いや、僕も詳しくない。
　　だから一緒に探してみるのも
　　悪くはないと思うんだが。

[>>1:43男もそう言ったお店を多く知ってる訳ではない。
パンケーキ屋を一つ知ってるぐらいで
他は薊とそうは変わらない知識だろう。

けれどそれで知らない、で話を終えるのも勿体無いと
そんな事を言ってみた]

　　基本的には歌ってるものだが
　　大人数だと意外と話してる時間も多いな。

　　そうだな、お酒なんかも入ると
　　遊びのように飲んだりもするが
　　カップルだと、狭くて薄暗いからな。

　　「盛り上がる」ことがあったりする。
　　勿論監視が厳しくないところでないと直ぐバレるがな？

[>>1:44つまりまぁ共通することが
歌うことも大切だが
とにかく元気に騒げたり、盛り上がれる場
というのがカラオケだと思ってる。

……なんて大真面目に語るが
当人はそこまでカラオケは行った事はない]

　　失礼。
　　歌うと言ってもなんでも良い。
　　肩を抜くといいと冗談混じりに言ったんだ。

[>>1:46こちらは昔流行った曲で
とにかく歌いやすいので今でも覚えていた曲だ。
何度か歌った曲だが、少し緊張するのは
薊の前だからだろう。
何度か音を外したがバレてない、と思いたい]

　　ご褒美かい？
　　良いよ、子供は褒めて育てる主義なんだ。
　　あざみの歌が上手かったら
　　僕なりのご褒美をあげるよ。

[>>1:47子供が居たわけではないが。

彼女の言葉にはそう応えて
無言でタンバリンを構えたが、歌の雰囲気が
違そうなのでそっと置いた。]*

　　一緒に探して……

　　もしかして、一緒に行ってくださる？


［　一緒に探そうと言われると、
　　まさか一緒に行ってくれるのかと
　　チラリと彼を見つめておねだりする。>>0
　　
　　もし一緒に行ってくれるまで来たら
　　彼の気持ちが彼女にあるのかと
　　考えてしまうような気がした。>>0
　　一緒に行ってくれるなら、
　　彼との思い出がまたひとつ増える。
　　それはなんだか、普通の人として
　　楽しい気分になっているような気がして
　　普通の人であることの喜びのような
　　何かを覚える感覚を味わう機会になる。　］　　
　　

　　盛り上がる……？
　　私たちも、それくらいになるかしら。


［　カップルたちが盛り上がる理由を
　　まだ彼女はぴんと理解ができていないけれど
　　折角なら、と、笑みを見せて。>>1
　　カラオケボックスで歌う以外のことが
　　できることを彼女が知れば、
　　多分、演劇鑑賞会をするかもしれない。
　　それは彼女がよく親しんできた世界だから。　］

　　おじさま、とてもお上手なのね。
　　歌っていらっしゃる姿がとても素敵だわ。


［　彼が歌い終われば、パチパチと拍手を捧げ
　　きちんとうたわなければ、と
　　彼女もどこか意気込んで立ち上がる。>>2
　　ご褒美の件もしっかり聞こえたなら、
　　約束よ、と言って静かに歌いだす。>>3

　　結ばれるという幸せだけではなく
　　別れてもなお相手を思い続けるという
　　苦しみをも歌い上げるこの曲は、
　　とてもではないが今の彼女が歌うと
　　感情的になるのではないかと思われた。　］

　　っ、………おじさま？
　　私上手に歌えていたかしら。


［　歌い終わった後、少しうるんだ瞳で、
　　彼女は彼を見つめながらぴったりと隣に座る。
　　次の曲は特に入れていないから、
　　よくあるアーティストのインタビューなどが
　　画面からは聞こえ始めたかもしれない。

　　もし彼女が好きな演劇が本人歌唱で
　　登録されていると知れば、
　　歌う必要がなくなるほど何曲も入れて
　　彼のほうをみつめているかも。　　］*
　　

　　？それは……そうだろう？
　　店名だけ教えても味気ないし……
　　
[>>4自分はさも当然のように応えたが
前であれば、店名を教えるぐらいに留めていただろうし
そもそも、こんな話をする事も無かっただろう。

そんな変化に疎いところが
男の鈍感なところだったのかもしれないが]

　　どういたしまして。
　　これでも少し緊張しているよ。

　　制服姿のあざみだからか
　　なんだか娘を見てる気分になるな。
　　子供なんて勿論居ないんだが。

[>>6高校の頃を思い出すような制服に
身を包んだ彼女が歌うのは、しかし少ししっとりとした曲。
英語なので意味が完璧に分かったわけではないが
彼女の瞳が少し潤み、心なしか歌声に感情が
多く乗ってるような気がした。]

　　　
　　あぁ、上手だったよ。
　　こう言う曲を歌う人は居なかったから
　　新鮮だったしね。

　　素敵な歌声だったよ。
　　ご褒美をあげても良いぐらいだ。

[>>7彼女の好みという演劇が
ちょうど実装されていたから、それを何曲か入れる。
20分程度は流れているだろう。
その間に隣に座った彼女の肩を抱きこちらに更に寄せる]

　　そ、うね……？たしかに、味気ないわね。

　　おじさまからのお誘いなら喜んで行くわ。


［　今までホテルや夜だけの関係で、
　　食事に行くことも全くなかった彼からの
　　自然な流れでのお誘いに、慄いた。>>8
　　彼と食事をメインにデートということは
　　夢のまた夢に近い物だと
　　彼女はどこかで感じていた。

　　彼がその変化に気づいていなければ
　　それはそれで特に指摘することもなく。
　　さも前々からあったかのように同調して。　］

　　あら、親戚の子にこれくらいの娘がいるのかしら。
　　おじさまに子供がいるなんて聞いたら、
　　どうしてかしら、私卒倒してしまうかも。


［　くすりと口元を隠して笑ってみせ、
　　彼女は冗談よ、と付け加えた。>>9
　　卒倒することはないだろうが、
　　付き合い方を考えなければいけないかと
　　考えることにはなったかもしれない。
　　
　　歌い終わりに、素敵な声だった、と
　　褒められるともっともっと、と
　　彼のそばに腰を下ろした。>>10
　　本人歌唱で画面の方に視線が少しだけ
　　奪われそうになったけれど、
　　抱き寄せられると雪崩れるように
　　そちらのほうへ体重を預けた。　　　］