) 23:12:28 |
【人】 鈴掛 未早―― それから [ 長いような短いような三日が過ぎて、 四日目が来ても聖奈はいなくて、 えっ本当に生きてる…? って思ってたら 突然「何も覚えてない!」とかメッセージが来て>>679 いやどういうことなのか私も聞きたいが!? とか思いながら、お見舞いに行ったりして。 期末やばいなって思ってる?>>752 なら助ける気はあるよ、できる限り。 だから戻ってきた聖奈を囲んで 期末対策集中コースとか開かれたかもしれない。 囲んでって? って思った? そこはほら、夏実とか大木とか巻き込んじゃえ。 だって私一人じゃ手に負えないかもしれない ] (871) 2022/10/24(Mon) 23:47:06 |
【人】 鈴掛 未早[ 聖奈のように記憶が飛んでいるわけではないし 突然ピアノの音が変わったということも―― 人前で弾く機会がないだけじゃなくないし きっと誰が見ても、 何も変わっていないように見える。 だって実際、何も変わってないし。 それでよかった。 私が欲しいものは、願って得るものじゃないから ] (872) 2022/10/24(Mon) 23:47:29 |
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