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【人】 婉容 ラサルハグ城主の言葉に振り返り、顔を顰めた頃に相手の姿は消失していた。 「……してやられたね。 いいや。それより、気になることがある」 靴底が城の床を叩き音を鳴らす。 パーティ会場に辿り着けば、躊躇なく料理を一品手に取り食べ始めた。 (1) 2022/01/15(Sat) 21:46:32 |
【人】 婉容 ラサルハグ「……君達。 あまりカリカリしても仕方がないだろう? 先程から子供の声も姿も見受けられる。 いい大人が余裕を見せていないで、どうするんだい」 (10) 2022/01/15(Sat) 23:33:54 |
ラサルハグは、ミズガネの傍に携帯灰皿を置いた。 (a1) 2022/01/15(Sat) 23:35:11 |
【人】 婉容 ラサルハグ「好きだ嫌いだの話ではないだろう? 品格を疑うよ、本当にね」 携帯灰皿を所持しているからには、この女も煙草は嗜むのであろう。 「自分たちが不安なのと同じくらい、子どもたちも不安に思っているはずだろう。 この言葉で理解を出来ないのならば、何を言っても無駄なのだろうけどね」 「……あと、男女ではない。 私はラサルハグだ。 そこの子どもたちも覚えているといい」 (20) 2022/01/16(Sun) 0:25:25 |
【人】 婉容 ラサルハグ「ダメな大人の見本市のようだ。 ……教育に悪いね、どうも」 新たに訪れた眼鏡の女性の姿を見て、口許に指を立てた。 噛み付かれたくなければ、黙っている方が得策だよ、と。 噛み付かれても構わないと思える者だけが、率先して注意をすればいい。 (30) 2022/01/16(Sun) 1:18:25 |
【人】 婉容 ラサルハグ「親とともにここに来たならこのようなことになっていないのではないかな。 ……泣く子がいても、走り回る子がいても、親が姿を見せないのが全てを物語っているだろうに」 「だから我々大人がしっかりしようと言っているのさ。 その意味、理解してくれるといいんだけどね」 (47) 2022/01/16(Sun) 13:27:53 |
【人】 婉容 ラサルハグ「……いいや。ありがとう」 それでも子どもに向けてうるさいと喚く大人より幾分も真面である。 自分はウミ。 そしてほかの子どもたち2人にも大人がついたのを確認すれば、ようやく安心をできるのだった。 (54) 2022/01/16(Sun) 16:52:20 |
【人】 婉容 ラサルハグ>>63 ウミ 「私も? ……ははっ、そうだね」 浮かぶあなたの手がこちらに届くのなら、こちらの手はあなたに届くだろうか。 どちらにしても、あなたに向けて手を伸ばす。 阻まれなければ、同じように頭を撫でようとしただろう。 「いつの間にかここに来ていたのも、偉いのも、お揃いだ。 よく分からない城ではあるが、お揃いだらけの君に出会えただけで、迷い込んだ甲斐もあったというものさ」 「ありがとう、ウミ」 感謝の言葉を伝えることは大切なことだ。 大人の私がきちんと手本を示さなければならない。 そう思ったのも確かだが、言葉そのものに込めた気持ちも確かなものだった。 (67) 2022/01/16(Sun) 22:46:46 |
【人】 婉容 ラサルハグ「……おや」 遊び戯れる子どもたちの姿を微笑ましくすら思っていた女は、血相変えて城を飛び出す淑女の姿に視線を移した。 「………使用人。 私も少し、ここを出よう」 白いコートをたなびかせ、一言告げると広間を出ていった。 ウミとの会話も全て終えた、それより後のことである。 (71) 2022/01/16(Sun) 23:55:18 |
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