人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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到着: 水分神

【人】 水分神

 
[村を見下ろす山の頂。

 澄んだ湖の中心にぽつりと浮かぶように
 大きな屋敷が構えられている。

 山の神、そして水の分配を司る神として
 信仰されている種族が
 人の世で過ごす際に棲まう家だ。

 姿形はヒトに良く似ているが
 ヒトではない。

 彼らは人々から
 ミズガミさま、ミクマリさまと呼ばれた。*]
 
(2) 2021/06/15(Tue) 9:34:05

【人】 水分神

 
  
── 山頂の屋敷、上段の間 ──


[脇息に右肘を置き、頬杖をつきて
 にたにたと笑みを浮かべ
 下段の間にいるものを見下ろす女が居る。

 真紅の瞳を悪戯に煌めかせ
 艶やかな紫の長き髪を背中に流し
 足を崩して座り
 着物の裾から覗かせるは裸足。

 ────此れが、妾の姿じゃ。]


    今年輿入れされてきたのはお主じゃな
    くく。何を呆っとしておる
        近う寄って顔を見せよ


[ふりるのたっぷりあしらわれた袖を
 ゆったり、優雅に動かし
 細く長い手指に波を打たせ近寄るよう促した。]
 
(64) 2021/06/16(Wed) 0:30:58

【人】 水分神

 
[近づいてきたなら、顔へと手を伸ばす。
 察して屈むならば良し。
 察せぬなら「屈め」と一言。
 遠慮なしにぺたぺた、触れながら検めよう。

 そうして大きくつぶらな瞳を持つ
 中々、可愛い顔立ちの美男だと判れば。
 ……詰まらぬが、そうであろうと納得する。]


    ふむ。及第点、と言ったところじゃな
    よもや不細工を寄越すとは
           思っておらぬが


[先祖どもが古に結びし約束ごとがある。

 ヒトの子を娶る代わりに
 彼らヒト族に手出しをせぬという
 まっこと、下らぬ────約束が。]
 
(65) 2021/06/16(Wed) 0:31:02

【人】 水分神

 
[いつの時代も
 人の世に存する水分神は独りだけ。

 数百年の務めを果たし元の世へ還った先代と
 入れ替わりに妾が其の任を継いでからは
 村から男を捧げられるたびに

 やれ顔が好みでないだの
 家事がまともに出来ぬだのと
 難癖をつけては追い返してきていた。

 何年も拒み続けているゆえ
 人間どももそう簡単には
 下手を打たなくなってきておるということじゃな。]
 
(66) 2021/06/16(Wed) 0:33:58

【人】 水分神

 
[じゃが、この男も必ず追い返してやる。

 妾は、村がまともな婿を
 差し出せなかったことを理由に
 今日まで続いてきた約束を反故とし
 近隣の村を落とす算段じゃ。

 
そうして、妾は────…。



    前の男は直ぐに逃げ出してのう
    屋敷の中がすっかり荒れておる
         早速、綺麗にせよ


[顔から手を下ろすと
 来たばかりの男に
 名を訊ねることもなしにそう命じた。

 識る必要性を感じておらぬ。
 保って数ヶ月、否、数日の関係じゃ。]
 
(67) 2021/06/16(Wed) 0:34:13

【人】 水分神

 
[屋敷は広い。

 床には埃が溜まっており
 あっちへ行き、こっちへ行き
 気まぐれに書き物(人間には読めぬ文字じゃ)や
 お絵かき(お花とかちょうちょとかな)をしては
 紙と道具を片付けぬまま
 放置してある部屋が幾つもある。
 筆や硯はかぴかぴに固まってるだろう。

 食い散らかした菓子の袋や粉も
 そこら中に落ちておる。
 かみさまぱわーで屋敷の中に
 アリンコが湧くことはないがの。

 全て綺麗にするまで一体何日かかるやら。
 ────否、その前にも逃げ出すだろうか?]
 
(68) 2021/06/16(Wed) 0:34:38

【人】 水分神

 
[命じた妾は────ごろごろ、するのじゃ。
 また新たに部屋を汚しながら、な。

 くふふ!**]
 
(69) 2021/06/16(Wed) 0:34:58
水分神は、メモを貼った。
(a11) 2021/06/16(Wed) 8:55:18

【人】 水分神

 

    (今年のはやけに物静かじゃな)


[去年の男にはお喋りで五月蝿いと
 文句をつけたからじゃろうか?

 一言も言葉を発さぬ男への感想は
 そんなものであった。>>90

 殊勝に頷くのみで出て行く背中を
 半ばほどまで見送れば>>93
 あとは興味を失ったように
 持参された品々>>90へと視線を移し
 緩慢な動きで起き上がり手を伸ばす。]
 
(113) 2021/06/16(Wed) 10:29:51

【人】 水分神

 
[妾に食事は必要ない。
 故に暇つぶしでしかないが
 瑞々しい果実や甘い菓子は美味しく
 ほどほどに気を紛らわせてくれるので
 まあまあすきじゃ。

 水ではない水は匂いにクラッとし
 白い塊は硬い
 葉っぱは苦いからすきじゃない。

 一体何のために寄越すんじゃろうな?

 先代は人間を大切にしていたから
 この屋敷には人間の家と同様の厨房は存在する。
 そして、何人かの婿がそこで何かを調理して
 妾に差し出してきたことがあるが
 妾は終ぞ口にしてこなかった。

 ────何か熱そうなんじゃもん。

 果実と菓子の包みだけを
 拾い上げ両腕で抱え込むと
 未だ汚しておらぬ部屋へ移り
 ごろごろし始めた。]
 
(114) 2021/06/16(Wed) 10:30:15

【人】 水分神

 
[妾の力で常に冷んやりしている屋敷に
 縁側から差し込むぽかぽかの陽気が心地良い。
 うとうとしてくれば
 眠気に抗うことなくお昼寝に移行した。

 ころりと果物が掌から転がる。]


    むにゃ……さくらんぼは全部妾の…………
    ん……? ……はっ……!


[そうして暫く寝ていたが……、
 部屋に近づく男の気配で目を覚ました。>>95

 妾のきゅーとな寝顔は
 唯で見せてやるわけにいかぬ。
 ヒトとは異なる存在、威厳も示さねばならぬから
 慌ててヨダレを拭くと、襖が開いた。

 せーふせーふ。]
 
(115) 2021/06/16(Wed) 10:30:33

【人】 水分神

 

    ……?


[一瞬、別の者が入ってきたかと思うたが
 顔も気配も同じじゃ。
 服を着替えた>>93のか、と少し置いて気付くも
 特に声を掛けることはない。

 人間の方も、何か言うでもなく
 妾が汚した部屋を片付けていく。]
 
(116) 2021/06/16(Wed) 10:30:40

【人】 水分神

 
[何も、妾のおる部屋に来ずとも
 他の部屋から片付ければ良いのに。

 そう思いつつ、意地悪な顔で笑う。

 果物の皮を細い指先で剥けば
 男に掃除され綺麗になったばかりの空間へ

 ぽいと投げた。

 妾は、にたにたしながら次の果実を頬張る。
 甘酸っぱくて、うんまいのう。]
 
(117) 2021/06/16(Wed) 10:31:00

【人】 水分神

 
[男は……嫌な顔ひとつせず
 その皮をも拾うと
 淡々と掃除を続ける。>>97

 ……いや、どういうことじゃ?]
 
(118) 2021/06/16(Wed) 10:31:14

【人】 水分神

 
[ぽいぽいぽいぽい。

 菓子の包み紙や果物のごみを次々捨てるが
 それらも文句なしに回収されてしまう。

 ふむ、中々手際が良いな……って
 感心などしておらぬからな、断じて!]
 
(119) 2021/06/16(Wed) 10:31:26

【人】 水分神

 
[不意に奴がこちらを向いたかと思うと

   微笑みかけられた。>>98

 ────なななな、なんじゃあ、それは!]
 
(120) 2021/06/16(Wed) 10:31:38

【人】 水分神

 
[狙いは妾の菓子か? 果物か?]


    ……っやらぬからな!


[ぷい、と顔を逸らすと
 周りに散乱していた菓子たちをかき集め
 再び抱え込んで部屋を出ていく。

 襖は足で開け放した。
 行儀? なんじゃそれは美味いのか?]
 
(121) 2021/06/16(Wed) 10:31:56

【人】 水分神

 

    ……む? ……むむ? む?


[そうして屋敷の中を走っていると
 違和感、違和感……のちに、気づいた。]


    な、んなななな……!
    屋敷の中が綺麗になっておる……!

    ここも……、ここも……?!


[もしや妾の寝ていた部屋以外すべてか?
 否そんなまさか、と呟きながら走り回り
 その通りであったと確信してしまえば戦慄した。]
 
(122) 2021/06/16(Wed) 10:32:07

【人】 水分神

 

    いやいや、幾らなんでも早すぎる……どれ


[ジューバコの隅をつんつんしてやろう。
 余談じゃが妾はおせちの甘い具が好きじゃ。

 木製の窓枠を指でつーっとしてみる。
 ……が、期待に外れ、埃はつかなかった。

 よぅく掃除が行き届いておる。]
 
(123) 2021/06/16(Wed) 10:32:27

【人】 水分神

 

    ぐぬぬぬぬ……


[どうやら、今回のは特に手強そうじゃ。

 妾の好物の供物に手を出そうとするほど
 肝が据わっとるようじゃし。

 ……あ、葉っぱと白い塊は要らんから
 どーなろうと知ったこっちゃないぞ。]
 
(124) 2021/06/16(Wed) 10:32:44

【人】 水分神

 

   (どうしてくれようかの……)


[上段の間に戻りて
 菓子をぼりぼりとつまみながら
 彼是策を巡らせる。
 不機嫌さを隠さぬ姿があった。**]
 
(125) 2021/06/16(Wed) 10:32:54

【人】 水分神

 
[あの男が部屋にくれば>>166>>167

 やらぬからな! とばかりに

 脇息の周りに置いた菓子と果物を引き寄せ、
 眉を釣り上げ、威嚇した。

 その他の供物を持っていくのは止めぬ。>>168
 どうぞどうぞじゃ。
 何処ぞに捨てて来ても構わんからの。]
 
(208) 2021/06/17(Thu) 0:53:13

【人】 水分神

 
[暫くのちに、男がまたやってきた。

 今度は何じゃろう。

 見ておれば、
 湯気の立ち上る品々を差し出してきおった。>>169

 先程持って行った其の他の供物たちか。
 此奴も、妾に食わせようとする。
 ご機嫌取りか? それは意味ないぞ。]


    左様な熱そうなもの、食いとうない!


[ぷいっとそっぽを向いて
 唇をつーんと尖らせた。

 熱いものも暑いのも、嫌いじゃ。]
 
(209) 2021/06/17(Thu) 0:53:38

【人】 水分神

 
[……しかし。]


   (良い匂いではあるのう……)


[妾の意思に反して、
 鼻が独りでにすんすんと匂いを嗅いでおる。

 直ぐ目を逸らしたが、黄色とか緑とか、
 きれいな色合いじゃった気もするし……。

 ちらりと、皿の上を確認した。*]
 
(210) 2021/06/17(Thu) 0:54:08

【人】 水分神

 
[心の声が聞こえたなら>>211

 妾は猫ではないぞ!
 
もっと強くて格好いい——じゃ!


 と、声高に主張していた所じゃが
 妾にも出来ぬことがあって良かったな?]
 
(216) 2021/06/17(Thu) 9:40:15

【人】 水分神

 
[妾はこんな態度だと言うのに
 めげずに匙を取る姿が見えた。>>212

 強情な奴め。
 無理矢理食わせようとしたとて
 ずぇ……ったいに食わぬ!

 そう、決めていたが。]
 
(217) 2021/06/17(Thu) 9:40:26

【人】 水分神

 

    ……う?


[何やら、匙に息を吹きかけはじめた。
 湯気の量が立ち所に減り
 良い香りが強く舞い込んでくる。

 程よく冷まされた匙が差し出されれば
 男の顔と匙の間、視線を行き来させた。]
 
(218) 2021/06/17(Thu) 9:40:37

【人】 水分神

 
[向けられるは、優しげな眼差し。
 なんじゃか胸の辺りがきゅうってした。

 なんじゃ?]


    ……ふ、ふん。そこまで言うなら
    食ってやらんこともない


[何も言われてはいまいが、ほれ。
 目は口ほどになんとやらじゃ。
 妾は人間どものことわざも少し知っとるぞ。えっへん!]
 
(219) 2021/06/17(Thu) 9:40:48

【人】 水分神

 
[脇息に預けていた体を起こして
 ぺたんと座りなおすと
 口をあーんと開いて、食わされてやった。

 もぐもぐ。

 人肌ほどに冷めたそれは
 ほんのり甘くて……、
 お目目がとろーんとする。]
 
(220) 2021/06/17(Thu) 9:41:12

【人】 水分神

 

    ぷはぁ…………なんっっじゃこれはぁ〜

    この橙色は、あの根っこみたいなやつか?
    前に齧った時はこんなじゃなかったぞ

    
んまい!



[思わず満開の笑顔で言ってしまった。
 はっと気づけば、咳払いののち、
 「悪くはない」と言い直すのじゃが。

 そうして、他の品もちらりと伺う。
 興味があるとばかりに。
 決して、自ら匙を持つことだけはせず。*]
 
(221) 2021/06/17(Thu) 9:42:14

【人】 水分神

 
[妾はこんなに不遜な態度じゃというのに
 この者は微笑んでくる。>>230
 其れが妾も────不思議と不快ではない。]


    ……!
    あむ、……むぐ、むぐ…… んんーーっ!


[次の品も、ふぅふぅして運んで貰えれば>>231
 ぱぁぁ、と瞳が輝き。
 黄色くて緑ぃくて白いのを小さな口で受け止め
 もぐもぐごっくんしたらば、目の輝きは一層増した。]
 
(291) 2021/06/18(Fri) 7:28:08

【人】 水分神

 
[やはり熱くなく程よく冷まされていて
 果物の甘さや、菓子の甘さとは異なる
 優しい甘さに顔が綻んだ。]


    何じゃ、何じゃぁこれはぁ……
    あまぁ〜くて、とろとろ〜ん
    もっちもちじゃぁぁ……


[ただの黄色なら、年に一度供えられて
 ひとりで食べるおせちに
 似たものが入っているが……、全然違う。

 何なのじゃろうか、
 口の中でもっちりと伸びるこれは。
 頬に手を当て味わっているうちに消えてしまった。

 妾自身もこのまま溶けてしまいそうじゃよぉ。]
 
(292) 2021/06/18(Fri) 7:28:33

【人】 水分神

 
[そうしているうちに
 また別のものが冷まされて運ばれる。>>232

 この者が出してくれるものは大丈夫、と
 すっかり安心した口が大きく開く。
 もぐもぐごっくん。]


    ほわぁぁ……これも美味じゃのぉ……
    これは、妾の屋敷のまわりに
    住み着いとるやつらじゃな?
    あやつらめ、こぉ〜んなに んまかったのかぁぁ……

    否、お主の料理の腕が良いのか……


[妾も一緒にスープに溶け出してしまいそうじゃ。
 そんな心地で緩んだ口元が
 婿殿のことをぽろりと褒めてしもうた。]
 
(293) 2021/06/18(Fri) 7:28:57

【人】 水分神

 
[そうしてから、はっとする。

 頬に当ててた手を下ろし
 コホン! と咳払いし。]


    あ、あー。腕は、悪くは、ないな……


[とまた、言い直した。
 此奴の前では、
 きりりと引き締めておらねば。

 そう居住まいを正すが。

 ……料理を食べる以前に比べると
 どうしても表情は緩んでしまっていただろう。]
 
(294) 2021/06/18(Fri) 7:29:19

【人】 水分神

 
[今日は、そう……偶々じゃ。
 偶々、全部んまかったが、
 直に失敗して不味いもんを
 出してくる日もあるじゃろう。

 其れより掃除にめげる日が
 来るのが早いか。

 これまでの婿は皆
 長く保たんかったからな。

 ひと月か。否、一週間か?
 妾は、その日を待つだけじゃ。]
 
(295) 2021/06/18(Fri) 7:29:51

【人】 水分神

 
[図々しく自分に用意された全ての料理を
 口に運んでもらい
 ぺろりと平らげたならば。

 当然の如く片付けもせず
 立ち上がる。]


    妾は寝る お主の部屋は彼方じゃ


[寝所を共にする気はない意思を伝えて
 自室へと去るじゃろう。

 ……妾の許可なしに夜這いにやってきた男のことも
 うつけ者、と追い出してやったことがある。

 妾の意思は絶対なのじゃ。**]
 
(296) 2021/06/18(Fri) 7:30:09
 




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18回 残----pt

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23回 残----pt

 

25回 残----pt

 

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一生をあなたと

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