【人】 菊波 空― 庭 ― ああ、綺麗だ。目がやられそうなぐらい煌めいているな。 杏音の浴衣姿をみて目を休めないとな。 [雪景色を背後にした恋人も可愛いのだ。 庭園をみたり、二人きりだからと憚りなくいつもより近くゆっくりとした歩調で杏音をみて、番傘をかるく揺らして少し積もった雪を落とす。] 品種改良か? [まぁ、生きてるものに死ねってこともない。鮮やかに元気に泳いでいるに越したことはないってことにしておこう。深く考えるのはやめつつ。] 確かにそれは俺も寒いからやめておけ、っていうな。 住んでた場所は雪が降らないとこだったのか? [杏音の親の意見に同意はしつつ、憧れを抱いている様子の杏音に聞いてみつつ] ならここは杏音にとって昔の願いそのままの場所なんだな。 [隣に俺もいるしな。なんてことまでは流石に恥ずかしくていわなかったが、肩に頭を預ける杏音、番傘を肩に担ぐようにもって、繋いでいないほうの手でそっと髪を撫でた] (170) 2020/12/27(Sun) 22:25:21 |
【人】 菊波 空[身を預けられたりしながらの歩みはゆっくりとしたもの。 手をくわえられた自然の彩りを抜けるようにして石畳の角を曲がると] お…ほんとにあった。 [魅せるために整えられたわけではない空けた庭。雪のブロックを積み上げるようにして作られたかまくらだ。 いこうか。と杏音の手を引いて歩いて、雪を踏みしめ近くまでいく。] こんなか暖かいって聞いたが本当かな。お、七輪もある。 [最初は外側を、軽く感触を確かめるようにかまくらに触れた後、炭も焚かれているのを見て、杏音を誘って屈みこんで中へと入った*] (171) 2020/12/27(Sun) 22:27:20 |
【人】 高藤 杏音[外が寒いから。側に居る人の体温が愛しい。 それでもやはり冷えはするけれど。 角を曲がるとかまくらが見えて。 それまでの雰囲気は薄っすらと消えて、目を輝かせる。] わ!先輩。かまくらだ。 かまくらです!! [楽しそうにはしゃいだら、先輩に続いて中に入って。 本当に外とは違う温かな空気。] ……あったかい。 [吐く息は白いけれど。温かい。 決して大き過ぎないから。 並んで座ると体が触れ合った。] (173) 2020/12/27(Sun) 23:05:16 |
【人】 高藤 杏音[七輪に手を伸ばしてみて。] お餅とか焼けますかね? ……静かですね。 [雪が音を吸い取るのか。 しんと音がするような静かな空間で。 仄かに明るいかまくらの中で、2人の時間を味わった。*] (174) 2020/12/27(Sun) 23:05:21 |
【人】 きっと教育係 キネレト[雪がちらついていて解けないということは、 周囲の温度がそれなりに低いということだ。 ふかふかのカーペットを踏んでいた筈の足は 知らぬ間にふかふかの雪で出来た純白の絨毯に沈んでいる。 寒い。フツーに寒い。大丈夫かな、君は寒くないかい? 絡めた腕の先の指先には阿吽の呼吸で自然と 指が絡められて繋がれたから>>156、 繋いだ手が挟まるくらい限りなく身を寄せることで 暖を得つつ君を暖めようと試みた。 こんな風に隣に並んで手を繋げるのだって、 いつぶりだろう、本当に久方振りな気がする…… ……なんて思ったけれど実はたった数時間ぶりかもしれない。 本当は今すぐにでも 真正面から抱き締めたいところだったんだが…… どうやらこの宿には、他にも客が居るらしい。 ちらちら目に入る従業員ではないっぽい人影が、 僕に理性を取り戻させた。 人目があるならば今は遠慮すべきだろう。 この場は手を繋ぐに留めておこうね。うん。] (175) 2020/12/27(Sun) 23:07:02 |
【人】 きっと教育係 キネレト[どうやらこの宿は、『冬限郷』という名の宿らしい。 風情ある佇まいに降り積もる雪が光を乱反射して、 幻想的な風景を生み出している。 彼の好きな果物の名を冠した 同じ音の響きの郷を思い起こさせるような 俗世を離れた秘境のような宿へと足を踏み入れれば、 既に予約してある体で部屋へと案内を受けた。すごい。 旅行パンフレットを眺めて憧れるしか出来なかったような、 上等な畳が敷かれて艶やかな調度品の備えられた広い室内。 床の間には掛け軸、花瓶には目に楽しい花が生けられていて 机の上には熱い煎茶とお茶請けの菓子が鎮座している。 君が好きそうなやつだ。 そして窓の外には、やはり雪が降り続けている。 案内してくれた暁色の髪の少年……いや、少女か?は>>3、 一見しては教会で面倒を見ている子供たちと あまり年齢が変わらないように見えた。 冬休みだからお家のお手伝いかな? 偉いねぇ。 てきぱきと仕事を熟してくれる彼もしくは彼女に チップ代わりにクリスマスプレゼントの余りの 柚餅子を一つ手渡しながら、 一年前の丁度今頃のことを不意に思い出す。] (176) 2020/12/27(Sun) 23:07:28 |
【人】 きっと教育係 キネレト[あの時柚餅子をあげた彼女のように、もしかすると 今僕らの世話をしてくれている彼もしくは彼女も 実年齢と外見に甚だしい差があるのかもしれない── ──……そう思い至って考えるのをやめた。 たとえ百歳千歳だって僕は驚かない。 年齢不詳者なら、すぐ目の前にも居る。 そんなことはいいんだ、旅館と言えば浴衣だろう。>>157] 浴衣の色はねぇ、そうだなぁ…… [いつもの癖で天の神様に尋ねようとして、 手元にあるべきものがないことに気付く。 ない。あれがない。あれだよあれ。 ぽちっと押したら着る色を提案してくれる便利なやつ。 ……神に頼るな己の意志で決めろということだろうか。 ならば。と──……僕は心の中で賽を投げた。] ……これがいいな。どう? 似合うかな? アザレアくんはどうする? 君にも似合うんじゃないかなぁこの浴衣。なんて、ね。 [選んだのは自身の瞳の色に 偶然にも 似た、紺藍色の男物のシンプルな浴衣。 手に取り身体に当てて見せながら君に問う。] (177) 2020/12/27(Sun) 23:07:40 |
【人】 きっと教育係 キネレト[日頃色気の欠片もない僕は こういう時にこそ女性用の浴衣を身に着けて なけなしの女らしさをアピールすべきなのかもしれない。 そう考えなくはなかったが、 普段もスウェットやらパーカーやら ラフかつボーイッシュな動きやすい服装がお決まりの僕だ。 女性らしい可愛らしい衣類はどうにも落ち着かない。 何より、あわよくばお揃いの浴衣を身に着けたい…… そんな気持ちの方が、 ラ神様的にも 少々丈は長いかもしれないが折ればなんとかなるだろう。]* (178) 2020/12/27(Sun) 23:07:53 |
一橋 華は、メモを貼った。 (a15) 2020/12/27(Sun) 23:10:11 |
【人】 マジシャン 夜長― 宿 『冬限郷』 ― [しとしとと降る雪に覆われた光景を見るのは初めてだった。 積る雪の中にある宿は何となくこの世と乖離して見えた。>>n2彼の口を割らせるはずが、途中の攻防は完全な趣味であり、脱線は本線にと変わった結果の到着であり、チケットがあるものの空いた部屋をと思ったが、渡された鍵の部屋には温泉がついているという。>>3 珍しいというよりやはり不思議だ。] 狐の宿とか? [ちらりと恋人を見るのは何となく。 耳の辺りをなぞるように視線を投げて、凍らぬ池に瞬いたか。 自身のマジックには種もしかけもある。だが、同時にこの世には摩訶不思議もあるのだとは知っていたが、不思議を感じずにはいられなかった。ただ美しい銀世界は、目を奪うものであり、決して恐ろしいものとは思えず。] 何にせよ、ラッキーだったというべきだな。 …ゆっくりできる。 [彼との休暇がよいものになると微笑みを湛えるのだったか**] (179) 2020/12/27(Sun) 23:27:59 |
【人】 菊波 空 あぁ、まさかこんな綺麗に作っているだなんてな。 [彼女>>173のように無邪気にというわけではない。うまくつくられているかまくらに感心と喜びが半分ずつ入り混じって、だからいそいそと堪能するように屈んで入り、そこだけ境界が敷かれたように暖かい空気に包まれる。 かまくらの中、少々ごつい体のために先程よりも密着するように杏音とともに腰掛けて、七輪に杏音>>174と同じように手をかざす。] 焼けるだろうな。ただ……今はいいかな。 [雪降る静かな空間。 ぱちぱちと小さく火花が散る音が心地よく、火の灯りに照らされる杏音の顔をしばらく独り占めするのである*] (181) 2020/12/27(Sun) 23:48:40 |
一橋 華は、メモを貼った。 (a16) 2020/12/28(Mon) 0:00:01 |
【人】 高藤 杏音[2人なら、沈黙も楽しくて。 でも少し、もどかしくて。 そんな自分を察したのか、戻ろうと声をかけてくれる先輩に。 腰をあげてかまくらから外に出る。 眩しくて目がチカチカする雪景色の中。 空先輩がかまくらから出てくるのを待ったら…… 出てきて、伸びをする先輩に、ぎゅって抱き着いた。] へへ…… [広い胸の中をぎゅーって堪能して。 先輩を見上げると嬉しそうに笑って。 それから寒さに小さく震えると、頭に積もる雪を払った。] (184) 2020/12/28(Mon) 8:19:31 |
【人】 高藤 杏音冷えましたね。お風呂入ってきましょうか。 私、髪洗って乾かしたりするから、先にお部屋に帰っててもらって大丈夫ですからね。 ……先輩も。風邪ひかないように、髪はドライヤーで乾かした方が良いと思いますよ? [余計な一言を添えてしまうのは、濡れた髪が凍ってしまいそうに寒いから。 これが夏なら自然乾燥でも口は出さないんだけどね。 手を繋いで大浴場に向かえば、温泉の入り口で別れただろう。] (185) 2020/12/28(Mon) 8:20:03 |
【人】 高藤 杏音── 大浴場:女湯 ── [先輩と別れて女湯の暖簾をくぐれば。 体が冷えたからだけじゃなく、温もりが恋しい。 浴衣を脱いで、脱衣籠に丁寧に畳むと、浴場へ。 湯船に浸かる前に、髪も身体も丁寧に洗って。 ピカピカに磨き上げたら、熱いお湯に浸かろう。 せっかくだから、露天風呂に入りたくて。 雪の降る冷たい外気と、熱いお湯で、何時までも浸かっていたくなるような。そんなお風呂に、身を沈めた。 もしだれかが入って来たら。] こんにちは。 [と、声をかけただろう。 一人なら、体が温まれば早々に上がって。 丁寧に、髪を乾かしたことでしょう。**] (186) 2020/12/28(Mon) 8:20:11 |
【人】 図書館長 アザレア[衣装なんてものは食事のついでにすら生える 実に生えやすいものの典型である。 故に寒そうな彼女の肩に掛けるコートくらいは 当たり前にそこにあった顔をして生やせたりする。 大体が神の御業であり所業である。 先日>>134君が神かと問われたので。 聖女ではあったな、なんて考えながらも 「記憶が正しければきみに恋するただの男だったと思う」 なんて答えたのはわりと最近の記憶だ。 わたしは神ではないので、自在にとはいかなくとも 悪戯心の神に邪魔さえされなければ そのくらいは造作もない。 ……まぁ邪魔されたので自分の分しかないんだが。 帰りまでに調達すればいいね、どうせすぐ室内だ。 そう納得して彼女に羽織らせておいた。 大人と子供、とまではいかずとも そこそこの身長差とそれなりの体格差を 思い出させるサイズ感に、なんとなく、 ニヤけそうになる口元を咳払いで誤魔化せば 寒さのせいで咳が出たと心配させてしまいそうだ。] (187) 2020/12/28(Mon) 8:24:16 |
【人】 図書館長 アザレア[宿の予約は確かにした。と思う。 思えばしてある世界に居たのでその辺の認識は曖昧だ。 けれどそれは本当にここだったか。 宿帳を記入しながら少しだけ悩んだが 特に危険はなさそうなので深く考えることはなかった。 この空間が鮮明な事への疑問はすぐに解けた。 どうやら他にも宿泊客がいるらしい。 最低限挨拶くらいは交わすべきか、 場所柄無闇に声を掛けるものでは無いか悩むが 答えが出るより部屋に通される方が早かった。 わたしよりも社交的である筈の彼女がしなかったのだから きっとこの距離感で正解なんだろうと納得する。 人との距離感に悩むなんて何だか久し振りな気がした。 そんな場で、拒むこと無く握り返してくれた手を 繋いだままで居られる彼女との距離に 浮かれずに居られるはずもなく 部屋に着いてその手が自然と解けるまで 必要以上に身を寄せておいた。] (188) 2020/12/28(Mon) 8:40:28 |
【人】 図書館長 アザレア[浴衣の色を問えば考え込む暫しの間と、何かを探す所作に 無言で小さく頷きながら答えを待つ傍ら 従業員に浴衣の講釈を簡単に乞う。 曰く、簡単に脱ぎ着出来る簡易のもので 浴衣に男女の違いはないらしい事だとか 着方や帯の結び方を。 なるほど、ガウンに近いんだろうか なんて納得していれば 彼女の気紛れな神が色を選び終えたらしい。] ああ、落ち着いた色だね。 わたしも同じものにしようかな。 [無難だ、実に。 そんなの便乗するしかないだろう。 わたしの神が奇抜な色を連れてこないとも限らないし なにより普段は出来ないペアルックというやつだ。 便乗しないテは無い。 サイズだけ違う2着と羽織りを用意してもらって 想像していたより柔らかな帯に首を傾げる。 やはり想像していたものとはまるで違うらしい。] (189) 2020/12/28(Mon) 8:41:34 |
【人】 鬼走― 宿 『冬限郷』 ― [都心部に住む自分は、大量の雪を見ることはない。 しんしんと降る雪は、音すらも吸い取るようで。 そこに沈む宿は幻想的と言ってしまえば陳腐に映るほど。 歳末抽選会で当たって貰った旅行宿泊券には、招待状とか書いてあって>>2、最近は差別化を図るために旅行会社も大変なんだなと思う。 着いた場所では子供が接客をしてくれてとても可愛らしくて。 口調は砕けてはいるが、でもウエルカムな雰囲気を出してくれているのが嬉しい。 浴衣に作務衣があるらしい。>>3 浴衣……彼がプレゼントしてくれたものを思いだし、それを着てしたことを思いだして、耳まで赤くなったところを、彼が視線を投げかけてきて、驚いて顔をそらしてしまう] 温泉かぁ、久しぶりだな。 [誤魔化すように、そう呟いた。 思った以上に上質な温泉なようで、話をきいただけでもほくほくしている。 彼はそれこそ狐につままれたような顔をしているが、狐でも狸でもこの幸せを作ってくれる存在なら誰でもいいと思った] うん、ほんとラッキーだったな。 温泉が当たったことも、休みが二人ともかち合えたことも。 [どこかの神様の配慮かな、そう笑うけれど意外とそれが本当に近いことにまるで気づいていなかった*] (190) 2020/12/28(Mon) 8:43:49 |
【人】 図書館長 アザレア[部屋を出て行く従業員に心付けを渡して見送った。 外と隔てる扉が閉まれば慣れぬ部屋に2人きり。 雪に音を吸われた図書館とはまた別な静けさが なんとも耳に心地良い。 『窓』とも違う空間に心が踊るが 浮かれてはしゃぐ歳でもないので表には出ないだろう。 一先ず冷める前にお茶と、茶菓子を頂いて…… ほっと一息吐いてからふと、思い出したように口を開いた。 どうせ彼女しか聞くものはいないが 気恥しいので、潜めた声でひっそりと。] ところで。 ……足が死にそうなのはわたしだけだったりするんだろうか。 [日がな一日椅子に座っているわたしには 正座は難易度が高かったらしい。 なぜ行けると思ったのか。 この場の雰囲気に流され従業員を真似てみたが 既に足の感覚が危うい。 崩し方が分からなくて畳に手を着いて腰を浮かせば 子供たち相手に馬になる時の様な四足になった。 格好がつかない状況である事は 実に遺憾だがこれは仕方ない。 せめて涼しい顔をしておこうと特に顔色も変えず よぼよぼと胡座に足を組み替えた*] (191) 2020/12/28(Mon) 8:43:55 |
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