人狼物語 三日月国


65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】

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【人】 アマミ


[二度寝と空想から現実に戻ってきたのは、
クラヴィーア
の音色が聞こえた時だった。>>+5

彼女と夜を共にする理由をくれた雨の音は、今のアマミにとっては少し心地が良い。


何度か名を呼ばれると小さくあくびをひとつして。]


   あぁ......おはよう。クラヴィーア。



[寝起きで掠れた声のまま彼女の名を呼ぶと記憶の中を整理し始める。

夢の中の出来事など本来現実を生きる者に何も影響は与えないはずだ。
夢の中で最後まで彼女を離さなかった>>+3

しかし現にアマミにも、そして彼女にも影響が出ている。>>+5
ということはあれは夢ではないと言うべきか。
寝惚けた頭ではアマミもまともに考えが浮かぶわけがなく、先に話を切り出したのは彼女の方であった。]

(0) 2021/04/10(Sat) 19:55:28

【人】 アマミ


[どうやら夢の中でのことは彼女の記憶にものこっているらしい。
アマミはホッとしたように軽く息を吐いて]


   礼には及ばない。
   あれは君が自力で解決したんだ。

   俺はちょっと手を貸しただけだよ。


[そう彼女に微笑むのだが。
アマミ自身、よく分かっている。
自分が言いたいのはきっとそこでは無いのだと。

内心と口上のギャップの差は結果として彼女の話を先に引き出すという結果を招くことになった。]

(1) 2021/04/10(Sat) 19:56:49

【人】 アマミ


[己の願いは呪いの楔となってしまってはいまいか。
それは彼女の話を聞く前から気になっていたことだった。

奇しくも半分正解で半分不正解のような気がする。


彼女に確かなプレッシャーを与えつつも、そのプレッシャーが彼女にとって良いものであったかどうかはこちら側からは判断が出来ないものだったのだから。]


   それは.........俺が君を我が家に招いて
   こうして泊めていることで答えには足りないか?


[アマミは他者を厭世の目で見る男だ。
己の空間に他者を招き入れるなど、信頼がなければ出来ないことだが。

彼女が問うたのはおそらくはそんなことでは無いのだとアマミには思えたから、彼女の気遣いに応じるように>>+7その口を開く。]

(2) 2021/04/10(Sat) 20:01:48

【人】 アマミ



   厳密にはだけど。
   俺は、君にV願いVはないよ。

   本当に叶えたいことは
   願い事に括って済ませる気は無いからね。


[そう言って彼女の手を優しく握る。
現実的に叶わない事だから人は願い事に乗せる。
アマミが彼女との間に望むことは、願い事に縋るほど儚いものではなかった。
願うくらいなら、その手を掴んで離さなければいいのだ。]


   俺に未来を与えるのではなく
   俺が作る未来でただ傍にいて欲しい。
   俺は君とはそういう関係でありたい。


[与え、与えられる関係。
その土俵から降りた時、彼女と己は新しい関係として始まりに立つことになるのだと思っていたから。

バーバチカ島での恩赦は、これを最後にしたい。
月に願うでも、神に願うでもなく。

アマミは彼女に告げる。
たった1つだけの、思い描いた未来の希望を。]

(3) 2021/04/10(Sat) 20:03:47

【人】 アマミ





   俺は君を愛すると、
   今ここに誓おう。


         ─────────だから。

(4) 2021/04/10(Sat) 20:07:31

【人】 アマミ


[アマミといえど彼女のことは多少なりとも理解しているつもりだ。
彼女が素直に受け取ってくれと言えば、早々に譲ることもないだろう。
それに感謝を受け取っても減るものでは無いしアマミは自身が折れることを選択する。>>5

彼女の問いかけは言質を取るに近いのかもしれないと思うのは彼女から感じられた不安が言葉として表に出たからだろうか。>>6>>7


   なら、心配するな。
   ちゃんとなれている。


[彼女が言葉にするまでこれが言えないのはなんだか申し訳なく思えて彼女とはまた違う罪悪感を抱えてしまっていた。]

(9) 2021/04/11(Sun) 22:25:24

【人】 アマミ


[零れた涙を指で拭う前。
彼女の吐露から滲む不安と恐怖は、ずっと彼女を思い悩ませていたのだと知る。

対価に見合うかどうか。
投資として彼女に願いを捧げた以上、その対価など求めることに意味は無いのだと。
言葉にしなければ伝わらない。当然のことだ。]


   すまなかった。
   言うのが遅くなってしまって。

   君には、もう十分すぎるくらい
   返してもらっているというのに。


[だから彼女が気にかける必要が無いのだと。それが言えない自分は不器用だと言われても仕方がないのかもしれない。

本当は今日、指輪を買いに誘うつもりだったと。
きっと直ぐに彼女には言うことになるだろう。

   
(10) 2021/04/11(Sun) 22:26:51

【人】 アマミ

───夢から覚めて、それから───

[あの夢は結局己が踏み込むきっかけとなったわけで、感謝が全くない訳では無いというのがまた複雑な心境を生む。

彼女がここに訪れる数刻前のこと、クレイパイプを蒸かしながらアマミは夢の出来事を辿っていた。

あの鍵は、己とクラヴィーアを繋ぎ合わせる糸に同じ。
縁を再び目の前に突きつけたあの夢は、わるいことばかりではなかったのだろうか。


なんにせよ、アマミはもう身も決意も固めた側の人間であるということ。

彼女のポケットに入っていた招待状は、覗き見たら悪いように思えて中身までは確認していなかった。>>13
もしも己に対する手紙だとしたら、楽しみに取っておこうとしたと言うのが正しいのかもしれない。]

(17) 2021/04/13(Tue) 17:31:28

【人】 アマミ


[そんな空想の後、頭を掻いているとクラヴィーアの音色が聞こえて。
またいつものようにいらっしゃいと彼女を迎え入れるだろう。

彼女とは正式に夫婦になるのだから彼女には家の鍵を渡そうと思うのだが、こうして迎え入れるというルーティンが心地いいと思う自分もいたのだ。]


   そこまで気を遣ってくれたのか。ありがとう。
   ただ折角だから君の作ってくれたクッキーは
   仕事をしていない時に食べるとしよう。


[それは即ち、彼女がここを訪れてくれた時くらい働きたくないという婚約者に対するアマミの本音、甘えなのである。]

(18) 2021/04/13(Tue) 17:34:25

【人】 アマミ


[この穏やかで明るい時間が願いによるものかはたまたクラヴィーアやアマミの努力の賜物か。それはもはや些細な違いにも思えてくる。

踏み込むクラヴィーアを前にふと首を傾げて。>>14


   俺の話?
   ............はて、何から話すべきか。


[迷った末にかこれまでした話と絡めながら語り伝えていく。

自身の出生や、忌み子であったこと。
かつてその家では「Albert」と呼ばれていたらしいこと。
ロゼリアがかつて許嫁として自身の世話役をしていたこと。
実母の子である弟が受け取る恵愛の傍らで自身が虐げられたこと。
それでも兄と慕う弟の無垢な目が怖く、逃げ出すように家を飛び出したこと。

そして、アマミの名は自身を拾ってくれた義理の父親がくれた名であること。


彼女には全て伝えたが、これでは彼女の過去の行いを何かと言えた立場ではないなと苦笑せざるを得ないのだったが。]

(19) 2021/04/13(Tue) 17:37:20

【人】 アマミ


[苦笑いは彼女の言葉で本当の笑みに変わる。それはまるで和むかのように。]


   俺が2人の女を同時に愛せるほど
   器用な男に見えるか?

   大丈夫、俺にそんな器用さも度量も
   ないよ。大人気ないからな。


[とツボに入ったかのようにひとしきり笑った後、あの家で各々が辿った道筋を憂うように紅茶のカップへと口をつけて。]


   あいつも......ロゼも薄汚い上級貴族の
   被害者みたいなものだ。

   俺も、弟も、あいつも。
   そろそろ自由になっていい頃だと思ってね。
   

[そう彼女には説明する。
ロゼリアと何かよからぬ事が起こるなど万に1つもないだろうと言うことは、伝わって欲しいと願うばかりだが。

それでもクラヴィーアが万が一でも納得できるように言葉を重ねていく。]

(20) 2021/04/13(Tue) 17:41:23

【人】 アマミ


   先日、弟の所に行ってきた。
   随分と逞しく成長していたよ。

   忌々しい父親が死んだ今となっては
   恨み言を持ち込む意味もない。

   ロゼも今まで通り向こうの家に仕える
   つもりだそうだ。


[そう言ってカップをテーブルに置くとクラヴィーアを前に無邪気な笑みを浮かべて。
自分があの家に帰る気は無いとかつてロゼリアを突き放した時のことを思い返しながら、クラヴィーアには改めて自身の決意を伝えるつもりで。]


   愛する妻を守りたいから家には戻れない。

   そう言ったら納得してくれたよ。

   なんなら、今度紹介してくれとまで言われたしね。
   またあの家に行く必要がありそうだ。


[そう言って汚れていない手で彼女の髪を優しく撫でようとする。
彼女がいつか心配してくれた弟との関係は、無事良好に向かっていたのだと、彼女には伝わるだろうか。]*

(21) 2021/04/13(Tue) 17:42:45

【人】 アマミ


[それにしても自分の話をするというのは存外疲れるものだ。
疲れてまで話そうと思うような相手は他に居ないのだから構わないことだが、ふぅと一息ついてしばらく。

差し出された封筒はあの時見たものと似ている気がしたが、別の封筒だろうか。
首を傾げながら封筒を受け取って。]


   俺の誕生日...ちょうど来月頃だね。
   ふむ、夜会か......


[暫し悩むように言葉を詰まらせる。
貴族が来るから嫌だとか、そんなことは無い。
ただダンスなど本当に小さな頃以来やっていなかった為に、自信がなかったのだ。
ふと、「あなたはダンスの才能があるわ。」と
誰かが幼い頃の己に話していたことを思い出した。

今はもう、詳細は失った記憶だ。


(27) 2021/04/13(Tue) 21:51:42

【人】 アマミ


[しかしどうやらそんな心配は無さそうだ。
クラヴィーアが随分と悪い顔をしている。>>16


   いや、せっかくの誘いだ。
   喜んで行かせてもらうとしよう。

   ただ...練習はティータイムの前にしてくれると
   俺が嬉しい。


[もういい歳だ。恐らく練習後にはとてもお茶を嗜む余裕などないだろう。
手紙へと目を通し書き綴られた文字を読み込んでいく。

言葉とは不思議なものだ。
文字にすれば記録として永く残り、声にすれば感情や想いを乗せて運ばれる。

手紙を読み終えたアマミはそっと顔を近づけて。
柔らかな口付けと共に気恥ずかしさを顔色に滲ませた。


(28) 2021/04/13(Tue) 21:53:17
 




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