人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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視点:


【人】 世界の中心 アーサー


[ 気がつくと、宙を見上げていた様な気がした。
  いつのまにか近くにいた彼女に、

    ( “いのちの危険”がないと、
         白昼夢にも見ないから… )


  いつのまにか手を取られていて、 
  そうして視界が回ったのだった。
  宙を見て、絨毯を見て、 彼女の顔を見下ろしている。]
 
(113) 2020/05/28(Thu) 21:53:19

【人】 世界の中心 アーサー


 
[ そりゃあ間の抜けた顔をしていたんじゃないかと思う。]

 
(119) 2020/05/28(Thu) 22:14:53

【人】 世界の中心 アーサー


[ 良くもまあ腕だけでも付いたものだった。
  彼女の薄い身体の上に、ぺしゃんと潰れようものなら
  格好もつかないし直ぐにでも飛び退いている。

  腕をついたから、止まった視界に思考も止まっていた。]
 
(120) 2020/05/28(Thu) 22:15:30

【人】 世界の中心 アーサー



  ……ふ、君は時々すごいことをするね。
  そうだよ、僕は体幹がゆるふわなのさ…

  僕の代わりに、君に踊ってもらおうかな。


[ 暫く驚きに瞳を見開いていたけれど、
  言葉を聞き始めてから硬いかんばせが不意、解け 
  吹き出すわけじゃあなかったけれど、
  ため息のよに息が漏れた。]
 
(121) 2020/05/28(Thu) 22:16:15

【人】 世界の中心 アーサー



     [  わらっていた のだと、おもう。 ]

 
(122) 2020/05/28(Thu) 22:16:46

【人】 世界の中心 アーサー



  …君の記憶にだって、この“アーサー”としてね。
  君のことは、僕だけが覚えているっていうのも、
  それはそれで良いかもしれないな。


       [ 薔薇が香るかのようだ。
         隠れていたものが、存在を示すよな
         暴かれるよな、解けた声。]
 
(123) 2020/05/28(Thu) 22:20:41

【人】 世界の中心 アーサー



  ふふ、君が守ってくれるだろ。
  ──僕は誰の顔も覚えているけれど、
      先代の顔だけは覚えていないんだ。

  あの人は、残したくない人だったのだろうね。

 
(190) 2020/05/29(Fri) 20:52:59

【人】 世界の中心 アーサー


[ それでも、血脈だけは残したのだから、
  今、“先代と同じ年”の男としては、
  彼の方が進んでいる。女嫌いも拗らせたものだ。

  母は、顔だけの存在だから、
  …もしかしたら似たもの同士だったのかもしれない。]
 
(191) 2020/05/29(Fri) 20:53:43

【人】 世界の中心 アーサー


[ 先代の亡き後、
   ──彼は残さない人だったから、
     残るものへの言葉も無く、
  屋敷や、財産なんかもそりゃあ実子である己に
  大半残されたとは言え、…色々あった。

  何故か文章を偽証するものもいたし、
  能力ももたないくせに後継ぎと言い出す者もいた。
  結局、幾つかを虫食いされている。]
 
(192) 2020/05/29(Fri) 20:54:21

【人】 世界の中心 アーサー


[ そりゃあ そうだ。
  そのときの“実子”は齢8つの子どもである。
  すべてを理解し、すべてを手に残すなんて
  抑考えていなかったのだ。

   欲しい人がいるなら、あげればいい。

  …どこまでも貴族の子であった。
  それまでは唯純粋で純朴な、一貴族でしかなかった。]
 
(193) 2020/05/29(Fri) 20:55:03

【人】 世界の中心 アーサー


[ 指先が、銀を攫った。
  使い方になんか慣れていない、知らないものだ。
  ──これからだって、使うことなど無いだろう。

  それだから振り下ろされた銀色は、
  広がる茶を1束切るようなもの。
  絨毯に突き刺さっている。 …目測だけは正確だ。]
 
(194) 2020/05/29(Fri) 20:57:19

【人】 世界の中心 アーサー



  もうすこし大人になったらね。


      [ 君が、なのだが 僕が、なのだか。]
 
(195) 2020/05/29(Fri) 20:57:53

【人】 世界の中心 アーサー


[ 切り落とした茶を片手で掬うと、
  片手になったことが災いしたか、彼女の横に転がった。
  どてん、と格好悪く。体幹がゆるふわなので仕方がない。
 
  絨毯に2人並ぶ景色も珍しい。
  久しぶりに天井を眺めている。]
 
(196) 2020/05/29(Fri) 20:58:25

【人】 世界の中心 アーサー



  ──君の“いのち”を少し貰ったら満足さ。


       [ かみは、おんなのいのち だと、
         何時語ったのだったか。]
 
(197) 2020/05/29(Fri) 20:59:04

【人】 世界の中心 アーサー



 ( 結局、ダンスは下手なままだ。 )

 
(237) 2020/05/29(Fri) 23:46:28

【人】 世界の中心 アーサー


[ 青薔薇のドレスが独り歩きをはじめたのは、
  どれくらい未来の話だったか。

  食事のマナーに、振る舞い方。
  話し方は──少々難しかったとは言え、
  すこぅし文章は読めるようになっていたかもしれない。
  少なくとも文字については、
  何処ぞの貴族が教師であった。

  ダンスに関してはすっかり抜かれ、
  この舞踏会だって本来、予定はなかったのである。]
 
(238) 2020/05/29(Fri) 23:47:11

【人】 世界の中心 アーサー

 

   [ それもこれも、ゆめのせいだ。 ]

 
(239) 2020/05/29(Fri) 23:47:35

【人】 世界の中心 アーサー



  [ 変わらず、まだ ゆめを見ているし、
    手を汚さずに首を落とすよな生き方をしていた。
 
    まあるい月夜のゆめでなくて良かったと思う。
    ──きっと不機嫌なんかでは済まないから。]

 
(240) 2020/05/29(Fri) 23:48:24

【人】 世界の中心 アーサー


[ ──それだから男は、赤薔薇の意匠を身に纏っていた。
  振り撒く香りも、薔薇の其れ。
  百合をすっかり塗り替えた“リドル”の姿。

  馬車はリドルの紋章を背負い、向かっている。]
 
(241) 2020/05/29(Fri) 23:50:33

【人】 世界の中心 アーサー



     ───オールドリッチ庭園、小宮。

 
(242) 2020/05/29(Fri) 23:51:08

【人】 世界の中心 アーサー


[ 踏み込んだ赤薔薇は、一目小宮内を見廻した後、
  何の躊躇いもなくど真ん中を横断した。
  探している“色”など、たったひとつ。
  黄でも白でもなく、青だ。

  ──唯の青じゃあない。
  男が唯一を選んだ、奇跡の“ロイヤルブルー”である。]
 
(243) 2020/05/29(Fri) 23:51:36

【人】 世界の中心 アーサー


[ 物珍しげな若い貴族の視線も、
  色付いたおんなの視線もすり抜け、
  薔薇色の瞳は何にも興味を示していない。

  唯一、気にしたものといえば、
  大きなガラス窓の向こうの、薔薇園の彩のみだ。
  嗚呼…何故夜に騒ぎ出すのだろう。
  全てが黒薔薇に見えるのでは、勿体無いじゃないか。

  若い奴らの頭の中は知れない。
  もう先代の年を越えた男は、苦く表情を歪めていた。]
 
(244) 2020/05/29(Fri) 23:52:07

【人】 世界の中心 アーサー



  ──嗚呼、そんなところにいたのか。


[ 赤薔薇が気が付いたのは、下のヒールのためである。
  木の上に揺れる、細い脚。
  もう1人の姿は、今のところ気がついていないらしい。]
 
(245) 2020/05/29(Fri) 23:52:50

【人】 世界の中心 アーサー



  “ミア”、 僕にダンスを教えてくれ。
  もう植物のダンスを夢に見たくない。

 
(246) 2020/05/29(Fri) 23:53:21

【人】 世界の中心 アーサー


[ …気がついていなかったから、
  赤薔薇はきっと暴くよに香るし、
  人前では見せないような、笑みではないかんばせがある。


        ──改めて言ったところで、
          意味のわからない一文だ。
          全く説明が足りない!]
 
(247) 2020/05/29(Fri) 23:53:59

【人】 世界の中心 アーサー


[ 嗚呼、そうだ、“ひどい”のだとも。

  ひとのことなんか考えないし、
  情緒不安定でおこりっぽい。
  まともにダンスも踊らなければ、
  人と会う体力さえもう尽きていて
  小宮を突っ切るだけで肩で息するよな状態。

  ──段々、体力の上限が下がって行く。
  年齢にしてはおかしい程に。]
 
(315) 2020/05/31(Sun) 12:59:19

【人】 世界の中心 アーサー


[ こどもは、嫌いだ。
  …きらいなものなら両の指に収まらないほどあるけれど、
  その中でも左手の小指ぐらいに入る“きらいなもの”だ。

  去りゆくこどもに嫉妬するなんて事はなくとも、
  デートなどと聞くなら
  ──僕ともしたことがないのに?
  なんて態々聞き返した。 
  中庭などの屋敷の中でのふたりきりは、
  デートには含まれないらしい。]
 
(316) 2020/05/31(Sun) 13:02:04

【人】 世界の中心 アーサー



  “大人”だから木には登らないのさ。

       …ダンスはちょっと、まあ、 ……

 
(317) 2020/05/31(Sun) 13:02:30

【人】 世界の中心 アーサー


[ 気取って受け止めては見たものの、
  結局ダンスの話になれば言葉を濁してしまう。
  体幹がゆるふわなので子どもだろうと木にも登れない。

  青薔薇を見下ろす。
  選び抜かれたロイヤルブルー、奇跡の青。
  …見慣れないような気もする。
  とくに、結われた髪と、薄い化粧が。

  おんなは化けるなあ、などと。]
 
(318) 2020/05/31(Sun) 13:03:19

【人】 世界の中心 アーサー



  …君が“青薔薇の君”でいたいのなら止めやしないさ。
  馬に蹴られたいわけでもないし。

  でも僕は、
  君をリドル家として送り出しはしないからね?

 
(319) 2020/05/31(Sun) 13:03:45

【人】 世界の中心 アーサー


[ ──わらう。
  いのちのいちぶは何処へ消えたか。

  あれから一つ、
  ロケットペンダントが増えているのは内緒の話だ。

  青薔薇の君が“赤薔薇のリドル”と連れ立つのを、
  貴族の若君は遠巻きに眺めていることだろう。
  ──名字を背負わせない、と語るのは
    彼等の親の顔もまた、其処にある為だ。]
 
(320) 2020/05/31(Sun) 13:04:28

【人】 世界の中心 アーサー



  …此処の所、赤い薔薇と青い薔薇が
  “葉を取り合って”踊る夢ばかり見る。
 
  こんなところでしか青薔薇の君とは逢えないだろ。

 
(321) 2020/05/31(Sun) 13:04:52

【人】 世界の中心 アーサー


[ 小宮の真ん中まで、進んでいた。
  穏やかな音楽ばかりが耳に届く。
  此処で漸く赤薔薇は身を装って、“紳士の礼”。

  下から華奢な手を差し出し、]
 
(322) 2020/05/31(Sun) 13:05:29

【人】 世界の中心 アーサー



  ──簡単なステップで頼むよ。


        [ 薔薇が踊るくらいのね!
          今更格好のつかない御誘い。**]
 
(323) 2020/05/31(Sun) 13:06:12

【人】 世界の中心 アーサー


 
    [ 青い夜。 ]

 
(360) 2020/05/31(Sun) 20:38:28

【人】 世界の中心 アーサー



     *



   ……って、ことがあってね。


[ 幾度目かの満月。
  あれからずぅっと赤薔薇を纏う、“唯の”リドルは
  空にまぁるく穴でも開けたかのよな、
  其れを見上げている。

  珍しくも、夜道だ。
  とある店から馬車まで、ほんの数メートル。
  唯、途中で足を止めて仕舞えば夜風に吹かれるまま。]
 
(362) 2020/05/31(Sun) 20:50:01

【人】 世界の中心 アーサー


[ ──ひどいひとね。
  リドルの腕に縋る女は、
      何方とも示すことなくわらっていた。

  女の目の前で“別の女”の話をしているのだから、
  そりゃあ“ひどい”のだろう。

      …よく、わからないけれど。

  結局、“どうして”なんてひとつも考えなかったのだ。
  追うことだって無かったし、調べさせることもなかった。
  まるで興味もないかのよに。]
 
(363) 2020/05/31(Sun) 20:50:32

【人】 世界の中心 アーサー

 

 ( ──客室は片付けていないし、
       胸のロケットペンダントがそのままなのも、
       誰かの“残した”ものであっても。 )

 
(364) 2020/05/31(Sun) 20:51:04

【人】 世界の中心 アーサー


[ 無意識にペンダントトップに触れている。
  開いても写真なんか入っちゃいない。
  “何か”を編んだものが平べったく収まっている。

  …一度も開けたことはないが…。]
 
(365) 2020/05/31(Sun) 20:51:36

【人】 世界の中心 アーサー


[ おんなを解き、馬車に飛び乗った。
  名残を抱くおんなに手のひらだけで礼をするから、
  何処から見たって“きぞくさま”だ。

   多すぎる嫌いなものの、ひとつめ。

  だぁれもいない個室の中で、
   うすいくちびるを 歪めている。]
 
(366) 2020/05/31(Sun) 20:54:11

【人】 世界の中心 アーサー



   [ 此処の所、日記はさぼり気味。
     もうそろそろ文字の書き方だって忘れるだろう。]

 
(367) 2020/05/31(Sun) 20:54:48

【人】 世界の中心 アーサー

 


      [ ────何処かの路地で、
            “馬車が撃たれた” と
            警邏を呼ぶ声が 響いている。

       薔薇の音沙汰は、此処で途切れ 、 ]
 
(368) 2020/05/31(Sun) 20:58:25

【人】 世界の中心 アーサー



  きっと、さいごまでわらっている。


       ──さいご、が いつ であれ、

 
(403) 2020/05/31(Sun) 23:48:21

【人】 世界の中心 アーサー


[ …なんて、ピンポイントだったのだろう。
  正確性なんてどの程度かという質の悪い銃の音だった。
  きっと馬車そのものを狙ったのだろう其れは、
  見事に馬とを繋ぐ金具を貫いた。

  馬だけが、走り抜けていった。どこか 遠くへ。


   ──そう、 出来たらよかったのに。]
 
(404) 2020/05/31(Sun) 23:49:11

【人】 世界の中心 アーサー


[ 暴れる馬に引き摺られ、勢いに負けて横転した馬車の中、
  “白昼夢”のとおり、紅濡れた景色を茫然と見ている。
  生ぬるいものが薔薇色に被るのも気にせず、
  夢のつづきを 見ている気分だ。

  ──そういえば、断った事は有れ、
      受け入れた事などあったろうか。

  きっと何処かに打ち付けた額が割れていて、
  見た目では酷いことになっているんだろうに
  痛みも、 なにも吹っ飛んでしまって。]
 
(405) 2020/05/31(Sun) 23:50:11

【人】 世界の中心 アーサー



     [ ──きっと、一時、“ゆめ”に飛んでいる。]

 
(406) 2020/05/31(Sun) 23:50:44

【人】 世界の中心 アーサー



  ────………


[ 喧騒の中に おちていた。
  薄く開いた薔薇色は、未だ何処にも合っていない。
  音だって“騒がしい”とは思えど、意味は拾えず。

   きっと、幸運でもあったろう。
   “きぞくさま”の事故なんて良いネタだ。]
 
(407) 2020/05/31(Sun) 23:52:01

【人】 世界の中心 アーサー



   
(  “──────” )



[ “上”から…近いようで 遠い空から、
  問が降るから、]
(408) 2020/05/31(Sun) 23:53:28

【人】 世界の中心 アーサー



    ……ころされるまで、死ぬ気はないんだ。

 
(409) 2020/05/31(Sun) 23:53:48

【人】 世界の中心 アーサー


[ 嗚呼、掠れている。
  血を吐くなんて事はなくとも、鉄の味がしている。
  口の中を切っているのかもしれない。

  自分のことだけでいっぱいいっぱいで、
  譫言のよに、何処に目掛けて語るのでもなく、
  意識を保つために言葉を返している。]
 
(410) 2020/05/31(Sun) 23:54:15

【人】 世界の中心 アーサー



    なあ、これじゃあ未だ、事故死だろ。
    心臓に銀を撃ち込まれないと、

    “ばけもの” は 死なないらしいじゃないか。

 
(411) 2020/05/31(Sun) 23:54:39

【人】 世界の中心 アーサー


[ 不意、薔薇は碧とかち合った。
  誰かを確り認識していたか、もう覚えていない。
  差し上げた手がその頬に触れ、
  柔く目尻を撫でたか、も。

        指先で引く、紅化粧。
        きっと、“一生残る傷”だ。 ]
 
(412) 2020/05/31(Sun) 23:56:18

【人】 世界の中心 アーサー



    ──不味いワインはもう 要らないな…


          [ 差し上げた手が
             重力に添い、 落ちた。*]
 
(413) 2020/05/31(Sun) 23:57:01

【人】 世界の中心 アーサー


[ 青薔薇の挿絵を最後に、物語は幕を閉じる。
  蝶々は 薔薇に“なりたかった”のでしょうか。
  …なんて、問うたところで答えは無い。 
  誰も知らない、物語の裏側だ。]
 
(441) 2020/06/01(Mon) 1:03:46

【人】 世界の中心 アーサー



    [ ずうっと、物語の裏側をなぞっていた。]

 
(442) 2020/06/01(Mon) 1:04:16

【人】 世界の中心 アーサー


[ ぱたん、 と 手帖を閉じた。
  窓から差し込む日の光が傾きかけている。
  真白のベッドに身体を起こした金髪の男は、
  紺青の装丁を撫で、窓の向こうを眺めていた。

     ゆめを 見なくなった、 唯の男だ。

  手紙ひとつ来ることも無くなり、
  書くものも随分と減ってしまった。
  きっと、“リドル”は忘れ去られていく。
  便利に使われていたものではあっても、
  占い染みた能力は歴史には残らない。]
 
(443) 2020/06/01(Mon) 1:05:25

【人】 世界の中心 アーサー



[ …世界の常だ。

  そんなことは分かっていた、ずっと!
  残し続けてきた様々なものが、
  決して歴史にはなり得ないことぐらいは!]

(444) 2020/06/01(Mon) 1:06:48

【人】 世界の中心 アーサー


[ 今、男に残るのは、形ばかりの貴族の証と、
  薔薇に囲まれた、茨の屋敷と、
   ひとりの執事と、
     従順な2匹の犬と、 ────…… ]
 
(445) 2020/06/01(Mon) 1:07:29

【人】 世界の中心 アーサー


[ 犬が踊っている。
  懐いた誰かにまとわりつくように、
  導くように、 甘く鼻さえ鳴らして。

  仰々しく頭に包帯を巻いた男は、
  言うことを聞かない片足をベッドから引き摺り下ろし、
  真白の上に漸く座った。

  ──御迎えくらい体裁を整えたいと思う、
    ちょっとした意地みたいなもの。]
 
(446) 2020/06/01(Mon) 1:08:40

【人】 世界の中心 アーサー


[ 夕焼けを背負う人影。 犬の離れていく足音。

  下げたペンダントを握りしめ、
  ────不器用に笑んでいる。


  もう“かんばせ”の貼り付け方など、
  とうの昔に忘れてしまった! ]
 
(447) 2020/06/01(Mon) 1:13:39
 




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