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【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ………………、 [ 何時も通りの無表情の『塔』がいました。 けれど、つよくつよく握り締めた拳が震えていました。 ] (407) 2022/12/15(Thu) 22:41:15 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 『何処かで見た貌』くらいの認識だった。 なのに『知っている』と思った。 そのくせ『ちがう』と思った。 はじめましてと挨拶された時よりも強く 『ちがう』と思った。 彼の口が何かを紡ぐ。 ちゃんと傍で聞こえているのにどこか遠く聞こえた。 どうしよう、 うまくいきができない。 そう思って一瞬で それでもいいと思った。 いっそ、このままとまってしまえばいい。 もう、どうだっていい。 元から何もかも如何だってよかった癖に 今、改めて、心から、何故だか強くそう思った。 ] (408) 2022/12/15(Thu) 22:42:22 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ『かえして!』って叫び出したいのに 同時にその資格はない事を理解していた。 むかしも、いまも、さいしょから、 ひとかけらだってわたしのものじゃないのだから。 もう一度? もういちどあの望まない形の完成を? 満たされぬままである事こそが正常の関係へ? もううんざりだったから投げ出したのに。 もう一度? あんなにたいせつだったあの子たちのことも わたしの命すら なにもかもすべて犠牲にしたって良いと想えるくらいに 希った事なんかただひとつだ ただひとつだったのに ねぇ神様、どうせ叶えてくれないのでしょう? あなたはいつだってそうだから。 (409) 2022/12/15(Thu) 22:45:45 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 明確な言葉に当てはめることが困難な 訳の分からない不快感が胸の辺りに渦巻いて。 その不快感を感情と当てはめて分析出来る程 感情を知らないぼくには、ただ 脂汗を滲ませて俯く事しか出来ない。 怒って叫んで泣き出してしまえたら きっと少しはその不快感……絶望を 発散することも出来たかもしれない。 けれどぼくはおこることもなくことも知らなかった。 けれどきっとそれでよかった。 楽になんてなりたくなかった。 むかしも、いまも。 ……むかしになにかあったっけ? ] (410) 2022/12/15(Thu) 22:46:23 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 顔を上げればなにかがあふれてしまいそうで 俯いたまま視線だけ動かして、あたりを。 どうやらこのくだらない問答に 望まれるまま答えを出すつもりの者もいるらしい。 ばかばかしいな、と思う。 『どうせ叶えてくれないよ……?』 俯いたまま唇の動きだけで声もなく囁いた。 それともきみたちにとっては違うのだろうか? だとしたら、もしそうだとしたら どろりと、 不快感が降り積もる。 その不快感の、感情の、正体を知らぬまま 今日の終わりを感じる時みたいに ……――目の前が真っ暗になって意識が閉じた。 ] (411) 2022/12/15(Thu) 22:48:42 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ そう珍しい事でも無い。 眠る、という行為を未だに いまいち上手く覚えられないぼくは わりと、よく、唐突に意識を手放す。 けれど大混乱の最中だったみたいだから いつものこと、と呆れられるだけでは 済まなかったかもしれないけれど。 眠ってしまった…… ……気絶してしまったぼくには いつだって、その後の事はわからない。* ] (412) 2022/12/15(Thu) 22:50:19 |
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