すごく楽しみだよ、シリウスちゃん。…何着て行こう。
　　見た目よくしておかないと幻滅されるかな。
　　あんなに投げ銭してるやつが実は…とかなったら
　　可哀想だしね。幻滅されないようにしないと。


［　鼻歌まじりに持っている服を確認する。

　　お金があると匂わせておけば、
　　いいことがあるかも、と勘が働いたので
　　少し高かったセットアップを選ぶことに。
　　スーツだと堅苦しいかなと思ったので
　　セットアップくらいの緩めの服装。　　］

　　となると、素顔まで見られるのか……
　　これからの投げ銭にもブーストかかるかも。
　　あ、そうだ。ダメだってわかってるけど
　　聞きたくなることってあると思うんだ。


［　これは独り言である。
　　彼女とのやり取り中に、生中はいくらだせば
　　させてくれる？と聞いてみた。
　　今まで、生も中も動画で確認ができなかった。
　　それはつまり、彼女がさせてくれない。
　　そちらのほうが説明がつく。

　　ということは、諭吉を積んだら案外、
　　いいよと言ってくれるのかも、と想像。
　　けれど、というか当たり前にNOと返事が来て
　　それもそうか、と納得はした。　　］

［　そして当日。待ち合わせ場所にマスクをつけ
　　万が一顔見知りが通っても
　　すぐには見つからないようにして待つことに。

　　彼女らしき人を見つけたら、
　　とびきりの笑顔が見られるはず。　］


　　初めまして、テトラです。
　　可愛いシリウスちゃんに会いたくてたまらなかった。
　　いつも楽しく配信見てるよ。


［　と、会ったらまず挨拶から。
　　実物の彼女を見たら、やっぱり小柄で可愛いと
　　ぞくっとする何かがあった。　　］*

　　小学生の頃はまだ人並みの発育だったのが
　　中高大と、10年の間によく育ってしまった。
　　何が理由なのかはさっぱり分からないけれど
　　気づいた時には他の女子とは違う理由で
　　制服のサイズを上げなければいけなかったわ。
　　母親はそれなりのサイズだったから、
　　遺伝っていうわけでもなさそうだし。

　　仕方がないとは言え、
　　視線が集まるのは疲れるもので、
　　就活中は特に悩んでいた。
　　企業説明会とかに足を運べば
　　数え切れないほどの企業の社員と、就活生がいて、
　　視線が数人どころじゃないからため息が漏れるほど。
　　そんな中、女性ばっかりがいたブースが目に入った。


　　「男性の社員さんっていらっしゃるんですか？」


　　ついつい、無粋なことを聞いてしまった。
　　そのブースの女性陣は美人で、
　　でも系統の違う美人だから反発がなさそうだななんて。
　　その人たちは顔を見合わせてクスッと笑った。
　　創業者の社長と副社長、それと専務くらいで
　　残りは全て女性の採用になっているらしい。

　　「….あの、どういうお仕事されてるのか、
　　　もっと詳しく教えてください」


　　気になるに決まってる。けれどもなぜか、
　　他の就活生は特に脚を踏み入れようとはせず
　　女性陣に対して自分1人という構図。
　　新卒で経営企画に入りたい総合職狙いを
　　彼女たちは探していたらしく、
　　その場で面接の日程を決めてくれることに。


　　それからすぐに、運良く採用が決まって、
　　入社式までの間、インターンとして
　　少しお世話になることに。
　　ワンフロアのオフィスはとても綺麗で
　　本当に女性しかいなかった。
　　みんな綺麗で、女性のための会社だと確信。

　　1年目は業務を覚えて外回りをしたり
　　先輩たちと一緒に社長たちと行動したり
　　迷惑をかけてしまうこともあったけれど
　　とても優しくてありがたかった。

　　2年目になると、ことは少し変わってきて。
　　そういえばブランド物を持った先輩たちが
　　多くいることに気づいてしまった。
　　身なりが綺麗なのは勿論、福利厚生で
　　エステなども行けるようなところなので
　　みんなそれぞれ美意識は高かった。
　　けれど、それ以上にハイブランドのバッグが
　　目につくようになって、こっそり、
　　本当にこっそり、先輩に聞いてみることに。

　『ふふふ、琉瑠ちゃんも興味でてきた？
　　いやだったら全然いつも通りでいいんだけど…』

　　そういう前置きから入ると、構えてしまう。
　　先輩は耳打ちで、会社に3人しかいない、
　　男性と特別業務に励んだらいいの、と
　　教えてくれた。特別業務とは、と考えて
　　そういえば、よく呼び出しだったり、
　　ミーティングだったりが行われている。
　　ふむ、と思って好みの顔を思い出す。

　　社長は塩だけどイケメンだなと。
　　副社長はソースで濃いなと。
　　専務は1番距離感が近い醤油。

　　「専務、折り入ってご相談が……」

　　まぁ距離感が近いということは仲良くなる兆しがある。
　　そうなれば選びやすいのは専務になるのは一目瞭然。
　　専務に単独同行した移動中、業務での相談があるので
　　今夜会議室押さえたことを話しておく。
　　体を寄せれば、そういうことをしている人たちなら
　　簡単にわかるのでは、と思って。

　　案の定来てくれたし、みんなが帰った後だから
　　声を出しても問題なくて、激しくなったわ。
　　それから、専務の出張にはついて行き、
　　いい思いをそれなりにさせてもらった。
　　お食事だって、お部屋だって、良かった。

　　不満があったとするならば、
　　短期決戦みたいな感じで早漏だったことくらい？
　　可愛いなぁとは思いつつも、飽きちゃいそうだった。
　　そんなときに、あの求人だったから運命と偶然。
　　専務は最後まで留めておきたかったみたいだけど、
　　社長と副社長に理由をこっそり教えたら
　　ケタケタ笑ってたっけ。
　　彼には内緒にして、とお願いをして、退職。

　　流石に新しい会社に提示されたものが良すぎて、
　　ベンチャーの彼らには対抗手段がなさすぎたのよ。
　　けれど、そんな内情を漏らす理由もないから
　　いい思いをさせてもらったことには感謝しかない。
　　さらにいい思いを今してるところなんだけど。


　「常盤さんの前の秘書って可愛い子でした？」


　　どういう秘書か、気にならないわけがない。
　　こんな高待遇なのに辞めた、もしくは異動した人。
　　控えめだったと言われると、あ、と納得はする。
　　控えめだったら、やってられないものね。
　　流石に秘書初めて1週間くらいは
　　常盤さんをどう扱っていいのかわからなくて
　　仕事よりも常盤さんのことで頭がいっぱいだったけど
　　すぐ慣れてしまうものね、意外と行けるのよ。

　「常盤さん、このワンピース仕事服にするので
　　買ってくれますよねぇ？」


　　道中に可愛いワンピース、勿論彼好みのものよ、
　　そんなものを見つけたらおねだりおねだり。
　　試着をして、ほらほら、と焚き付けて、ね。
　　そうやって、ハイブランドもファストファッションも
　　彼との移動中に買ってもらうことにして、
　　そっちのお金はセーブすることに努めているのよ。*

　　実技？

[>>0:19給料の2倍出すと言ったとはいえ
少しぐらいは考えるだろうなとは思ってたけど
実技と言われて少し笑ってしまった。

いやいや、確かに大切ではあるが
一応ここは会社の中なので
なかなかの度胸があるもんだ、と感心したのも覚えてる。
侍らせるなら今は面白い女の方が良い。]

　　デートするなら真面目にするさ。
　　わざわざ時間割いてやってるんだから。

[>>0:20鳴かせて、という言葉には肩をすくめて。
相手も悪いわけじゃないんだが
最近は琉瑠とセックス三昧なので、やや物足りなさを覚えそうだ。]


　　あ？
　　……そうだ、琉瑠だったな。悪い悪い。


[瑠璃は前の前の彼女だったか。
名前が似てるんで良く間違える。
まるで悪びれない様子で言葉だけ謝って。

琉瑠がテーブル下に潜り込むなら、好きにさせるというか
彼女のサービスを受ける体勢を整える]

─閑話─

　　可愛いに決まってんだろ。
　　俺が選んだ秘書だぞ？

　　胸は小さかったけどな。

[>>14彼女からの言葉に、へらっと笑って答えた。
仕事はまぁまぁ出来た方でおとなしい方。
玉城とはその意味でも似てない子だ。
フェラが上手いのは共通。
前の子は俺が仕込んだ訳だが。]


　　おぉ？
　　いいよ、いいよ買っとけ。
　　前欲しがってたバックも買っちまえよ。
　　金は出してやるから。

[今の所玉城の仕事振りは申し分ない。
エロくて良い女だが、愛想も悪くないから社内の評判が良い。
期待してなかったが仕事も出来る方だ。

ボーナス代わり、という意味でもなく
単に良い女のわがままを叶えてあげてるだけだ。]*

[今回のランダムなプレゼント企画で
当たったのは配信でも名前を見かける人。
テトラという名前で生配信でもお金を投げてくれるし
動画の購入なんかも熱心にしてる人だ。
あいにく完全ランダムなので今の今まで当選してなかったけど
今回は運が良かったらしい。

お金持ちっぽいから、年齢はおじさんぐらいなのかなと
思ってはいたけど]


　　あはは。マジ？
　　本当にロリコンっているんだー。

[相手の指定してきた服装に
思わず引いて、そのまま笑いまで込み上げてくる。
でも実際そうだ。私の配信を見てる人はそういう気のある人が多い
しかし子供っぽいと馬鹿にされるより遥かにマシだ。
正直満更でもない。

相手にはこの服はどうですか？など
いくつか画像やURLのやり取りをする。
決まったのは綿のブラウスとそれにドッキングしたワンピース。
ちょっと大人びてる方がソレらしくない？という私の判断。
ランドセルとかは小物として持ってくカモだけど
そこは相手次第。ちょっと大きいしね]

　　生はダメでーす、ロリコンさん。


[>>5相手にはきっぱり断る。
プレゼント企画なんてのもやってる訳で
基本的にはリスクの高い事は避けている。
そもそも赤の他人と2人で会うこと自体がリスク高い？
だってお金が稼げるんだもの。]
　　

[当日は送った服装に、メリージェーンの黒い靴。
それに黒いマスクで顔を半分隠しておく。

相手に会うまではカーディガンを羽織ってたけど
近くまで来たら脱いでおく。]


　　おはようございます。
　　テトラさん、ですか？

[指定の場所には相手が既に来てた。
意外と若い人だ、なんてびっくりしたのを覚えている]


　　本当ですか？ありがとうございます。
　　いつも沢山お金を投げてくれてますよね。
　　とっても嬉しいです。

[ぎゅっ、と彼の腕に抱きついたりなんかして。
相手の呼び方とかに指定があればその通りに。
無ければテトラさんとそのまま呼ぶだろう。

行き先は最初からホテルでも
あるいはデートでも、希望の通りに。

勿論、本番の時は生放送することも了承済み]*

　　流石の返答に、口に出たかもしれないけれど
　　驚いた顔は絶対にした。
　　そういうことを確認せずにとりあえず採用？
　　その前に流石に試しておかなきゃ、
　　すぐにクビ切られるのは嫌だもん。>>16


　　だから、面白がられているのは
　　とりあえず面接官受けはしたんだと思った。

　　「いつも通り、常盤さんの経費で近くにいくから
　　　遠出ならどこに行く予定なのかちゃぁんと、
　　　教えてくださいよ？じゃないと、知りませんから」


　　そう、実はなんでも秘書には筒抜け。>>17
　　だからこそ最近デートの話がないなと思っていた。
　　いつどこでどういうコースか聞いて、
　　待てそうなところがあれば交際費として経費を落とす。
　　折角ならいいところに泊まって待ちたいし。
　　彼もそれを別に悪いとは言わないからお互い様。

　　「もぉ、本当に次間違ったら、
　　　琉瑠のお口、2日我慢させますからね？」


　　2日しか、というところにはつっこまないでほしい。
　　常盤さんにとっては2日でも十分長いので。
　　頬ツンツンから頬むにむにに切り替えて、
　　悪びれる様子のない彼に軽い反撃を。

── 閑話 ──


　　「ふぅん？だって私が今いるんだし、
　　　ちょっとは気になるじゃない。
　　　ということは、常盤さんはフェラ上手で、
　　　お胸おっきい子が好きなのねぇ」


　　　お胸が可愛い子が前任ということは、
　　　多分今回は趣向を変えているはず。
　　　だから、なんとなく？>>18

　　「え、いいんですかぁ？
　　　やったぁ！このままお店行きましょ！
　　　今度の出勤からありがたく使いまぁす」


　　　この間欲しがっていたのは、
　　　ちょっと大きめでお値段も高いやつ。
　　　仕事に使えるんだけど、
　　　やっぱりねだっておくものね。
　　　洋服を買ってもらいむぎゅっと抱きつき、
　　　運転手に都心のハイブランドのお店まで
　　　横付けしてもらったら、
　　　彼を先に通して、店内で私のお買い物。

　　「うん、やっぱり仕事に使える。
　　　ありがとうございます♡」

　　　念のため店内で鏡を見ながら合わせた。
　　　買うことは決まっていたので念のため。
　　　車に戻ればお礼のキスくらいは初手で。

　　　この対価はいつもいつも払ってはいるものの
　　　この流れで別宅だったりホテルだったりに
　　　行ったら、特大サービスご奉仕してるのよ。
　　　常盤さんがきちんとこのまま会社の跡取りに
　　　なれるようサポートするのが私の仕事だから。*

　［　おじさんと思われているとは微塵にも思わず
　　　うんうん、と彼女が提示してくる服装に
　　　全部絶対似合うね、と肯定を示す。

　　　彼女が似合わない服は多分ない。
　　　露出が多くても少なくても可愛い。
　　　ランドセルはあってもいいけれど、
　　　趣味としては薄型の横長バッグ。>>19
　　　彼女に品物のURLを送り、送金してあげるから、と
　　　希望のバッグを買うように指定した。　］


　　　ロリコンかぁ…………
　　　いや、多分もっと拗らせてるよ。

［　返事にそれもそうか、と笑って。
　　どうしたら繋がりを(この場合の繋がりとは
　　体のつながりではなく、関係という意味)
　　もっと深いものにできるだろうか。>>20

　　認知自体はされていると自負しているので
　　今回のランダムギフトなどではなく、
　　会ってあげてもいいと思われたら、
　　多分勝ったも同然だと推察する。　　］

　　マスクも一緒だね、びっくりしたよ。
　　そうだ、今日は1日お兄ちゃまって呼んで？
　　呼んでくれるなら、色んなところに
　　可愛い妹のことを連れて行ってあげるから。


［　示し合わせたわけでもないのに、
　　色は残念ながらこちらがグレーだが、
　　マスクというお揃いを見つけてにこやかに。

　　腕に抱きつかれて夢に見ていていた
　　彼女の生身を感じれば、そっと頭を撫でて。
　　もし、彼女が希望したバッグを背負っていれば
　　とても可愛らしいちょっといいところの
　　小学生のような雰囲気を感じた。　　］

　　まずはね、買い物から行こう。
　　そして食事を済ませてから、



［　腕を組んでもらったまま、
　　彼女を連れて行くのは勿論ブティック。>>21
　　好みじゃないと言われれば次々と店を変え
　　彼女が気にいる店に入れば、
　　店員には中学受験合格祝いに、と言って
　　好きなものを買っていいよと口走る。　］

　　ふふ、可愛いなぁ……。
　　値段は気にせず買っていいよ。
　　でも、今日はひとまず1つだけね。


［　一気に買われては、会う口実などが作れない。
　　なので、今日は1つだけ。
　　次回があれば、またひとつ。
　　とはいっても、買うものはなんでも良し。
　　服でもアクセサリーでもバッグでも買った。

　　満足いく一品を買ってあげたら、
　　腹ごなしに近くのホテルのラウンジにでも。
　　好きなものをお食べ、と促して
　　多分マスクは外さないだろうから、
　　食べるかな？と少し心配になった。　　］

　　少し落ち着いたら、いこっか。
　　今日のことすごく楽しみだったんだ。


［　これから先の目的地はわからないから
　　彼女に連れて行ってもらうことになる。
　　これまで画面越しに見る側だったけれど
　　今回は、見られる側。
　　どうなるのだろうかと、期待が高まる。　］*