【人】 大木慎之介[たどり着いた先で語る鈴掛の様子が 割と淡々としていて、>>278 あまり思い詰めている風には感じなかった。 それで大分ほっとしたが、 鈴掛に『神頼みしてでも欲しいもの』がある、 いや、あったというのは初耳だった。 そのことに少し興味が湧いてしまって、 けれど大切なことのようにも思って。 言えないと断られる可能性の怖さと、 興味とを天秤にかけ] あのさ、もし言う気になったらでいいんだけど…… 『神頼みしてでも欲しいもの』って、 例えばどういうものなんだ? オレ、そういうの考えても いまいち出てこなかったんだよな……。 [思い切って問いかけてみることにした。 無理やり聞き出す気は無いと前置きをして]** (295) 2022/10/19(Wed) 23:40:15 |
【人】 大木慎之介─ 休み時間・天ヶ瀬 ─ [午前中のどこかの休み時間、ふと通知に気づいた。 開いてみると天ヶ瀬からで、送信時刻は授業中。 授業聞けよ天ヶ瀬……と苦笑は浮かんだが、 言わずにおくことにして、手短に返信を送った。 大木はあまり先輩風を吹かせるのが好きではない。 意識できたときは避けている ……つもりである、少なくとも本人は。 本当にそれが実現できているかは別の問題である]** (297) 2022/10/19(Wed) 23:46:28 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a41) 2022/10/19(Wed) 23:57:23 |
【人】 大木慎之介[最後に聞いた、誰でも思い浮かびそうな夢に 少しだけ笑った。>>348 願い事が特に無かった人たちなら、 一瞬頭に浮かぶぐらいはしたのではないだろうか。 大木も考えないではなかった。すぐ没にしたのだが] 楽器の勉強って金もかかるんだっけ……? ソロコンサート開けるぐらいの人って、 やっぱ雲の上なんだな……。 [宝くじから連想したことをなんとなく言って、 ぼんやりと天井を仰ぐ。 漠然と「すごいな」と思っていた人たちのすごさが もう少し具体性を帯びて、大木は思った。 届かない世界ってどこにでもあるものなんだな、と]** (423) 2022/10/20(Thu) 10:45:47 |
【人】 大木慎之介─ 休み時間・天ヶ瀬とのメッセージ ─ [天ヶ瀬に返信した次の休み時間、 天ヶ瀬から返信に気付いた。 送信時刻は相変わらず授業中。 さすがに一言言いたくなって、内容を考えた。 けれど『叶ってからがすんなりいかない』という 内容には安堵するものがあった。 未来をちゃんと見据えての願い事だと思えたから。 誤爆の件は返信に共感できるものがあり、 深く追及しないことにした。 もし自分が同じことをやっても 真意は誰にも言わないだろうな、と思ったのだ]* (424) 2022/10/20(Thu) 10:46:33 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a51) 2022/10/20(Thu) 10:50:01 |
【人】 大木慎之介─ Last day・放課後 ─ [今日はLast day、 何を願うか考えられる最終日。 願い事を叶えるために、 旧校舎に向かう人がいる日。 旧校舎探検から始まった非日常が、 降って湧いた重い悩みが終わる日。 大木はぼんやり校舎内を散歩していた] (466) 2022/10/20(Thu) 18:46:41 |
【人】 大木慎之介[散歩をしていて階段に差し掛かったとき。 大木の脳裏に、ふと 昨日の昼休みに背中に届いた言葉が蘇った。 『明日は旧校舎に居るのだろうな』>>291 確かに、大木はそうしようと考えていた。 大木は秋月の考えてることがわからないなんて 思っていたのに、秋月はお見通しのようだ。>>293 もっとも、大木は迷ってもいた。 皆がちゃんと帰ってくるか確かめて 自分が安心したいという思いはあれど、 覗き見をするようで気が引けるのも事実で。 早々に校舎を離れ、日常を過ごしながら みんなに明日があることを 祈っていようかとも思ったのだ] (467) 2022/10/20(Thu) 18:47:05 |
【人】 大木慎之介[けれど大木には、背中に届いた言葉とその少し前の 言葉とを合わせて思ってしまったことがあった。 その切実そうな言葉の重ね方に、>>290 まるで『自分を見守りに来てほしい』と 請われているかのようだ、と。 そう思ってしまったからには、行くことにはなりそうだ。 秋月とは“兄同士”、人に甘えづらい性分同士。 それで頼られている可能性を考えてしまったら、 放り出せるわけがなかった。 考えすぎなら後で笑い話にすればいいだけなのだから。 それに、他にも旧校舎から戻ってきてほしい人がいる。 白瀬、未國、その友達。 他の人たちにだって、できたら明日を迎えてほしい。 そう思うとやはり、 どこかから見守っていたい気分になった。 願いを叶えようとする人々の邪魔にだけは ならないようにして] (468) 2022/10/20(Thu) 18:47:35 |
【人】 大木慎之介[校舎内を歩きながら、昨日の昼休みを思い返す。 『それが“兄”だろう?』>>287 秋月に問われた言葉に、大木は答えられなかった。 きょうだいのどちらか一方を 偏重する親を想像しづらかった。 世の中にそういう親がいるらしいのは知っている。 白瀬の親もそうらしい。>>2:309 けれど大木の両親は違うのだ。 体験したことのない扱いは、やはり実感できない。 だから兄弟が溺れていて弟が迷わず助けられたなら、 それは岸に近かったとか、体を抱えやすいとか、 先に手早く助けられそうな理由があった、 という考えのほうが大木の脳裏には浮かぶ。 簡単に助けられそうなほうと大変そうなほう、 両方を助けたいなら、まず簡単なほうからだろう。 そして次に大変なほうへ手を伸ばすのだ。 一人でも多く助けたいと思うなら、そうなるはずである] (469) 2022/10/20(Thu) 18:47:55 |
【人】 大木慎之介[兄だから我慢しなきゃいけない、 弟を守らなきゃいけない、そういう局面だってある。 それは大木も理解することだ。 少なくとも大木の感覚で言えば、きょうだいは どうしても歳下が優先されやすい。 年齢差があれば尚更。 歳下のほうが、より手助けを必要とするから。 けれどそれは、愛情の差ではないのだ。 少なくとも、大木が育った家庭ではそうだ。 そう実感できる環境で兄弟ともに育ってきた。 やはり大木は恵まれているのだろう。 仲のいい親子で、仲のいい兄弟で、平等に愛を恵まれ、 幸せに暮らしていると言えるのだろう。 失う前でも幸せに気付ける機会はあるものだ>>1:305] (470) 2022/10/20(Thu) 18:48:14 |
【人】 大木慎之介[そうやっていろいろ思い出していると、 どうしても 考えたくないこと にまで辿り着く。 本当に作るのか? 秋月に? 卵焼きを? 時間を巻き戻してあの瞬間だけやり直したい── 大木は割と真剣に思った。 幽霊に頼もうかともちょっとだけ思った。 いくら友達に未来があってほしかったとはいえ、 勢いでしていい約束ではなかったのではないか? 当時の大木は全く自覚していないことだったが、 あのときはだいぶ冷静さを欠いていたようである。 とはいえ、あれが“意地悪”と表現されるあたり、>>289 友達が未来に確証を持てないでいるらしいと感じた。 友達の未来への希望になるならと思うと、 とても打ち消せはしなかった]* (471) 2022/10/20(Thu) 18:49:03 |
【人】 大木慎之介[そこまで考えてふと思い出す。 昨日の放課後、小鳥遊の頭を撫でたとき 聞こえたささやかな憎まれ口を。>>319 そのとき大木は苦笑しか浮かべられなかった。 けれど苦笑が浮かんだ時点で、 肯定だったのかもしれない。 自己犠牲精神というわけではないのだが、 大木はつい人のことばかり考えてしまいがちだ。 それは自分に余裕がある分、 追い詰められてはいない分なのだろう。 そしてそういったことが嫌いでもなかった。 『損な役回り』ともあまり思ったことがなかった ……が、今は少々実感してしまった。 他の友達と深く考えずにした約束のせいで]* (472) 2022/10/20(Thu) 18:49:19 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a57) 2022/10/20(Thu) 18:53:57 |
【人】 大木慎之介[放課後の屋上で旧校舎方面を眺めながら、 大木は空想を巡らせた。 もし白瀬の家のように兄弟を比較され、 その結果、弟に嫌われていたら、と。 逆よりは想像しやすかったのだ。 弟に白瀬のような態度をとられたら、と 考えるだけでよかったから。 白瀬が夏実に取る態度は、大木に対するものより ]遥かに激しいものかもしれないとは思ったが (536) 2022/10/20(Thu) 22:06:25 |
【人】 大木慎之介[結局思い浮かんだのは、白瀬と話している最中に 夏実に感情移入したときと大差なかった。>>2:350 「こんな弟……」と思ってしまううこともあろうし、 喧嘩の和解に時間がかかったときと同じような 疎ましさややり切れなさも、もっと強く感じるのだろう。 それでもきっと嫌いにはなりきれないのだろう。 そして、どんなに不快な思いをすることになろうと 弟と直接話をしたいだろうとも思った。 実際に夏実がそれを試みているとは知る由も無い。>>337 避けられ続けるよりは喧嘩したいと思うだろうし、 いくらでも言葉を尽くしたいに違いないと思った。 そう簡単には実現できないかもしれない、とも] (537) 2022/10/20(Thu) 22:06:47 |
【人】 大木慎之介[白瀬姉妹の行く末はどうしても気になってしまう。 夏実が同類に思えるのと、白瀬とも多少関わったことで 他人事とは思えないせいだろう。 どちらかに経過を直接尋ねに行く気は大木には無いが、 卒業までの間に風の噂ででも聞きたいものである。 そのためにも、生き続けてほしいのだ。 姉妹の両方に。 直接できそうなことはもうやった後。 ほかに大木にできるのは見守ることぐらいだし、 見守ろうとしていることを白瀬には 知られたくなかった。 機嫌を損ねて水を差したくなかったから]** (538) 2022/10/20(Thu) 22:07:22 |
【人】 大木慎之介[その後、話題も落ち着いたなら] じゃあそろそろ戻るか……。 なんか久々に日常会話した気分。 ありがとな。 [ここ数日はなんだかんだ話題が重くなりがちで、 鈴掛との会話は実に良い息抜きになったのだった。 それを素直に感謝すると、立ち上がって伸びをした。 その後はさっさと歩き出すだろう。 鈴掛が帰りまで一緒に歩きたがるとは 思っていないのであった。 声をかけられれば足を止めるだろうが]** (549) 2022/10/20(Thu) 22:44:48 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a61) 2022/10/20(Thu) 22:46:18 |
【人】 大木慎之介[送ったメッセージは簡素なものだが、 それでも何を言いたいのか、 秋月ならだいたいわかるんじゃないかと思った。 通じないなら仕方ない。 もしもう旧校舎に入った後なら? それはもう、諦める以外にないだろう。 後からでも意味のあるメッセージだったなら喜ばしいが。 向こうから手を伸ばす気にならないのなら、 こちらから手を差し伸べても 取ってもらえない気もしたのだ] (567) 2022/10/20(Thu) 23:48:16 |
【人】 大木慎之介[残りの時間は校舎内や学校の敷地内で 過ごすことにした。 夜の学校は薄気味悪いものだが、 遅くまで残る用事は結構あって、 耐性が無いわけでもなく。 スマホの着信にはすぐ気付けるよう、 音が鳴るように確かにセットした。 鳴らないならば、それが一番いいのだろう] (568) 2022/10/20(Thu) 23:48:32 |
【人】 大木慎之介[一時は願い事を検討してはみたものの、 大木は何も願う気になれなかった。 無いのだ。幽霊に願って叶えたいような願い事が。 叶えたいことは自力で。>>0:203 いろいろ考えた結果、どうしてもそこに辿り着く。 なら人のために……と考えてみて、 一度は考えついたものも、 結局、願おうとは思えなくなった。>>131 けれど思い悩んだおかげで友人たちの 今まで知れなかった一面を知れたこと。 自分の一面にも納得ができたこと。 旧校舎探検にでも参加しなければ 知らないままだった人たちと知り合えたこと。 それらを考えたら、探検の日を含めて 有意義な4日間だったと断言できる。 非日常が終わり日常が戻ってくる、 その1st dayはすぐそこだ]** (569) 2022/10/20(Thu) 23:48:55 |
(a64) 2022/10/20(Thu) 23:52:23 |
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