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【人】 ガラクタ モノオキがさごそ。少女は今日も箒を持って掃除をしていた。 あ、と気づいて小石をちりとりへと拾い、そのときに悲鳴を聞いた。 その悲鳴が誰のものかはあまり聞き馴染みがなかった。ここに来て数ヶ月、こんな悲鳴というものをまだ聞いたことがないからだ。 ぱたぱたとそちらへ急ぐ。もしかしたら出番かもしれないからだ。たとえば、虫等を代わりに仕留めてあげるとか。 そうして先にいる先輩たちの後ろまでたどり着いた。慣れない匂いがする。 「ん」 鼻の代わりにバケツを押さえた。 (10) 2022/07/17(Sun) 23:57:08 |
モノオキは、集まってきた人に少しづつバケツを向けて、それからうつむきながら手を引かれていった。 (a13) 2022/07/18(Mon) 1:35:25 |
【人】 ガラクタ モノオキ「う。」 モノオキは第一発見者でもないし、何かを見たわけではない。 バケツの姿のまま広間で静かに座っている。バケツはやや下に傾いたまま、恐らく皆を見るために少し動いている。 『誰かがやった』という意味合いの言葉にも、何も答えなかった。 でも、言葉ができないからと言って理解できないわけではない。 すこし不安げに誰かに手を伸ばそうとして、諦めて自分の服の裾を掴んだ。 (48) 2022/07/18(Mon) 19:26:20 |
【人】 ガラクタ モノオキ>>63 ユングフラウ 「うん」 〔▙ ▜▓うん。〕 子供は静かに気を使うあなたを見上げ、お掃除に頷く。あなたは、モノがほぼ唯一の、自由に言葉を交わせる相手でもある。だから声の返事は短く、その代わりできるだけノイズに乗せて。偶に言いたくないことまで流してしまうけれど。 「うふふ」 〔知ってる。〕〔▙ ▜▓▗_ 気を使わなないで、モノオキはもっともっと知ってる。死体はもう動かないし、どんどん腐っていくんだ。〕 子供は一つも動揺せず、冷静にうなずいて見せる。バケツの中の顔はわからない。ただ、手を引かれるがままに主の前に立つ。 〔いやだなあ、いやだ。どうして壊れてしまったんだろう主。モノオキは主に聞けないけれど。〕 ノイズに乗せる彼女は饒舌に、冷静なノイズでそう伝えるか、漏らすだろう。 「……。」 〔▙ ▜▓▗_ 壊れて欲しくなかったのに。モノオキは主も、この生活も綺麗におもっていたのに。〕 そう更にノイズに流しながら、ためらうこと無く赤いシーツ越しに小さい手で死んだ主の肩を撫で、なぞり、そして存在しない頭を撫でる。いつも皆に、主にしてもらっているように。 そうして首を振った。 〔▙ ▜▓▗_ こんなに壊れてるのか……。〕 (64) 2022/07/19(Tue) 23:44:23 |
【人】 ガラクタ モノオキ>>65 ユングフラウ 〔▙ ▜▓▗_いいよ。モノオキが知っていることを、教えてないから。〕 〔▙ ▜▓▗_あったんだ、初めてじゃないんだ……あ。これは別に言わなくていい〕 首を振りながらバケツの口がある辺りを抑えて答える。多少必要ない返事までしてしまうけど、テレパシーは慣れ始めたものだ。 〔▙ ▜▓▗_埋めるのは嫌い……でもモノオキはいい方法思いつかない。ごめんね主、生きてないから、モノオキは何もできない〕 〔▙ ▜▓▗_壊さないようにモノオキも頑張る。みんな壊れないようにしたい。主には言えなかったけど。〕 モノオキは冷静に、冷静そうに、あなたにノイズを伝えきった。でもそのノイズの声がわかるのは、この館の中であなたしかいない。 (66) 2022/07/20(Wed) 2:01:33 |
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