【人】 未國 聖奈全部の言葉を飲み込んだまま、 あたしはかなちゃんの主張を聞いた だってそういう指摘に、きっと かなちゃんは否定の言葉を続けるんでしょう? そうじゃない、 それは違う、 ボクは、そう思わない、 そんなの目に見えているもの。 そのたびにかなちゃんが自分で自分を傷つけて またひとつ、気持ちがすれ違うことに、 悩んで、後悔して、口を閉ざして それを今日は望んでるわけじゃない。 (256) 2022/10/22(Sat) 23:19:58 |
【人】 未國 聖奈「 違うよ ごめんね、かなちゃん あたしの口から出てきたのは、恐ろしく冷たい声 きっとかなちゃんが好きなあたしの声じゃない 「 かなちゃんは誤解してる。 誰かのためにお願いしてるんじゃないよ 」 かなちゃんのためにお願いするんじゃない。 あたしが、あたしのためにお願いするんだよ。 (258) 2022/10/22(Sat) 23:20:53 |
【人】 未國 聖奈 欲しいものはたくさんあったけれど 叶えてもらう願い事はなかった あたしの少しのおせっかいは 誰かのやさしさで、背負うことが叶わなかった だからせめて大切な幼馴染と、 生 同じ願い事をしたい、同じようにいきたい 逝 そういう願い事だってこと、 かなちゃんには伝わらないんだ、って ……こういうの、絶望っていうのかな。 (259) 2022/10/22(Sat) 23:21:27 |
【人】 未國 聖奈「 後悔しないわけないじゃん。 でも消えるって、メッセージくれたから、 じゃあ、一緒に消えたいと思ったの。 どんな選択肢を選んでも後悔しないっていうのは そういうことだよ。分かってよ。 誰かのために願ってるんじゃないの。 あたしが、あたしのために願ってるの。 一人は嫌だよ。 かなちゃんと一緒に生きたいし、 居なくなるならあたしも居なくなりたいよ ライブ一緒に行ってください、だったら 布教されるよ、それでもいいよ あたしが生きて、 かなちゃんが居なくなるなんて、 後悔しかないから、こういう願い事にしたの。 分かってよ。 」 (260) 2022/10/22(Sat) 23:21:57 |
【人】 未國 聖奈「 だからあたしの願いが変わることはない かなちゃんと同じ願い事を叶えてください。 かなちゃんがやっぱりそれでも消えたいっていうなら あたしも一緒に消えるの。それがあたしの願いなの。 かなちゃんがいっぱいしたいことがあるのなら あたしも一緒に、いろんなことをしたいの。 」 (262) 2022/10/22(Sat) 23:22:23 |
【人】 未國 聖奈「 じゃあかなちゃんならどう願ったっていうの? かなちゃんがあたしだったら、どう願った? かなちゃんが先に願えばいいじゃないか、って? そしておんなじ願い事をすればいい? 先に願って叶ってしまったら。 その時には、あたしはかなちゃんを 忘れてるかもしれないじゃん。 一方的に居なくなって、忘れてほしい、なんて 自分勝手すぎるんだよ どういうつもりでメッセージを送ったの? あたしなら許してもらえると思った? あたしがそういう願い事を持つなんてことを 想像すら。してくれなかった? 」 (349) 2022/10/23(Sun) 14:07:28 |
【人】 未國 聖奈あたしの声はまだ怒っていて、 まだ悲しんでいて、 どうしたってすれ違うそれを、 埋められないのだ、って気づいた。 だってそれは あたしとかなちゃんのずるさの基準が 多分圧倒的に違うから。 やめてよかなちゃん あたしにかなちゃんを嫌いにならせないで (350) 2022/10/23(Sun) 14:07:58 |
【人】 未國 聖奈こんなに話すつもりはなかった こんなに気持ちを届けるつもりはなかった 旧校舎の幽霊は、きっとどこかで見てるんだよ かなちゃんの願い事は、叶ったんだよ。 だからもう、この次はないのだ、って あたしは心のどこかで、分かってる。 二度も叶えてもらおう、なんて都合が良すぎる。 二度も叶えてもらったら、罰が当たるよね、きっと。 (351) 2022/10/23(Sun) 14:08:17 |
【人】 未國 聖奈でも、あたしの願いは叶っていないのかな かなちゃんの心の声は聞けていないのかな それとも、聞けたのかな。 もう、……わからないや。 (352) 2022/10/23(Sun) 14:08:31 |
【人】 未國 聖奈そして、ひときわ大きな声で言うのだ 「 この三日間のこと、何もかも忘れられたらいいのに 」 ふたつ目の願い事を叶えてもらうのは、だめかな。 ひとつ目の願い事が叶った保証もないから もしかしたら、なんて思うんだ。 今度こそ、あたしはずるいね。 昨日は絶対に願わない、と心に誓ったお願い事だ。 あたしは今度こそ、あたしの心を守るためにお願いをする。 清く澄んだ月影に、秘められることのない想いを告げて、 あたしたちはその場を後にした。 ** (355) 2022/10/23(Sun) 14:10:40 |
【人】 未國 聖奈── 夜 ── ふたつ目のお願い事が 叶えられる保証はどこにもなかったけれど あたしは、それでも、 何もかもリセットしたいって思ったんだ 世良とのことも、かなちゃんとのことも、 願い事、なんていう 欲 あたしたちの関係はきっとこじれた。 こじれたなんて思っているのも、 あたしだけかもしれない 三日間に送ったメッセージは すべて、スマホから削除することにした グループを抜けなかったのは、 それでもどこか繋がっていたかったから、 そう思ってしまったからかもしれないね 三日間、いろんな人といつもよりも話して いろんな人といつもよりも悩んで 普段よりもずっとずっと大切な時間だった。 ── それくらい、あたしにもわかるよ。 わかるけど………… 辛いんだよ。 (356) 2022/10/23(Sun) 14:37:18 |
【人】 未國 聖奈ふと世良の言ったことを思い出す。 人ならざるものに願う程の いくらの代償を支払っても叶えたい願い そんなもの、普通はないんだよ ああ、そっか。これが 代償を支払っても叶えたい願いなのか、って 家に帰ってから、思い出して、小さく笑うの。 (357) 2022/10/23(Sun) 14:37:39 |
【人】 未國 聖奈深夜、あたしは高熱を出した 普段風邪もひかないようなあたしが 三日三晩魘され続けて生死の境を彷徨った それは、二度もお願いをした あたしへの代償だったのかもしれないし ただ単純に、運悪く 流行り病にかかっただけなのかもしれない。 (360) 2022/10/23(Sun) 14:39:13 |
【人】 未國 聖奈── 三日後・近くの市立病院 ── あたしが目を覚ましたのは三日後。 あたしはぼんやりと、スマホを手に取る グループメッセージには相変わらず何か スタンプやらコメントやらが飛び交っていたかな 最初にメッセージが送られているのは ちょうど、一週間前のことだ。 窓の外を見る。 秋晴れの空がきらきらと輝いていて あたしは、─── それを、写真に収める。 ** (361) 2022/10/23(Sun) 14:39:40 |
【人】 未國 聖奈幸い面会は許可されていた。 どうやらあたしの熱は 他に伝染るような類のものではない らしいもちろん他にも面会に来たい、 っていうメッセ―ジが来てたら 拒むことは一切なかったと思うんだ。 思うところはいろいろあった とりあえずここではそれは置いといて… (426) 2022/10/23(Sun) 18:54:30 |
【人】 未國 聖奈大木がやってきたなら あたしは笑顔でそれを出迎える。 まるで何事も、無かったかのように。 大木の目には、きっとあたしはそう映るだろう。 (427) 2022/10/23(Sun) 18:55:18 |
【人】 未國 聖奈「 あの 三日間のこと、憶えてないんだ 」そういう言葉を大木が耳にするのは、 病室に入って、暫く言葉を交わして、 間もなくのことだったはず。 * (428) 2022/10/23(Sun) 18:55:42 |
【人】 未國 聖奈── 三日後・病室にて。大木と ── 「 えーありがとー 大木が!花!気が利く! 」 ばかにしてるわけではない。 決してばかにしているわけではない(二度言いました)。 ちなみにあたしも花言葉なんて知るわけがない。 そんなやり取りまで、以前までのあたしたちのまま あたしの指はスターチスを撫でる。 (450) 2022/10/23(Sun) 20:15:41 |
【人】 未國 聖奈「 ……そ。憶えてないの。 高熱が続いた後遺症だって、お医者さんは言うの 短期間の記憶が飛んじゃうようなこと、 高熱のあとは、ないわけではないんだって。 」 あたしの表情はそこまで深刻には映らないだろう 何せ文化祭のあとのたった三日間の記憶だけだ。 ………少しぐらい、記憶がなくても、支障はない。 ただ、そのあと少しだけあたしは顔を曇らせた。 (451) 2022/10/23(Sun) 20:15:57 |
【人】 未國 聖奈「 あたし、知ってるよ 文化祭の後、旧校舎に行ったでしょ そこに、大木も居たんでしょ 文化祭の前までは、記憶があるから 誘われたこと、憶えてるし、 あたしのスマホには、 グループのメッセージがちゃんと残ってる 」 (452) 2022/10/23(Sun) 20:16:12 |
【人】 未國 聖奈「 何かを、願ったのかもしれない 何も、願わなかったのかもしれない ……記憶がなくなったのは 何かの代償なのかもしれない。 でも、今となっては、 ……… 、 ……、 わからなくても、いいのかな なんとなく、そんな気もするの。 」 手元に握られたままのスターチスの花束に あたしは視線を落として言うんだ。 言葉に滲むのは、諦観だろうか、悲しみだろうか それとも ──────────── 、 (453) 2022/10/23(Sun) 20:16:41 |
【人】 未國 聖奈── 三日後病室・大木と ── 「 ……そっか。 願い事、しにいったんだね 」 どんなに大木の言葉に耳を傾けても あたしが何を願ったのか聞くことはない 大木が、言葉を選ぶのがわかるから あたしも、ひとつひとつ、言葉を選んでいく ………、 丁寧に、あたしは適切な言葉を探す。 あたしだって 記憶を失っていることに あまりこれ以上触れたくなかったから 探して、探して、そうして「ああ」と 言葉を見つけて、小さく呟いて。 (470) 2022/10/23(Sun) 21:03:14 |
【人】 未國 聖奈「 ……あたしは、何か大木の役に立てた? 」 空白の三日間。 あたしは、誰かの役に立てていたのだろうか。 せめて見舞いに来てくれた大木くらいには *何か役に立てていたらいいな、…なんて。 …………、 ………あたしはね、思うよ。 (471) 2022/10/23(Sun) 21:03:43 |
【人】 未國 聖奈大木のすがすがしい笑顔に、 あたしはもうひとつだけ、踏み込んでみようと思った。 多分、聞いても許される。 多分、聞いても あたしが傷つくことはない そんな気がしたんだ。 「 ……大木は、願い事、できた? 」 願わなかったんだ、って グループメッセ―ジとかに送られていたなら それはあたしが見落としているだけだ。 大木の顛末をしらなかったあたしは、 勇気を出して、 (509) 2022/10/23(Sun) 21:48:25 |
【人】 未國 聖奈── 三日後病室・大木と ── 「 そっか。 」 穏やかな声に、ただ、頷いた>>514 それはあたしのおかげだったらしいってこと、 改めて、言葉にされて、少しだけ戸惑う。 嫌な戸惑い方じゃない だけどそれを忘れている、という状態に、 ほんのすこしだけ、心が痛んだ 「 願い事なんて、 急に言われても思いつかないよね。」 あたしの返事は、あの日をなぞる>>0:570 多分ね、あたしの顔はほんの少しだけ淋しそうに、 大木に向けられていた。 …………、 その意味を、問われたとて あたしには、答えられないだろうけれど。 ** (517) 2022/10/23(Sun) 22:32:48 |
【人】 未國 聖奈あたしにはわからなかった。 どうして高校をやめることが、 誇れる自分になれるのか、ということ 高校をやめたら、 夢の向こう側に行ける、ということ それがどうつながるのか全く分からなくて ましてやこの三日間は無かったことになっているから お礼を言われても、あたしは首を傾げただけ。 (669) 2022/10/24(Mon) 15:23:47 |
【人】 未國 聖奈「 そ、…っか。 かなちゃんが選んだ選択肢で、 かなちゃんが元気になるのなら。 」 ビンゴカードは自分の手で開くもの。 それはこの数日間を経ても経なくても変わらない。 勇気を出して幽霊に頼むのか、そうでないのか どんな手段を選ぶかは別の話。 (670) 2022/10/24(Mon) 15:24:03 |
【人】 未國 聖奈「 えっ、待って 」 去ろうとするかなちゃんをあたしは呼び止める。 早くない?こっちの話何も聞かずに出てくの? 近くに居た大木には曖昧に笑った。 あまりに出てくのが早すぎるじゃんねえ、って。 「 あのね あたし、旧校舎に行ったこと、憶えてないんだ。 かなちゃんが誘ってくれてたでしょ。 行けたら行く、なんて言って。 」 あたしの中に確かに残る、文化祭よりも前の記憶。 あの時、願い事なんて何もなかった。 だけど大木の話によれば、あたしは何かを願ったらしい。 (671) 2022/10/24(Mon) 15:24:32 |
【人】 未國 聖奈「 あたしは。 最初願い事なんてなんもなかったけど 大木の話じゃ、三日間悩んで、 ひとつ、願い事を決めることができたみたいなの 」 皮肉にもそれは、かなちゃんに却下されたもの あたしが発した“三日間悩んだ”という言葉は かなちゃんにどう伝わるのかは… わからないな。 (672) 2022/10/24(Mon) 15:24:57 |
【人】 未國 聖奈「 ………かなちゃんの。気持ちは。 旧校舎で、伝えることができたかな。 」 そうだね。幽霊に、という意味だね。 *だけど、あたしが“誰に”という主語を省いたせいで また、それもどう響くのか… これもわからないね。 (673) 2022/10/24(Mon) 15:25:06 |
【人】 未國 聖奈── 数日後・小鳥遊 ── これはさらに数日後の話。 文化祭が終わってからはもう10日から二週間、 随分と長い間休みをもらってしまったと思う 謎の高熱も、短期記憶の欠如も、 医師の検査や診察からはなにもわからず まあそのうち思い出すでしょう、という雑な判断で すっかりぴんぴんしているあたしは退院に至る。 多分そのころには、 3Aには入院していることは広まっているし 仲良しさんには、記憶がないことも打ち明けている (679) 2022/10/24(Mon) 19:50:58 |
【人】 未國 聖奈今日はそんな退院の日。 市民病院だから、別の用事で彼は現れたのかもしれない それともあたしのお見舞いに来てくれた? 「 あっ 」 まだベッドサイドにはスターチスの花が咲いている そっと前髪を指で整えてから あたしは、扉を開けてくれたその人に言う ─── 小鳥遊大地。 当然あの三日間の彼との記憶は、ない。 (680) 2022/10/24(Mon) 19:51:08 |
【人】 未國 聖奈「 今日ね。退院なんだ 」 すっかりあたしの顔は晴れやかで、 文化祭前と、変わらない表情をしていただろう。 「 ……誰かから聞いた? あたしね。記憶喪失なんだよ 」 大木や大槻あたりから聞いたかな。 それとももしかして知らなかった? 知らなかったのなら、かいつまんで経緯を説明して。 「 大変だったみたいだね、三日間 」 他人事みたいに、そんなことをいう。 (681) 2022/10/24(Mon) 19:51:20 |
【人】 未國 聖奈かなちゃんは言葉を選ぶ。 選んだ結果、上手く言えなかったみたいで それも、かなちゃんらしいな、とあたしは思う>>684 かわいいかわいい幼馴染。 ごめんなさい、で言葉を締めるかなちゃんに あたしは首を横に振る。 「 あのね。 三日間のことも、 そこで何があったのかも、聞かない。 でも、かなちゃんのゆめが叶ったら あたしも一緒にお祝いさせてほしい。 応援してるよ。かなちゃん。 」 今のあたしにできるのは、それだけ。 一緒に夢を見るくらい許されるでしょう?って>>0:542 きっと。いつもの未國聖奈の顔ができているはず。* (687) 2022/10/24(Mon) 20:30:42 |
【人】 未國 聖奈 あたしは、小鳥遊が案外 自分の優先順位が高いことも それでいて、最上位じゃなかったことも憶えてない だからこそ、これは、本心だよ。 居なくならないで、欲しいんだよ。 尤もそれは、 ……覚えていたとしても、だけど。 (735) 2022/10/24(Mon) 21:08:52 |
【人】 未國 聖奈「 おかげさまで十分サボらせてもらってるよ でもこのままだと期末やばいなって思ってる 」 アイスをひと口かじりながら あたしは何気ない調子で世良に言う。 何も変わらない。文化祭前の、あたしの姿だ。 世良があたしの記憶喪失を知らないのなら どうしてこんなに普通にしてられるんだろうって 戸惑うレベルで、いつものあたしだったかもしれない。 (752) 2022/10/24(Mon) 21:29:10 |
【人】 未國 聖奈「 世良、きいた? あたしさ、記憶喪失になっちゃった 」 それも三日間だけ。 世良の顔色をうかがいながら、 なんでもない風を装って、そんなことをいう。 アイスを持っていない指は堂々と3を作って見せた (753) 2022/10/24(Mon) 21:29:21 |
【人】 未國 聖奈「 高熱のせいなんだろうけど もしかしたら、そう願ったのかな それとも代償に取られちゃったのかな わかんないけど。 」 ………どれでもいっか、って付け加えてから 世良の反応を見て、そうだなあ。って溢して。 「 でもね、もし。 あたしが望んで記憶を喪ったんだとしたら ……あたしね。 取り戻したかったんだと思うことにしてる。 今までのあたしを。今までの生活を。 」 だからきっと後悔なんてしてないと思うよ。 そんなふうに、言うの。 (754) 2022/10/24(Mon) 21:29:36 |
【人】 未國 聖奈食べ進めたアイス、 その棒に描かれていたのは ──── ハズレ 確率は25%。 ハズレてたら、また今度買いに行けばいいよね。 これからめっちゃ寒い時期が来るけれど、 逃げる目的じゃなくったって、一緒にサボるくらい、 またきっと、付き合ってくれるでしょう? 当たってたら、そうだなあ。 今日の運は、使い果たしちゃったかも。 * (755) 2022/10/24(Mon) 21:29:49 |
【人】 未國 聖奈小鳥遊とのやりとりだって、 全部、もちろん覚えているんだよ。 全部言えたらどんなに楽かって思って、 あたしはあの時視線を伏せた。>>732 あたしは想像しながら語る。 あたしの知らないあたし、ではなくて>>733 あたしのことを知らないあたし、に想いを馳せて。 適切な言葉を充分探した。>>734 だけどなにも語らなかった頃のあたしと小鳥遊の やり取りがもう思い出せなくて何も言えなかった 惜しんでくれたほんの数分。>>710 あたしは本当に大切だったんだな、って気づく。 手放したことにするのが、こんなにも辛いなんて。 もちろんあの時の言葉は本心。 尤もそれは憶えていたとしても、ってモノローグ>>735 ……きっとこれが小説か何かだったら、流れてる。 (785) 2022/10/24(Mon) 22:15:02 |
【人】 未國 聖奈……アイス。受け取った時点で、 もうすでに、楽しかったなあ。こういうやりとり、って どうしたって……元通りにしたかったよ。 (787) 2022/10/24(Mon) 22:16:17 |
【人】 未國 聖奈 心の声がこぼれた>>672 せめて、かなちゃんの声は 本心 だったんだ、ってあたしは、それだけでも、聞きたかった>>673 本心を語ってくれたらしいこと、 それだけは安堵した。>>685 もちろん。 本心の内容すべてを、未だ受け止められる心の広さはない あたしのことを理解してくれなかったことも、 あたしを全否定したことも、忘れるわけなんてない。 本心を知ったことで、 あたしは無かったことにしようと決めた。 だから今のあたしがある。 だけど、本心を語っていたのだとしたら かなちゃんは「願いが叶った」んだって 思い込むことができる>>675 あたしの願い事も叶った、って騙されていてくれる。 それでいいんだよ。 (790) 2022/10/24(Mon) 22:17:55 |
【人】 未國 聖奈 だからせめて、忘れるふりをして生きていこうって あたしは、決めたんだ。 あの時、他でもないあたしが望んだあたし あたしの唯一の願い事。 最初から最後まで、一番大切にしたかったもの。 ごめんね、やっぱり自分勝手かな。 誰かのための願い事なんかじゃない。 あたしは、あたしを大切にしたいの。 それを守るためなら、 幽霊に願い事が届かなくったって、 代わりにあたしが願い事をかなえてあげるんだ。 (797) 2022/10/24(Mon) 22:19:56 |
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