人狼物語 三日月国


37 【恋愛RP】夏の夕べ【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 成瀬 瑛


[ 本当に教師という職業は大変だと思う。

  特に、真面目で面倒見のいい先生は。
  卒業すらしていない、ほんの数ヶ月だけの生徒にも
  こうして真剣に向き合って叱ってくれる。

  ……大人につれて、怒ってくれる人って
  減っちゃうからね。

  本当に、教師なんてブラックで、割りに合わなくて。
  ─── 涙が出るくらい、ありがたい。 ]
 
(19) 2020/08/01(Sat) 2:24:32

【人】 成瀬 瑛

   
生徒

[ あたしに合わせてくれる歩幅、
  目線の高さ。

  実際に教卓を挟んだ期間は短くとも、
  貴方はね、本当にいい先生だ。


           お前は独りじゃない。>>2:490


  ……言葉の全てを素直に受け入れることは、
  まだできないけれど。

  そうだね。
  両親とどうしても上手くいかなくて。
  世界に自分しかいないと思っていたあの頃も
  あたしを見てくれた人は、きっといた。

  それはクラスメイトかもしれないし、
  クールに見えて心に熱いものを持っている教師。
  はたまた駅ですれ違った、悪いお兄さん。

  あたしが気付いてないだけで、
  他にもいたかもしれないね。
  ううん。いたんだよ、きっと。>>0:223 ]
  
(20) 2020/08/01(Sat) 2:24:54

【人】 成瀬 瑛



  ジャン先生。
  ご指導ご鞭撻、ありがとうございました。


[ しばらく先生の言葉に耳を傾けた後。
  真面目な顔で、頭を下げる。 ]


  ……今まで心配と迷惑をかけて、
  ごめんね。


[ そして謝罪と共に、ゆっくり顔を上げてから
  照れたように舌を出す。

  あたしは高校を途中で辞めちゃってるから。
  卒業式には出席していない。

  だからあたしの卒業は、きっと今だった。 ]
 
(21) 2020/08/01(Sat) 2:25:09

【人】 成瀬 瑛



  女心ぉっっ!!!



[ 乱された髪の毛には、厳重に抗議して。>>2:503
  仕返しとばかりに、あたしも彼の髪をかき回す。
  それからおまけに、堅苦しいネクタイも解いて、
  ボタンも何個か外してしまおう。

  今から食べるの、ラーメンだよ?
  そんな格好してたら見てるこっちが暑いって。 ]
  
(22) 2020/08/01(Sat) 2:25:21

【人】 成瀬 瑛



  ……よしっ!それじゃ、行こっか!
  “ジャンくん”。


[ そうしているうちに、目的の店も見えてきた。>>2:490
  駆け出すと、少しだけ先行して。
  こっちだよって振り返りながら手招きする。

  あたしは卒業したし、ジャンくんの装いも崩した。

  ならあとは、新しい友人同士。
  気楽に食事を楽しもうか。 ]*
  
(23) 2020/08/01(Sat) 2:26:10

【人】 成瀬 瑛


[ 結局あたしはホテルをチェックアウトしそびれて
  仕事のない休日を再び迎える。 ]


  でも、今日こそ帰るから。


[ これ以上、仕事から離れるのは良くない。
  憮然とした表情で、備え付けの鏡に言い聞かせる。

  ……これ以上、たっぷり寝て、
  美味しいものを食べて。

  あたしを“瑛”として見てくれる人達と触れるのは
  あたしにとって、甘すぎる毒だ。 ]
 
(35) 2020/08/01(Sat) 4:09:42

【人】 成瀬 瑛


[ なのに、あたしは糊の効いた浴衣を着ている。
  浅葱色に椿の花を散らせ、耳上で上下に分けた髪を
  結い上げ、軽くほぐし、フラワーゴムでまとめて
  カラン、と小さく下駄の音を響かせた。

  お祭り行くって、約束したから。
  浴衣着て来いって言われたから。


  そうやって、優しい人がくれた理由に、甘えて。

  …… 浴衣は流石に借りたけど。
  着付けも、ヘアアレンジも、自分でできる。
  どれも初めてのことでは、ないから。 ]
 
  
(36) 2020/08/01(Sat) 4:10:52

【人】 成瀬 瑛


[ 祭り会場の河川敷は、やはり人で賑わっていて。
  あたしは少し、気後れする。
  人混みではなく、道行く人達の楽しげな顔に。

  屋台が提供する娯楽や食事は、お馴染みのものから
  少し奇をてらったものまで様々で。

  あたしもかつてはその風景の一部だった。
  そういう依頼を受けたなら。
  甘えるように男性の手に腕を絡めて、
  好きでも嫌いでもないりんご飴をねだった。

  そうやってあたしは、生きてきた。 ]
    
(37) 2020/08/01(Sat) 4:11:06

【人】 成瀬 瑛

 

  ───っ、


[ 何となく、息をするのが苦しくなって。

  人混みから逃げるように、
  あたしは川辺に沿って河川敷を降る。

  人の気配が薄くなるにつれ、祭囃子も遠のいて。
  気付けばあたしは一人しゃがんで、
  揺らめく水面をぼんやりと眺めてた。
  ああ、これでは祭り会場とは言えないかもしれないな。

  …… でもほら、河川敷っていうのは嘘ではないし。

  なんて、やっぱり言い訳ばかりだね、あたしは。 ]**
 
(38) 2020/08/01(Sat) 4:13:15

【人】 成瀬 瑛


[ それは浴衣に着替える前に、汗を流そうと思った時。 ]

  あっ。


[ 湯船で手足を伸ばしてくつろいでいたのは、
  今となっては唯一顔と名前が一致する
  高校時代のクラスメイト。>>58
  そのまま声をかけようとして、思い出す。

  ─── 結果報告、を。>>1*16
  あたしは結局できていない。


  彼女がまだあたしに気付いていないのなら、
  身体だけ洗って、素知らぬ顔で出て行こうか。
  そんなずるいこと、考えなかったと言えば嘘だけど。 ]
 
(74) 2020/08/01(Sat) 18:57:05

【人】 成瀬 瑛


[ それはできない。
  あたしは彼女に、大切なことを言わないと。

  身体についた泡をシャワーで洗い流すと、
  意を決して、立ち上がり。
  ずんずんと、湯船へ向かう。

  とぷん、爪先からそっとお湯に浸かり
  そうして日頃の疲れを癒す彼女の耳元に、
  そっと囁こう。 ]
  
(75) 2020/08/01(Sat) 18:58:29

【人】 成瀬 瑛

  
      ─── happy birthday

                 貴女の存在への祝福を
(76) 2020/08/01(Sat) 18:58:33

【人】 成瀬 瑛


[ 知ってる。
  あたしがもたもたしていたせいで。
  彼女の誕生日は、二日も前に終わってしまった。

  それはあたしの自業自得なんだけど。
  綺麗なお姉さん、市村さんを始め
  きっと多くの人が彼女をお祝いしたんだろうなって

  ……なんて想像するのは、
  詩桜ちゃんの交友関係を知らないあたしでも
  難しくなかったので。 ]
 
(77) 2020/08/01(Sat) 18:58:41

【人】 成瀬 瑛



  お祝いが一番最後になっちゃったの
  少し悔しいからね。
  プレゼントは来年の分ということにして。

  363日早い、21歳のお誕生日おめでとう。


[ これなら、一番乗りだよねって。
  子供みたいな理屈で笑いながら。

  今年の誕生日は出遅れたし、
  これから先の未来だって、
  特別な人と共に、特別な日をお祝いするんだろうけど。

  プレゼントに指輪を検討した身として、
  来年の分だけお願いしますって、我儘を。 ]
 
(78) 2020/08/01(Sat) 18:58:55

【人】 成瀬 瑛


[ それから、いつぞやの通り魔のように、
  言うだけ言って、お風呂から出ると
  あたしを除いて一つだけ使われていたロッカーに
  常に忍ばせておいた紙袋をそっとかける。>>1:593

            
アンバー

  どうか貴女という名の宝石が>>1:590
  いつまでも輝き続けますように。 ]**
 
(79) 2020/08/01(Sat) 18:59:11

【人】 成瀬 瑛


[ ─── 数分後。

  川の側で座り込みながら、時間を潰す。
  手持ち無沙汰になったので、葉っぱで船を作ったり、
  平べったい石を、何回跳ねるかチャレンジしたり。
  来るわけが、ないのにね。
       
祭会場

  あたしはあそこにいないんだから。


  ───── 十数分後。

  …… なんであたしは、待っているんだろう。
  再びしゃがみ込みながら、不思議に思った。
  祭りはすごい人混みだったから。
  スマホ無しに人ひとりを見つけるは、大変だ。
  諦めても、おかしくないよね。

  …… モテそうだしなぁ。
  綺麗なお姉さんに声をかけられて、なんてことも。
  あるかもしれないし。 ]
  
(136) 2020/08/02(Sun) 1:00:04

【人】 成瀬 瑛


[ ────── 数十分後。

  ね。そろそろ、諦めたかな?
  なら、あたしも帰っていいかなって。
  頭ではそう思っているのに。
  足は、座り込んだままで。

  手持ち無沙汰な両手で、
  川の水をすくったり、落としたり
  またすくったり……していたら、

  そんなあたしの背後で、からんって。>>128
  下駄が土を蹴る音が響いた。 ]


  ………… すごいなぁ。


[ 誰かなんて、確認するまでもなかったから。
  振り返らないまま、呟く。 ]
 
(137) 2020/08/02(Sun) 1:00:24

【人】 成瀬 瑛



  見つかっちゃった。


[ 得意げに笑う顔には、>>124
  汗が玉になって張り付いていて。
  それを見て、あたしは泣きそうな顔で笑った。 ]
 
(138) 2020/08/02(Sun) 1:00:40

【人】 成瀬 瑛



  …… あのね。

  あたしが分かりにくい場所を指定したのは、
  羽凪くんに見つけてほしかったのと。
  
見つけてほしくなかったから。



[ こちらを覗き込んでくる瞳を見つめて
  観念したように呟けば、
  一陣の風が、川面を渡った。

         …… そう、それは
         あたしが君を知りたくなかったのと、
                 同じ理由。>>2:48 ]

(139) 2020/08/02(Sun) 1:01:33

【人】 成瀬 瑛

  

  あたしは、羽凪くんとご飯を食べるのが好きだし。
  話をしたり、一緒にいることも好き。

  それでもね。

  君を、好きにはなりたくなかったから。


[ そう言って、ぱっと両手を離せば、
  手の上に溜めていた水の塊が弾け、
  はらはらと水面に飛び散った。 ]**
  
(140) 2020/08/02(Sun) 1:01:56

【人】 成瀬 瑛



  羽凪くん、女の子の趣味悪いって言われない?


[ へらへらしてて、
  何しでかすかわかんなくて
  一言も言わずにいなくなろうとするような
  薄情なやつに対して。

  いつだって、やさしかったね、君は。 ]
 
(241) 2020/08/02(Sun) 14:27:15

【人】 成瀬 瑛


[ 濡れた指先の辿る先に、君がいて。
  捕まっちゃった、って
  楽しげに笑おうとしたのに。 ]


  だって、あたし忙しいから。


[ 代わりに出てきた言葉はきっと、
  聞かせるものでもなんともない。>>1:148
  特に面白くもない話。

  揺れる水面はどこにもなく
  川を撫でる風の音だけが、静かに響いていた。 ]
 
(242) 2020/08/02(Sun) 14:27:25

【人】 成瀬 瑛



  あたしの仕事、休みが殆どないんだよ。
  ご飯を食べるのも仕事中だし。
  家は帰って寝るだけの場所。

  その家も、事務所住み込みだから。
  寝てても新しい仕事が入れば、
  叩き起こされることだってある。


[ …… 本当に、どこに出しても恥ずかしくない
  立派なブラックだ。>>0:4
  そのうち所長捕まったりしないかなって
  ちょっぴり心配になるくらい。 

  仕事自体はやりがいもあるし、
  「ありがとう」って向けられる笑顔に
  喜びを見出すこともある。

  それもやっぱり、一面だから。
  勿論その中には、
  口にしたくないことだってある。>>2:420 ]

(243) 2020/08/02(Sun) 14:27:44

【人】 成瀬 瑛



  仕事の中にはね。
  レンタル彼女的なやつもあるんだ。


[ 口にしたくない話を、
  なんて事のないように口にしたけど、
  やっぱりあたしの唇は、少し震えてた。

  聞く権利、なんて言ってくれたけど。>>209
  権利というのは利益を享受するためのものだ。
  なら君にとってのこれは?

  少なくともあたしは、聞かせてしまったことを
  申し訳なく思いながら。 ]
 
(244) 2020/08/02(Sun) 14:28:04

【人】 成瀬 瑛



  仕事忙しいから、会う時間とか全然取れないのに。

  …… その仕事で、着飾って、お化粧して。
  別の誰かの彼女になるんだよ。
  
  それは ───


      [ あたしだったら、嫌だって思うよ。 ]

 
(245) 2020/08/02(Sun) 14:28:13

【人】 成瀬 瑛



  だから久しぶりの休暇で。

  口が悪くて、ちょっぴり意地悪で、
  レディの部屋を遠慮なく叩いたりする失礼な人。
  なのに優しくて、こんなあたしを見つけてくれて。
  …… 好きだって言ってくれる

  一緒にいたいなって、思う人に出会っても。
 
 
(246) 2020/08/02(Sun) 14:28:22

【人】 成瀬 瑛



  ああ、凄く素敵な人だったなって。

  …… そう思って、終わりにしたいんだ。


[ いつの間にか風は止んでいて。

  暮れなずむ空の下、
  時が止まったかのような静寂だけが
  辺りを包んでいた。 ]**
  
(247) 2020/08/02(Sun) 14:28:26

【人】 成瀬 瑛


[ 仕事に集中して、
  そのうち、おいしかったご飯も
  綺麗な景色も、楽しい時間も───

  それは、誰の話だったのだろう?>>275

      君の顔を覗くあたしの瞳と、
      あたしの顔を覗く君の瞳には
      きっとそれぞれ、別の人間の顔が映ってる。 ]
 
(307) 2020/08/02(Sun) 22:05:34

【人】 成瀬 瑛



   「 ご馳走様でした!>>0:538
     誰かとご飯を食べるの久しぶりだったから
                 美味しかったよ。 」  


  ……… 忘れちゃうのは、嫌だなぁ。


[ 呟きと同時に、はらり、零れ落ちた一筋の雫が
  凪いだ水面を再び揺らした。 ]
 
(308) 2020/08/02(Sun) 22:05:43

【人】 成瀬 瑛


[ …… 抜け出したいって思うのに。
  その方法がわからないんだよ。

  羽凪くんがあたしの瞳を通して見た誰か。
  そこに差し伸べられた手があったとしたのなら>>276
  それはその人が、きちんと周囲の人と関係を築いたから。

  素直に誰かと頼れ。>>2:490
  そう先生に言われた時。
  誰も思いつかなかった、あたしと違って。  

  時間は動き出したはずなのに、
         あたしの世界は止まったまま。 ]
 
(309) 2020/08/02(Sun) 22:06:06

【人】 成瀬 瑛


[ だからこそ、指先から伝わる熱に、
  今のあたしは戸惑っている。>>277

  上手く空気を取り込めなくて
  喘ぐように、息を詰まらせながら
  あたしは何とか言葉を紡ぐ。 ]


  わかってるかな、羽凪くん。
  あたし達、“他人”なんだよ。

  一昨日会ったばっかりで、数回ご飯を食べただけ。
  重ねた時間も、確かな約束もない。
  ちょっと気になったくらいの子に、
  必要として欲しいなんて……。
 
 
(310) 2020/08/02(Sun) 22:06:48

【人】 成瀬 瑛


[ 軽々しく言うのは、駄目だよ。
  ちょっと大人びた顔を作ってから
  あたしは彼に忠告しようとする。

  ほぼ初対面なんだからさ。
  あたしが悪い人だったらどうするの?
  そんな甘い言葉を言ったら、
  簡単に付け込まれちゃうよ ─── って。

  言っていることは間違ってないと思うんだ。
  あたしは彼にそこまで言ってもらうほどのものを
  何も与えられてないんだから。

  …… なのにどうしてあたしは、
  この手を離したくないと思っているんだろう? ]  

 
(311) 2020/08/02(Sun) 22:07:45

【人】 成瀬 瑛



  ─── 欲しいって、そう思ってくれるのなら。

  お願いがあるんだ。


[ そこまで言って、一度言葉を止めてから
  緩んだ手のひらをそっとほどく。>>279 ]


  羽凪くんの住所を、あたしに貸して欲しい。


[ それから、言葉と同時に力を込めて。
  今度はこちらから、彼の指先をぎゅっと握りしめた。
  
逃すまいというように。 ]

 
(312) 2020/08/02(Sun) 22:08:22

【人】 成瀬 瑛


[ あたしの現況を変えるには、転職するしかないんだけど。
  今の激務の状態では、就活する時間なんて取れないし……
  かと言って今の職場を辞めてしまったら
  住み込みで働いるあたしは、住所不定になってしまう。

  高校を中退しているから、最終学歴は中卒。
  中卒かつ住所のない娘を雇ってくれる場所なんて
  あの日、悪いお兄さんに助けてもらえなかった別の未来。
  家出娘の末路と似たり寄ったりだ。>>2:206

  かと言って新しく住処を契約するにも、保証人がいる。
  あたしのような小娘が生きていくのには、
  この世界はやっぱりなかなか大変だ。

  …… 考えれば、何か方法だってあるんだろうけど。
  日々に忙殺されたあたしは、
  考えることにも疲れてしまっていた。 ]
 
(313) 2020/08/02(Sun) 22:08:36

【人】 成瀬 瑛



  あっ、貸してと言ってもね。
  書類上のことでいいんだよ。

  ほら、実際にはネカフェとか泊まるし…………


[ ── と、そんなわけでの住所が欲しいなんだけど。
  こんな話を聞かされて、君はどんな顔をしただろう?

  それ以外にも、不安は当然ある。
  履歴書に記載できる住所を得たところで、
  採用されるかは別の話。
  学歴もまともな職歴もないんだから。
  就活したところで、
  普通の会社があたしを採用するとは考えにくい。
  ただ……。 

  それを理由にするにはね。冷えたあたしの指先に、
         君の手のひらは暖かすぎたんだよ。 ]**
 
(314) 2020/08/02(Sun) 22:08:43

【人】 成瀬 瑛



  えっ。
  あたし、羽凪くんちに住むの!?


[ 今度はこちらが呆気にとられる番だった。

  空き部屋がないなら寝室も同じってことだよね。
  あたしは床でもどこでも寝られるけど、
  そう言うことではなくて。
  いわゆるその、若い男女が……? ]


  まあ、そこまで好きじゃないって言ってたしね……?


[ 若干混乱しながら自身の考えをまとめつつ、
  先ほどの羽凪くんの台詞を拾って、小さく呟くと。>>277
  当の羽凪くんが全く気にしてなさそうだし、
  なら特に問題もないかと判断する。
  こちらの胸もないしね。 ]
  
(347) 2020/08/03(Mon) 11:31:54

【人】 成瀬 瑛


[ 初めて聞く彼自身の話については。>>337
  何となく言葉の端々からも薄く察してた。>>0:522
  だから驚くよりは、納得して。 ]


  …… そうだね。
  あたし達、放っておくとすぐ不健康しそうだから。
  一緒にいて、互いをきちんと見張らないとね。


[ 悪戯っぽく告げるのは、了承の言葉。
  そうしてよろしくね、と握手を交わすかのように
  重なり合った指に力を込める。
  
  その瞬間、あたし達の関係は
  「他人」から「同居人」へと、
  とりあえず一つの名前が付けられて。

  これは終わり>>279ではなく、始まりだから。>>338


  …… そこから先の未来は、まだわからないけれど。
  この手を離さなくていい理由ができたことに
  あたしは深く安堵したんだ。 ]
  
(348) 2020/08/03(Mon) 11:32:37

【人】 成瀬 瑛


[ 一緒に暮らすならいろいろ取り決めもある。
  それ以外にもあたし達求職組は、
  考えなければいけないことだらけだ。

  だけど、とりあえず今は、
  話が一区切り付いたところで
  ようやく一息ついて。

  眼前の君の姿を、
  変わっていく空の色、昼と夜に照らされながら
  改めて見つめる。 ]


        羽凪くん、浴衣似合ってるね。
        かっこいい。
 
  
(349) 2020/08/03(Mon) 11:33:04

【人】 成瀬 瑛


[ そう、真っすぐに視線を合わせながら囁いたなら。
  その後は何も続けないで。

  ほんのちょっぴり、目線を上げて。
  何かをねだるように、君の言葉を待った。 ]**
 
(350) 2020/08/03(Mon) 11:33:20

【人】 成瀬 瑛


[ それから、少し後の話。

  退職届は光の速さで受理されて
  あたしは即日無職になった。

           ……うん、違法だね!? ]
  
(355) 2020/08/03(Mon) 18:16:49

【人】 成瀬 瑛


[ ただ、うちの現場は常に人手不足で
  猫の手だって借りたいくらいなのに。
  猫よりは幾分かマシな手を、あっさりと手放した理由。

  それはきっと、まとまった金額の退職金が示している。

       この職場はブラックだったけど。
       あたし、所長のことは嫌いじゃなかったよ。

       今まで、お世話になりました。 ]

(356) 2020/08/03(Mon) 18:17:00

【人】 成瀬 瑛



[ …… 一つ、やり残した依頼があるんだけど。>>2:268
  それはいつか再び縁が重なった時、
  あたし個人で果たさせてもらおう。

  その日が来ることを、あたしは疑っていないんだ。
  ほら、二度会うことは三度会うって、言うからね!
  言わない? あれっ? ]*

(357) 2020/08/03(Mon) 18:17:08

【人】 成瀬 瑛


[ それから殆ど日を空けず、
  社用携帯を解約後、新しいスマホを契約した。
  真っ白なスマホを手にしながら。 ]


  ね、羽凪くん。連絡先教えてよ。
  

[ どやって聞こえてきそうな顔で、
  新品なスマホを得意げに見せびらかしながら尋ねる。
  あたしがどんな気持ちでそれを口にしたのかは>>1:592
  君は、知らなくていいことだと思う。 ]
 
(358) 2020/08/03(Mon) 18:17:19

【人】 成瀬 瑛


[ その後は、まだまだ空白だらけのスマホの画面と交互に
  あたしは大事にしまっておいた連絡先とにらめっこ。

  86分くらい、タップするか悩んだくせに。
  送ったのは、たったの一行。>>92 ]
  
(359) 2020/08/03(Mon) 18:17:55

【人】 成瀬 瑛


[ それから、また少しだけ時は流れて。
  その日のあたしが駆け足で向かうのは
  あたしにとって、「寝るために帰る」だけではない家。

  勢いよく玄関の扉を開いたら、
  靴を脱ぐのももどかしいとばかりに。
  家に帰る理由をくれた君に向けて。
  荒い息を整えながら、身を乗り出して告げる。 ]
 
(360) 2020/08/03(Mon) 18:19:08

【人】 成瀬 瑛



  あのね、就職決まったよ。


[ …… 何でも屋はね、大変だったけれど。
  「ありがとう」って言ってもらえるのは>>243
  嬉しかったから。

       今度もそういう仕事がいいなって、
             そう思って見つけた職。 ]
 
(361) 2020/08/03(Mon) 18:19:16

【人】 成瀬 瑛



  仕事は大変そうなんだけどね。
  拘束時間が、すごく少ないんだよ。

  ニチアサもとい日曜朝くらいで!


[ だから一緒にいられる時間は取れるよって。
  少し興奮しながら、
  得意げな顔でセールスポイントを語るけど。
  もしあたしの話を不審に思った君が、辞令を覗いたら。

  そこにはきっと、こう書いてある。 ]
 
(362) 2020/08/03(Mon) 18:19:29

【人】 成瀬 瑛


「 成瀬瑛 殿

  如月町勤務を命じる。
  未だ残存勢力の影が見える悪の組織の陰謀を防ぐため
  よりいっそう正義の味方としての活躍を期待する。 」  
(363) 2020/08/03(Mon) 18:19:35

【人】 成瀬 瑛


[ …… 一度ブラックを経験すると、
  癖はなかなか抜けないもので。

  もし反対されたら、そうだね。
  えーって大きく口を尖らせながらも。

  不思議なご縁で巡り合った
  神保町の古書店の店先で。>>-461
  いらっしゃいませ!って笑いながら、

  ほら、あたしのことわざは正しいよ!>>357
  そんなことを考えながら、
  三度目の出会いに相好を崩す。>>-667

  そんな未来が、あったかもしれないね。 ]**
 
(364) 2020/08/03(Mon) 18:20:08

【人】 成瀬 瑛



  ありがとうございましたー!


[ お客さんの背中を、手を振って見送って。
  息もつかぬ間に店内を見渡す。
  よしっ、お客さんも一通り捌き終えたから、
  人が少ないうちに、掃除でもしようかな。

  それとパソコンを使って、
  インターネット販売の注文確認と発注業務。
  古書に関する勉強は、帰っての課題。
  今の時間は現場でしかできない仕事を……。 ]


(419) 2020/08/03(Mon) 22:05:37

【人】 成瀬 瑛



  あっ、お疲れ様ですー

  …… 休憩……!?


[ 笑顔を浮かべて挨拶したあたしは
  信じられない言葉を聞いて、>>391
  大きく目を見開くと、その場に固まった。

  休憩ってあれだよね。
  6時間を超えて働く労働者に与えられた、
  労働と労働の間に休む時間。

  確かに就業規則には記載してあったけど、
  都市伝説だと思ってた……。

  それに今は業務時間中だよね……
  なのに休んでいい……? ]
  
(420) 2020/08/03(Mon) 22:05:40

【人】 成瀬 瑛


  お饅頭……!?


[ 休みながら甘味を好きに食べる?
  何っ、食事なんて(3)1d10秒でかき込むか、
  仕事の席で演じながら食べるものではないのか?

  あたしは今度こそ理解が追いつかなくて
  呆けた顔で薄氷さんを見つめたのだった。 ]**
 
(421) 2020/08/03(Mon) 22:05:43

【人】 成瀬 瑛


[ 手を引かれて、少しだけ前のめりになる。
  耳元に寄せられる囁きが>>-753
  吐く息と混ざってくすぐったい。 ]


  ………… えへへっ
  でしょ♪


[ 
─── ねだったのは、あたしなのに。


  望んだ言葉を貰えてご機嫌な顔には、
  君と同じ色が、ほんのり浮かんで。

  蒼が混じり始めた空。
  少し頼りのない夕陽がきちんと隠してくれたか、
  なんだか心配になってしまう。 ]
  
(453) 2020/08/03(Mon) 23:32:15

【人】 成瀬 瑛


[ 繋いだ手から伝わる熱が、身体の中心にまで届いて。
  どくん、と心臓を打つ音が早くなる。

  その音になんて名前をつければいいのかを
  あたしはきっと知っていたけれど。 ]



  りんご飴、食べたい!


[ …… どうにも心が持ちそうにないから、
  少し、先送りさせて貰って。
  手の分だけ、先を歩く君に、
  殊更大きな声でリクエスト。

  あれ、りんご飴って。
  好きでも嫌いでもなかったっけ。>>37
  …… まあ、いいよね。 ]
 
(454) 2020/08/03(Mon) 23:32:18

【人】 成瀬 瑛


[ 君と一緒に食べるなら、
  何だってすごく美味しいから。 ]*
 
(455) 2020/08/03(Mon) 23:32:22

【人】 成瀬 瑛


[ ごめんなさい、許して下さい。
  雷おこしまでもらったら
  あたしは死んでしまいます。>>438 ]


  はっ、はい!


[ 薄氷さんの言葉にこくこく頷いてから>>438
  あたしは恐る恐る和室に入る。
  多分初日は、本当に仕事をしなくていのかって、
  気もそぞろな様子。
  お饅頭一つを飲み込むように、食べ終えて
  直ぐに店に戻ってしまったと思う。 ]
 
(460) 2020/08/03(Mon) 23:42:08

【人】 成瀬 瑛


[ そんなことを、何回か繰り返して。 ]


  あっ、あの……薄氷さん。
  和室にあった羊羹、美味しかったよ。


[ しっかりと味わって、感想を言えたのは
  もう少しだけ、先の話。 ]*
  
(461) 2020/08/03(Mon) 23:42:10

【人】 成瀬 瑛


[ 何と言うことでしょう。 
  こんなに努力を続けているのに。

  ── あたしの胸は、ちっとも大きくならないんだ。 ]

(466) 2020/08/04(Tue) 0:12:59

【人】 成瀬 瑛


[ 羽凪くんの好みはどうだろう。
  灰ログを読めないあたしはわからない。>>-780

  ただきっと、無いよりはあった方がいい。
  それが男性間の共通認識ではないだろうか?

  今の生活では、あまりジャンクなものは
  食べないようにしている。>>411
  自分のためというよりは、羽凪くんに
  きちんとしたものを食べさせるため。

 ( 料理の腕は前の仕事で家事代行したこともあるから
   全く経験ない人に比べれば、あると思うよ。 ) ]
 
(467) 2020/08/04(Tue) 0:14:00

【人】 成瀬 瑛


[ そんなわけで、ラーメンもご無沙汰なんだけど
  たまたまバイト先の近くで
  美味しそうなラーメン屋を見つけたから。

  週一のバイトの前の時間だけ。
  あたしは豊胸に効果があると勘違いしたまま
  こっそりラーメンを食べている。 ]
    
(468) 2020/08/04(Tue) 0:14:11

【人】 成瀬 瑛



  あれ?師匠!


[ 再会の日は突然で。

  素っ頓狂な声をあげたあたしの口元で
  ちゅるんと麺が跳ねた。>>439
  師匠認定はあたしの心の中での話だから、
  困惑させてしまったかもしれないけど。

  ……確証はないのに何故か、
  すんなり受け入れてもらえたって思うよ。 ]
  
(469) 2020/08/04(Tue) 0:14:40

【人】 成瀬 瑛



  なるほど、豚骨ラーメン!


[ 貴重な情報だ!と、喜んだけど。
  あたしがきちんとインプットできたのはそれくらい。

  後半になるにつれ、脳の容量には限界が訪れる。
  増え続ける情報量に、>>442>>444
  あたしの目を白黒させて。
  TVカメラの存在なんて、どこかに吹き飛んだ。 ]
 
(470) 2020/08/04(Tue) 0:14:56

【人】 成瀬 瑛


[ ああ、でも貴女のおかげで。
  もう一つ大切なことを思い出せた。 ]


  …… そうだね、師匠。
  あたし胸の大きさに囚われて、
  大切なことを忘れていたよ。

  ラーメンは、美味しいんだね。


[ そう言って、微笑んで。
  幸せそうな顔で、レンゲですくったスープを飲んだ。 ]
 
(471) 2020/08/04(Tue) 0:15:37

【人】 成瀬 瑛


[ 師匠と連絡先を交わすことはしなかった。
  それは、以前のような恐れが理由ではなくて。

  単にあたしと彼女がラーメンを愛している限り
  遠からず再会できると、信じていたからで。 ]


  そこまでだよ!
  バイトヒーロー、如月ブラック、参上!


[ それから数十分後。
  悪と対峙し>>445、決めポーズをとるあたしの髪が
  ぴょこんと跳ねた。 ]
 
(472) 2020/08/04(Tue) 0:16:51

【人】 成瀬 瑛


[ ほら、薄氷さんの書店って土日祝日休みだから。>>-697
  なら、ニチアサヒーローもできるよねって。

  とりあえず正義のヒーロー如月ブラック
  アルバイト採用にて、ここに見参。
  師匠と弟子の戦いは、始まったばかりで。

     ……とりあえず、
     4クールくらい続くんじゃないかな! ]**

(473) 2020/08/04(Tue) 0:17:58

【人】 成瀬 瑛


[ 探すの大変だった。>>487

  その言葉に、浴衣の広がらない歩幅で
  それでも浮き足立つのを示すように、
  はしゃいだ様子で提灯の明かりを踏んでいた足が
  ぴたと止まって。 ]


  …… ありがとっ
  ふふ、お礼に次、はぐれたら
  今度はあたしが羽凪くんを見つけるね。


[ 何かを探すのは得意だよ。>>0:2
  羽凪くんがちくわに釣られてくれるかは
  わからないけど。 ]
 
(519) 2020/08/04(Tue) 23:56:56

【人】 成瀬 瑛



  ああ、でもやっぱりはぐれたら大変だから。

  …… もう少し、手を繋いでいてもいいかな?


[ 会場が近付くにつれ、祭りの喧騒は顕著になる。

  太鼓の音と屋台の白熱灯を背負って
  宵闇に逆らうような人の賑わいの中、
  あたしは指先に力を込めた。 ]
 
(520) 2020/08/04(Tue) 23:57:03

【人】 成瀬 瑛



  へー、冷やして……
  

[ 二人並んで歩き、屋台の暖簾を見る。
  なら二つ買ってもいいかも。>>487
  そんなことを考えていたら。 ]


  あたしの!!りんご飴が!!!



[ あたしが何かを言う前に>>489
  艶やかな赤い表面に、綺麗な歯形がつく。

  本当に、羽凪くんは子供っぽいんだから。
  と、ぷりぷりと頬を膨らませて。

  ……二十歳になってりんご飴一つで騒ぐあたしも
  大概だと思うけどね。 ] 
 
(521) 2020/08/04(Tue) 23:57:16

【人】 成瀬 瑛



  …………


[ 気を取り直して、甘酸っぱい飴を堪能しようと
  口を大きく開けて、気付く。
  間接キスだよ、これ。

  …………いや、もう中高生でもないんだし。
  レンタルとは言え、それなりに経験してきたんだから
  今更、騒ぐことのことでも……。 ]
 
(522) 2020/08/04(Tue) 23:57:22

【人】 成瀬 瑛



  なら、あたしにも、権利があるよね?


[ にやり、笑う。
  言うが早いか、りんご飴から目標を変更。
  かき氷を食べようとする羽凪くんの腕ごと
  スプーンを動かすと、
  ぱくり。綺麗な檸檬色がかかった氷を口に入れる。
  しゃりっと涼しげな音が、耳の奥から響いた。 ]


  うん、冷たくて美味しい。


[ その後は、素知らぬ顔で、りんご飴に向き直る。
  でも、視線はちらっと、隣の君へ。

  ……平気な顔でかき氷食べ始めていたら
  髪の毛をわしゃわしゃ撫でてしまおうね! ]**
 
(523) 2020/08/04(Tue) 23:57:32

【人】 成瀬 瑛



  ん?


[ 一行メッセージの送信という大仕事。
  なんとか終えて息を吐くと同時に。
  くいっと服を引かれる感覚に合わせて振り返る。>>529

  正面に見える羽凪くんの顔。
  なんと言うか、いろいろと心臓に悪い。 ]


  ………………… 見た?


[ 彼の目が画面に向けられていることに気づけば>>529
  たっぷりと時間をかけて、それだけを口にした後。 ]


  今見た内容を公言してみるといい。

  あたしは、ありとあらゆる手段を使って、
  君のスマホからも情報を抜くからね……!


[ 将来正義を志す人間とは思えない、前職の技術の悪用。
  呪詛の如く続ければ、
  逆に関心を引いてしまったかもしれないね。 ]
  
(541) 2020/08/05(Wed) 11:08:43

【人】 成瀬 瑛



[ それでも、増えた連絡先がもたらしたのは。
  危惧していたような、
  疲労や恐れといった感情とは、別のもの。

  今後、通知音を鳴らすスマホ画面を覗くあたしの顔は、
  きっと何かを待ちわびるように、そわそわしている。 ]


(542) 2020/08/05(Wed) 11:09:01

【人】 成瀬 瑛


[ うーとか、がーとか、
  意味のない言葉を呟きながら返信を打つ。>>*4
  この時点では、詩桜ちゃんの恋人の存在を
  あたしは知らないけれど。

  一緒に飲みに行ったのなら
  不思議な縁はそこから繋がったのかもしれないね?>>391

    そうなると、私がホワイトカラーに就職できたのは
    彼女のおかげなんだから。
    今後も誕生日プレゼントは奮発しなければいけない。

          今年は給料何ヶ月分にしようか。
          そんな悩みは、毎年尽きない。 ]*

(543) 2020/08/05(Wed) 11:09:19

【人】 成瀬 瑛



  ── IFかもしれない話 ──



  わあ、しまった!
  正体がバレたら給与査定に響くのに!


[ ある日、思ったより長引いた戦闘に、
  へろへろになりながら帰路につけば。
  憩いの場であるはず家、その玄関口。

  敵四天王顔負けの威圧感で、
  あたしの前に立ちはだかるのはラスボス
  ─── ではなくて、羽凪くん。>>535

  それを見て、頭の中で算盤を弾きながら、
  悲痛な声をあげたのだった。

  反対されて、それに了承したのに続けたのはあたしだ。
  彼を怒らせるのは、当然だった。 ]
 
(544) 2020/08/05(Wed) 11:28:37

【人】 成瀬 瑛



  あたしが働いているのは如月町なんだけど……
  覚えてる?あの、リゾートホテルの。
  あたしにとっては、
  羽凪くんと会わせてくれた大切な場所で……

  これから先、あの地を訪れる誰かにとっても
  そうなって欲しいから

  …… だからね、守りたいって思うんだよ。


[ 弁明?が身を結んだのかは分からないけど
  結局羽凪くんは折れてくれて。>>536
  あたしは相変わらず、彼の優しさに甘えている。 ]
 
(545) 2020/08/05(Wed) 11:28:56

【人】 成瀬 瑛



  …… ひゃっ ぅうん


[ 首筋を這う刺激に、身を捩らせる。>>537
  虫除けの意味はわからなかったけど。
 
  解放されたはずの身体は、
  何だか物足りなさそうにそわそわして。
  「これで終わりかな?」とでも、言いたげな
  様子を伺うような、上目遣いで問いかける。 ]
 
(546) 2020/08/05(Wed) 11:29:20

【人】 成瀬 瑛


[ 週一バイトの仕事が増えるのは困るけれど。
  古書店のお客さんが増えたことには、
  やりがいを感じていた。
  ただ、それが“お客さん“から外れてしまったら、 ]


  あっ、ごめんね!
  あたし彼氏いるから……

  って、ちょっと待って! 

  あたしって羽凪くんの彼女でいいのかな?
  そりゃ、あたしは羽凪くん好きだし、
  一緒に暮らしてるけど……

  お付き合いは………???


[ レンタル彼女は、彼女がスタート地点だったから。
  そこに至るルートがわからない。

  ぐるぐると混乱しているうちに、騒ぎを聞きつけた
  他のお客さんも合流し始めて───? ]
 
(547) 2020/08/05(Wed) 11:30:19

【人】 成瀬 瑛


[ 何故か最初に告白してくれた人まで協力しての、
  恋愛相談が始まったかもしれないね。

  店内に薄氷さんもいたなら、
  いつしか話題は彼の大切な人へも言及し。
  美味しい羊羹をくれた薄氷さんの“大切な友人”。>>492
  もし三度目の出会いを果たした彼も
  場にいてくれたなら?>>0:178

  わいわい、がやがや。
  ひょっとしたら、とある写真集の話題を交えて>>481
  話はさらに盛り上がったの、かな? ]
 
(548) 2020/08/05(Wed) 11:30:54

【人】 成瀬 瑛


[ 勤務時間中に談笑なんて、従業員としては失態だ。
  以前のあたしならば、
  とんでもないと目を丸くしただろう。 ]


  さーて、今日もお仕事頑張ろう!


[ 爽やかな朝の日差しを浴びながら、
  あたしは、元気よく店先のシャッターを持ち上げる。

  ……それでも優しい人達と巡り合えたおかげで、
  今のあたしは、ご飯を食べて、寝て、
  楽しく仕事をしている。

       大切な、君の隣で。
       あの夏の出会いに、感謝しながら。 ]**
  
(549) 2020/08/05(Wed) 11:31:28

【人】 成瀬 瑛


[ ─── 祭りの間。繋いでいた手は、ずっと熱くて。
  あたしの体温を君に直に伝える。
  ……その理由には、まだ気付かないふりをして、
  濃藍の下。祭囃子が響く塗装のない道を、君と歩く。 ]
 
(603) 2020/08/05(Wed) 23:53:13

【人】 成瀬 瑛


[ 食べたり、食べられたり。
  時には、抗議の声と共に頬を膨らませる。
  それでも、君と食べるご飯はやっぱり美味しくて。
  あたしはきっと、りんご飴もかき氷も好きになった。

  胸を叩くような爆裂音。空を見上げた瞬間。
  夏の夜空を彩るべく、
  火花が空に打ち上げられ、儚く消えていく。 ]
 
(604) 2020/08/05(Wed) 23:53:18

【人】 成瀬 瑛


[ 隣り合って大輪の花を見ながら、歓声を上げる。
  
色。

  祭客の目が空へと向けられる中、そっと視線を傾けて。
  とめどない色彩の変化に照らされている
  そっぽを向いた、>>-1146
  少し拗ねたような君の横顔を見つめていたら。

  ─── とくん、心臓が大きく鼓動を打ち。
  そのまま早鐘に変わっていく。
  
        閉じ込めていた心が溢れてくる。>>140 ]

(605) 2020/08/05(Wed) 23:53:21

【人】 成瀬 瑛


[ 花火を打ち上げる音が、かき消してしまう前に
  もう、蓋をする必要はないと気付いたから。

  ぽろり、零れた気持ちを自然と言葉にしたのなら、
  夏の夕べで、あたしを見つけてくれた人へ向けて。

  …… 周囲が花火に夢中になっているうちに。
  瞳を合わせ、どちらともなく唇を近付けると
  触れるより先に、吐息を混じり合わせる。

   ファーストキスはレモンの味って言うけれど、
   実際のところはどうだろう?
   …… ひょっとしたらそれは、>>523>>577
   かき氷のシロップの味をしていたかもしれないね。 ]

(606) 2020/08/05(Wed) 23:53:27

【人】 成瀬 瑛


[ 再び唇が離れると、
  気恥ずかしで眼元をほんのり染めながら。
  
  あたしは幸せそうに微笑んだ。 ]**
 
(607) 2020/08/05(Wed) 23:53:32
 




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