【人】 帰宅部 津崎絵音[ 世界や皆が嫌いなんじゃない。 自分が嫌いだから、耐えられなくて消えたかった。 だから、誰かの希望は応援したい。 自分が見る事ができない未来が、明るいものだといいと思える。 千葉は>>270 少し目つきが鋭いけどごく普通の奴で、話していて楽しくて。 真っ直ぐな志と思い遣りを持っていて。 それだけでもさ、充分なんだけど。 ────文化祭の時、 視線は自分には出来なくなった指の動きに集中していたけど 耳が聴いていた低音は、メンバーの奏でる音を支えるようで 頼もしくて、かっこよくて。印象に残っていた。 伝えるでもなくただ労っただけの自分に向けられた表情 直向きに語られた未来への思い、 憎しみを抱くこともなく、純粋に尊ぶべきものと思えた。 お前はずっと優しかったし、 オレはお前が思ってるよりずっとお前のこと好きだよ。 男同士でそんな言葉使うなと無関係な誰かに言われたら 好意を性愛だけのものとしてくれるなと返したい。 (296) 2022/10/19(Wed) 23:46:23 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 質問にはすぐに返されない。言葉に詰まったようだった。>>272 本当は分かってるんだよ。 沢山言葉を尽くしてくれて、息を切らして来てくれる そんな温かい人間の千葉郁也が 自分の中身に空洞を作り生きる選択に、 思うことが何も無いわけないんだ。 寄った眉間の皺の奥の頭の中で、何を思っていたのか。>>271 分かるようで分からないけれど、 そーいうの全部認識しながら無視して、 自分の都合をまた押し付けて、頷かせようとしたのかも。 オレって千葉相手にも酷い奴なんだなぁ。 これは死後地獄行き確定か。 消滅すれば逃れられたというのに。 ] (298) 2022/10/19(Wed) 23:47:37 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ だからやり返されないといけなかったのかもな、って。 実のところ最初の踏み込みとなった短い問いだけで>>273 肩を跳ねさせ表情を変え硬直したオレの思考は停止し、 冷静に思うことも出来なかったのだけど。 ] ぁ…… [ 無意味な音だけが漏れる。それは話を止めるに至らない。 維持してくれていた心地良い距離感が、変わる。 段々身体が震えていく、止められない。 友人のように悪意無く、 それでいて浅慮に告げられることはない。 こうなってしまっても千葉は千葉。 だからこそ苦しくなる。 一度語る肯定に続いた、「でも、好きなら」 それが的外れでは無いからこそ突き刺さる。 ] (299) 2022/10/19(Wed) 23:48:29 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ そんな心が痛みに襲われているオレを余所に、 千葉は最後まで一生懸命に寄り添うような言葉を紡ぎ、 相手の選択そのものは否定せずに思いを伝えた。>>274 二日前拒まれ怯んだ身だから分かる。 誰にでも出来ることじゃないだろ、これ。 ああでも、だからこそ思ってしまう。 なんでこんなにオレと千葉は違うんだろうって、 オレみたいなのが千葉が語るみたいに なれるわけないじゃん、って。 いつの間にか握り込んでいた両拳。 右のほうが痛くて仕方ないのに、力がうまく抜けなくて なんだか呼吸が浅く早くなってきて、 自分がどんどん冷静じゃなくなってきてるのが分かるのに 抑えられなかったオレは──── ] (300) 2022/10/19(Wed) 23:48:50 |
【人】 帰宅部 津崎絵音何も知らないくせに勝手なことを言うなよ! 手を治したって、二年もブランクがあるんだぞ! 昔みたいに弾けるようになるなんて限らないだろ! あの頃みたいになれなくて結局折れたら、 他の原因で怪我したり病気になってまた弾けなくなったら、 二度も同じ目に遭わされたら、 また周りに失望されて見捨てられて哀れまれたら! そういうことにずっとずっと怯えながら これからも一人で生きていけって言うのかよ! 今でも全部忘れられなくて、ろくに眠れないのに! [ もしかしたら、 一生懸命になってる千葉より聞き手のほうが 言ってることが分かったのかもしれないから。 最初は激情を乗せ責めるようだった怒鳴り声は、 感情的になっても自分が間違っているとを忘れられなくて 最後には泣き叫ぶみたいな情けなさに変わっていた。 ] (301) 2022/10/19(Wed) 23:49:15 |
【人】 帰宅部 津崎絵音……っ ごめん、本当にごめん [ 全て自ら吐き出しきってしまった後に我に返り 惨めさに頭を抱えて俯いた。 昨日の後悔の上を行く言葉を浴びせ、醜態を晒し こんなことの為に呼んだわけじゃないのに。 ピアノに触れ希望を語られると、どうしても。 ] 違う、違うんだ。千葉は悪くない 知らないのはオレが喋らないからだし、 多分正しいことを言ってるってことは分かるんだ、でも…… [ ただ、それに耐えられる精神状態じゃないだけで。 オレは千葉よりずっと弱いだけで。 ああ、どうしてこんな風にしか接せなくなったんだろう。* ] (302) 2022/10/19(Wed) 23:50:35 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 吐き出したのは自分の中にあった全て。 だから、何も求めてないつもりだったオレも 望んで独りで抱えていたくせに、それが辛くて。 それぞれの形で呼びかけようとしてきた二人に、 せめてどこかで覚えていてもらいたくなっていたのかもしれない。 不思議なものだ。それが嫌で仕方なかったのに。 だとしたらまあ、 よくもこの期に及んで他人に責任を押し付けられたものだ。 皆が言うから?一体皆の何のつもりなんだか。 友人以下と昔親しかった先輩だろうが。 散々に自分勝手に振る舞った人間が、 誰かの為だけで自分の願いを諦めるわけもなかった。* ] (312) 2022/10/19(Wed) 23:58:52 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 何も見えないように頭を抱え、オレがまた逃げる前の千葉は 驚くでも他の奴みたいに同情を浮かべるでもなく、 顰めたままの顔でいた。>>328 経験の無い反応の上、心が乱れきっていたから もう今度こそ駄目なのかもしれないって思った。 こんなに手を尽くしても恩知らずに怒鳴り散らしてくる奴は 嫌われて当然だろうな、と。 ちょうどいい距離では自分を繕えていた。 そのオレは多分、暇潰しの話し相手程度にはそう悪くもなく 変に千葉を困らせるようなことも無かった筈。 踏み込まれたくない、知られたくない その拒否感にはきっと、 そうなれば自分を嫌いになるかもしれないこともあった。>>327 プライドとは無関係の、個人の弱さ。 ] (363) 2022/10/20(Thu) 3:09:32 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 酷いことを言われ自分は知るわけもなかった事情で否定されて、 何も知らないことを認めた上で>>329 それでもまだ、なんで まだ伝えることを諦めずにいられるの、見捨てないの。>>330 消えることは考え直した上で新しい願いを受け入れてほしがった。 なら分かったって言って黙って見送れば、 死ぬことは止められて相手の言う通りにして 全て解決とだって、出来るはずじゃん。 ] でも、だってオレは…… [ 駄々を捏ねる子供みたいだね。 どうにかして否定しようとしてしまう。 でもろくに続きが出てこなくて割り込むのを諦めた。 千葉の言葉の一つ一つに響き過ぎるくらいの力がある。 自分の未来を降って湧いた機会になんて託そうとしてない その強さが表れている気がした。 同じようにはなれない。 でも、強さを見せつけられてるんじゃなく 助けようとしてくれているんだ、と。 漸く受け止められた気がする。 (364) 2022/10/20(Thu) 3:10:58 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 不意に右手に触れた感触に少し身を強張らせ、 けれど抵抗はせずに恐る恐ると抱えを解き見上げた。 いつもと逆だ。なんて少し日常じみた思考が戻って来る。 オレは弱いから、千葉にはなれないから 縋ってしまってもいいのかな。 常にいっぱいでパンクしてバグを引き起こす頭は またピアノに触れ一生懸命になったら整理出来るのかな。 ……消えたらよかったと後悔せずに生きられるかな。 ] ──千葉、 [ 距離を取ることを許してくれていた気遣いの千葉にとって こうやって否定されながらも呼びかけ続けるのは、 あまり自己を肯定出来る行いではないのかもしれない。 それでも、止めないでいてくれたのかもしれない。 消滅へ希望を見出すことは普通の人間にとって間違いだと 分かっていながら望んだオレには 多分そういう言葉じゃないと響かない。 ] (365) 2022/10/20(Thu) 3:11:19 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 不思議だな。 何もかも吐き出し最悪の醜態を見せてしまった後でも 落ち着いた今は、お前の側は息がしやすいや。 ] ……自分が言ったことの責任取れよな 卒業したらはいさよならなんて許さねぇぞ [ なんて、千葉は昨日からその先の未来の話をしてくれていたのに オレがガキでしかない屁理屈と揚げ足取りで否定したのに。 隠したがり逃げたがりは中々、冷静に素直になるのは難しく。 未だ残る不安を今は秘めておこうと、 態と憎まれ口を叩くような言い方で、果たした心変わりを示した。 挑発する笑みでも浮かべられたらより良かったけど、 まあ、意図した表情変化の不得意さはお互い様。 ] (366) 2022/10/20(Thu) 3:11:43 |
【人】 帰宅部 津崎絵音進路、一緒に悩もうか ……オレはまず三年に上がれるかなんだけどな [ もし本当に元の道に戻れるなら そうでなくとも、千葉の道の応援をして 乗れる相談があれば一緒に悩みたいと思う。 多分サボってきた勉強よりは役立つよ。 いいだろそれくらいの役目はオレにくれたって。 いつも怯えていた、何も信じられなかった。 未来にはまだ不安が残っているけど 千葉が変わらないことは信じられるよ。 ] じゃあ、行ってくる [ 少しだけ目線をフェンスの向こう側にやり、 また千葉を見た時、自然に笑っていた。 着いてきてとか情けないしさ、 自分で決めて自分で歩き出すところを見送ってほしい。* ] (367) 2022/10/20(Thu) 3:12:07 |
帰宅部 津崎絵音は、メモを貼った。 (a46) 2022/10/20(Thu) 3:15:25 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 進路について一緒に悩んで、勉強を一緒にする。>>397 それはもう、 ただの暇つぶしの話し相手ではないだろう。>>394 オレもやっとそう自分を認められそうだよ。 ボロボロで願いを隠すことも出来なくなったオレがもし、 千葉が覚悟を持たない内に醜態を晒したら 取り返しがつかない方向で関係は変化して そのまま独り消えてしまう可能性もあったのかもしれない。 生きてて良かったと思えるのは未来のこと 今はただ、こうしていられることを喜ぶだけ。 心の問題が絡む出席日数は、難しい問題で ついつい、一時苦い顔にもなってしまったけど。 その後すぐ「頑張ります」って千葉に宣言した。 怠慢を正し気力を取り戻していったら、 そうした目に見えない傷も治していけるのかもしれない。 安堵するような笑みが崩れない行く先があるといい。 ] (500) 2022/10/20(Thu) 20:05:40 |
【人】 帰宅部 津崎絵音そうか [ ついでみたいに切り出された、でも大切なこと。 返事は短く促すように、 でも少し声色が嬉しそうになっていた。 ずっとずっと悩み続けてた千葉が決めた願い。 聞く権利を得られたのなら、知りたい。 ちゃんと顔を上げて、向き合って、その目を見て ────確かに聞き遂げた。 ] ……それ、最高の願いだな [ やっぱり熱心に思考を語ることは無かったけど 心からの祝福を込めて、そう返した。 誰かを救い、強い意思で自身の決断も出来る奴。 これから歩む先をファン1号として見ていたいと強く感じた。 こちらも同じく片手を挙げ、千葉に背を向け歩き出す。>>398 投げやりな思いや恐ろしさも無い今は、 フェンスの穴を潜り、旧校舎へ、その奥へ 迷いなく一歩一歩進んでいく。* ] (501) 2022/10/20(Thu) 20:05:54 |
【人】 帰宅部 津崎絵音── 旧校舎 ── [ 草木が生い茂る敷地にある旧校舎は、 やはりどこか自分達が通う校舎より暗く感じたけれど 昼間と夜では見え方がかなり違う。 幽霊が出る場所というよりは、 ただ忘れ去られた物寂しさと過去を彷彿とさせられた。 オレはきっと、この場所みたいになりたかったんだな。 歩みに合わせ軋む床の音だけが聞こえる空間は静かだ。 やはり、あの時と同じで何も起きる気配が無い。“今は” 映画やゲームといったフィクションだと、 幽霊は一つの建物内の特定の位置や部屋に出たりする 所謂地縛霊ってやつ。 ただ一度出会い、二度目もそうだったとして 彼女がそれだとも限らなく解き明かすつもりも無いけど、 足は自然と月夜に出会った二階の廊下を目的地とした。 ] (502) 2022/10/20(Thu) 20:06:12 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 気がつけばその突き当たり、まさに邂逅の地へと立っていた。 ──途中までしか記憶が無い。 この先のことを思うばかり、無心で歩んで来たのか はたまた、選択の期日を伝えグラウンドに皆を送ったように 今度はその膝元まで連れて来られたのか?……なんて。 いつにも増して睡眠不足に苛まれているせいで、 ファンタジーじみた思考になっているみたいだ。 白く、淡く光る人影は記憶のままにその場所に>>1:n1 ただ違う点が彼女の側に備え付けられた>>476 死者には不必要で、ある意味では必要なものたち。 お供えだって、すぐに分かった。 ならその椅子はなんだろう?彼女と対話する為のもの? そこまで想像に難くないけれど、 オレはそこに座らない、オレは対話を求めない、オレは] (503) 2022/10/20(Thu) 20:06:25 |
【人】 帰宅部 津崎絵音……神様、 [ 自然、思考もなく膝をつく姿勢になっていた。 彼女は可笑しそうにしている。旧き学び舎に佇む幽霊を 救いの主のように呼び敬意を示す生者の様に、なのだろう。 愚かだろうか、狂っているだろうか。 それでも、 何かに縋らないと生きられない人間もいる。 あなたにとって、望ましかろうとそうでなくとも。 相変わらず床に足をつけることもなく、 白昼夢じみて宙で揺蕩いこちらを見下ろす彼女は やはりひどく優しい声で、 ──願いは決まったのかと問い掛けてくる。 ] (504) 2022/10/20(Thu) 20:06:46 |
【人】 帰宅部 津崎絵音オレは、オレの願いは…… [ 喉が乾く、 鼓動が激しくなるのが分かる、 独り温め続け、 諦めた願いが再び頭を過る。 ] (505) 2022/10/20(Thu) 20:07:45 |
【人】 帰宅部 津崎絵音交通事故で後遺症を負った右腕が、 また満足にピアノを弾けるようにして下さい [ はっきりとそう告げ、祈りの形に手を組み頭を垂れた。 願いを大きく捻じ曲げて尚、 奇跡を望むオレにとって彼女は神様であった。 ] (506) 2022/10/20(Thu) 20:08:04 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 脳裏に響く声が問い掛ける。 ──「本当にそれでいいの?」 訪れる人間達の心が読めるなんて可能性も、 非現実的な力やこちらへの呼び掛け方を思うと 充分ありそうなのは事実。 でも、それはどっちだって構わない。 多分試されているんだ。オレが理解するべきなのはこれだけ。 ] ……はい [ 母親の心の病が、無かったことにならなくても。 かつてのように弾けるまで何年掛かろうとも。 再びの挫折を味わう時が来ようとも。 選んだんだ、その道を。 跳ね除けた約束を結び直したんだ。 殺そうとした少年の自分と生きていくんだ。 ] (507) 2022/10/20(Thu) 20:08:19 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 答えはすぐに返らず、オレは床を見つめ続ける。 不意にやけに肌寒くなった気がして、 思わず顔を上げ少し驚く──すぐ側まで彼女が降りてきていた。 「あなたの居るべき場所に戻ったら、動かしてみて」 そんなこちらの様子など意に介さず語る様は あの日の再現のようでいて、 語る内容は、この邂逅の終わりを示している。>>1:n5 ] っ、ありがとうございます……! [ そして、願いが受け入れられたことも。 感極まる思いに胸を締め付けられながら、再び頭を垂れた。 もし心変わりしなくても。 あなたはこんな風に優しくオレを消してくれたのかな。 何かをされた感覚はあまりないのに、 願いを叶えてくれたことを、少しも疑う心が生まれない。 色々気になること言いたいことはあったけど、 彼女を自己を救済する神聖のようにしか見ずに 心惹かれ強く願いながら、結局生きることを選んだオレは ────その資格は無いだろうと、思うんだ。* ] (508) 2022/10/20(Thu) 20:08:50 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 頭のどこかが熱にでも浮かされてる気がして。>>0:16 座ってすぐ、マスクに阻まれない世界の空気を直に吸い込んだ 生きてる。 降って湧いた非現実的願いを叶える機会は、恐らく失われた。 そして……掌を上にした両手を、恐る恐ると顔の前に。 握っては閉じ、一つ一つ指を動かしたり両手で同じ動きをさせたり 強く強く、拳を作ってみたり。 誰かが見てたら不審でしかないくらい飽きもせず繰り返して。 ] あー…… [ 気と息を抜くような声と共に身体を横に倒し寝転がった。 治ってる。治ってると思うよ。彼女をオレは信用してる。 でも二年間駄目だったことが急に元通りになったから 頭が中々ついていかなくて、その癖身体だけ疲労を訴えてきて 今は喜ぶどころじゃないみたいだ。 これからのこととか考える前に、 日常みたいにスマホを取り出してしまった。 ] (524) 2022/10/20(Thu) 21:45:03 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 結局それどころじゃなくて 最初しか発言しなかったグループの全体メッセージ。 ある一つを見て小さく笑った。 副会長、いや元副会長。見た目のままの人だな。 男らしいとは思うけど別に怖いと感じたことはない。声はでかい。 頼もしそうな人だと思っていた。 それに、こういうことを躊躇わず発言出来るのは、 生徒会の器だったのかもしれない。 誰かの胸に刻まれたそれを、オレは後から見たけれど 多分願いについて言っているんだろう内容は この日々が終わればもう関係がないわけではなくて。 そうありたいなと思う。 腕が治ったことは当然のものでも奇跡でもないと 闇に浮かぶ白い姿と共に覚えておこう。 きっと、一生忘れられない。 ] (525) 2022/10/20(Thu) 21:45:44 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ それから個人メッセージを開く。 やっぱりなんかムカつくんだよな。 でもそれで許される何かを持ってるっていうか、 悔しくなっても憎めない感じ、狡いな。 結局願いは聞けないままでいる。 ただ、こちらのような取り返しがつかない何かではない筈のそれは 間違ったものなんかじゃ無いんだろうと勝手に思ってる。 論す側で未来を語る側の、聡い奴だから。 オレが天ヶ瀬に出来ることってのは 本人が書いているとのだけなんじゃないかな。 ] (526) 2022/10/20(Thu) 21:45:59 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ オレのターンとやらが来るのかは、ちょっと分からない。 無機質な電脳の文字だけで読み取っていいのなら、 三人がかりだった「絵音くん」に対し あの時彼女は自分一人で願いを諦める可能性を提示してきた。 裏にある事情や心情を測るにはやはり距離が遠い。 ただ、解決した故の選択肢では無かったことだけは分かる。 天ヶ瀬と比べれば短文で 何かを伝えるというよりはこちらへの返事が多くを占める。 その中で、追加で送られたメッセージが 身勝手で酷いかつての兄貴分に一つ許しを与えてくれていた。 ] (527) 2022/10/20(Thu) 21:47:27 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 破滅を選ばなければそれで良し、それで終わり なんてことは現実世界では有り得ない。 死に損ないが、同じ願いを持っていた彼女に対して 生きることを強いる以上に出来ることはあるのか 恐らく、祈りを押し付けて消えるよりはマシだろう。] [ 通知があれば鳴るように設定を変え、 木の葉が風で擦れる音を聴きながら今は一時目を閉じる。* ] (528) 2022/10/20(Thu) 21:52:59 |
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