【人】 大木慎之介─ Last day 朝 ─ [朝起きて、通知に気付いてグループを見て。 天ヶ瀬の全体宛メッセージに目を丸くした。>>11 その言葉の荒さに驚いたのはあるが、>>12 ほっとしたような笑いが漏れた。 天ヶ瀬はきっと自分も他人も破滅させるような 願いは抱かないのだろうし、それを止めたい側で。 仲間を見つけたような気分になったのだ。 本当に『間違えた』のかは少し疑った。 間違いを装って、そういう願いの持ち主全員に宛てて 送るなんてことも、天ヶ瀬ならやりそうに思った。 それもまた嬉しくなって、 朝早くから個人宛のメッセージをひとつ送った]* (98) 2022/10/19(Wed) 5:54:19 |
【人】 大木慎之介[それでいつも通り朝早く学校へ行って、 ついでにちらりと3-Aを覗いてみたら、 そこにはすでに鈴掛がいて。 眠そうにうとうとしているのを 起こすのは気が引けたが、時間もないわけだ。 願いを叶えるなら今日が期限なのだから] 鈴掛ー。起きてたりしない? [教室の入り口から呼びかけてみる。 声量は大木としては普通ぐらいだが、 朝早くの教室では相当やかましいかもしれない]** (100) 2022/10/19(Wed) 5:55:52 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a9) 2022/10/19(Wed) 5:57:06 |
【人】 大木慎之介─ 回想・2nd day昼休み 秋月と ─ [秋月の言うことはもっともだと思った。>>104 友達だからといって全て曝け出すわけではない。 痔は……状況によるかもしれない。 けれど見捨てられるんじゃないかという不安には、>>105 じっとあなたを見つめ返した] 見捨てないよ。オレは誰かを見捨てるの無理だ。 嫌われてるのわかってる相手でも構っちまうんだ。 好かれてるのわかってる友達を見捨てるなんてこと、 オレにできるわけがない。 ……オレだって秋月の友達でいたいしな。 [それは割り切りでもあり、諦めでもあった。 嫌われていようが、自分が選ばれるわけでなかろうが、 追い詰められている人を見たら手を差し伸べてしまう。 そのことで更に踏みにじるかもしれなくても] (130) 2022/10/19(Wed) 9:14:01 |
【人】 大木慎之介[自分自身の願いのことを言われると、>>107 首を緩く振った] オレのための願い事は、やっぱ思い浮かばない。 幽霊にでも願わなきゃ叶えられないような願いは オレにはない。 そういう現実には直面していない。 ……だから、人のためになることを何か、と思って 『みんなが願いを叶えようとするとき 心安らかであるように』 とか考えたけど…… どんな願いがあるかもわからないのに 後押しするのはやっぱり違うと思って、やめた。 [心安らかであるように。 それが浮かんだのは、願いを叶えるにあたって 未練や恐怖に苛まれそうな人を思ってのことで。 そういう思いが湧きかねない願いを 後押ししていいものとは、やはり思えないのだ] (131) 2022/10/19(Wed) 9:15:15 |
【人】 大木慎之介[探検を終えた後は幽霊の素性まで考える余裕はなくて、>>107 報告を受けて少し驚いた。 そういえば何者だろうと探検前には思っていたのだ。 それが遠い昔のような気がしてしまう。 他の人の願いに関しては触れる気がなかったけれど、 秋月の願いを知ると、視線を落とした>>108] ……これはオレの勝手な想像だけどさ、 秋月の家族も秋月に幸せになってほしいんじゃねえの? あんま具体的な話はわかんないけど、 秋月が願って家族が幸せになったとして……、 秋月が何か代償を支払ってどうにかなったら、 結局意味ないんじゃないか? [魂を取られるかもなんて噂を思い出した。>>0:567 事実かどうかは確かめようがない。 けれど代償を支払ってでも叶えたい願い、 求める幸せは相応に重いものと思えて。 その代償があるとしたら、 それも重いものになりかねないとは思ってしまった] (132) 2022/10/19(Wed) 9:16:24 |
【人】 大木慎之介[教室を出るときにかけられた言葉には苦笑が浮かんだ>>110] 今生の別れみたいなこと言うんじゃねえよ……。 ……でもオレもそう思ってる。 ありがとな、……壮真。 [いつも名前で呼んでくれる友達を、 初めて名前で呼び返した。 今を逃したらもう 名を呼ぶ機会なんてないんじゃないか── そんな不安に駆られて。 それが杞憂なら何の問題もない。 本当にそうだったとき“後悔のないように”したかった。 大木は人を名前で呼ぶのは慣れていない。 相手が男だろうが女だろうが 親しかろうがそうでなかろうが 全員姓呼びで統一していたが、 そのせいで壁を作っている気は少ししていたのだ。 帰る先の教室は隣同士。 けれど連れ立って歩くのがなんとなく気が引けて、 大木はひとりで回り道をすることにした。 もし引き留められたなら「用事がある」と言い逃れて]** (134) 2022/10/19(Wed) 9:18:23 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a17) 2022/10/19(Wed) 9:20:33 |
【人】 大木慎之介─ 2nd day放課後・小鳥遊と ─ [『そう思う、止めると思う』>>127 >>128 そう言う小鳥遊の食いつき方に親近感を覚えた。 同じ意見を持つ人を見つけて心強くなったのだろうと。 それは昨日大木が未國に感じたことでも、>>1:453 明日の朝、天ヶ瀬に感じることでもある。>>98 命を捨て去ろうとしている人を見たなら止めるに違いない。 相手が知り合いかそうでないかも、 相手が自分を好きか嫌いかも、 自分が相手を好きか嫌いかも関係なく。 それは今朝実感したばかりのことでもあった。>>2:405 小鳥遊とはどうやら随分性分が似ているようだが、 そのせいなのかなんなのか、 大木はあまり小鳥遊に助っ人を頼んだ記憶がない。 生徒会の人手は一応足りていたからでもあるが、 大木は無意識のうちに、小鳥遊に 頼り合う以外の関係性を求めていたのかもしれない] (135) 2022/10/19(Wed) 10:04:34 |
【人】 大木慎之介[過去はさておき。 逸らされたかに見えた話題で、気付いてしまった。>>129 小鳥遊は誰か命の関わる願いを持つ人を 止めたいのではないか、と。 似た性分だからでもあるだろうし、 似たようなことを試みたからでもあるだろう。 それは今まさに飛び降りようとしている人を 止めるのとは、大木の中では話が別で] 勝手な想像でもの言うけどさ……、 人の願い事を身勝手に止めていいのかは、 オレにはわかんねぇな。 止めたところで、 オレが背負ってやれるわけじゃない。 [たぶん合っているだろうと思える想像に 一応の前置きを付け足して、意見を紡ぐ] (136) 2022/10/19(Wed) 10:05:08 |
【人】 大木慎之介それに……昨日と今日入れて3日あったんだ。 止めたかったら何かできるはずだ。 話聞いたり聞いてもらったり、 違う落としどころ探したりな。 それでも止められないとき……、 どうにかして無理やり止めたとして、 その先そいつに何がしてやれるんだよ。 [願い事を止めるにはどうするか。 期限までに幽霊に会いに行けないようにする? その人の願いを叶えないでくれと願う? 思いつくものはあっても、大木にとっては “正当な手段”ではないように思えるのだった]** (137) 2022/10/19(Wed) 10:05:48 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a18) 2022/10/19(Wed) 10:07:23 |
【人】 大木慎之介─ 2nd day放課後・小鳥遊と ─ [吐き捨てるような言葉で、 想像が的を射ていたと理解する>>147。 小鳥遊がそんな態度を取るのは珍しいな、とも思った。 人に正論をぶつけたって苛立たせるだけと理解していても 言わずにはいられなかったのは、大木の性分もあろうが 小鳥遊が抱える事情を何一つ知らないから、でもある] そうだな……、3日間は短いな。 [この3日間になって初めて誰かの悩みを知って、 それから何ができるというのか。 それは大木も思うことではあった。 だから小鳥遊の言葉には口を挟めなくて、 ただじっと聞くことになった>>148 >>149] (159) 2022/10/19(Wed) 13:33:16 |
【人】 大木慎之介[顔を上げた小鳥遊の表情に、 そして『甘え』という言葉に。>>151 弟を叱ったときのことを幻視してしまい] ……オレになら甘えてもいいぞ。 オレ甘えられんのは結構好きだし、 切羽詰まった悩みも無いし。 [それは暗に、そういう願いを抱える人は 追い詰められているだろう、甘えるのは考えものという話。 甘えられて元気を出す人になら良いのかもしれない。 それを言うと微笑んで手を伸ばした。小鳥遊の頭の上へ。 それが自然とできるのは長身の小鳥遊を僅かに上回るから。 拒まれなかったのなら筋張った広い掌が頭を撫でるし、 嫌がるそぶりがあるなら触れずに手を引っ込める] (160) 2022/10/19(Wed) 13:33:46 |
【人】 大木慎之介[そして頭を撫でながらか、それとも手を引っ込めてからか。 小さく息を吐いた] オレも本当は止めたいよ、 そんな願いを抱いてる奴に気付いたらさ。 けどさっきみたいなこと考えて諦めちまう。 今やっと追い詰められてんの気付くような関係で オレに何ができるんだろう、 何もできないんじゃないかってな。 それでも一応、話聞いてみた人は2人いるけど……、 どうする気かはわかんねぇや……。 [少しは何かの足しになった気はする。 けれど、結末を変えるほどかはわからない。 そんな話をして、小鳥遊の泣きそうな顔が収まる頃には 笑顔で別れるだろう。「また明日な」と添えて]* (161) 2022/10/19(Wed) 13:34:40 |
【人】 大木慎之介─ Last day・午前中 ─ [誰かに声をかけたり、かけられたりしているうちに、 2日目は過ぎ去った。 その間、未國の姿を見た記憶がない。>>84 昨日は3-Aに行く用事こそ無かったが、 隣のクラスともなれば普通に過ごしているだけで 姿を見たり声を聞いたりすることがある。 どうしているのかと気にはなっても、 大木自身も心労はいろいろとあり、 昨夜は早くに眠りに落ちてしまった。 1日目は賑やかだったグループメッセージも、 2日目は静かで。 今朝も未國の反応はなかった。>>138 マメな反応をするイメージがあっただけに、 そして状況が状況だけに、心配になるのは無理もない。 仲間だと認識したからこそ、余計に気がかりだった。 未國はあれから何か行動してみたのだろうかと]* (162) 2022/10/19(Wed) 13:35:24 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a21) 2022/10/19(Wed) 13:40:34 |
【人】 大木慎之介[昼休み。 グループ宛にメッセージを送ったあと、 未國からの返信に気づいた。 一言だけの返信は同意の言葉にも見えるが、 どういうわけか社交辞令のような印象を受ける。 気軽にいろいろ言い合う仲の未國にしては、 随分と覇気がないように思えた。 写真が添えられているのも不思議だった。 言外に何か伝えたいことが込められている気がして、 真剣に写真を見つめた] (182) 2022/10/19(Wed) 14:46:50 |
【人】 大木慎之介[校内から撮った写真なのはわかる。 だが校庭がこんな風に写る教室に心当たりは無い。 心当たりがないからこそ、逆にピンと来た。 一番大木に馴染みのない場所、保健室だと。>>0:564 それ以外の部屋は皆それなりに馴染みがあったのだ。 何かにつけて校内を回ることが多かったから。>>2:426 そこに未國がいるのではないか。 そんな気がして席を立つ。 心配しすぎならそれでいい。笑い話になるだけだ。 見当違いなら近くの部屋を探せばいい。 何かあるんじゃないかと思いながら見過ごしたら 絶対に後悔する。 それよりも行動したかった。 自分はそういう人間だと、大木はもう身に沁みていた]* (183) 2022/10/19(Wed) 14:47:29 |
【人】 大木慎之介─ Last day昼休み・保健室 ─ 未國、いるか? [保健室の扉を開けるが早いか、声をかける。 昼休みなら先生はいないんじゃないかと、 敬語は使わなかった。 いるのに気づいたらその後で挨拶すればいい。 心配したせいか声は大きめ。 校庭や廊下から喧騒があっても かき消されることはないだろう。 やかましいかもしれないが]** (184) 2022/10/19(Wed) 14:47:54 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a24) 2022/10/19(Wed) 14:49:05 |
【人】 大木慎之介─ 回想:2nd day朝・中庭 白瀬と ─ [去り際に聞こえたドスの効いた声と、>>187 呼び止める声。>>188 足を止めて振り向いてみれば浴びせかけられる 『嫌い』の言葉と、意地悪い笑み。>>189 思わず浮かんだのは笑いだった。 白瀬の思いはいくらか通じたのだろう、 大木の意識には上らずとも] あっはははは! 生意気な1年! オレは結構白瀬のこと好きだぞ、 優しいし律儀だし物怖じしないし。 じゃあ元気でなー。 [この朝に感じた白瀬への思いを真正直に口にして、 背を向けて肩越しに手を振る。 そして今度こそ何を言われても足を止めることなく 中庭を去った。背中に何か言われたなら 聞こえる範囲で耳を傾けただろうけれど] (195) 2022/10/19(Wed) 15:56:54 |
【人】 大木慎之介[大木は実感しているのだ、 大木の体躯や声量・肩書きなどに怖気付く者が多いのを。 後輩なら尚更である。 だから白瀬が不快感を堂々と表すのは 初期から小気味良くはあった。 申し訳なさのほうが強かったのは距離感の表れで、 素直に気持ち良く思えてきたのは いくらか気心が知れたから。 それをはっきりと言葉に出す気は無かったが、 伝えたようなものかもしれない]* (196) 2022/10/19(Wed) 15:57:16 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a28) 2022/10/19(Wed) 16:02:30 |
【人】 大木慎之介─ 保健室・未國と ─ [未國に語られる言葉を聞きながら、>>201 2日前の未國の言葉を思い返していた。 当時お互いに思っていたことと、 今お互いに思っていることは真逆なんじゃないか、と。 大木は無力さを感じても 動かずにいられない自分に気付き、 未國は動かずにいられなかったのが 無力さに気付いたのだから。 けれど更に続く言葉を聞けば、>>202 思わず少し笑いが漏れた。 未國を探して保健室を訪れたときの自分と、 まるっきり同じことを考えている気がして>>183] やっぱオレたち仲間なのかな。 [それで出てきたのは、そんな感想だった] (204) 2022/10/19(Wed) 17:46:47 |
【人】 大木慎之介オレもここ来るとき似たようなこと考えてたな。 心配しすぎなら笑い話になるだけだ、 とにかくまず探してみようって。 悪いほうの可能性考えたとき、 オレは何もせずにはいられねぇって この2日半で身に沁みた。 何もできない気がしても、何かしちまう。 けど何かできたって実感はあんまり無い……、 それなのに見過ごすのは嫌だなって思う。 『やらない後悔よりやる後悔』って言葉あるよな。 何もせずにいて悔やむよりは 何かした後に悔やむほうがマシな気がする、オレも。 [後悔の内容にはよるかもしれないのだが。 大木が自然に思いつく範囲の可能性では、 そういう考えにどうしてもたどり着く] (205) 2022/10/19(Wed) 17:47:37 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a30) 2022/10/19(Wed) 17:50:24 |
【人】 大木慎之介─ 保健室・未國と ─ [どうしているかわからないと思って 必死に探してはみたけれど、 いざ見つけて話してみれば、 未國はやはりしっかりと前を見据えていた。>>208 『明日が来たら』>>209 そういう仮定が出てくることに、 不安と同時に未國の決意の重さを感じる。 友達がいなくなってほしくなどない。 引き止められるものなら引き止めたい。 それは大木の心に変わらずある思いだけれど、 未國のことは「応援しよう」と思えた。 明日を望む心は未國の中にも必ずあるはずだと、 あの時の衝撃の受け方を思えば 自然と信じられたから>>1:408] (218) 2022/10/19(Wed) 19:02:07 |
【人】 大木慎之介[何気なく尋ねてみた噂話で、 未國が見せた優しい表情に目を奪われた。>>210 その表情と語る言葉とで、 その人こそが未國が助けたい友達なんじゃないか、と なんとなく感じ取り] ……うん。紹介してくれよ。 オレも一度話してみたかったんだ、 保健室には全然馴染みねぇからさ。 [そう返したときの大木の声も表情も、 未國につられたかのように優しいものだった] じゃあ未國、“また明日な”。 [ひら、と手を振って歩き出す。 昼休みが終わってしまいそうだったから。 旧校舎探検の後では、このひとときが一番 安らかな心持ちがした時間だった]** (219) 2022/10/19(Wed) 19:04:25 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a33) 2022/10/19(Wed) 19:12:28 |
【人】 大木慎之介─ 朝・鈴掛と ─ [声をかけてみると鈴掛はすぐに身を起こした。>>228 呻き声ははっきりとは届かなかったが、 何か呻いていたのはわかった。 その後にかけられた「悩んでる?」という問いかけに 目を丸くした。>>230 大木は「悩み事がなさそう」と思われがちである。>>1:394 悩んでいる姿を人に見せたことは、実際に少ない。 けれど生徒会室では、人目が少ない時間帯なら 真剣な表情で何か考えている姿を見せることがあった。 特に、会長選挙の少し前から>>0:513 >>0:514 副会長の任期を終えるまでは。 それを鈴掛が近くで見ていたのだろうという実感が、 今この瞬間になってやっと湧いたのだ] (241) 2022/10/19(Wed) 21:08:01 |
【人】 大木慎之介[で、鈴掛の問いかけへの答えは] んー……、まぁ悩んでなくもない、かな……? 鈴掛はどうだ? よかったら少し話さねえか? [大木は昨日の1日で結構吹っ切れてきており、 悩みが無いわけではないものの、 誰かに相談したいというほどでもなかった。 それよりも、探検以来ろくに話してない鈴掛のことが どうしても少々気がかりで。 鈴掛が応じてくれるなら、朝、校内に人が少ないうちに どこかで話をしたかった。 朝のうちは人通りが少ない廊下とか、中庭とか。 具体的に行き先までは決めていなかったが]* (245) 2022/10/19(Wed) 21:09:04 |
【人】 大木慎之介[なお、生徒会でアイスを買いに行ったことはあった。>>229 それは今年の夏、大木もすっかり 副会長が板についたころの話である。 生徒会室に冷房はあるが、その頃たまたま壊れており、 その上、運悪く猛暑が重なったのだ。 それで皆暑さにやられてすっかり何もできなくなり、 大木は言い出した。 「一旦アイス買いに行かね?」 副会長が大真面目に言うものだから 完全に『買いに行っていいムード』になり、 実際に買いに行くことにもなり、 鈴掛は「馬鹿じゃないの?」と言いながら きっちり付き合ってくれた。 そのとき大木は思ったのだ。 鈴掛のことを「本当に付き合いが良いな」と] (246) 2022/10/19(Wed) 21:10:08 |
【人】 大木慎之介[顧問の先生には見つかったが、大木が堂々と 「暑さで何もできないからまずクールダウンした」と もっともらしく語り、先生にまでアイスを勧めて 生徒会を代表して小突かれたおかげで、 生徒会全体としては軽い小言を言われた程度で済んだ。 その間、会長はどうしていたのかと言えば、 終始ハラハラした様子だった]** (247) 2022/10/19(Wed) 21:10:28 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a36) 2022/10/19(Wed) 21:11:58 |
【人】 大木慎之介[たどり着いた先で語る鈴掛の様子が 割と淡々としていて、>>278 あまり思い詰めている風には感じなかった。 それで大分ほっとしたが、 鈴掛に『神頼みしてでも欲しいもの』がある、 いや、あったというのは初耳だった。 そのことに少し興味が湧いてしまって、 けれど大切なことのようにも思って。 言えないと断られる可能性の怖さと、 興味とを天秤にかけ] あのさ、もし言う気になったらでいいんだけど…… 『神頼みしてでも欲しいもの』って、 例えばどういうものなんだ? オレ、そういうの考えても いまいち出てこなかったんだよな……。 [思い切って問いかけてみることにした。 無理やり聞き出す気は無いと前置きをして]** (295) 2022/10/19(Wed) 23:40:15 |
【人】 大木慎之介─ 休み時間・天ヶ瀬 ─ [午前中のどこかの休み時間、ふと通知に気づいた。 開いてみると天ヶ瀬からで、送信時刻は授業中。 授業聞けよ天ヶ瀬……と苦笑は浮かんだが、 言わずにおくことにして、手短に返信を送った。 大木はあまり先輩風を吹かせるのが好きではない。 意識できたときは避けている ……つもりである、少なくとも本人は。 本当にそれが実現できているかは別の問題である]** (297) 2022/10/19(Wed) 23:46:28 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a41) 2022/10/19(Wed) 23:57:23 |
【人】 大木慎之介[最後に聞いた、誰でも思い浮かびそうな夢に 少しだけ笑った。>>348 願い事が特に無かった人たちなら、 一瞬頭に浮かぶぐらいはしたのではないだろうか。 大木も考えないではなかった。すぐ没にしたのだが] 楽器の勉強って金もかかるんだっけ……? ソロコンサート開けるぐらいの人って、 やっぱ雲の上なんだな……。 [宝くじから連想したことをなんとなく言って、 ぼんやりと天井を仰ぐ。 漠然と「すごいな」と思っていた人たちのすごさが もう少し具体性を帯びて、大木は思った。 届かない世界ってどこにでもあるものなんだな、と]** (423) 2022/10/20(Thu) 10:45:47 |
【人】 大木慎之介─ 休み時間・天ヶ瀬とのメッセージ ─ [天ヶ瀬に返信した次の休み時間、 天ヶ瀬から返信に気付いた。 送信時刻は相変わらず授業中。 さすがに一言言いたくなって、内容を考えた。 けれど『叶ってからがすんなりいかない』という 内容には安堵するものがあった。 未来をちゃんと見据えての願い事だと思えたから。 誤爆の件は返信に共感できるものがあり、 深く追及しないことにした。 もし自分が同じことをやっても 真意は誰にも言わないだろうな、と思ったのだ]* (424) 2022/10/20(Thu) 10:46:33 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a51) 2022/10/20(Thu) 10:50:01 |
【人】 大木慎之介─ Last day・放課後 ─ [今日はLast day、 何を願うか考えられる最終日。 願い事を叶えるために、 旧校舎に向かう人がいる日。 旧校舎探検から始まった非日常が、 降って湧いた重い悩みが終わる日。 大木はぼんやり校舎内を散歩していた] (466) 2022/10/20(Thu) 18:46:41 |
【人】 大木慎之介[散歩をしていて階段に差し掛かったとき。 大木の脳裏に、ふと 昨日の昼休みに背中に届いた言葉が蘇った。 『明日は旧校舎に居るのだろうな』>>291 確かに、大木はそうしようと考えていた。 大木は秋月の考えてることがわからないなんて 思っていたのに、秋月はお見通しのようだ。>>293 もっとも、大木は迷ってもいた。 皆がちゃんと帰ってくるか確かめて 自分が安心したいという思いはあれど、 覗き見をするようで気が引けるのも事実で。 早々に校舎を離れ、日常を過ごしながら みんなに明日があることを 祈っていようかとも思ったのだ] (467) 2022/10/20(Thu) 18:47:05 |
【人】 大木慎之介[けれど大木には、背中に届いた言葉とその少し前の 言葉とを合わせて思ってしまったことがあった。 その切実そうな言葉の重ね方に、>>290 まるで『自分を見守りに来てほしい』と 請われているかのようだ、と。 そう思ってしまったからには、行くことにはなりそうだ。 秋月とは“兄同士”、人に甘えづらい性分同士。 それで頼られている可能性を考えてしまったら、 放り出せるわけがなかった。 考えすぎなら後で笑い話にすればいいだけなのだから。 それに、他にも旧校舎から戻ってきてほしい人がいる。 白瀬、未國、その友達。 他の人たちにだって、できたら明日を迎えてほしい。 そう思うとやはり、 どこかから見守っていたい気分になった。 願いを叶えようとする人々の邪魔にだけは ならないようにして] (468) 2022/10/20(Thu) 18:47:35 |
【人】 大木慎之介[校舎内を歩きながら、昨日の昼休みを思い返す。 『それが“兄”だろう?』>>287 秋月に問われた言葉に、大木は答えられなかった。 きょうだいのどちらか一方を 偏重する親を想像しづらかった。 世の中にそういう親がいるらしいのは知っている。 白瀬の親もそうらしい。>>2:309 けれど大木の両親は違うのだ。 体験したことのない扱いは、やはり実感できない。 だから兄弟が溺れていて弟が迷わず助けられたなら、 それは岸に近かったとか、体を抱えやすいとか、 先に手早く助けられそうな理由があった、 という考えのほうが大木の脳裏には浮かぶ。 簡単に助けられそうなほうと大変そうなほう、 両方を助けたいなら、まず簡単なほうからだろう。 そして次に大変なほうへ手を伸ばすのだ。 一人でも多く助けたいと思うなら、そうなるはずである] (469) 2022/10/20(Thu) 18:47:55 |
【人】 大木慎之介[兄だから我慢しなきゃいけない、 弟を守らなきゃいけない、そういう局面だってある。 それは大木も理解することだ。 少なくとも大木の感覚で言えば、きょうだいは どうしても歳下が優先されやすい。 年齢差があれば尚更。 歳下のほうが、より手助けを必要とするから。 けれどそれは、愛情の差ではないのだ。 少なくとも、大木が育った家庭ではそうだ。 そう実感できる環境で兄弟ともに育ってきた。 やはり大木は恵まれているのだろう。 仲のいい親子で、仲のいい兄弟で、平等に愛を恵まれ、 幸せに暮らしていると言えるのだろう。 失う前でも幸せに気付ける機会はあるものだ>>1:305] (470) 2022/10/20(Thu) 18:48:14 |
【人】 大木慎之介[そうやっていろいろ思い出していると、 どうしても 考えたくないこと にまで辿り着く。 本当に作るのか? 秋月に? 卵焼きを? 時間を巻き戻してあの瞬間だけやり直したい── 大木は割と真剣に思った。 幽霊に頼もうかともちょっとだけ思った。 いくら友達に未来があってほしかったとはいえ、 勢いでしていい約束ではなかったのではないか? 当時の大木は全く自覚していないことだったが、 あのときはだいぶ冷静さを欠いていたようである。 とはいえ、あれが“意地悪”と表現されるあたり、>>289 友達が未来に確証を持てないでいるらしいと感じた。 友達の未来への希望になるならと思うと、 とても打ち消せはしなかった]* (471) 2022/10/20(Thu) 18:49:03 |
【人】 大木慎之介[そこまで考えてふと思い出す。 昨日の放課後、小鳥遊の頭を撫でたとき 聞こえたささやかな憎まれ口を。>>319 そのとき大木は苦笑しか浮かべられなかった。 けれど苦笑が浮かんだ時点で、 肯定だったのかもしれない。 自己犠牲精神というわけではないのだが、 大木はつい人のことばかり考えてしまいがちだ。 それは自分に余裕がある分、 追い詰められてはいない分なのだろう。 そしてそういったことが嫌いでもなかった。 『損な役回り』ともあまり思ったことがなかった ……が、今は少々実感してしまった。 他の友達と深く考えずにした約束のせいで]* (472) 2022/10/20(Thu) 18:49:19 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a57) 2022/10/20(Thu) 18:53:57 |
【人】 大木慎之介[放課後の屋上で旧校舎方面を眺めながら、 大木は空想を巡らせた。 もし白瀬の家のように兄弟を比較され、 その結果、弟に嫌われていたら、と。 逆よりは想像しやすかったのだ。 弟に白瀬のような態度をとられたら、と 考えるだけでよかったから。 白瀬が夏実に取る態度は、大木に対するものより ]遥かに激しいものかもしれないとは思ったが (536) 2022/10/20(Thu) 22:06:25 |
【人】 大木慎之介[結局思い浮かんだのは、白瀬と話している最中に 夏実に感情移入したときと大差なかった。>>2:350 「こんな弟……」と思ってしまううこともあろうし、 喧嘩の和解に時間がかかったときと同じような 疎ましさややり切れなさも、もっと強く感じるのだろう。 それでもきっと嫌いにはなりきれないのだろう。 そして、どんなに不快な思いをすることになろうと 弟と直接話をしたいだろうとも思った。 実際に夏実がそれを試みているとは知る由も無い。>>337 避けられ続けるよりは喧嘩したいと思うだろうし、 いくらでも言葉を尽くしたいに違いないと思った。 そう簡単には実現できないかもしれない、とも] (537) 2022/10/20(Thu) 22:06:47 |
【人】 大木慎之介[白瀬姉妹の行く末はどうしても気になってしまう。 夏実が同類に思えるのと、白瀬とも多少関わったことで 他人事とは思えないせいだろう。 どちらかに経過を直接尋ねに行く気は大木には無いが、 卒業までの間に風の噂ででも聞きたいものである。 そのためにも、生き続けてほしいのだ。 姉妹の両方に。 直接できそうなことはもうやった後。 ほかに大木にできるのは見守ることぐらいだし、 見守ろうとしていることを白瀬には 知られたくなかった。 機嫌を損ねて水を差したくなかったから]** (538) 2022/10/20(Thu) 22:07:22 |
【人】 大木慎之介[その後、話題も落ち着いたなら] じゃあそろそろ戻るか……。 なんか久々に日常会話した気分。 ありがとな。 [ここ数日はなんだかんだ話題が重くなりがちで、 鈴掛との会話は実に良い息抜きになったのだった。 それを素直に感謝すると、立ち上がって伸びをした。 その後はさっさと歩き出すだろう。 鈴掛が帰りまで一緒に歩きたがるとは 思っていないのであった。 声をかけられれば足を止めるだろうが]** (549) 2022/10/20(Thu) 22:44:48 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a61) 2022/10/20(Thu) 22:46:18 |
【人】 大木慎之介[送ったメッセージは簡素なものだが、 それでも何を言いたいのか、 秋月ならだいたいわかるんじゃないかと思った。 通じないなら仕方ない。 もしもう旧校舎に入った後なら? それはもう、諦める以外にないだろう。 後からでも意味のあるメッセージだったなら喜ばしいが。 向こうから手を伸ばす気にならないのなら、 こちらから手を差し伸べても 取ってもらえない気もしたのだ] (567) 2022/10/20(Thu) 23:48:16 |
【人】 大木慎之介[残りの時間は校舎内や学校の敷地内で 過ごすことにした。 夜の学校は薄気味悪いものだが、 遅くまで残る用事は結構あって、 耐性が無いわけでもなく。 スマホの着信にはすぐ気付けるよう、 音が鳴るように確かにセットした。 鳴らないならば、それが一番いいのだろう] (568) 2022/10/20(Thu) 23:48:32 |
【人】 大木慎之介[一時は願い事を検討してはみたものの、 大木は何も願う気になれなかった。 無いのだ。幽霊に願って叶えたいような願い事が。 叶えたいことは自力で。>>0:203 いろいろ考えた結果、どうしてもそこに辿り着く。 なら人のために……と考えてみて、 一度は考えついたものも、 結局、願おうとは思えなくなった。>>131 けれど思い悩んだおかげで友人たちの 今まで知れなかった一面を知れたこと。 自分の一面にも納得ができたこと。 旧校舎探検にでも参加しなければ 知らないままだった人たちと知り合えたこと。 それらを考えたら、探検の日を含めて 有意義な4日間だったと断言できる。 非日常が終わり日常が戻ってくる、 その1st dayはすぐそこだ]** (569) 2022/10/20(Thu) 23:48:55 |
(a64) 2022/10/20(Thu) 23:52:23 |
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