人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 大木慎之介

─ 2nd day 朝・中庭 白瀬と ─

[抵抗感の露な表情を見て、>>16
 予想通りに気分を害したのを悟る。

 けれどそれでも態度を荒げるでなく、
 理解を示してくれることは嬉しかった。>>18
 それが白瀬の優しさだと感じた。
 律儀に最後まで付き合ってくれることも。

 ダメという反応も想像通りで、>>20
 落胆すらすることはなかった。
 自分が白瀬にできることはないと最初から諦めていた。
 だからかえって、謝罪と『考えてみる』という返答が
 嬉しいぐらいだった]


  そうだよなぁ。
  白瀬のことよく知らないオレが答え出せるぐらいなら、
  白瀬が悩むわけねぇし。
  なんかいい道見つかることを祈ってるわ。


[知らないからこそ名案が出ることもあるかもしれないが、
 大木と白瀬の相性の悪さでは望み薄なのも当然である]
(91) 2022/10/19(Wed) 5:30:37

【人】 大木慎之介

[もう一度重ねられた礼は、
 やはり本心からのものと思えた。>>21
 それで微笑んで、席を立って向き直り]


  オレのほうこそありがとうな。
  オレも白瀬と話せてよかった。
  結構スッキリできたよ、やっぱ『何もしない』って
  オレにはできないんだって実感したし。


[何ができるわけもない、ただ話を聞きたいだけ──
 そう思っていたのに結局こうして口出ししている。
 面倒見が良いのかお節介なのか、その両方か。

 それが兄になったために生じた性分なのか、
 生まれつきのものだったのかなんて考えるのは
 卵が先か鶏が先かみたいな話であるが。

 悩みは解決しないものの、その辺の割り切りが
 できたことで気が楽になったのは事実だった]
(93) 2022/10/19(Wed) 5:31:06

【人】 大木慎之介

 

  じゃあな白瀬。
  サボらせちまって悪かった。
  次は思いっきり喧嘩しようぜ。


[そう言って手をひらりと振って、踵を返した。
 もし大木と白瀬の関係が“改善”するとしたら、
 不満を遠慮せずぶつけ合って喧嘩し合う、
 そのぐらいが理想的なんじゃないかと大木は思ったのだ。
 それは俗に言う『犬猿の仲』というやつかもしれないが。


 そしてそれが明日までに実現するわけはないのも、
 それどころか卒業までにそうなるとも思えないのも、
 そして卒業後にまで関わりを持つような関係でないのも
 実感はしていた。

 それでも次があればいいと思うのは本当で、
 それは白瀬の明日が続いてほしい気持ちの表れで。
 また機嫌を悪くさせそうだな、なんて思いながら歩き出す。

 呼び止められなければ、
 そのまままっすぐ教室へ向かうだろう]*
(94) 2022/10/19(Wed) 5:32:00

【人】 大木慎之介

─ 2nd day・朝 ─

[教室に戻ったのは1限の授業中だった。
 堂々と扉を開け、教室内に入り]


  急用ができて席を外してました。


[悪びれることもなく言い放って席について、
 教科書とノートを出した。

 教師には特に何も言われなかった。 
 授業の真っ最中ということもあっただろうし、
 大木の場合は初回だったというのもあろうが、
 サボりもこれだけ堂々としていると
 特に叱られないらしい。

 新たな知見を得てしまいつつ、
 その後は普段通りに午前を過ごしたのだった]*
(95) 2022/10/19(Wed) 5:33:07

【人】 大木慎之介

─ 2nd day・放課後 小鳥遊と ─

[小鳥遊の予想を聞いて、素直に頷いた>>55


  ああ、そう、そんな感じだな。
  でもたぶんそれは願わねぇわ。


[願わないだろう願いをわざわざ話す気にもなれず、
 詳細は語らないまま。

 小鳥遊の『欲しいモノ』も願い事ではないのだと>>56
 知るとそこで引き下がる気になった。
 詳しく話したくないという気配を感じたのもある]
(96) 2022/10/19(Wed) 5:33:25

【人】 大木慎之介

[追加された質問には目を丸くして]


  えぇ? むっずかしーな、それ……
  オレも屋上にいたら声かけるより腕掴むかな。

  けど声しかかけられなかったら……
  うーん、「待てよ」とか?
  んで、そばに行って腕掴む。


[結局腕を掴む、という結論になった。
 とにかくまず止めたいだろうとは思ったのだ。
 そして]


  小鳥遊だったらどうするんだ?


[尋ねた本人の答えにも興味があった。
 それに、なぜそんなことを聞いたのかにも]**
(97) 2022/10/19(Wed) 5:33:49
大木慎之介は、メモを貼った。
(a6) 2022/10/19(Wed) 5:36:28

【人】 大木慎之介

─ Last day 朝 ─

[朝起きて、通知に気付いてグループを見て。
 天ヶ瀬の全体宛メッセージに目を丸くした。>>11
 その言葉の荒さに驚いたのはあるが、>>12
 ほっとしたような笑いが漏れた。

 天ヶ瀬はきっと自分も他人も破滅させるような
 願いは抱かないのだろうし、それを止めたい側で。
 仲間を見つけたような気分になったのだ。

 本当に『間違えた』のかは少し疑った。
 間違いを装って、そういう願いの持ち主全員に宛てて
 送るなんてことも、天ヶ瀬ならやりそうに思った。

 それもまた嬉しくなって、
 朝早くから個人宛のメッセージをひとつ送った]*
(98) 2022/10/19(Wed) 5:54:19

【人】 大木慎之介

[それから鈴掛が鯖のスタンプを返信するのを見た。

 「みんな鯖スタンプ愛用してんの?」という
 疑問が浮かんだのはさておき。

 鈴掛とあれから話してないな、とふと思う。
 選択科目で3-Aを訪れたこともあったし、>>1:238
 顔を見て挨拶するぐらいはしただろうけれど。

 鈴掛が白瀬夏実を見て「眩しくて死にそう」などと
 思っていることを大木は知らないだろうが、>>1:34
 夏実の同類であろう大木も眩しく見えているのだろうか。


 名前を見たら気になり始めた。
 鈴掛が何か願うのか、願うとしたら何なのか]
(99) 2022/10/19(Wed) 5:55:35

【人】 大木慎之介

[それでいつも通り朝早く学校へ行って、
 ついでにちらりと3-Aを覗いてみたら、
 そこにはすでに鈴掛がいて。

 眠そうにうとうとしているのを
 起こすのは気が引けたが、時間もないわけだ。
 願いを叶えるなら今日が期限なのだから]


  鈴掛ー。起きてたりしない?


[教室の入り口から呼びかけてみる。
 声量は大木としては普通ぐらいだが、
 朝早くの教室では相当やかましいかもしれない]**
(100) 2022/10/19(Wed) 5:55:52
大木慎之介は、メモを貼った。
(a9) 2022/10/19(Wed) 5:57:06

【人】 大木慎之介

─ 回想・2nd day昼休み 秋月と ─

[秋月の言うことはもっともだと思った。>>104
 友達だからといって全て曝け出すわけではない。
 痔は……状況によるかもしれない。


 けれど見捨てられるんじゃないかという不安には、>>105
 じっとあなたを見つめ返した]


  見捨てないよ。オレは誰かを見捨てるの無理だ。
  嫌われてるのわかってる相手でも構っちまうんだ。
  好かれてるのわかってる友達を見捨てるなんてこと、
  オレにできるわけがない。

  ……オレだって秋月の友達でいたいしな。


[それは割り切りでもあり、諦めでもあった。
 嫌われていようが、自分が選ばれるわけでなかろうが、
 追い詰められている人を見たら手を差し伸べてしまう。
 そのことで更に踏みにじるかもしれなくても]
(130) 2022/10/19(Wed) 9:14:01

【人】 大木慎之介

[自分自身の願いのことを言われると、>>107
 首を緩く振った]


  オレのための願い事は、やっぱ思い浮かばない。
  幽霊にでも願わなきゃ叶えられないような願いは
  オレにはない。
  そういう現実には直面していない。

  ……だから、人のためになることを何か、と思って
  『みんなが願いを叶えようとするとき
   心安らかであるように』
  とか考えたけど……

  どんな願いがあるかもわからないのに
  後押しするのはやっぱり違うと思って、やめた。
  

[心安らかであるように。
 それが浮かんだのは、願いを叶えるにあたって
 未練や恐怖に苛まれそうな人を思ってのことで。
 そういう思いが湧きかねない願い・・・・・・・・・・・・・・・
 後押ししていいものとは、やはり思えないのだ]
(131) 2022/10/19(Wed) 9:15:15

【人】 大木慎之介

[探検を終えた後は幽霊の素性まで考える余裕はなくて、>>107
 報告を受けて少し驚いた。
 そういえば何者だろうと探検前には思っていたのだ。
 それが遠い昔のような気がしてしまう。

 他の人の願いに関しては触れる気がなかったけれど、
 秋月の願いを知ると、視線を落とした>>108


  ……これはオレの勝手な想像だけどさ、
  秋月の家族も秋月に幸せになってほしいんじゃねえの?

  あんま具体的な話はわかんないけど、
  秋月が願って家族が幸せになったとして……、
  秋月が何か代償を支払ってどうにかなったら、
  結局意味ないんじゃないか?


[魂を取られるかもなんて噂を思い出した。>>0:567
 事実かどうかは確かめようがない。

 けれど代償を支払ってでも叶えたい願い、
 求める幸せは相応に重いものと思えて。
 その代償があるとしたら、
 それも重いものになりかねないとは思ってしまった]
(132) 2022/10/19(Wed) 9:16:24

【人】 大木慎之介

[パンと卵焼きの交換こ。
 だいぶ釣り合いはよろしくない。
 前にもそんなことあったなと思い浮かべつつも>>1:403
 口には出さず、味の感想に一瞬黙ってから>>109


  また作ってやろうか? 明後日・・・とかさ。


[言ってから思った。
 「明後日、学校あったっけ?」
 振替休日を挟むと曜日感覚は曖昧になる。

 まあ学校がなくても作りはするだろう、
 もしそんな約束が成り立つのならば。

 3日目のその先にも続いてほしいのだ。
 あなたの未来も、あなたとの友情も]
(133) 2022/10/19(Wed) 9:17:22

【人】 大木慎之介

[教室を出るときにかけられた言葉には苦笑が浮かんだ>>110


  今生の別れみたいなこと言うんじゃねえよ……。

  ……でもオレもそう思ってる。
  ありがとな、……壮真・・


[いつも名前で呼んでくれる友達を、
 初めて名前で呼び返した。
 今を逃したらもう
 名を呼ぶ機会なんてないんじゃないか──
 そんな不安に駆られて。

 それが杞憂なら何の問題もない。
 本当にそうだったとき“後悔のないように”したかった。

 大木は人を名前で呼ぶのは慣れていない。
 相手が男だろうが女だろうが
 親しかろうがそうでなかろうが
 全員姓呼びで統一していたが、
 そのせいで壁を作っている気は少ししていたのだ。

 帰る先の教室は隣同士。
 けれど連れ立って歩くのがなんとなく気が引けて、
 大木はひとりで回り道をすることにした。
 もし引き留められたなら「用事がある」と言い逃れて]**
(134) 2022/10/19(Wed) 9:18:23
大木慎之介は、メモを貼った。
(a17) 2022/10/19(Wed) 9:20:33

【人】 大木慎之介

─ 2nd day放課後・小鳥遊と ─

[『そう思う、止めると思う』>>127 >>128
 そう言う小鳥遊の食いつき方に親近感を覚えた。
 同じ意見を持つ人を見つけて心強くなったのだろうと。
 それは昨日大木が未國に感じたことでも、>>1:453
 明日の朝、天ヶ瀬に感じることでもある。>>98

 命を捨て去ろうとしている人を見たなら止めるに違いない。
 相手が知り合いかそうでないかも、
 相手が自分を好きか嫌いかも、
 自分が相手を好きか嫌いかも関係なく。
 それは今朝実感したばかりのことでもあった。>>2:405

 小鳥遊とはどうやら随分性分が似ているようだが、
 そのせいなのかなんなのか、
 大木はあまり小鳥遊に助っ人を頼んだ記憶がない。
 生徒会の人手は一応足りていたからでもあるが、
 大木は無意識のうちに、小鳥遊に
 頼り合う以外の関係性を求めていたのかもしれない]
(135) 2022/10/19(Wed) 10:04:34

【人】 大木慎之介

[過去はさておき。
 逸らされたかに見えた話題で、気付いてしまった。>>129

 小鳥遊は誰か命の関わる願いを持つ人を
 止めたいのではないか、と。

 似た性分だからでもあるだろうし、
 似たようなことを試みたからでもあるだろう。

 それは今まさに飛び降りようとしている人を
 止めるのとは、大木の中では話が別で]


  勝手な想像でもの言うけどさ……、
  人の願い事を身勝手に止めていいのかは、
  オレにはわかんねぇな。

  止めたところで、
  オレが背負ってやれるわけじゃない。


[たぶん合っているだろうと思える想像に
 一応の前置きを付け足して、意見を紡ぐ]
(136) 2022/10/19(Wed) 10:05:08

【人】 大木慎之介

 

  それに……昨日と今日入れて3日あったんだ。
  止めたかったら何かできるはずだ。
  話聞いたり聞いてもらったり、
  違う落としどころ探したりな。

  それでも止められないとき……、
  どうにかして無理やり止めたとして、
  その先そいつに何がしてやれるんだよ。


[願い事を止めるにはどうするか。
 期限までに幽霊に会いに行けないようにする?
 その人の願いを叶えないでくれと願う?

 思いつくものはあっても、大木にとっては
 “正当な手段”ではないように思えるのだった]**
(137) 2022/10/19(Wed) 10:05:48
大木慎之介は、メモを貼った。
(a18) 2022/10/19(Wed) 10:07:23

【人】 大木慎之介

─ 2nd day放課後・小鳥遊と ─

[吐き捨てるような言葉で、
 想像が的を射ていたと理解する>>147
 小鳥遊がそんな態度を取るのは珍しいな、とも思った。

 人に正論をぶつけたって苛立たせるだけと理解していても
 言わずにはいられなかったのは、大木の性分もあろうが
 小鳥遊が抱える事情を何一つ知らないから、でもある]


  そうだな……、3日間は短いな。


[この3日間になって初めて誰かの悩みを知って、
 それから何ができるというのか。
 それは大木も思うことではあった。
 だから小鳥遊の言葉には口を挟めなくて、
 ただじっと聞くことになった>>148 >>149
(159) 2022/10/19(Wed) 13:33:16

【人】 大木慎之介

[顔を上げた小鳥遊の表情に、
 そして『甘え』という言葉に。>>151
 弟を叱ったときのことを幻視してしまい]


  ……オレになら甘えてもいいぞ。
  オレ甘えられんのは結構好きだし、
  切羽詰まった悩みも無いし。


[それは暗に、そういう願いを抱える人は
 追い詰められているだろう、甘えるのは考えものという話。
 甘えられて元気を出す人になら良いのかもしれない。

 それを言うと微笑んで手を伸ばした。小鳥遊の頭の上へ。
 それが自然とできるのは長身の小鳥遊を僅かに上回るから。
 拒まれなかったのなら筋張った広い掌が頭を撫でるし、
 嫌がるそぶりがあるなら触れずに手を引っ込める]
(160) 2022/10/19(Wed) 13:33:46

【人】 大木慎之介

[そして頭を撫でながらか、それとも手を引っ込めてからか。
 小さく息を吐いた]

 
  オレも本当は止めたいよ、
  そんな願いを抱いてる奴に気付いたらさ。

  けどさっきみたいなこと考えて諦めちまう。
  今やっと追い詰められてんの気付くような関係で
  オレに何ができるんだろう、
  何もできないんじゃないかってな。

  それでも一応、話聞いてみた人は2人いるけど……、
  どうする気かはわかんねぇや……。


[少しは何かの足しになった気はする。
 けれど、結末を変えるほどかはわからない。
 そんな話をして、小鳥遊の泣きそうな顔が収まる頃には
 笑顔で別れるだろう。「また明日な」と添えて]*
(161) 2022/10/19(Wed) 13:34:40

【人】 大木慎之介

─ Last day・午前中 ─

[誰かに声をかけたり、かけられたりしているうちに、
 2日目は過ぎ去った。

 その間、未國の姿を見た記憶がない。>>84

 昨日は3-Aに行く用事こそ無かったが、
 隣のクラスともなれば普通に過ごしているだけで
 姿を見たり声を聞いたりすることがある。

 どうしているのかと気にはなっても、
 大木自身も心労はいろいろとあり、
 昨夜は早くに眠りに落ちてしまった。

 1日目は賑やかだったグループメッセージも、
 2日目は静かで。
 今朝も未國の反応はなかった。>>138
 マメな反応をするイメージがあっただけに、
 そして状況が状況だけに、心配になるのは無理もない。

 仲間だと認識したからこそ、余計に気がかりだった。
 未國はあれから何か行動してみたのだろうかと]*
(162) 2022/10/19(Wed) 13:35:24
大木慎之介は、メモを貼った。
(a21) 2022/10/19(Wed) 13:40:34

【人】 大木慎之介

[昼休み。
 グループ宛にメッセージを送ったあと、
 未國からの返信に気づいた。

 一言だけの返信は同意の言葉にも見えるが、
 どういうわけか社交辞令のような印象を受ける。
 気軽にいろいろ言い合う仲の未國にしては、
 随分と覇気がないように思えた。

 写真が添えられているのも不思議だった。
 言外に何か伝えたいことが込められている気がして、
 真剣に写真を見つめた]
(182) 2022/10/19(Wed) 14:46:50

【人】 大木慎之介

[校内から撮った写真なのはわかる。
 だが校庭がこんな風に写る教室に心当たりは無い。
 心当たりがないからこそ、逆にピンと来た。
 一番大木に馴染みのない場所、保健室だと。>>0:564

 それ以外の部屋は皆それなりに馴染みがあったのだ。
 何かにつけて校内を回ることが多かったから。>>2:426

 そこに未國がいるのではないか。
 そんな気がして席を立つ。

 心配しすぎならそれでいい。笑い話になるだけだ。
 見当違いなら近くの部屋を探せばいい。
 何かあるんじゃないかと思いながら見過ごしたら
 絶対に後悔する。
 それよりも行動したかった。
 自分はそういう人間だと、大木はもう身に沁みていた]*
(183) 2022/10/19(Wed) 14:47:29

【人】 大木慎之介

─ Last day昼休み・保健室 ─


  未國、いるか?


[保健室の扉を開けるが早いか、声をかける。
 昼休みなら先生はいないんじゃないかと、
 敬語は使わなかった。
 いるのに気づいたらその後で挨拶すればいい。

 心配したせいか声は大きめ。
 校庭や廊下から喧騒があっても
 かき消されることはないだろう。
 やかましいかもしれないが]**
(184) 2022/10/19(Wed) 14:47:54
大木慎之介は、メモを貼った。
(a24) 2022/10/19(Wed) 14:49:05

【人】 大木慎之介

─ 回想:2nd day朝・中庭 白瀬と ─

[去り際に聞こえたドスの効いた声と、>>187
 呼び止める声。>>188

 足を止めて振り向いてみれば浴びせかけられる
 『嫌い』の言葉と、意地悪い笑み。>>189

 思わず浮かんだのは笑いだった。
 白瀬の思いはいくらか通じたのだろう、
 大木の意識には上らずとも]


  あっはははは! 生意気な1年!
  オレは結構白瀬のこと好きだぞ、
  優しいし律儀だし物怖じしないし。
  じゃあ元気でなー。


[この朝に感じた白瀬への思いを真正直に口にして、
 背を向けて肩越しに手を振る。

 そして今度こそ何を言われても足を止めることなく
 中庭を去った。背中に何か言われたなら
 聞こえる範囲で耳を傾けただろうけれど]
(195) 2022/10/19(Wed) 15:56:54

【人】 大木慎之介

[大木は実感しているのだ、
 大木の体躯や声量・肩書きなどに怖気付く者が多いのを。
 後輩なら尚更である。
 だから白瀬が不快感を堂々と表すのは
 初期から小気味良くはあった。

 申し訳なさのほうが強かったのは距離感の表れで、
 素直に気持ち良く思えてきたのは
 いくらか気心が知れたから。

 それをはっきりと言葉に出す気は無かったが、
 伝えたようなものかもしれない]*
(196) 2022/10/19(Wed) 15:57:16

【人】 大木慎之介

─ 昼休み・保健室 未國と ─

[動くカーテン、馴染みのある台詞。>>191
 無事未國を見つけられたことに安堵した。
 その微笑みに少し元気が無いような気はしたが、
 ひとまず追及はせずにおいた]


  あー、無縁だから逆にな。
  他のところは結構知ってるから。


[保健室の件には正直に答えた。>>192
 別に隠すことでもない]
(197) 2022/10/19(Wed) 15:58:36

【人】 大木慎之介

[ノートの件には笑って]


  いらねえよ、オレはちゃんと授業出てるし。
  未國こそ見せてやろうか?
  オレのノート理解できるならだけど。


[割とよくある軽口のやりとりだった。>>193

 大木のノートは省略が多い。
 大木にとっての常識は省かれている。
 なまじ成績が良いばかりに、>>0:33
 大木との成績差によっては難解であろう。
 それを雑と言えば、そうなのかもしれない。

 鈴掛のノートが丁寧そうなのは
 大木も同意するところだが、見たことはないのだった]
(198) 2022/10/19(Wed) 15:59:30

【人】 大木慎之介

[軽口を返しながらベッドに歩み寄り、
 近くの椅子に腰を下ろした。

 願い事の件を言われると、>>194
 微かにどきりと心臓が動く]


  ……そっか……、
  何かあったのか?


[大木の声は自然と潜められた……が、
 他人に比したら小声というほどでもないかもしれない。

 きっかけがあったのは想像に難くなかった。
 何せ願い事が無かった同士である。

 その内容にはやはり想像はつかなくて、
 今更ながらに未國との距離を感じるのだった]**
(199) 2022/10/19(Wed) 15:59:54
大木慎之介は、メモを貼った。
(a28) 2022/10/19(Wed) 16:02:30

【人】 大木慎之介

─ 保健室・未國と ─

[未國に語られる言葉を聞きながら、>>201
 2日前の未國の言葉を思い返していた。

 当時お互いに思っていたことと、
 今お互いに思っていることは真逆なんじゃないか、と。

 大木は無力さを感じても
 動かずにいられない自分に気付き、
 未國は動かずにいられなかったのが
 無力さに気付いたのだから。

 けれど更に続く言葉を聞けば、>>202
 思わず少し笑いが漏れた。

 未國を探して保健室を訪れたときの自分と、
 まるっきり同じことを考えている気がして>>183


  やっぱオレたち仲間なのかな。


[それで出てきたのは、そんな感想だった]
(204) 2022/10/19(Wed) 17:46:47

【人】 大木慎之介

 

  オレもここ来るとき似たようなこと考えてたな。
  心配しすぎなら笑い話になるだけだ、
  とにかくまず探してみようって。

  悪いほうの可能性考えたとき、
  オレは何もせずにはいられねぇって
  この2日半で身に沁みた。

  何もできない気がしても、何かしちまう。
  けど何かできたって実感はあんまり無い……、
  それなのに見過ごすのは嫌だなって思う。

  『やらない後悔よりやる後悔』って言葉あるよな。
  何もせずにいて悔やむよりは
  何かした後に悔やむほうがマシな気がする、オレも。


[後悔の内容にはよるかもしれないのだが。
 大木が自然に思いつく範囲の可能性では、
 そういう考えにどうしてもたどり着く]
(205) 2022/10/19(Wed) 17:47:37

【人】 大木慎之介

[未國の願いの詳細を問う気は無かった。
 それこそ踏み込みたくはなくて。
 “卑怯なやり方”という言い方は気になったが、>>202
 事情を知らないのにとやかく言いたくなかった。
 それに、こまごま事情を尋ねる気にもなれず]


  オレは未國にも、その友達にも
  明日があってほしいと思ってる。
  でも一番は、未國の納得することしてほしい。


[あなたが何を願うつもりか、それがどんな程度かも
 窺い知れず、その友達にも見当もつかず。
 ただ願いを持つ友達に対して思うことを伝えた]
(206) 2022/10/19(Wed) 17:48:07

【人】 大木慎之介

[それから席を立って歩き出そうとして、
 ふと思い出したことがあって、
 再び未國に視線を向けた]


  ここ、常連がいるって噂知ってるか?
  オレ噂しか知らねぇんだけど……。


[いつ誰に聞いたかも思い出せない噂話を、
 何気なく未國に尋ねた>>0:564 >>0:565]**
(207) 2022/10/19(Wed) 17:48:48
大木慎之介は、メモを貼った。
(a30) 2022/10/19(Wed) 17:50:24

【人】 大木慎之介

─ 保健室・未國と ─

[どうしているかわからないと思って
 必死に探してはみたけれど、
 いざ見つけて話してみれば、
 未國はやはりしっかりと前を見据えていた。>>208

 『明日が来たら』>>209
 そういう仮定が出てくることに、
 不安と同時に未國の決意の重さを感じる。

 友達がいなくなってほしくなどない。
 引き止められるものなら引き止めたい。
 それは大木の心に変わらずある思いだけれど、
 未國のことは「応援しよう」と思えた。

 明日を望む心は未國の中にも必ずあるはずだと、
 あの時の衝撃の受け方を思えば
 自然と信じられたから>>1:408
(218) 2022/10/19(Wed) 19:02:07

【人】 大木慎之介

[何気なく尋ねてみた噂話で、
 未國が見せた優しい表情に目を奪われた。>>210
 その表情と語る言葉とで、
 その人こそが未國が助けたい友達なんじゃないか、と
 なんとなく感じ取り]


  ……うん。紹介してくれよ。
  オレも一度話してみたかったんだ、
  保健室には全然馴染みねぇからさ。


[そう返したときの大木の声も表情も、
 未國につられたかのように優しいものだった]


  じゃあ未國、“また明日な”。


[ひら、と手を振って歩き出す。
 昼休みが終わってしまいそうだったから。
 旧校舎探検の後では、このひとときが一番
 安らかな心持ちがした時間だった]**
(219) 2022/10/19(Wed) 19:04:25
大木慎之介は、メモを貼った。
(a33) 2022/10/19(Wed) 19:12:28

【人】 大木慎之介

─ 朝・鈴掛と ─

[声をかけてみると鈴掛はすぐに身を起こした。>>228
 呻き声ははっきりとは届かなかったが、
 何か呻いていたのはわかった。

 その後にかけられた「悩んでる?」という問いかけに
 目を丸くした。>>230

 大木は「悩み事がなさそう」と思われがちである。>>1:394
 悩んでいる姿を人に見せたことは、実際に少ない。

 けれど生徒会室では、人目が少ない時間帯なら
 真剣な表情で何か考えている姿を見せることがあった。
 特に、会長選挙の少し前から>>0:513 >>0:514
 副会長の任期を終えるまでは。

 それを鈴掛が近くで見ていたのだろうという実感が、
 今この瞬間になってやっと湧いたのだ]
(241) 2022/10/19(Wed) 21:08:01

【人】 大木慎之介

[鈴掛の雰囲気がいつになく柔らかいのも、
 珍しいとは思えど、意外ではなかった。>>230
 そういう姿を以前にも見たことがあったから。
 何ヶ月前か思い出せないほどには前だが。


 鈴掛は仲良くなるほど態度が粗雑になると
 大木が感じ始めたのは、1年の頃、
 生徒会に入ってしばらくしてからのことだった。>>229
 大木がそれを特に咎めるでもなく受け入れていたのは、
 別段不快でもないし、いっそ面白いからなのだが。
 見ようによっては懐が広いのかもしれない]
(243) 2022/10/19(Wed) 21:08:25

【人】 大木慎之介

[で、鈴掛の問いかけへの答えは]


  んー……、まぁ悩んでなくもない、かな……?
  鈴掛はどうだ?
  よかったら少し話さねえか?


[大木は昨日の1日で結構吹っ切れてきており、
 悩みが無いわけではないものの、
 誰かに相談したいというほどでもなかった。

 それよりも、探検以来ろくに話してない鈴掛のことが
 どうしても少々気がかりで。
 鈴掛が応じてくれるなら、朝、校内に人が少ないうちに
 どこかで話をしたかった。
 朝のうちは人通りが少ない廊下とか、中庭とか。
 具体的に行き先までは決めていなかったが]*
(245) 2022/10/19(Wed) 21:09:04

【人】 大木慎之介

[なお、生徒会でアイスを買いに行ったことはあった。>>229
 それは今年の夏、大木もすっかり
 副会長が板についたころの話である。

 生徒会室に冷房はあるが、その頃たまたま壊れており、
 その上、運悪く猛暑が重なったのだ。
 
 それで皆暑さにやられてすっかり何もできなくなり、
 大木は言い出した。
 「一旦アイス買いに行かね?」

 副会長が大真面目に言うものだから
 完全に『買いに行っていいムード』になり、
 実際に買いに行くことにもなり、
 鈴掛は「馬鹿じゃないの?」と言いながら
 きっちり付き合ってくれた。

 そのとき大木は思ったのだ。
 鈴掛のことを「本当に付き合いが良いな」と]
(246) 2022/10/19(Wed) 21:10:08

【人】 大木慎之介

[顧問の先生には見つかったが、大木が堂々と
 「暑さで何もできないからまずクールダウンした」と
 もっともらしく語り、先生にまでアイスを勧めて
 生徒会を代表して小突かれたおかげで、
 生徒会全体としては軽い小言を言われた程度で済んだ。

 その間、会長はどうしていたのかと言えば、
 終始ハラハラした様子だった]**
(247) 2022/10/19(Wed) 21:10:28
大木慎之介は、メモを貼った。
(a36) 2022/10/19(Wed) 21:11:58

【人】 大木慎之介

─ 朝・鈴掛と ─

[鈴掛の「心外だなあ」は声に出なかっただけでなく
 顔にも書いていなかったようだ──
 少なくとも大木には読み取れなかった。

 ゆえに鈴掛がどう思ったか、
 大木が気付くことはなかった。>>275

 物珍しそうな視線を受けた気はするが>>277
 お互い様のような気がして、特に突っ込まず。

 屋上前の階段は朝向かう人は少ないし、適当そうで
 どちらが先頭ということもなく向かった]
(294) 2022/10/19(Wed) 23:39:25

【人】 大木慎之介

[たどり着いた先で語る鈴掛の様子が
 割と淡々としていて、>>278
 あまり思い詰めている風には感じなかった。

 それで大分ほっとしたが、
 鈴掛に『神頼みしてでも欲しいもの』がある、
 いや、あったというのは初耳だった。

 そのことに少し興味が湧いてしまって、
 けれど大切なことのようにも思って。
 言えないと断られる可能性の怖さと、
 興味とを天秤にかけ]


  あのさ、もし言う気になったらでいいんだけど……

  『神頼みしてでも欲しいもの』って、
  例えばどういうものなんだ?

  オレ、そういうの考えても
  いまいち出てこなかったんだよな……。
  

[思い切って問いかけてみることにした。
 無理やり聞き出す気は無いと前置きをして]**
(295) 2022/10/19(Wed) 23:40:15

【人】 大木慎之介

─ 休み時間・天ヶ瀬 ─

[午前中のどこかの休み時間、ふと通知に気づいた。
 開いてみると天ヶ瀬からで、送信時刻は授業中。

 授業聞けよ天ヶ瀬……と苦笑は浮かんだが、
 言わずにおくことにして、手短に返信を送った。

 大木はあまり先輩風を吹かせるのが好きではない。
 意識できたときは避けている
 ……つもりである、少なくとも本人は。
 本当にそれが実現できているかは別の問題である]**
(297) 2022/10/19(Wed) 23:46:28
大木慎之介は、メモを貼った。
(a41) 2022/10/19(Wed) 23:57:23

【人】 大木慎之介

─ 朝・鈴掛と ─

[恐怖を感じながらも鈴掛に問いかけられたのは、
 鈴掛は言いたくなければ話さないだろうと
 信じられたからでもあった。

 無理強いのように思わせて強引に話させる
 なんてことだけは絶対に嫌だったが、
 鈴掛相手でそれはないと思えていたから。

 だから拒絶されるとしたら本当に距離があるからで、
 そうだったら少し怖いな、と思っていたのだが──

 拒絶はされなかった。>>343
 それでまた少し、気が楽になった。
 踏み込もうとしたとき、応えてくれる人もいるのが
 実感できて]
(419) 2022/10/20(Thu) 10:43:24

【人】 大木慎之介

[ピアノが弾けるのは知っている。>>344
 独学したような腕前ではないのも。
 合唱部の伴奏をしているのを聴いたことがあったから。

 けれどピアノを習う行為も、習った楽器のコンクールも、
 大木には全く馴染みのない世界で。
 鈴掛の話は新鮮だった]


  才能……、才能かぁ……、
  ……才能かぁ。


[何かをミス無くできるのに才能の差を感じる。>>345
 大木にそういう楽器絡みの経験は無いが、
 なんとなく思い出したのは、白瀬夏実に
 会長の器を見出したことだった>>1:464>>1:465
(420) 2022/10/20(Thu) 10:44:31

【人】 大木慎之介

[懐かしそうに独り言ちる言葉を聞いて思い出す。>>346
 似たようなことをちらりと思ったことがあるのを。

 “こんなの自分にやりこなせない、でも辞めたくない”
 副会長になりたての頃、ほんの一時期感じたのだ。
 深く思い悩むほどではなかったし、そのうちに
 報われ始めるのを感じて、気が晴れたのだが]


  ……鈴掛、頑張ってたんだなぁ。


[だから、微かに実感のこもった相槌が
 ぽつりと漏れた]
(421) 2022/10/20(Thu) 10:44:59

【人】 大木慎之介

[鈴掛が求める二つの願い事にも苦いものを感じた。>>347
 どちらかだけでは足りない、
 ひとつの願いでは叶わない。

 そういう悩みもあるのだと、
 新しい世界を見た気分になった。

 そういう風に私的な思いを真剣に語る鈴掛を、
 これまで見た記憶がなくて。
 語る言葉はいつものように淡々と響いているようでいて、
 どこか切々としたものを感じるようにも思った]
(422) 2022/10/20(Thu) 10:45:20

【人】 大木慎之介

[最後に聞いた、誰でも思い浮かびそうな夢に
 少しだけ笑った。>>348
 願い事が特に無かった人たちなら、
 一瞬頭に浮かぶぐらいはしたのではないだろうか。
 大木も考えないではなかった。すぐ没にしたのだが]


  楽器の勉強って金もかかるんだっけ……?
  ソロコンサート開けるぐらいの人って、
  やっぱ雲の上なんだな……。
  

[宝くじから連想したことをなんとなく言って、
 ぼんやりと天井を仰ぐ。

 漠然と「すごいな」と思っていた人たちのすごさが
 もう少し具体性を帯びて、大木は思った。
 届かない世界ってどこにでもあるものなんだな、と]**
(423) 2022/10/20(Thu) 10:45:47

【人】 大木慎之介

─ 休み時間・天ヶ瀬とのメッセージ ─

[天ヶ瀬に返信した次の休み時間、
 天ヶ瀬から返信に気付いた。
 送信時刻は相変わらず授業中。
 さすがに一言言いたくなって、内容を考えた。

 けれど『叶ってからがすんなりいかない』という
 内容には安堵するものがあった。
 未来をちゃんと見据えての願い事だと思えたから。

 誤爆の件は返信に共感できるものがあり、
 深く追及しないことにした。
 もし自分が同じことをやっても
 真意は誰にも言わないだろうな、と思ったのだ]*
(424) 2022/10/20(Thu) 10:46:33
大木慎之介は、メモを貼った。
(a51) 2022/10/20(Thu) 10:50:01

【人】 大木慎之介

─ Last day・放課後 ─

[今日はLast day、
 何を願うか考えられる最終日。

 願い事を叶えるために、
 旧校舎に向かう人がいる日。

 旧校舎探検から始まった非日常が、
 降って湧いた重い悩みが終わる日。

 大木はぼんやり校舎内を散歩していた]
(466) 2022/10/20(Thu) 18:46:41

【人】 大木慎之介

[散歩をしていて階段に差し掛かったとき。
 大木の脳裏に、ふと
 昨日の昼休みに背中に届いた言葉が蘇った。
 『明日は旧校舎に居るのだろうな』>>291

 確かに、大木はそうしようと考えていた。
 大木は秋月の考えてることがわからないなんて
 思っていたのに、秋月はお見通しのようだ。>>293

 もっとも、大木は迷ってもいた。
 皆がちゃんと帰ってくるか確かめて
 自分が安心したいという思いはあれど、
 覗き見をするようで気が引けるのも事実で。

 早々に校舎を離れ、日常を過ごしながら
 みんなに明日があることを
 祈っていようかとも思ったのだ]
(467) 2022/10/20(Thu) 18:47:05

【人】 大木慎之介

[けれど大木には、背中に届いた言葉とその少し前の
 言葉とを合わせて思ってしまったことがあった。

 その切実そうな言葉の重ね方に、>>290
 まるで『自分を見守りに来てほしい』と
 請われているかのようだ、と。

 そう思ってしまったからには、行くことにはなりそうだ。
 秋月とは“兄同士”、人に甘えづらい性分同士。
 それで頼られている可能性を考えてしまったら、
 放り出せるわけがなかった。
 考えすぎなら後で笑い話にすればいいだけなのだから。

 それに、他にも旧校舎から戻ってきてほしい人がいる。
 白瀬、未國、その友達金海
 他の人たちにだって、できたら明日を迎えてほしい。

 そう思うとやはり、
 どこかから見守っていたい気分になった。
 願いを叶えようとする人々の邪魔にだけは
 ならないようにして]
(468) 2022/10/20(Thu) 18:47:35

【人】 大木慎之介

[校舎内を歩きながら、昨日の昼休みを思い返す。
 『それが“兄”だろう?』>>287
 秋月に問われた言葉に、大木は答えられなかった。
 きょうだいのどちらか一方を
 偏重する親を想像しづらかった。

 世の中にそういう親がいるらしいのは知っている。
 白瀬の親もそうらしい。>>2:309
 けれど大木の両親は違うのだ。
 体験したことのない扱いは、やはり実感できない。

 だから兄弟が溺れていて弟が迷わず助けられたなら、
 それは岸に近かったとか、体を抱えやすいとか、
 先に手早く助けられそうな理由があった、
 という考えのほうが大木の脳裏には浮かぶ。

 簡単に助けられそうなほうと大変そうなほう、
 両方を助けたいなら、まず簡単なほうからだろう。
 そして次に大変なほうへ手を伸ばすのだ。
 一人でも多く助けたいと思うなら、そうなるはずである]
(469) 2022/10/20(Thu) 18:47:55

【人】 大木慎之介

[兄だから我慢しなきゃいけない、
 弟を守らなきゃいけない、そういう局面だってある。
 それは大木も理解することだ。

 少なくとも大木の感覚で言えば、きょうだいは
 どうしても歳下が優先されやすい。
 年齢差があれば尚更。
 歳下のほうが、より手助けを必要とするから。

 けれどそれは、愛情の差ではないのだ。
 少なくとも、大木が育った家庭ではそうだ。
 そう実感できる環境で兄弟ともに育ってきた。

 やはり大木は恵まれているのだろう。
 仲のいい親子で、仲のいい兄弟で、平等に愛を恵まれ、
 幸せに暮らしていると言えるのだろう。
 失う前でも幸せに気付ける機会はあるものだ>>1:305
(470) 2022/10/20(Thu) 18:48:14

【人】 大木慎之介

[そうやっていろいろ思い出していると、
 どうしても
考えたくないこと
にまで辿り着く。

 本当に作るのか?
 秋月に? 卵焼きを?


 時間を巻き戻してあの瞬間だけやり直したい──
 大木は割と真剣に思った。
 
幽霊に頼もうかともちょっとだけ思った。


 いくら友達に未来があってほしかったとはいえ、
 勢いでしていい約束ではなかったのではないか?

 当時の大木は全く自覚していないことだったが、
 あのときはだいぶ冷静さを欠いていたようである。

 とはいえ、あれが“意地悪”と表現されるあたり、>>289
 友達が未来に確証を持てないでいるらしいと感じた。
 友達の未来への希望になるならと思うと、
 とても打ち消せはしなかった]*
(471) 2022/10/20(Thu) 18:49:03

【人】 大木慎之介

[そこまで考えてふと思い出す。
 昨日の放課後、小鳥遊の頭を撫でたとき
 聞こえたささやかな憎まれ口を。>>319

 そのとき大木は苦笑しか浮かべられなかった。
 けれど苦笑が浮かんだ時点で、
 肯定だったのかもしれない。

 自己犠牲精神というわけではないのだが、
 大木はつい人のことばかり考えてしまいがちだ。

 それは自分に余裕がある分、
 追い詰められてはいない分なのだろう。

 そしてそういったことが嫌いでもなかった。
 『損な役回り』ともあまり思ったことがなかった
 ……が、今は少々実感してしまった。
 他の友達と深く考えずにした約束のせいで]*
(472) 2022/10/20(Thu) 18:49:19

【人】 大木慎之介

[とりとめなくいろいろと考えながら、
 やがて大木は屋上へと辿り着いた。

 旧校舎の敷地は草木が生い茂っている。>>0:n5
 大木でも座れば身を隠せそうな場所も
 あったような気がした。

 昇降口から入っていく人の目につかない場所、
 ひっそりと人の出入りだけを見守れる場所。

 旧校舎に行くならそういう場所にいたいと考え、
 事前に場所の見当をつけられないかと思ったのだ。

 放課後の屋上は風が冷たいが、
 今はしばし、屋上から旧校舎の方角を眺めた]**
(473) 2022/10/20(Thu) 18:49:36
大木慎之介は、メモを貼った。
(a57) 2022/10/20(Thu) 18:53:57

【人】 大木慎之介

[放課後の屋上で旧校舎方面を眺めながら、
 大木は空想を巡らせた。

 もし白瀬の家のように兄弟を比較され、
 その結果、弟に嫌われていたら、と。

 逆よりは想像しやすかったのだ。
 弟に白瀬のような態度をとられたら、と
 考えるだけでよかったから。
 白瀬が夏実に取る態度は、大木に対するものより
 遥かに激しいものかもしれないとは思ったが
(536) 2022/10/20(Thu) 22:06:25

【人】 大木慎之介

[結局思い浮かんだのは、白瀬と話している最中に
 夏実に感情移入したときと大差なかった。>>2:350

 「こんな弟……」と思ってしまううこともあろうし、
 喧嘩の和解に時間がかかったときと同じような
 疎ましさややり切れなさも、もっと強く感じるのだろう。
 それでもきっと嫌いにはなりきれないのだろう。

 そして、どんなに不快な思いをすることになろうと
 弟と直接話をしたいだろうとも思った。
 実際に夏実がそれを試みているとは知る由も無い。>>337


 避けられ続けるよりは喧嘩したいと思うだろうし、
 いくらでも言葉を尽くしたいに違いないと思った。
 そう簡単には実現できないかもしれない、とも]
(537) 2022/10/20(Thu) 22:06:47

【人】 大木慎之介

[白瀬姉妹の行く末はどうしても気になってしまう。
 夏実が同類に思えるのと、白瀬とも多少関わったことで
 他人事とは思えないせいだろう。

 どちらかに経過を直接尋ねに行く気は大木には無いが、
 卒業までの間に風の噂ででも聞きたいものである。

 そのためにも、生き続けてほしいのだ。
 姉妹の両方に。

 直接できそうなことはもうやった後。
 ほかに大木にできるのは見守ることぐらいだし、
 見守ろうとしていることを白瀬には
 知られたくなかった。
 機嫌を損ねて水を差したくなかったから]**
(538) 2022/10/20(Thu) 22:07:22

【人】 大木慎之介

─ 朝・鈴掛と ─

[わざとらしい返答にきょとんとして>>540


  今も割と頑張ってね?
  ピアノじゃないかもしれないけど。


[大木には「鈴掛は努力家」という
 漠然としたイメージがあった。
 根拠があるわけではないのだが、なんとなく。

 鈴掛は努力していたとしても、その姿を
 人に見せるほうではなかったような気がしていた。
 それなのにそういうイメージがあるのはなぜなのか]
(545) 2022/10/20(Thu) 22:43:05

【人】 大木慎之介

[「どうして辞めたのか」>>541
 それは大木には浮かばない疑問だった。
 『特別な才能が欲しかった』という話だけで
 充分に納得してしまっていたから。

 実際にかかる費用を聞くと、
 ますます現実離れした世界である。>>542
 なお鈴掛の家庭の金銭事情までは知らない]


  練習場所の問題とかもありそうだしな……
  あ、ピアノは対策しやすいほうか……?


[なんて、楽器演奏には詳しくないながら
 雑談程度のことをいくらか話しただろう]
(546) 2022/10/20(Thu) 22:43:34

【人】 大木慎之介

[珍しく素直に礼を伝えてもらって、>>543
 嬉しいとか珍しいとかよりまず、
 大木はなんとなく居心地が悪くなった。
 戸惑った、というのが近いのかもしれない。
 それで]


  素直じゃん。雪降るんじゃね?


[いつもなら鈴掛が言い返しそうなことを、
 思わず言い返した。

 大木の言動として特別珍しいものではない、はずだ。
 友人同士ならまあまあある。
 距離のある相手には絶対に言わないだろうが]
(547) 2022/10/20(Thu) 22:44:07

【人】 大木慎之介

[その後、話題も落ち着いたなら]


  じゃあそろそろ戻るか……。
  なんか久々に日常会話した気分。
  ありがとな。


[ここ数日はなんだかんだ話題が重くなりがちで、
 鈴掛との会話は実に良い息抜きになったのだった。
 それを素直に感謝すると、立ち上がって伸びをした。

 その後はさっさと歩き出すだろう。
 鈴掛が帰りまで一緒に歩きたがるとは
 思っていないのであった。

 声をかけられれば足を止めるだろうが]**
(549) 2022/10/20(Thu) 22:44:48
大木慎之介は、メモを貼った。
(a61) 2022/10/20(Thu) 22:46:18

【人】 大木慎之介

─ 日が沈む頃 ─

[初めは大木にも旧校舎に向かうつもりがあった。
 どこかに隠れて、旧校舎に入った人が
 出てくるかどうかだけを確かめたい気持ちが
 あったのだが。>>473

 敷地を眺めるうちに、それが見守りの範疇か、
 やはり疑問と罪悪感が湧き始めた。>>467

 いつごろ誰が向かったか、
 複数で向かう人がいるなら誰と誰が一緒か、
 そういうことを見知ってしまうから。

 それでどうしても行く気になれなくなった。
 行く気にはなれないけれど、
 友達のことだけはどうしても気になって、>>468
 仕方なしにスマホを取り出す]*
(564) 2022/10/20(Thu) 23:46:17

【人】 大木慎之介

[送ったメッセージは簡素なものだが、
 それでも何を言いたいのか、
 秋月ならだいたいわかるんじゃないかと思った。

 通じないなら仕方ない。

 もしもう旧校舎に入った後なら?
 それはもう、諦める以外にないだろう。
 後からでも意味のあるメッセージだったなら喜ばしいが。

 向こうから手を伸ばす気にならないのなら、
 こちらから手を差し伸べても
 取ってもらえない気もしたのだ]
(567) 2022/10/20(Thu) 23:48:16

【人】 大木慎之介

[残りの時間は校舎内や学校の敷地内で
 過ごすことにした。
 
 夜の学校は薄気味悪いものだが、
 遅くまで残る用事は結構あって、
 耐性が無いわけでもなく。

 スマホの着信にはすぐ気付けるよう、
 音が鳴るように確かにセットした。
 鳴らないならば、それが一番いいのだろう]
(568) 2022/10/20(Thu) 23:48:32

【人】 大木慎之介

[一時は願い事を検討してはみたものの、
 大木は何も願う気になれなかった。
 無いのだ。幽霊に願って叶えたいような願い事が。

 叶えたいことは自力で。>>0:203
 いろいろ考えた結果、どうしてもそこに辿り着く。

 なら人のために……と考えてみて、
 一度は考えついたものも、
 結局、願おうとは思えなくなった。>>131

 けれど思い悩んだおかげで友人たちの
 今まで知れなかった一面を知れたこと。
 自分の一面にも納得ができたこと。
 旧校舎探検にでも参加しなければ
 知らないままだった人たちと知り合えたこと。
 それらを考えたら、探検の日を含めて
 有意義な4日間だったと断言できる。

 非日常が終わり日常が戻ってくる、
 その1st dayはすぐそこだ]**
(569) 2022/10/20(Thu) 23:48:55
大木慎之介は、メモを貼った。
(a64) 2022/10/20(Thu) 23:52:23

 




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55回 残----pt

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千葉郁也
60回 残----pt

そばにいるよ

秋月壮真
121回 残----pt

君と手を繋いで。

世良健人
75回 残----pt

君と手を繋ぐ

未國 聖奈
100回 残----pt

己に願いを。

大木慎之介
53回 残----pt

願いは自分の力で

小鳥遊 大地
35回 残----pt

びちびちびちびち

金海 叶冬
86回 残----pt

ねむたい

天ヶ瀬 青葉
66回 残----pt

除霊師

工藤 彩葉
82回 残----pt

 

鈴掛 未早
42回 残----pt

生きていく。

白瀬 秋緒
122回 残----pt

さいしゅうび

犠牲者 (1)

棗星人(2d)
0回 残----pt

 

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11回 残----pt

 

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