陽葉 シロマ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/10(Sun) 21:21:57 |
ネコジマは、屋根裏で見つけた鏡は、月明かりの射す壁にたてかけて。あとは布をかけるだけして立ち去っていたのでした。 (a0) 2022/07/10(Sun) 21:22:36 |
ネコジマは、誰もいなくても、少しの間はそこにいる。 (a1) 2022/07/10(Sun) 21:40:32 |
【人】 陽葉 シロマ>>2:62 >>2:63 マユミ 「き……ら、き、ら、ひ、か、る……」 目を伏せ、うろ覚えの歌詞でオタマジャクシの後を追う。 演奏が終わり、ややあって目蓋を開けた。 「ありがと。 やっぱりきらきら星は弾ける人が多いんだねえ」 水筒を隣の椅子に置き、ゆっくりと立ち上がる。 壁に貼られたまま朽ちた掲示物を見ながら、美術館の中を回るように歩き出す。 「……あと、牧夫が見つかった時もありがとね。 私はああいうの、わからなかったから助かったよ」 知っていれば、現場の保存をしたのだろうが……白間は、指摘されるまで気付かなかったから。 暫く歩くと、ピアノ側に置かれていた専用の椅子に腰を下ろす。 「多分弓道部で色々あったから、知ってたんでしょ? 思い出したい記憶でも無いだろうにさ。 辛いこと、思い出させちゃったんじゃないかって……」 (1) 2022/07/10(Sun) 21:58:06 |
ミナイは、廊下をいくライカに声をかける。 (a2) 2022/07/10(Sun) 22:03:08 |
ミナイは、君と二人きりになって尋ねたいことがあった。 (a3) 2022/07/10(Sun) 22:05:08 |
ネコジマは、構ってもらえるとうれしい。 (a4) 2022/07/10(Sun) 22:27:08 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a5) 2022/07/10(Sun) 22:27:51 |
ネコジマは、首を傾けた。 (a6) 2022/07/10(Sun) 22:35:57 |
ライカは、廊下を駆ける最中、ミナイの声に足を止めた。 (a7) 2022/07/10(Sun) 22:37:01 |
【人】 元弓道 マユミ>>1 シロマ 「かろうじて覚えていましたよ。拙でも分かるくらい覚えやすいものでしたから」 少しだけふふん、と自慢げに眉を上げて答えた。 近くに来たことを横目に見やると、手持ち無沙汰に指を鍵盤の上に踊らせながらぽつぽつと言葉を紡いでいく。 「梢もご存知でしたか。弓道部のこと。 そうです、あの時色々あったものですから。それをなぞっただけです。 あの時の拙もどうしたらいいのか分からなくて、首を吊っていたあの子を動かしたら後ほど警察の人に沢山のことを聞かれました。ですからどうにかしたい気持ちは分かりますが、そっとしておくほうがよろしいかと」 そう語る声は淡々と。随分と機械的なものだった。 「……辛い。確かにそう、だと思います。今までの日常ががらりと変わってしまいましたし」 歯切れ悪く述べるそれはどこか他人事のよう。 「梢こそどうなんですか?分からないと言うのなら、このような事態は初めてなのでしょう? 心身ともに負荷がかかっているのではありませんか?」 (2) 2022/07/10(Sun) 23:29:37 |
ミナイは、ネコジマに写真を送った。目当てのものと、段ボール。 (a8) 2022/07/11(Mon) 0:04:24 |
ネコジマは、お池の方へ向かった。 (a9) 2022/07/11(Mon) 0:06:59 |
【人】 かれがれ ユメカワ【空き教室】 >>0 ネコジマ 君が戻って来てすぐの話。 ふと、視界の端で何かが動いた気がして、視線を向けて。 それが誰かわかれば、ひらひらと手を振った。 「……おかえり、稔」 「何かあった?良い事、そうでもない事、なんでも」 選ぶのが下手くそだから机を椅子代わりにする事は諦めて、 床に座って、時折液晶を流れるメッセージを眺めていた所。 君の事を待ってると言ったから、有言実行。 直前に、また少し気まずい別れ方を誰かとしてしまったものだから この空き教室に入る時、少し中の様子を窺ってたりとか、したけど。 きっと誰にも見られてはいなかった。多分。 (3) 2022/07/11(Mon) 0:12:25 |
【人】 友達 ネコジマ【空き教室】 >>3 ユメカワ 「ん。雪ニイ」 ひらひらと手を振り返す。 「ただいま」 ととと、隣にまで来て腕を絡めた。 あなたはきっとさみしい。 「いいことすか。栗栖ニイと仲直りしました。 …まあいつもくらいなんで。 またいつもくらいにああなるでしょうけど」 お互い昔と変わっていなさそうで安心したな。 そんな喜色が滲んでいる。勿論、あなたのことも。 「あとはそうでもないことですけど 屋根裏もけっこう物多かったなとか、 猫も変わらず気まぐれすねとか、そんなくらいです」 メッセージの文面から読み取れた状態よりは 今の猫島は安定していそうだった。 (4) 2022/07/11(Mon) 0:30:48 |
ライカは、空いた手を、君の頭上へ向けて。 (a10) 2022/07/11(Mon) 1:57:44 |
【人】 チャラ男 ウラミチチャラ男は辺りをあまり見ないようにスマホに視線をやりながら、そわそわと落ち着かない様子で廊下を歩いている。 先ほどまで話していたカナイの忘れ物を届けるという名目でセーブポイントである教室を出てきたが、一番の理由は一人でいたくないから、だ。 探索に興じている友人たちはあてにできないが、怖がりのカナイならずっと自分の傍に居てくれる。 早くカナイを見つけなければ……。 (5) 2022/07/11(Mon) 2:41:17 |
【人】 元弓道 マユミ>>ウラミチ 「裏道!」 廊下の爆走。響く大声。 ここがきちんと学校として機能していたならばすぐさま先生の雷が落ちていただろうが、ここはもう学び舎としては死んだ場所。怒る者など誰もいない。 ビビりそうな子はいるかもしれないが。 「拙が来ましたよ。貴方は無事ですか?怪我とかしていませんね?」 懐中電灯片手にやってきた少女は貴方の姿を見つけてすぐさま駆け寄ってきたことだろう。 (6) 2022/07/11(Mon) 3:06:34 |
【人】 元弓道 マユミ>>7 ウラミチ 「うーん、いつだっていい反応しますね裏道。リアクションちゃんぴょんの座は貴方に譲りましょう。でもこの声、すぐに拙だと分かって便利でしょう?」 全く反省の色がない。ほれほれ行きますよ、と懐中電灯を軽く揺らし、貴方の横についた。 「拙は明日香と保健室探しをしたり、梢と音楽室で休憩したり、あとは……まあ、色々しましたが。こちらでは終ぞ鹿乃の姿は見かけませんでしたね」 「行く場所に心当たりがないのなら、片っ端から教室を探すのみですが……」 話し終えて、首をこてんと傾げる。 「というより、裏道と話している途中でいなくなったのですよね?拙はそこにびっくりしているのですよ。何か彼女が会話中去ろうとするようなことでもしたのですか?」 (8) 2022/07/11(Mon) 3:35:13 |
ネコジマは、永瀬がメッセージを送ってけっこうすぐ。>G3 『鏡』とだけ返していました。 (a11) 2022/07/11(Mon) 3:58:00 |
ウラミチは、暇があればチュムチュムをしていたため、ここ数時間(?)のラインのログを見ていない。 (a12) 2022/07/11(Mon) 4:07:58 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a13) 2022/07/11(Mon) 4:14:06 |
【人】 かれがれ ユメカワ【空き教室】 >>4 ネコジマ 再び空っぽになってしまった隣が埋まって、 今は空っぽの手にも掴めるものがあって。寂しさは少し和らいだ。 寂しがり屋にとって、君達は鍵のようなもの。 二つとして同じ形のものはないから、代わりに刺してみても きっとぴったりとは嵌らないけど、まったく合わないわけでもない。 つまるところはこうやって、一人で居る時に。 自分から人と接点を持つ事をあまりしない、少し不器用な君が 少し寂しさを汲んでくれるだけで嬉しくなれるような、単純な人間だ。 「ん……栗栖と? そっか。それは確かに良い事だね、……」 物言いはやっぱり捻くれていても、嬉しげなのは何となくわかる。 君達の間柄は、以前から結構そんな調子だったとしても。 ここに来て早々の事だったから、 単純に心配していた夢川にとってもそれは良い知らせだ。 「…何度も喧嘩して、何度も仲直りできるのは」 「ちょっと羨ましいな。簡単な事じゃないと思うから」 なんてのは、当事者じゃないから思う事かもしれないけど。 でも君の機嫌が幾らか良さそうなのも事実だしなあ。 思考をそんな脇道に逃して、浮かんだ寂しさを誤魔化した。 (10) 2022/07/11(Mon) 4:41:32 |
【人】 元弓道 マユミ【???】>>9 ウラミチ 「む!なんですか要らないとは!誇りましょうよ、王者の座ですよ!」 とかなんとかぎゃあぎゃあ騒ぎつつ、くるりと踵を返して進み始める。 「お手洗いですか。まあ、鹿乃は可憐で小動物みたいな子ですからね。その手の話は切り出しにくいかもしれませんが……それにしたって、いきなり消えるのは不自然です」 「…………………………」 ふと、唐突に消えた友人のことを思い出す。 「それにさ。 ────大人になったら、 こういうことできないじゃん?」 そう言って先導するようにこの学校に来て。突然消えたかと思えば、次に見た姿は──。 『牧夫いたよ』 『昇降口の隣にある教室』 『死んでるけど』 「──っ」 自然と、歩幅が広くなる。 廊下に響く音は、少しずつ忙しなく。 焦りが校内を駆けていく。 ▽ (11) 2022/07/11(Mon) 7:22:25 |
【置】 元弓道 マユミ「鹿乃。懐かしいでしょう、これ!ベイスマッシュですよ、ベイスマッシュ!」 「探偵倶楽部……ああ、栗栖の根城で最近また遊び始めたんです!これがなかなか奥が深くてですね……中身を変えると回転の仕方も少しずつ違ってくるのです!」 「鹿乃、昔は模型弄りもベイスマッシュもしていたじゃないですか!改造もお手の物なのでは?」 声がする。制服のスカートが派手に翻ることも厭わずに、少女の元に向かってはおもちゃを見せて楽しげに話していた頃。 「え?今はやってない?」 「なくした?壊した?」 「それならば拙のをお貸ししますよ!栗栖に勝つ為にいくつか種類を揃えてますから……要りませんか?」 変わらない仲良し。変わってしまった出来事。 いくつもの移り変わりが寂しいと思うこともあったけど、 それでも、 「鹿乃!」 それでも、 「また明日!」 ──それが、また言えるなら。 その小さな約束が果たされるなら。 また明日、会えるのなら。 (L0) 2022/07/11(Mon) 7:23:40 公開: 2022/07/11(Mon) 7:25:00 |
【人】 元弓道 マユミ【???】>>9 ウラミチ 「鹿乃!どこにいるのです!裏道泣かせたいんですか!」 途中から最早、早歩きというより走ると言ったほうが正しいくらいに脚を動かして。自分よりも手足の長い山中ですらも気持ち急がなければならないほどの速度で校内を駆けずり回った。 別のところにいるのではと他のお手洗いも見た。 先に帰ってしまったんじゃないかと自転車置き場も確認した。 歩いて、駆けて、走って、 最後に足を運んだのは── 「……昇降口の、隣にある教室」 ──鳥飼牧夫が発見された場所。 突然姿を消した彼が、見つかった場所。 考えたくはなかった。 行方をくらませた彼と同じように、突然姿を消した少女。 ……それなら、もしかしたら。 それは悪い考えだと、半ば逃げるように他を探して。 結局見つからず、ここに辿り着いてしまった。 「……」 扉を開けるのに躊躇いはなかった。けれど、固く引き結ばれた唇だけは、彼女の焦りを滲ませていた。 ▽ (12) 2022/07/11(Mon) 7:27:25 |
マユミは、扉を開けて、 (a14) 2022/07/11(Mon) 7:30:02 |
マユミは、……"二人"を、見た。 (a15) 2022/07/11(Mon) 7:30:20 |
【人】 元弓道 マユミ【???】>>9 ウラミチ 「…………裏道」 「鹿乃、いましたよ」 それは酷く、酷く冷えた声。 少女は目が良かった。そうでなくとも、彼女は短パンからすらりとした脚を出していたから。 扉を開けた時点で、その体の異変を見てしまっていた。 ろくに確認もせず、頭が「ああ、多分駄目かもしれない」と水をかけられたように冷えていくのは、これはきっと……諦めだ。 期待して、裏切られたら、心が辛くなるから。 少女はそうやってすぐ、諦める。 身を守るために、心と頭の操縦桿をすぐに手放す。 「……拙は、拙だけで鹿乃の様子を確認するのを勧めますが」 だって、素直じゃないけど優しくて、心が柔らかな貴方はきっと酷く傷ついてしまいそうだから。 「……貴方の目で、鹿乃を確認したいですか?」 心配しているのなら、きっと自分の目で確認しなければ気が済まないだろうとも判断して。 扉の前にあった体を、僅かにずらしながらそう問うた。だからきっと、少しでも教室の中を見てしまったのなら。 "机に突っ伏した二人の姿"が青年の視界に飛び込んでくるかもしれない。 (13) 2022/07/11(Mon) 7:32:20 |
【人】 チャラ男 ウラミチ>>13 マユミ 声をかけても返事はない。 2人分の人影を視界にとらえ、その突っ伏す姿から 誰かと一緒にいて、安心して寝てしまったんだと思った。 「…………?」 しかし一歩、また一歩と近づくと見えてくるそれは紛れもなく、カナイと牧夫であったが、様子がおかしい。 「おい……何ふざけてんだよ……?」 寝たふりや変な人形でもおいてこちらをからかっているのだろうとその背に触れた。 「!!?!?」 服の上から触れただけでもわかる瘦せこけた身体は硬く、熱もない。 そして、リアルすぎるそれは適当に用意された人形でもない。 それが人間の死体だと確信するにあまりある情報に、思わず飛びのいてしりもちをついた。 「あ、ぁ……!」 手に残る感触に青ざめ、手が震える。 「──っ!! うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 あまりのことに叫び声をあげて足をもつれさせながら廊下へと走り出す。 マユミを突き飛ばす様に押しのけてその場から逃げ出してしまった。 (16) 2022/07/11(Mon) 9:51:01 |
【人】 陽葉 シロマ>>2 マユミ 「私は……う〜ん……」 尋ねられれば、こちらも歯切れを悪くする。 どう言ったものかと、言葉を選んでいた。 「まだ実感が湧かない、って感じ? 自分より気が動転してる人がいると逆に冷静になれる、みたいなこともあるだろ?」 それにさ、と言い辛そうに口を開く。 貴方の横顔へ、伺うように視線を向ける。 「……外に出られないってことは、多分外からも入れないんじゃないかと思う。 ってことは、だよ。 犯人がこの中にいるってわけだから。 そっちの方が気掛かりでね」 嘆息と共に、鍵盤へ指を伸ばす。 ……偶然、鳴らない箇所だった。 「牧夫と誰かと揉めてるなんて、聞いたことも無いし。 あいついじめとか、家同士の諍いとか、そういうのとも無縁じゃないか。 揉め事なら私の方が有り得るよ」 (17) 2022/07/11(Mon) 10:50:08 |
ユメカワは、それそのものに意味など無いと思っている。何もかも。 (a16) 2022/07/11(Mon) 13:15:50 |
ユメカワは、だからそれは、きっと罰などではない。 (a17) 2022/07/11(Mon) 13:21:43 |
ユメカワは、そして君達は、岐路に立っているだけだ。 (a18) 2022/07/11(Mon) 13:22:55 |
【人】 不知 ミナイ「鹿乃くん?」 電話の受話器を離して、静かに呟く。 向こう側で聞こえた声に、何かが落ちた音、それは確かに彼女が居た証だった。 「――鹿乃くん」 「怖い、なあ」 怖いから話せたことに驚いて。 怖がる度に、知らない振りをして。 「さあ、どこに居るか見つけないと。 今君は何処に居るのかな」 「――みんなも、今どこに居るなだろう」 そんな事を何度も繰り返して生きてきた。 あゝ、また覚えていないと、いけないな。 (18) 2022/07/11(Mon) 13:35:03 |
【人】 元弓道 マユミ【???】>>14 >>15 >>16 ウラミチ 「二人とも、何故黙っていってしまうのですか」 先に、手早く確認だけしてしまおうと。 少女は教室内の二人の様子をまじまじと見つめる。 「……鹿乃は、何故こんなにも痩せているのでしょう……」 麦わら帽子の乗せられた少年は、首に無数の引っ掻き傷が纏わりついていて。 小柄の少女は異様なまでに痩せ衰えて、ぴくりとも動かない。 「……」 指を伸ばして、 延々と大人に尋ねられ続けたことを思い出して、 結局彼らに届くことなどなく。触れられもせず。 口元まで寄せて呼気の有無を確認するだけに留めた後は、 「おやすみなさい。牧夫、鹿乃」 教室から出る直前それだけを呟いて、それきり。 少女はみどりの黒髪を踊らせてその場を後にした。 ──彼らには不可逆的な変化が起こってしまった。 嗚呼、けれど。もう、変わることなんてないんだ。 そう思いながら。 (20) 2022/07/11(Mon) 13:46:11 |
【人】 元弓道 マユミ>>17 シロマ 「ああ、よく言いますね。自分がなんとかしないと!みたいな気持ちでも働いてしまうのでしょうか」 他人事めいているのは、この少女の場合周りにさほど左右されず我が道を行くタイプだからなのかもしれない。 「……。揉め事の件についてですが、少なくとも梢の場合は貴方の母さまの問題でしょう。梢は何もしていないなら、貴方に悪意の矛先が向かうのはお門違いというものです」 「……ですが、それはさておき」 鳴らない鍵盤に添えられた指を穴が開くほど注視しながら。 「梢は」 倣うように指を再び鍵盤に置く。 力任せに、指を押し込める。 「牧夫が誰かによって殺されたのだと」 「拙達の中に、友達を殺した者がいると」 とーん、と。朽ちかけのピアノが高く鳴く。 まるで異議を申し立てるかのよう。 「……そう、言いたいのですか?」 黒黒とした眼が、ゆっくりと少女を捉えた。 (21) 2022/07/11(Mon) 14:08:11 |
【人】 友達 ネコジマ【空き教室】 >>10 ユメカワ 「んー……?」 「生きていたらなんでもできちゃいますから。難しくても」 猫島がこうした思想を持っているのは、 けっして前向きな理由ではないけれど。 「だから、雪ニイもできますよ。仲直りでも、違うことでも」 けれど。集まりの最初の時からなんだか落ち込んでいるらしい あなたには、前向きな意味のつもりで使ってあげた。 「雪ニイが思い浮かべていることはなんですか? べつに何って、猫島に言わなくてもいいすけど」 「誰かとのことだったら、 早くどうにかしておいた方がいいと思いますよ。 自分だけのことよりも、後でどうにもならねぇすから」 「まぁ、」 (22) 2022/07/11(Mon) 15:05:20 |
ネコジマは、逃げられることからは逃げがちだ。可能な限り。 (a19) 2022/07/11(Mon) 15:07:21 |
ネコジマは、お礼とその後の言葉には、「ん」と頷くくらいだった。 (a20) 2022/07/11(Mon) 17:47:51 |
ユメカワは、猫島と内緒話。 (a21) 2022/07/11(Mon) 19:12:30 |
ユメカワは、肯定が欲しいわけじゃない。ただ訊きたかっただけ。 (a22) 2022/07/11(Mon) 19:12:35 |
ユメカワは、やっぱり笑ったままでした。ただ、前より少し複雑そうに。 (a23) 2022/07/11(Mon) 19:13:51 |
ライカは、お気に入りのカメラを、手離して (a24) 2022/07/11(Mon) 20:00:26 |
ライカは、やっぱり下手くそに、笑った。 (a25) 2022/07/11(Mon) 20:00:51 |
ライカは、君に背を向けて、階段を登っていく。 (a26) 2022/07/11(Mon) 20:02:39 |
ネコジマは、言った。「殺しても死んでくれないなんてだめです」 (a27) 2022/07/11(Mon) 20:59:55 |
ライカは、階段を登る。古びた木が、きしりと音を鳴らす。 (a28) 2022/07/11(Mon) 21:23:30 |
ライカは、体が軽い、気がする。カメラひとつ分の重みがないから。 (a29) 2022/07/11(Mon) 21:23:37 |
ライカは、行かなければならない。彼が好きだから。 (a30) 2022/07/11(Mon) 21:23:50 |
ライカは、……ほんとは、まだちょっと怖い。 (a31) 2022/07/11(Mon) 21:24:01 |
ライカは、きっと今なら、W見出せているWと思う。 (a32) 2022/07/11(Mon) 21:24:11 |
ネコジマは、酷く自分勝手な理由で、言葉を紡いでいた。 (a33) 2022/07/11(Mon) 21:37:44 |
ネコジマは、夢川の腕を抱きしめる力を強めた。 (a34) 2022/07/11(Mon) 21:39:03 |
ネコジマは、離れられなかった。 (a35) 2022/07/11(Mon) 21:40:19 |
【人】 チャラ男 ウラミチ「っ……ぐす……」 男は昇降口の隅で膝を抱えて泣いていた。 こんな風に部屋の隅で蹲るのは昔から変わらない。 今の姿ではあまりにも不釣り合いだが。 パニックになってあの場から逃げ出してすぐに家へ帰ろうとした。 けれどなぜかかえることができず、諦めて戻ってきたようだ。 恐怖と混乱と喪失感がぐちゃぐちゃでどうしたらいいかわからない。 (28) 2022/07/11(Mon) 22:52:31 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a36) 2022/07/12(Tue) 1:28:04 |
ネコジマは、バッと振り返って音の方を照らした。猫がいる。 (a37) 2022/07/12(Tue) 1:28:17 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a38) 2022/07/12(Tue) 1:35:36 |
ネコジマは、猫を照らし続けている。 (a39) 2022/07/12(Tue) 1:37:53 |
【人】 陽葉 シロマ「あ、」 硝子の割れた音の方へ向かっていると、見覚えのある帽子が落ちていた。 硝子を踏み、拾おうとして──永瀬の言葉を思い出した。 そっと離れて、窓の方を見る。 破片で怪我をしないように気を付けつつ、窓から下も覗き込んだ。 「……ま、君はそんな死に方しないよね」 姿勢を戻し、スマートフォンを取り出す。 さて、どうしたものか。 少女は暫し考えていた。 (29) 2022/07/12(Tue) 7:46:54 |
ユメカワは、その言葉の理由が自分勝手だろうと気にしない。 (a40) 2022/07/12(Tue) 8:01:09 |
ユメカワは、きっと。もっと自分勝手だから。 (a41) 2022/07/12(Tue) 8:01:15 |
ユメカワは、それから暫しの後、裏道達が戻って来る前に。 (a42) 2022/07/12(Tue) 8:08:05 |
ユメカワは、いつの間にやら、空き教室から姿を消していた。 (a43) 2022/07/12(Tue) 8:08:30 |
友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/12(Tue) 10:04:28 |
ネコジマは、薬袋の手を取って木の所まで行った。ててて。 (a44) 2022/07/12(Tue) 10:21:16 |
ネコジマは、グループチャットに既読はつけています。誰がいなくなった、死んだの話には全然触れない。 (a45) 2022/07/12(Tue) 10:36:58 |
ネコジマは、「あは、」 ひとりになってから、同じようにわらった。 (a47) 2022/07/12(Tue) 13:27:05 |
ミナイは、顔をあげて、いつも通りに笑いかけた。 (a48) 2022/07/12(Tue) 13:38:37 |
ネコジマは、缶の中身が目に入っちゃった。開けた時よりも色がない。 (a49) 2022/07/12(Tue) 13:43:01 |
ネコジマは、ポケットに手を入れた。中身はビー玉です。 (a50) 2022/07/12(Tue) 13:43:56 |
ネコジマは、ポケットから手だけを出して、空き教室から出て行っていました。 (a51) 2022/07/12(Tue) 13:45:04 |
ミナイは、パァン! 池の周りで激しい火薬の音を鳴り響かせた。 (a52) 2022/07/12(Tue) 15:06:47 |
ユメカワは、そこにいる。 (a53) 2022/07/12(Tue) 15:28:09 |
ユメカワは、それはきっとどうしようもなく現実で、だから (a54) 2022/07/12(Tue) 15:28:29 |
ユメカワは、現実から覚めて、夢に起きる。 (a55) 2022/07/12(Tue) 15:28:45 |
【人】 元弓道 マユミ>>25 マユミ こっ、こっ、こつん。 こっ、こっ、 。 爪の先が鍵盤の表面を叩く。 爪の先が欠けた鍵盤を叩くふりをして、何もない空間に指が沈む。 「あり得ない話ではないでしょう」 至極冷静に、真面目な顔つきで唇を震わせる。 「たとえば拙が外に出られない現象について、どう説明するのです?信じられないならば梢も学校の外に出るのを試みてください。 ……そのような不可解な現象が起きているのですから、幽霊のような存在に殺されるといった不可解な現象で命を落とすのもおかしな話ではないと拙は思うのです」 それは真剣に考えた結果ではあるが、同時に友人達を疑いたくないが為に出した答えでもあるかもしれない。 (31) 2022/07/12(Tue) 16:04:43 |
【人】 陽葉 シロマ>>31 マユミ 「まさか。マユちゃんの言ってたことを疑ってるわけじゃない。 でも、だったら幽霊がそうした理由っていうか動機?がわからないだろう」 普段感情を表に出さない貴方が、唇を震わせている。 ……友人が死んで、何も感じない人間などいるわけがないのだ。 珍しい姿を見つめた後、こちらも淡々と告げる。 「これまで、肝試しや廃墟探索でこの校舎を訪れた人達はいた筈だ。 だけど死者が出たって話は聞いたことがない」 しかも市の所有する敷地だ。もしそうなれば、市役所が動くだろう。 しかし、現実にはこうして容易く侵入できている。 「生きた人間への怨みとかがあるんなら、前の人達も死んでないとおかしいよ。 ……マユちゃんは何か思い当たる理由、ある?」 (32) 2022/07/12(Tue) 18:51:12 |
【人】 チャラ男 ウラミチ>>+14 「……!」 泣きじゃくっていた男がふいに顔をあげる。 「……──カナイ…?」 涙と鼻水で情けなく汚した顔をあげ、周りを見渡した。 聞きなれた声と気配が傍にあった気がして掠れた声で名を呼ぶ。 ──けれど、そこに望んだ人物の姿があるはずもなく、 ジワリと滲んだ大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。 なぜこんなことになってしまったのか、なぜ帰ることができないのか、今の今まで話していたカナイはいったい何だったのか。 そんなわかるはずもない当然の疑問は、今は男の頭にはなかった。 ただ、 "もう会う二度と会えない" 単純なその事実だけでいっぱいいっぱいで。 引っ越す時だって、皆ともう会えなくなるのはとても悲しかったけど、会いに行こうと思えばまた会えると自分を慰められた。 便利な都会から田舎に戻るのは嫌だったが、皆と会えるのは本当に楽しみにしていた。 カナイがくっついてきた時のぬくもりも、髪に触れた感触も、何もかもしっかり覚えているのに。 どうして……… 「………っ」 男は再び膝に顔を埋めてしまった。 (33) 2022/07/12(Tue) 19:22:03 |
ネコジマは、たぶん2mmくらい浮いた。 (a56) 2022/07/12(Tue) 21:52:25 |
【置】 友達 ネコジマ【───】 「みんなとの花火だって、たのしかったと思います」 「麻弓ネエが大きい音をさせた方が勝ちとかルール作って、 栗栖ニイが当然のように受けて立って、 牧ニイも面白そうだからってやるんです。 こずネエが参加と一緒にもう少しルール整備して、 夏ニイが一回審査員にされかけたけどそれはフリだから、 雪ニイがふつうに花火持たせてくれるじゃねぇすか。 裏ニイもこれくらいになっていたら誘われてくれて、 かなネエもなんか、もちゃ…ってしてたら引っ張られてて、 明日香ネエが最終的に審査員になっているんすよ」 「そんなふうに、なっていましたよ」 「なっていましたよ」 なってくれなかったね。 (L1) 2022/07/12(Tue) 22:07:05 公開: 2022/07/12(Tue) 22:10:00 |
ネコジマは、今度は手持ち花火に火を点けた。 (a57) 2022/07/12(Tue) 22:07:25 |
ネコジマは、夢を見られていたら良かったのにな。 (a58) 2022/07/12(Tue) 22:12:30 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a59) 2022/07/13(Wed) 0:11:13 |
【置】 友達 ネコジマ【図工室】 「かなネエ? 牧ニイ?」 「かなネエかな」 「違う人でも、だれでもだめですよ」 (L2) 2022/07/13(Wed) 0:13:14 公開: 2022/07/13(Wed) 0:15:00 |
ネコジマは、スタスタ寄って、画板を取り上げた。たかいたかーい。 (a60) 2022/07/13(Wed) 0:13:31 |
【置】 友達 ネコジマ【図工室】 「でもかなネエか」 「かなネエですね」 「だめですよ、さみしくっても」 「死んだら何かできちゃいけねぇんすから」 「何かしたいんなら、生きてなきゃだめですよ」 「生きてる人は、見えなくなったりなんてしていたらだめなんです」 「だから、かなネエは生きてなんていませんよ」 (L3) 2022/07/13(Wed) 0:18:45 公開: 2022/07/13(Wed) 0:15:00 |
ネコジマは、にこにこ。ちびた鉛筆を見下ろして片手を差し出した。ちょうだい。 (a61) 2022/07/13(Wed) 0:19:12 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a62) 2022/07/13(Wed) 0:19:25 |
ネコジマは、・・・・・・。 (a63) 2022/07/13(Wed) 0:19:44 |
ネコジマは、手のひらに書かれたら読めちゃうなとは思ったけど。思ったから、そのままにしていた。 (a64) 2022/07/13(Wed) 0:20:14 |
ユメカワは、本当は。君の事をもっともっと深く感じていたい。 (a65) 2022/07/13(Wed) 1:32:33 |
ユメカワは、けれど、今は時間が足りなくて。 (a66) 2022/07/13(Wed) 1:39:45 |
ミナイは、マユミの腰に抱きついて、胸元に顔を押しつけた。 (a67) 2022/07/13(Wed) 3:27:55 |
マユミは、ふにゅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (a68) 2022/07/13(Wed) 3:28:46 |
ネコジマは、「あは、」 息を漏らすようにわらった。 (a69) 2022/07/13(Wed) 12:05:23 |
ネコジマは、むじゃきにわらった。そして言った。 (a70) 2022/07/13(Wed) 12:05:57 |
ネコジマは、にっこりわらった。それが猫島にとっての事実になった。 (a71) 2022/07/13(Wed) 12:06:46 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a72) 2022/07/13(Wed) 12:10:44 |
【人】 チャラ男 ウラミチ男は再びあの教室へ来ていた。 立ち直れたわけではない。 呼吸が引き攣り、頬も濡れたままだ。 けれど再びここに来たのは、ミナイの言葉を聞いたから。 恐怖に早まっていく鼓動を抑えるように胸に手を当て、逡巡しながら一歩、一歩と誰もいない……否“二人しかいない”教室の奥へと歩を進めた。 牧夫の姿を見、眉間に皺を寄せた。 そしてカナイの傍へ。 「………」 遠目から見れば一見、ただ寝ているようにすら見えるカナイをじっと見降ろして、唇をかみしめた。 (34) 2022/07/13(Wed) 13:39:27 |
ユメカワは、君に連れていってほしい。 (a73) 2022/07/13(Wed) 14:04:19 |
ユメカワは、自分勝手だ。 (a74) 2022/07/13(Wed) 15:17:24 |
ユメカワは、未来をあんまり信じていない。 (a75) 2022/07/13(Wed) 15:25:06 |
ユメカワは、何一つとして失くしたくはない、ひどく欲張りな子どもだった。 (a76) 2022/07/13(Wed) 15:30:47 |
マユミは、何かを囁いた。 (a77) 2022/07/13(Wed) 16:10:39 |
シロマは、内緒話を始めた。 (a78) 2022/07/13(Wed) 17:29:27 |
ユメカワは、約束をまたひとつ。いつかの事。 (a79) 2022/07/13(Wed) 21:42:19 |
【置】 夏の雪 ユメカワそんないつかのどこかでの、ひとりごと。 「…悩める時間があるっていうのは、いいよな」 「そんなの、俺にはもう無いのに」 楽しい時間は、既に終わりを告げて。 自分達の立つ境のきざはしは今既に、半ば落ちつつある。 引き返す道などとうに無く、 進むも飛び降りるも、決断までの猶予はそう長くはない。 待ってる時間くらいは、あるんだけどさ。 (L4) 2022/07/13(Wed) 21:51:29 公開: 2022/07/13(Wed) 22:00:00 |
シロマは、負けたから、欲しがることにした。 (a80) 2022/07/13(Wed) 22:54:58 |
ライカは、君を連れて行く。 (a81) 2022/07/14(Thu) 1:15:42 |
ライカは、「足元、気を付けて。」 (a82) 2022/07/14(Thu) 1:16:53 |
ユメカワは、君に手を引かれるままに。 (a83) 2022/07/14(Thu) 3:45:42 |
ユメカワは、ぎ、と踏み台を踏んだ。 (a84) 2022/07/14(Thu) 3:45:48 |
【置】 夏の雪 ユメカワ夢川が空き教室から姿を消した後、 グループメッセージの既読の数はまたひとつ減った。 ──三階の、階段を上がってすぐの教室。 置き去りにされたスマートフォンが、時折虚しく通知音を鳴らす。 その液晶は罅割れて、ところどころが血で汚れていた。 持ち主の手の中にある間は、確かに綺麗だったはずなのに。 (L5) 2022/07/14(Thu) 3:47:33 公開: 2022/07/14(Thu) 4:00:00 |
夏の雪 ユメカワ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/14(Thu) 4:29:25 |
【置】 夏の雪 ユメカワ皆と居る日々が好きだった。なんでもない日々がよかった。 それさえあればよかったんだ。 夏彦が隣に居て、ふと目が合って、なんだか嬉しくなって。 栗栖が面白そうな事を持ってきて、稔がひょっこり顔出して 麻弓ちゃんが元気にやって来て、牧夫兄が苦笑しながらそこに加わって。 明日香ちゃんが怪我したらおいでって声掛けて、 不意に鹿乃姉がぴゃって声上げて、つられて裏道がびっくりして。 そんな二人を梢ちゃんが上手く宥めて、皆を纏めてくれて。 そんな日々が、 (L6) 2022/07/14(Thu) 4:50:45 公開: 2022/07/14(Thu) 5:00:00 |
【置】 夏の雪 ユメカワもう戻らないなら、どうしたらいい? 全部全部がいっぺんに叶う方法なんて、もうこれしかないじゃん。 他にどうしたらいいんだ、教えてくれよ。わかんないよ。 俺は楽しければそれでいいからって、今まで全然頑張ってこなかった。 甘えてばっかのやらなきゃできないだめな子なんだよ。 吁、だからか。 (L7) 2022/07/14(Thu) 4:51:17 公開: 2022/07/14(Thu) 5:00:00 |
ユメカワは、鏡の前で呟いた。「俺が悪いの?」 (a85) 2022/07/14(Thu) 4:51:30 |
ユメカワは、鏡の中で笑っていた。ただただくらく笑っていた。 (a86) 2022/07/14(Thu) 4:52:35 |
ユメカワは、そんな、いつかのどこかでのお話。 (a87) 2022/07/14(Thu) 4:52:42 |
【人】 友達 ネコジマ【音楽室】 「 」 「 」 「 」 「 」 鍵盤を叩くのに合わせて、一番だけを何度か繰り返し歌って。 「 」 締めのところの音符を猫島は覚えていなかったから、 そうやって口に出して締めくくられた。 (40) 2022/07/14(Thu) 17:03:09 |
【人】 友達 ネコジマ【音楽室】>>40 「──……」 「べつに、なんとも…? 特に好きでもないですね。 嫌いとも言わねぇすけど。猫島楽譜も読めませんし」 「猫が昔から好きだっただけです」 「昔は、これ弾いてたら 猫が寄ってくるんだと思っていました。 タイトルに猫ってついてるから」 「──……」 「昔はあんまり考えなかったけど、この歌猫踏んでいますし。 それで傷付いたのって、たぶん忘れないじゃないですか」 「おんなじようにのんびりしているところに、 おんなじ人が近寄って来たら、」 「おんなじにならないように、逃げるなりなんなりするでしょ?」 (41) 2022/07/14(Thu) 17:12:36 |
ネコジマは、 鍵盤を軽く押した。 (a88) 2022/07/14(Thu) 17:17:44 |
ウラミチは、もう冷たくなった蚊取り線香のケースを抱えている (a89) 2022/07/14(Thu) 17:29:51 |
ネコジマは、鍵盤の蓋をとじて。音楽室を後にした。 (a90) 2022/07/14(Thu) 18:04:14 |
ミナイは、手荷物が増えて、重い。 (a91) 2022/07/14(Thu) 18:58:45 |
ユメカワは、いつも通り笑って。 (a92) 2022/07/14(Thu) 20:05:57 |
ユメカワは、君にお別れをしない。 (a93) 2022/07/14(Thu) 20:06:04 |
【置】 夏の雪 ユメカワひらひら はらはら 夏の雪が降る ぱらぱら、ぱらぱら、降るのはちいさな写真。 まっくらでなにも写っていない、さみしい写真が10枚ほど。 インスタントカメラが写したはずの、写せなかった光景。 楽しくなかったから撮れなかったのかな。 そうじゃなくても、どのみちもう撮れなかったのかな。 今となってはわからないけど、もういいんだ。 もう 大切な今は、写真に切り取らなくたっていいから。 記憶の中に切り取って、そのままのかたちで、ずっとこの手の中に。 だからこのさみしい一瞬は、すべてここに置いていこう。 壊れたものだって大切だから、壊れたまま共に在ろう。 終わりの先で、永遠を共にしよう。 ひらひら はらはら 夏の雪が降る (L9) 2022/07/14(Thu) 20:51:55 公開: 2022/07/14(Thu) 20:55:00 |
ユメカワは、校舎の屋根の上。 (a94) 2022/07/14(Thu) 20:54:53 |
ユメカワは、君と手を繋いで、君と抱き合ったまま、 (a95) 2022/07/14(Thu) 20:54:58 |
ユメカワは、屋根の端、その向こうへ、身を投げだした。 (a96) 2022/07/14(Thu) 20:55:09 |
ユメカワは、君と同じ夢の底へ落ちていく。 (a97) 2022/07/14(Thu) 20:55:14 |
ユメカワは、そして──現実から覚めて、夢に起きる。 (a98) 2022/07/14(Thu) 20:55:18 |
ネコジマは、都合の良い幻聴を聞いていました。 (a99) 2022/07/14(Thu) 20:55:54 |
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