人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 XII『吊された男』 ユグ

――誕生日――

[ここに来て半年ばかりの幼いアリス。はじめての誕生日に、良い思い出を作れただろうか。
 七色のしゃぼん玉は、一週間前に渡した果実より、君を笑顔に出来るだろうか。
 歌声は、花火は、甘いお茶はいかが?
 もしも君が笑っていたなら、大成功。]
(17) 2022/12/14(Wed) 0:55:18

【人】 XII『吊された男』 ユグ


[――そんな日に、いつかのことを思い出したのは。
 これが彼女のはじめての誕生日だからか。]
 
(18) 2022/12/14(Wed) 0:56:01

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[決まってユグの誕生日に、顔を見せない悪魔ゼロ
 日頃から距離があるけれど、その日はいつもそれ以上。
 朝から晩まで、留守にしているのが毎年のこと。

 はじめて顔を合わせた瞬間に、殴られかけ。
 それからも、いくつも嫌味を投げかけられ。
 顔を合わせれば喧嘩腰、居合わせただけで回れ右。>>0:545
 そうしてゼロから離れていくから、距離が縮まることはなく。

 けれど離れれば離れるほど、ユグはゼロを気にしていた。]
(19) 2022/12/14(Wed) 0:56:37

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[はじめて迎えた誕生日。それが何をどうする日かも、他の証持ちの様子を見つつでぼんやりとしかわからなかった頃。
 洋館にいた証持ちたちから次々に祝われ、贈り物をもらい。
 腕にいっぱいになったところで、ひとり足りないことに気がついた>>0:684

 本当は、いないほうがいいのだろう。
 祝いの場に嫌味は似合わぬと、もしかしたら窘められるのはゼロの方かもしれない。
 それはゼロにも好ましくなく、顔を見せないのは正しい判断なのかもしれない。]
(20) 2022/12/14(Wed) 0:57:23

【人】 XII『吊された男』 ユグ



[それでも、そこにいてほしかった。

君と仲良くなりたかったんだ
]


 
(21) 2022/12/14(Wed) 0:58:13

【人】 XII『吊された男』 ユグ




[だって僕らが歪んだままじゃ神様の箱庭は満たされない]


 
(22) 2022/12/14(Wed) 0:59:21

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[祝いの席が終わっても、ずっとゼロの帰りを待っていた。
 結局戻りに出くわせないままに、職員に部屋に返されたけれど。

 この溝をどうやって埋めるべきか、惑うまま四年が経ってしまった*]
(23) 2022/12/14(Wed) 1:00:14
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a4) 2022/12/14(Wed) 1:04:29

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[アリスを祝う合唱隊が、女声合唱に限るものではなく可能な限り全員で歌を歌いたいという計画と知れば、ユグは一も二もなく頷いてその計画に賛同した。
 歌の練習もしたけれど、何よりも人を集めるのに精力的に動き回る。
 歌でなくとも、手拍子でも、カスタネットでも。
 アリスへの祝意を中心として証持ちたちがひとつの計画に参加する。これほど素敵なことが他にあるだろうか。

 一度
ユグの参加を懸念して
断られたとは知らず、ゼロにも声をかけようとした。
 声だけはかけるに至ったか、それすらも避けられていたか。当日になっても諦めなかったが、最終的な結果は旨の知るとおり>>169

 それでも、ひとり参加者が増えるたび、心から喜んだのは事実。]
(195) 2022/12/14(Wed) 21:18:24

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[そうだ。
 僕らが
ちょっと
我慢をするだけで、箱庭はひとつになれる。
 魂の反発も拒絶も、気持ちの問題だ。
 神話の昔、 箱庭の子たちは諍いを表出させて、すべてを壊してしまった。
 けれど僕らは彼らではなく、ひとは過ちから学べるもので。
 今度こそ僕らがひとつになれば、 いつかの刻と約束をした幸せな世界が叶うのだ。]
(196) 2022/12/14(Wed) 21:18:50

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[僕らが争わなければ、崩壊は起きず。

 誰も僕らを傷つけることなく。

 神は微笑み。

 そこに幸福だけがあるはずだ。]
(197) 2022/12/14(Wed) 21:21:53

【人】 XII『吊された男』 ユグ


[だから。
 彼の来訪はまさしく福音のようだった。]
 
(198) 2022/12/14(Wed) 21:22:19

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[にわかに騒がしい朝。
 身支度を済ませ、カルクドラから借りた本を読んでいれば、職員のひとりがどこか不安げな表情を浮かべてホールに集まってほしいと伝えに来た>>3
 断る理由もなく従う。そうやって集められたのが、21人。
 前に、知らない顔が立っている。

 それが意味するところを、知っている。]
(199) 2022/12/14(Wed) 21:22:39

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[『世界』はもう戻らない、どこかで死んだのではないかという口さがない噂。
 それらを話半分に聞いていた。
 もしも亡くなったのならば、生まれるのを待てばいい。
 洋館に集まった21人は自分を含めてまだ若く、5つで引き取られてきたアリスの例からすれば、次代の『世界』が生まれこの洋館にやってくるまでの期間を待つことくらいは叶うだろう。
 むしろ、その間を平穏無事に過ごし心安く暮らせる絆を作り待つことこそが自身の至上命題なのではないかとすら思っていた。

 その『世界』が、目の前に立っている。
 顔は知らなかったが、疑うべくもない。
 22人の証持ち。様々な思いの入り混じった空気。]
(200) 2022/12/14(Wed) 21:23:06

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[この場において、ユグの全身を支配する感情は。

恍   惚

それのみであった。]
(201) 2022/12/14(Wed) 21:23:38

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[そのひとの声が鼓膜を打った瞬間>>5から、笑みはより深まった。
 瞳いっぱいに喜色を浮かべ、うっとりと頬まで紅潮させて。
 幾星霜離れた恋人に出会ったかのような心地で、かの人を見。]
(202) 2022/12/14(Wed) 21:24:03

【人】 XII『吊された男』 ユグ



["壊してしまおう"の言葉には、僅かにはたと瞬いたものの。]


 
(203) 2022/12/14(Wed) 21:24:47

【人】 XII『吊された男』 ユグ

はい。喜んで。

あなたのお望みのままに。

[選びなさい、と言われる間もなく、かの人の望みを承諾していた*]
(204) 2022/12/14(Wed) 21:25:06
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a28) 2022/12/14(Wed) 21:27:17

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a31) 2022/12/14(Wed) 22:14:35

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a32) 2022/12/14(Wed) 22:15:05

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[神様あの人が去ってしまうなら、ほぅ、と熱に浮かされたような息を吐いて。
 それからようやく、歓喜のままに他20名の姿を見た。
 ああついに僕らの幸福がやってきたのだ、と言わんばかりに。

 けれど。]

――…………ええ、と。

[そこに満ちていたのは、喜びだけではなかった。]
(261) 2022/12/15(Thu) 0:34:10

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[どこか怯えたようなアリス>>@0の姿。ヒナギク>>247が抱き寄せて、チェレスタを呼んでいた。
 トリスは楽しそう>>@2だったけれど、シールは自失している>>@1ようにも見える。
 アリア>>50はフォルスの答えを求めていた。フォルスの見る夢>>0:235は、ユグの思想に少し近いところがあるような気がしていて、彼の答えなら自分も気になる。
 エーリク>>104は立ち尽くし、シトラ>>230の袖を引いている。そのシトラは、アリアの薬草園に行くのだろうか。
 マドカ>>165とクロ>>131は喜んでいそうだけれど、戸惑いも交じっているようにも見える。
 カルクドラ>>183は沈思黙考しているようだ。キュリア>>236は随分と困惑しているようで、かの人の問いを受け止めるので精一杯、に見える。

 他にも、それぞれ。悲喜こもごも、という言葉はこのために作られたのではないかと思うほど。]
(262) 2022/12/15(Thu) 0:34:34

【人】 XII『吊された男』 ユグ



[あんまりにも、ばらばら。]

 
(263) 2022/12/15(Thu) 0:35:14

【人】 XII『吊された男』 ユグ


[――このままでは、何も変わらない。]
 
(264) 2022/12/15(Thu) 0:38:25

【人】 XII『吊された男』 ユグ

……その。
アリスは、大丈夫、ですか。

[昨日輝かんばかりの笑顔だったアリスの瞳が、不安げないろに染まっているのは心苦しく。
 ヒナギクにそっと、問うてみる*]
(265) 2022/12/15(Thu) 0:40:28
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a42) 2022/12/15(Thu) 1:23:43

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[アリスの様子は気がかりだった。
 昨日、あんなにも楽しそうにしていたのに。
 突然の世界――ひいては神様の来訪に不安を抱いたのなら、それを宥めてあげたかった。何も憂うことなどなく、これは喜びなのだと伝えたかった。

 その間にも、様々な思惑は行き交う。]
(345) 2022/12/15(Thu) 16:35:28

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[耳についたのは笑い声>>296。それから視線>>297
 『誰かさん』などと言いながらこちらを見てくるのだから意地が悪い。
 昨日も、一昨日も、そうだ。

 アリスの誕生日。愚者たる彼女を悪魔が祝福する姿がそこにあれば、いつかの悲劇も遠のくのではないか。それをかたちで示せるのではないか。
 そう思って何度も追いかけても、言葉交わせたのは一度だけ。
 しかも得られた答えも芳しくなく、歌ってる間なら僕が避けられるから顔を出す、というような話。
 とはいえ、その理屈は否定しかねるところもあり、せめて顔を出してくれるなら、と了承したのだけれど。
 結局クリスタベルと中座したのを知っているし(歌い終えたからかもしれないが)、今もそうだ。

 どちらでもいい、なんて曖昧な意見を出しながら、クリスタベルに手を述べている>>298。]
(346) 2022/12/15(Thu) 16:35:46

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[いっそ、そこまでゼロと想い合うなら、クリスタベルも彼の参加に協力してほしいものなのだけれど。
 全面的にゼロの味方らしいクリスタベルは、僕らを近づけない方向には動くことがあっても、近づけてはくれない。
 共同生活なのだから、クリスタベルだってゼロが過ごしやすいほうがいいだろうに。
 あのふたりについては、どうして、とどうすれば、が胃の腑の中に溜まるばかりだ。

 その手が繋がらず、ごめんね、フラれた、という言葉でふたりが別々にホールを離れても>>317>>334
 珍しいこともあるなと思うばかり。
 
ゼロと言葉交わす絶好の好機だったとは知らない。
 たらればの世界だ。
]
(347) 2022/12/15(Thu) 16:36:03

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[怖い、という声も聞こえた。クロだった>>307
 見えにくいかもしれないが、その感覚は少しだけわかる。
 壊す必要はないと思っていた。僕らがひとつになれば崩壊は起きず、幸福で、人々もこちらを敵視せずに平穏に暮らせると思っていた。
 だから、ほんの僅かの逡巡――否、驚きのようなものはあったのだけど。]
(348) 2022/12/15(Thu) 16:39:20

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[けれど、僕らが傷つけられてきたのは確かで。
 僕の仲間が蔑まれてきたのも事実で。
 そうでない証持ちたちも、ここに隔離されるように集められているのが現実で。

 そんな不平等で、僕らが愛されない世界など不要だと。
 他ならぬ
あのひと
が言うのなら。]
(349) 2022/12/15(Thu) 16:39:44

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[僕の答えはひとつしかなく。
 
愚かにも
皆そうだと思っていたのだ。]
(350) 2022/12/15(Thu) 16:40:07

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[だから、チェレスタの問い>>337には素直に心情を吐露する。]

――皆、そうなのだと思っていました。
あの人を待ち望み、お言葉に心震わせるのだと。

あなたも、違うんですね。

[憤るような声を聞いていた>>329
 同意なら、『君にとっては』などと言わない。]
(351) 2022/12/15(Thu) 16:40:23

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――このままでは、また。

[壊れてしまう、と小さく零した**]
(352) 2022/12/15(Thu) 16:41:10