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【人】 転入生 二河 空澄[内に燃え盛る炎が あんまりにも煩くてカッカするから、 プリントをくるりと丸め リレーのバトンみたいにして持つと 全力疾走で帰った。] (1) 2020/12/01(Tue) 11:11:02 |
【人】 転入生 二河 空澄[今度は家に灯りが点いてて 母さんが「おかえりー、遅かったね?」って 出迎えてくれたから。] 友だちんとこ、行ってた [笑顔を作って、そう答えたけど ……間違ってはいないよな? 彼がどう思ってくれてるかは分からないけど、 少なくともオレにとっては、もう 誰を敵に回しても 守りたい 大切な友だち (2) 2020/12/01(Tue) 11:13:55 |
【人】 転入生 二河 空澄[さっそく友だちが出来たことに ホッとしたのか 「ご飯作ってるところだから 先にお風呂入っといで」って明るい声が響く。 それ以上に沢山の 敵が出来たことは言わなかった。 大切なプリントをテーブルに置き、 着替えを準備すると 風呂場に向かう前、ひとこと釘を刺す。] こっち、入ってくんなよ?! 覗いたら、怒るかんな。 [おかしなとこに出来た 靴型の打ち身を見られたくなかったからだけど、 はいはいと頷いた後、 「子供っぽいと思ってたけど、 空澄も、そんな年頃になったのねぇ」と なんだか感心している姿を尻目に、扉を締めた。] (3) 2020/12/01(Tue) 11:19:30 |
【人】 転入生 二河 空澄[さっき貼ってもらったばかりの湿布は 後でもう一度貼り直そうと 丁寧に剥がして 着替えで隠れる位置にそっと置いた。 怪我は男の勲章って言うけど なら、これは 真昼くんからもらった表彰状みたいなものだ。 巻き込んでしまったから あんまり褒められた立ち回りじゃなかったけど 明日からはもっと、ちゃんと 彼の盾になれるように頑張ろう、と 白い四角に改めて思う。 (その為には、作戦だ…!) 好き勝手、したい放題しているアイツ。 何が弱みなんだろう。 どうすれば止められるのか。 その後は、ひたすらに そればかりを考えて過ごした。]* (4) 2020/12/01(Tue) 11:21:18 |
【人】 転入生 二河 空澄 ── 翌日 ── [結局、オレのあまり出来の良くない頭では 名案は思い浮かばなくて、 (とにかく傍を離れないようにしよう!) とだけ決めて 真昼くんより先に着けるように 学校が開く時間に合わせて、鞄を背負う。] (12) 2020/12/01(Tue) 17:17:44 |
【人】 転入生 二河 空澄[昨日は呑みの席に呼ばれていたらしい父さんに 「張り切ってるなぁ」と 楽しそうに誂われたけど こっちは、それどころじゃない。 予想はしてたから 来やがったな、って感じではあるけど 脇腹が痛むのを隠しながら、 無理やり貼り付けた笑顔で 行ってきます!と挨拶を残して、家を出た。] (13) 2020/12/01(Tue) 17:18:49 |
【人】 転入生 二河 空澄[今日は、朝からアイツも来ていた。 めちゃくちゃ警戒して 真昼くんの傍を片時も離れないようにしていたけど 流石に、生理現象はどうしようもない。] ごめ、 ちょっとだけトイレ すぐ戻るからッ [断りを入れて駆け込んだ。 速攻で手を洗って、 ダッシュで戻ろうと思っていると…] (14) 2020/12/01(Tue) 17:24:18 |
【人】 転入生 二河 空澄[見た目は、本当に天使みたいな子だ。 綺麗で善良そうで 悪さなんかするようには見えない。 なのに、 半分とはいえ血が繋がってる兄弟に どうして、あんなことが出来るんだろう。 きょうだいが欲しくて 羨ましい自分には、まるで理解できない。 けど────…] なんで? なんで真昼くんに、あんな…酷いことすんの? 寄ってたかって みんなで虐めるとか卑怯だとは思わねぇの? [解決の糸口が少しでも見えればって問いかけて、 あの場面を思い出したら それだけでは止められなくて 苛立ちも共にぶつけてしまっていた。]* (16) 2020/12/01(Tue) 17:29:17 |
【人】 転入生 二河 空澄── 朝:校門前 ── [学校が始まる一時間前には 校門の前に着いていた。 転入生が珍しいのか それとも、もう既にニノマエ家の跡取りに 楯突いたことが耳に入っているのか 登校して来た子らの視線が痛い。] おはよー! って、またか…… [それを跳ね返すくらい大きな声で挨拶すると 視線を逸して そそくさと門の間を抜けていく。 完全にアウェイ。 昨日のこの時間には、まだ この全員と友達になれたらイイな、って おめでたいことを考えていた自分。 たった一日で、驚くほど世界は変ってしまった。] (100) 2020/12/03(Thu) 21:39:07 |
【人】 転入生 二河 空澄[彼の姿を確認した時には 飼い主を見つけたワンコのように駆け寄った。] 真昼くん、おはよっ うん、だいじょーぶ! お風呂の後にもっかい貼ったからね。 [背がぐんと伸びたとしても しばらくは着れそうな 大きめのトレーナーの裾をぺろっと捲って 貼ってもらった時と同じ位置の湿布を見せる。 心配させたくないから 痛むことはナイショにして、にこっと笑った。] (102) 2020/12/03(Thu) 21:41:19 |
【人】 転入生 二河 空澄[共に歩き出しながら それよりさ、と 少し神妙な顔つきに戻して話し掛ける。] オレね。 真昼くんが来てくれるまで 心配で、心配でしょうがなかったんだ。 だから明日は 家までお迎え行っていい? [断られたとしても こっそり木の陰とかから 見守ろうって考えるくらいには 自分の知らないところで 何の手立ても講じることが出来ないまま 彼が傷つくのだけは、どうしても嫌だったから。]* (103) 2020/12/03(Thu) 21:43:38 |
【人】 転入生 二河 空澄── 5分休み ── [向こう見ずな態度を取ってしまったから また鋭い蹴りが来るんじゃないか、と 内心 身構えた。 けど、返ってきたのは 解決の糸口を掴ませることのない 端的で横暴な答えだけだった。>>30] なッ……、 [どう切り返せばいいのか分からずに 絶句して突っ立っていると、あっちへ行けと仕草で示された。 頭の悪い仔犬が 吠えかかってきて面倒くさい、といった扱い。 悔しいけど、 何も思いつかないまま挑んだって 敵わない相手なことは明白で 大ボスが戻る前に 真昼くんの元に辿り着くのが先決だ、と 追い払われるままに、教室へ戻った。] (104) 2020/12/03(Thu) 22:06:32 |
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