人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

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視点:


【人】 薬屋 テレベルム

  
― 祝祭二日目:夕方 ―


[茶を出した後も穏やかでは無い会話に気は漫ろで。
 その場に同席したくもあったものの、
 魔術のことにも呪いについても明るくない男は別室に行き
 少なくとも最低限の衣服等の荷物を並べてから
 クローゼットの一部を借りて掛けたりしていた。

 『薬』の小瓶を数本手にとっていると
 ラヴァンドラから>>167声が掛かったので
 小瓶を手にしたまま見送りの役目を買って出る事に。>>168

 願いを魔術師に伝えた少女はどうしていたか>>150
 憑き物が取れた>>-471>>165事で落ち着いていたか否か。
 なんにせよ、夕方の刻限でもあるから、
 必要なら大通りに出る道まで付き添っても良いし
 彼女が大丈夫そうなら玄関口で見送るも良いだろうが。]
(171) 2021/12/16(Thu) 20:27:27

【人】 薬屋 テレベルム


  明日も来るなら別れはその時で良いな。
  ……疲れているんじゃないか?ゆっくり休むと良い。

[明日も訪問>>167という話は聞こえていたから、
 労わりと共に小瓶を数本渡してやろう。
 売れない>>2:366と勘違いを解かないままであるから
 また在庫整理かと思わせもしそうだが、
 男の『薬』を市場に下ろす為に訪れた商人達は
 店の再開を望み往生する羽目になる程度には需要はあるけれど]
(172) 2021/12/16(Thu) 20:27:41

【人】 薬屋 テレベルム


  あんたが不幸になると俺も辛い。
  できれば、良い人生を過ごして欲しい。

  …困る事があれば祭りが終わっても訪ねたらいいさ。

[この近辺に住んでいる訳では無いだろうから
 気軽にとは行くまいが、そう伝えもして。

 少女はまだ覚えているだろうか。
 知人に似ている、そう伝えた事を。
 その知人は男と血を分けたモノであるのだから
 心配くらいはさせて貰おう。]
(173) 2021/12/16(Thu) 20:28:56

【人】 薬屋 テレベルム

[見送りの後――ラヴァンドラに早足に近づき。
 彼女の手を取ろう、許しも待たずに。]


   ――…  黒い羊にでもなるつもりか?


[呪いの影響が出る、と。
 少女をたしなめる言葉は記憶に新しく、
 何かしらの呪いを引き受けたのだと察するは難しく無く。

 贄の真似事などと、不服をいくらか視線で主張する。
 表面的には隠せる程度に>>166負担を削いでいるのだろうが
 完全に魔力で調和出来た訳では無いだろう。]
(174) 2021/12/16(Thu) 20:29:32

【人】 薬屋 テレベルム


  ―――あまり俺を病ませるな。

  …あんたひとりの命じゃない。

[彼女の善行は尊いばかりの行為ではあるけれども、
 その身をその心をしあわせにすると誓った男は
 気が気で無いのも理解るだろうに。

 細い身を抱き寄せて、支えになろう。
 なんなら、ずっと抱えてやりたい。
 彼女が身に飼った忌むべきものごと、統べてを。**]
(175) 2021/12/16(Thu) 20:29:44

【人】 薬屋 テレベルム


[そのような淫らな時間はいつかは過ぎて。


 彼女が意識を戻す頃には、
 いつの間にか身も清められているし
 汗やら何やらで濡れた白いワンピースでは無く
 愛用の部屋着を着せられているだろうし
 なんなら下着まできちんと履かされている。

 リビングに訪れれば、四角い匣の前で
 真面目くさった顔をし、腕を組む男の姿がある。

 貴重品と共に持ち込んだ逸品>>2:30
 睨めっこをしていたが、
 今だ、という時を見計らって皿を取り出した。]
 
(290) 2021/12/17(Fri) 21:47:45

【人】 薬屋 テレベルム


  ――…、ん。おはよう。

[そうは告ぐが、もう昼だ。
 彼女の手料理のオムレット>>2:156は朝食の予定だったが
 二人にとっては昼食として胃の中に入る事になる。

 熱、っと慣れない皿の熱さに慌てもしたが、
 取り分けの食器やら、茶やらを広げたテーブルに置いて、
 それから、漸く視線を合わせる。
                どこか、照れくさそうに。]
(291) 2021/12/17(Fri) 21:47:58

【人】 薬屋 テレベルム


  ……家族とは、こういうものだろう。

[朝目覚めて、食事が既にあり、暖かな空気が流れる。
 彼女の探していた『居場所』は此処にあるのだ。
 むず痒そうに揺らした口端は、不格好だが。]

  これからは毎日共に起きて、
  一緒に飯を食おう。

[ささやかで、ごく平凡で、――けれど、ひとりでは無い。
 何処にも行かないで欲しいと願った彼女の望み通り。
 同時に、男にとっても、願い通りなのだ。]
(292) 2021/12/17(Fri) 21:48:24

【人】 薬屋 テレベルム

[彼女と暮らすこれからを叶えたのは、
 苦難と、努力と、哀しみと、挫折と、


    ひとかけらの愛を混ぜて――――]
(293) 2021/12/17(Fri) 21:48:41

【人】 薬屋 テレベルム




      [* そして、幸福を作る 魔法 *]



 
(294) 2021/12/17(Fri) 21:49:10

【人】 薬屋 テレベルム


   
 ♬

 
 ♪

  
 
  
唄を
忘れた
金糸雀が

    
くちばしで
拾った
粉雪の

    
落ちて
しまった
氷いちご
 

    
月の
ない
日々に

    
星の
ない
日々に

   
 …… 
流しましょうか
 
…… 

    
 ……
 
流しましょうよ
 …… 
 
 



[光も届かない深き場所
 いつか何処かの 水底で。]

 
(322) 2021/12/17(Fri) 23:25:14

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 羅針盤の導き ―


[黄金に輝く方位針は>>0:L2出来栄えの見事な拵えだが、
 古の魔力を蓄積しているだけにアンティークにも感じる。
 魔具を握るほうでは無い手に、柔らかな掌を預かり>>284
 まるで迷子の子供みたいに握られて苦笑も溢れる。]

  どっちが誘拐されるんだか……。

[彼女の体質には不遇もあるが、目を離さずに傍に居る。
 見慣れぬ景色、見知らぬ民族、知らない汽笛の音。 
 険しくないルートを選び、女でも辛くないように
 極力気を使ったが、彼女はあまりに日陰暮らしが長い身。 
 宿で足労ばかりを掛けてしまった白い足を揉んでやったり、
 暖炉の傍で揺り椅子に座り、彼女を抱擁し休む日々もあった。]
(323) 2021/12/17(Fri) 23:25:28

【人】 薬屋 テレベルム

[針が最終的に示した先は、寂れた漁村だった。
 エオスが一番の栄えた街であった旅路ながら
 途中に訪れた村や街の何処よりも寂しい場所。

 ぽつぽつと離れた場所にしか民家も見当たらず
 己の郷里をどこか彷彿とさせる白浜と青い珊瑚礁。

 ――おとぎ話のお姫様はおらず。
 ――おとぎ話の王子様はおらず。

 唖の女と、漁師の男の住む家へとたどり着く。]
(324) 2021/12/17(Fri) 23:25:46

【人】 薬屋 テレベルム


  ………久しぶりだな、

[兄が自分を訪ねに来たからには、覚悟を決めた妹を前に
 ラヴァンドラと出会わなければ、ここで確かに
 大切な妹の命を奪ったのだろうと、己は想像する。

 手を離そうとする彼女>>285の指を握る。
 決心は最早揺らがないものではあったが、
 万が一、己が彼女のおしえてくれた道から外れないように。

 ――幸せを、心から願えるように。]
(325) 2021/12/17(Fri) 23:26:01

【人】 薬屋 テレベルム

[妹と漁師の出会いは、男が御伽噺のように
 溺れてしまったわけでは無く、
 波打ち際で彼女の唄に聞き惚れた事であったそうだ。

 それらの話は唖となってしまった妹では無く、
 その伴侶となった男の口から語られた。

 歌を忘れた金糸雀も、惨めに捨てられずに
 ひとつの幸せを手に入れた、
 ――そんな、物語にもならない、ちいさな、おわり。]
(326) 2021/12/17(Fri) 23:26:18

【人】 薬屋 テレベルム

[ひとつ先の港町で船と汽車を乗り継ぎ帰路につく心算だが
 折角の海を少し散策してからでも遅くは無いだろう。]

  俺の住んでいた場所も、暖かい海があった。

[気候は温暖。
 雪の美しい街と対極のようでもある。
 彼女はこの気候に慣れてはいないだろうけれど、
 水は少しばかり冷たく、その足を冷やすだろう。]
(327) 2021/12/17(Fri) 23:26:40

【人】 薬屋 テレベルム

[白い砂の海の上。
 日の沈む水平線を隣り合って遠目に眺めて、





 そっと、彼女の腰を引き寄せる。
 感謝の言葉はきっと、彼女と己の唇の狭間に溶けた。**]
(328) 2021/12/17(Fri) 23:28:24

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 後日談 ―


[魔術師の女から向日葵の女店主の話は
 男が親睦を持つ以前も、酒飲み仲間と認定してからも
 耳に軟体動物が永住しそうなくらいに聞き及んでいるが、
 本人を前にすると>>262最早格が違う。>>286

 これが同性で無ければ間違いなく妬いてしまうが
 相手がエオスのアイドオルとなればいくらも寛容になる。
 女店主が伴うようになった存在>>288へのライバル心が
 彼女の過剰さに拍車をかけているとも知らぬ昼行灯。]
(333) 2021/12/18(Sat) 0:10:12

【人】 薬屋 テレベルム

[また、裏街への再出店は魔術師にえらく非難され
 彼女の店の隣の狭い空き家を改装させて貰い、
 真珠堂の再出店を果たすことになった。
 ラヴァンドラとしては一安心でもあるのだろう。

 街外れとはいえ表の通りでの商売にもなる為、
 一般的な薬草の加工品を販売する傍ら、
 その道の筋には変わらず人魚の『薬』も売っている。
 どこぞの商人の親方>>176などは随分胸をなで下ろしていた。]
(334) 2021/12/18(Sat) 0:10:22

【人】 薬屋 テレベルム


  ……? ???
  …これは、一体…、シュワシュワしてる…。

[暫く店を休んで何処かに行っていたらしい話など、
 話題は尽きる事も無いだろうけれど。
 男はワインらしいがワインらしかぬ酒に興味津々だ。

 豆で練らてたハンバーグを前にしたら
 不安と恐怖の入り混じった警戒心を視線に籠めもするが
 その製法を聞けば恐る恐る口に運び、
 おいしい、と素直な感想も零す筈。]
(335) 2021/12/18(Sat) 0:10:48

【人】 薬屋 テレベルム

[まるで、幸いを形にしたかのような女二人の戯れを
 酒の肴にすれば、自然と幸せな笑みが溢れた。

 男には元来、馴染みの友というものがいないから
 平穏な彼女たちの交友は心が温まるものがある。

 花が咲く話に口を挟むはほんの少しで満足してしまう。
 雪が降り始める気配を窓の外に感じるも――

 もう、以前までのようには、寂しくない。
 魔術師の家は春爛漫の気配に包まれている**]
(336) 2021/12/18(Sat) 0:10:57

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 雪宴の夜 ―


[彼女と共に生きると誓った日>>320から、月日も流れ、
 旅に出るというひとつの目的も叶ったものだから
 男はこの街で、平穏息災に過ごす事になる。

 降り積もった雪の日、水も氷漬けとなった噴水広場は
 『アダマイ』出資となったらしい
 マジックアイテムによる電灯が加わる事で
 きらきらと色合い豊かなイルミネーションを齎していた。

 夜も更けている頃合を見計らって二人で此処に来たのは
 珍しく彼女からでは無くて、男からの誘い。]
(337) 2021/12/18(Sat) 0:24:38

【人】 薬屋 テレベルム



  ――ラヴァンドラ。

[二人だけの世界以外でも、手をつなぐ事に慣れてしまう程。
 いくつもの月を、年を越えたけれども。
 彼女の手を、今は握る目的では無くて。

 己の掌の上に預かる目的で。

 …それから、その細く柔らかな薬指に
 白い雪の結晶のように輝いた、
 真珠の指輪を差し入れる目的で――…、 ]
(338) 2021/12/18(Sat) 0:24:55

【人】 薬屋 テレベルム

[羽織っていた白いローブを


     はさり――…、と下ろし。


 彼女の頭部から掛けるようにして。
 人魚の集落での『縁組』を真似たものだが
 この街の教会でも、似た姿は拝めるだろう。

 幸せを歩みだした女は皆、
 喪服にも似た黒いローブではなく、
      こうして ――白いヴェールを纏う。]
 
(339) 2021/12/18(Sat) 0:25:54

【人】 薬屋 テレベルム




     …… その、なんだ。

          これからもよろしく。


[彼女の魔法>>-784は今も健在であるけれども、




 今ばかりは、照れて歪んだ微笑いになるのも
 どうか、許してもらえまいか。**]
(340) 2021/12/18(Sat) 0:26:15