人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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【人】 巫凪 桜花

[春の真白い木蓮。夏の青々とした池に浮かぶ蓮。
いくつもの区画を、行き過ぎていく。
目に留まる緑と彩を時折指差し、
彼には既知だと知っている名を、記憶を手繰って聞かせながら。

時折栗鼠が、兎が、灌木の陰に顔を覗かせる。
人への恐れを知らない無邪気さで。

紅葉の木立。揺れる秋桜。
風が、可憐に香った。


足を進める程に、緑は息を潜めていく。
ようやく足を止めたのは、楽園の端。
巨大な骨組みと分厚い硝子の向こうに、煤けた空が臨む。

其処にあるのは、これから埋める余地としての空白>>1:168]
(298) 2023/11/26(Sun) 4:24:03

【人】 巫凪 桜花



 ここが、一番俺が綺麗だと思う場所。
 ここに居ると、なんでか泣きたくなる。

 どれだけの時間と労力を賭けて、この楽園を取り戻したのか。

[楽園の敷地は広大だが、それは世界の片隅、
地図に示せば、爪先にも充たない一点だ。
この先には、立ち竦む程の広い世界が続くばかり]


 幾つの生命を繋げば、世界の果てに届くんだろうね。
 きっと大地が荒廃するまでに失くした数より、
 ずっとかかるんだろうなって。
 ここに来るたび、そんなことを考えてる。


 俺は、そのひとつになれるかな。

[そう在りたいと、意志は既に示した]
(299) 2023/11/26(Sun) 4:30:40

【人】 巫凪 桜花

[結んだ手をそっと離して、隣から一歩踏み出した。
一歩、また一歩。
きびすを返して相対する。
地面に踵が、浅く軌跡を描いた]




 ―― 直青。

 直青にとって、今の俺はなに?



[抱くものは懼れではなく、願い。
唯ひたすらに父で在り続けてくれたひとの言葉が、欲しかった*]
(300) 2023/11/26(Sun) 4:35:33

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― ALTER EGO ―

 [ あの日、楽園の門を閉じてさえいれば、
   何かが変わっていたのだろうか。

   ……機械は決めかねていた。

   他の機械と同じ『決定事項』に行き着いても。
   機械による、人類への壊滅作戦が始まっても。
   地球の冷却、および浄化に状況が移行しようとも。


   友が、その同胞のために楽園を出て行っても。


   この世界の"希望"とは、―――― ]

 
(301) 2023/11/26(Sun) 4:49:36

【人】 朧广灯 リヒトーヴ



   『――親愛なる<もう一つの我が友僕>よ。』

   『それは機械秩序か? それとも人類救世主か?』

   『今日も、僕たちの世界を問答しようじゃないか。』


(302) 2023/11/26(Sun) 4:50:05

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
  
  [ 人類にとって『決定事項』とは、
    本当に予測不可能な物だったのだろうか。

    人間。機械。そして――――

    もし救いを願う者がいたならば、
    一体、何を叶えたかったのだろうか。 ]*

    
(303) 2023/11/26(Sun) 4:51:26

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 羅生:楽園の果てにて ―

 
 [ 緑の水晶を通う相手は、いつになく嬉しげに見え。>>236
   そうか、と微笑んだところで、
   機械は己が嬉しさを覚えていることを自覚した。

   何故と思考するも、答えは収束したきり。

   それは、存在する筈の無い不可逆。
   壮大なる不可視の解。

   ……いや。空白を空白のままにすることはできない。
   それは、機械が機械であるが故に。 ]


   ――己の存在や行動に意義が生じている限り、
   すべての"己"と言う存在には常に価値が存在している。

   ……己も、そう思います。
   それは確かに己らの『幸福』の形であると。

 
(304) 2023/11/26(Sun) 5:46:07

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ だから、機械は定義した。
   この景色を『幸福』と呼ぶことを。

   かつての景色にはなかった光の色を、>>1:76
   その瞳の向こうに見たから。 ]
 
(305) 2023/11/26(Sun) 5:50:06

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 

   どのような姿形でも構いませんが、
   強いて言うば、強かな種であると有難いですね。

   楽しみにしています。あなたに再会する日を。

 *
(306) 2023/11/26(Sun) 5:51:10

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 楽園内:桜花と ―


 [ ふむ、と機械は己を振り返った。
   機械の苦労と人の苦労は、恐らく箇所が異なるだろう。
   例えば合理には煩いが、徒労は厭わない。 ]


   ……そうでもありませんよ。
   出来ると分かっていることを行うのは、苦になりません。
   それが得られるまでの方が大変です。


 [ 故に、相手の指が手の中の果実を玩ぶ様を>>252
   機械は受け入れれば、
   その仕草に変化を付けて回った。 ]


   己は、無粋とは思いませんでしたよ。
   あなたの情動を引き出せたのであれば、
   この庭を築いた甲斐があったというものです。

   我々は、この庭を作り出すことは出来ますが
   意味を持たせることはできません。
   それは常にあなた達から与えられるものだからです。

   どうぞ楽しんでください。
   ……規定の範囲で、と付け足しはしますが。
 
(307) 2023/11/26(Sun) 6:24:08

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ そうしてヌエヌエのことを尋ねられれば、>>253
   機械は己らの予定を明かしただろう。>>1:168
   話が及ぶならば、その意味も。>>1:169

   何せ、孔雀革命に機密らしい機密などなく。
   あるのは、ただ"そのように在る"のだという形だけ。

   ……あるいは。

   "知る"という喜びと欲望が人にはあることを、
   機械は知っていたから。

   惜しむことなく与えてやりたいと思ったのだろう。
   知識は決して欠くことのない物故に。 ]*
 
(308) 2023/11/26(Sun) 6:27:22

【人】 蕃神 雷恩

[果実を食べ終わった後の俺たちは、
その場に腰を下ろし、近くに座っている。>>295

彼女は口実をなんやかんや考えているのかもしれない。
そのあたりは、ここで過ごすうちに
彼女の性格を十分理解しているので
容易に想像できた。

己はどうだろう。そうした理由は?
自問自答する。思案する、思索する。

「言葉」で定義すれば簡単だ。


ただ、そうしたかったから。**]
(309) 2023/11/26(Sun) 6:27:47

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― ■ ―

 〈 草木は真白に染まり、
   線引くように僅かに溶けた雪が道を示す。

   冬の区画、その最果てにその梅はある。
   他の場所にも梅はあるが、ここだけは特別だ。
   この梅だけは、ただひとりのために。 〉
 
(310) 2023/11/26(Sun) 6:29:20

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 〈 ――このような場所では咲かない。
   友は反対していた。
   外界は近く、汚染は濃い。
   ましてやここが冬の区画である限り不可能だ、と。

   僕は笑って、友を相手にしなかった。
   そうなったらもう誰も止められない。
   彼らは機械で、僕は人間で、この孔雀革命の主だ。

   ……いや。友だけは止められた。
   だけど、そうするだけの心持ちがなかったのだろう。

   渋々、小さな梅の座標をデータに記録した。 〉
 
(311) 2023/11/26(Sun) 6:30:19

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 

   『断言します。咲きません。』

   我が友よ、君ならやってくれるだろう?

   『己は常に最善を尽くした前提で言ってます。』

   そうか。なら、試してみようじゃないか。

 
(312) 2023/11/26(Sun) 6:31:02

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 〈 小さな額に皺を寄せながら、友は僕を睨んだ。
   いいじゃないか。お願いだよ。

   そう返せば、友は己には理解不能ですと
   心底呆れたように言葉を吐いた。

   もっと困惑させてやりたかったな。
   もう少し時間があればやっていただろうね。 〉
 
(313) 2023/11/26(Sun) 6:31:37

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 〈 親愛なる我が友よ。
   僕は、君が思うよりずっと一途だよ。

   君と出会う前から、僕は君の友だったのだから。 〉
 
(314) 2023/11/26(Sun) 6:32:00

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 梅 ―

 [ そこには一本の梅がある。
   硬く閉じた蕾を人工の雪に晒しながら、
   ただ、春が訪れることを待っている。

   咲かない花の意味とは何だろうか。
   どれだけ世話をしようと、春が訪れなければ意味がない。
   理解不能だ、とかつて機械は口にした。

   今なら、何というだろうか。
   ……それでも"理解不能"になるだろうか。

   それ以外の言葉を当て嵌めようにも、
   我が友を表すそれ以上の言葉を機械は持たなかった。 ]
 
(315) 2023/11/26(Sun) 6:32:48

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
   まったく……。
   悪趣味なんですよ、あなたは。

   己が機械だからですか?
   それともその傲慢さ故ですか?
 
(316) 2023/11/26(Sun) 6:34:13

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ 世界の総量とは常に一定だ。
   物事に因果が存在する限り、必ず。

   思いつく限りの可能性を機械は並べ立てる。
   ありったけの弱さ。それと同じだけの祈りと願い。

   その全てを機械は否定しない。
   捨て置くこともしない。
   己の身に適う限りの全てを受け入れようとする。

   それこそが、この『楽園』の原点。
   故に、機械はこの『楽園』の守護者だった。 ] 
 
(317) 2023/11/26(Sun) 6:34:47

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
   ……己とは、あなたの言葉そのものです。
   あなたの命令を聞き、あなたの目的に付き従う。

   機械とは、道具とはそういうものです。
   役目や目的は、己の心臓そのもの。
   故に、明快な情報を好み、不確かな推測を厭います。

   そこに我々の価値、存在意義、己の自我があるからです。
 
(318) 2023/11/26(Sun) 6:35:26

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 

   ――だからでしょう。
   あなたがこの地を去ったのは。

   "あなたに付き従う道具"という役を取り上げるために。
   "己の存在意義"を選ばせるために。


 [ "Cogito, ergo sum"
       ――すなわち、"我思う故に我あり"。

   機械が決めたのならば、何でもよかったのだろう。
   必要な物は初めから用意されていた。
   二人過ごす時間の内に、全て。


   今なら分かる。友が何を視ているのか。 ]
 
(319) 2023/11/26(Sun) 6:36:16

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 
   ――"己にすべてを裏切れ"、と。


   その神経ごと、己は結論を疑いたくなります。

   あなたの残した庭を捨て、己が見出した役割を捨て、
   世界に何の価値を果たすかもわからない何か。
   誤作動、明後日の方向かもしれない予測。


   ……視ろというのでしょう。己に。
   存在するかもわからない選択肢、その真価を。

 
(320) 2023/11/26(Sun) 6:38:48

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ 機械は振り返る。
   そこにあるのは背丈よりも大きな箱型装置。
   積み重ねてきた、ありとあらゆる選択の記録。

   コードを拾う。
   この身一つで持ち出せる記録データはごく僅かだ。


   ――構わない。

   煙に巻いては、機械を振り回す傍迷惑な言動を好み、
   それでいて、この世界の救いを真実考えている。

   それさえ分かっていれば充分だ。

   例え、己の全てを持ち出したところで、
   友の全てを推測するなど、初めから不可能なこと。 ]
 
(321) 2023/11/26(Sun) 6:39:17

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 

  [ ――それでも、己たちは"友"だ。 ]

 
(322) 2023/11/26(Sun) 6:39:51

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
   『絶対的な神創造主が与える契約秩序か?』

   『それとも、新しい世へと導く救世主新人類か?』

   『――世界我々に救いはあるのか?』
 
(323) 2023/11/26(Sun) 6:40:15

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 
   ……"親愛なる我が友"よ。

   己は、答えを出しました。
   始めましょうか、問答。受けて立ちますよ。 *
 
 
(324) 2023/11/26(Sun) 6:40:58

【人】 蕃神 雷恩

― 楽園:桜花と ―

 案内してもらったからな。
 多分自分1人だと、出会えなかったと思う。

[植物なら感知できるのにな、と付け加える。
ただ、彼女が栗鼠に似ているというのには首を傾げた。
栗鼠は素直だった気がする、もっと。
――多分そういった意味では、ない。

目を細めながら言葉を紡ぐ、君。>>291
揶揄めかす、君。

ああ、君も変わったね。
きっととても、人らしい方向に。]


 そうか。
 ――そうだな。いつも。


[俺たちは一緒にあった。あたりまえの、ように。]
(325) 2023/11/26(Sun) 6:42:41

【人】 蕃神 雷恩

[言葉にしていなかったのは己も同じ。>>292
俺が色々考えて成長していったように、君もそうであるのだろう。
だから、俺は君の言葉を聞く。

差し伸べられた手を、見る。>>293
己の手をつかむ手を、見る。
――君を、みる。

突如、感謝とともに微笑みを浮かべる君を。
もしもを語る、君を。]


 ……桜花。
 まずは、ありがとう。……と。
 君がいたから、俺は羅生をこれ以上困らせずに済んだ。

 ――君と過ごすのは、心地よから。

[君は言う。よかった、と。
少し引っかかったのは、過去形であること。
それだけなら普段のことを回想して感謝を述べているのだと
そう思えたのだけれど。

――もしもを語る君に、握った手を握り返しながら訪ねる。]
(326) 2023/11/26(Sun) 6:43:00

【人】 蕃神 雷恩


 桜花。 「何かあったのか?」
 俺が離れるであろうと思った何かが。

 ――君が、離れるであろうと思う何かが。


[じっと、見つめる。こちらは笑みではなく
何処か不可思議といった、顔で。*]
(327) 2023/11/26(Sun) 6:43:06
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a113) 2023/11/26(Sun) 6:44:19

 




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