人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


牢の中にいる。

寝ている。

嵌められた手錠を見下ろした。

頬を打つ雨が冷たい。

────。

カンターミネは、部下の愚痴を聞いた後、お散歩に出かけた。
(a5) 2023/09/18(Mon) 18:02:43

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

時刻は昼前、と言った所か。
この時間、子供は学校なんかでいないから、平和なものだ。
ピリついた空気と人の少なさ以外はいつも通りの、
少し暑気を纏った光度的にも明るい港街。

「……平和だねえ……」

心にもない事を呟きながら、散歩している。
口くらいはリフレッシュしていないと、
全身が腐りそうだ、なんて考えながら。
適当な屋台で買ったチリソース入りのサンドイッチに
うへえと舌をひりつかせて、ぶらぶら……。

「あ〜〜〜〜〜あ。冷たい珈琲も飲めねえし、
 考える事は多いし、暑いし、だるいし。
 三日月島にでもバカンスに行きてえ〜……」

欲望を口から垂れ流しながら、歩き続ける……。

#街中
(9) 2023/09/18(Mon) 18:11:33
──取調室にて、マフィアとの関わりを詰められた男は否定も肯定もしなかった。
どころか事情聴取の間、殆ど口を開かずに黙秘を続けるばかり。
何も語ろうとはしない態度に怒声を浴びせられても、その視線は己の手を拘束する手錠に向けるだけ。

室内にいる警官が異常に気付いたのは、そんな時間がしばらく過ぎた後のことだ。

ただ座っているだけの男の呼吸は常と比べれば荒く、頬は赤らんでいる。
雨が降る夜、濡れ鼠のままに連れてこられたその身体は随分と冷え切っていて。
些細なことで高熱を発症する奇病のトリガーとしては十分だった。

結果、この状態でまともに話を続けるのは不可能と判断され取調べは一時中断。
男は一度、檻の奥へと戻された。

#取調室

毛布一枚を渡されて冷たい床に頬を押し付けていると、なんだか懐かしい。
羽織るものがあるだけ、雨風を凌ぐ屋根があるだけ、あの頃より随分とマシだ。
蘇る記憶に苦しさは混じれど、暖かなものだって十分に思い出せる。
"
ねえさん
"と唇が動いてしまったのは、不調が呼ぶ甘えのせいだろうか。

誰を恨むつもりもない。
誰を憎むつもりもない。
馬鹿で愚かだって言われてもいい。
考えることも、迷うことも、信じることも、やめたくはない。

掠れた声で呟いた『だいじょうぶ』は、まるでおまじないみたいだった。

#牢獄

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>10 ダニエラ

どんな距離からでもライムグリーンの髪は良く目立つ。
日頃の子供だってそうだ、この色を見て先生だ!と叫ぶ。
叫ぶから即座に反応出来るのであって、
叫びがなくただ駆け寄るだけなら気付けるはずもなく。

「うーんからい……いやでも美味い……
 いややっぱから……
いっ!?


あわやチリサンドが落下寸前までいった。
辛うじて掴んで、ピューゥと口笛。

「……エーコぉ……久々に会ってそれかあぁ〜?
 トラメッツィーノだよ、から〜い奴。食うか?」

目の前で落下しかけたサンドイッチを軽く振る。
薄い食パンにレタスとチキン、そして
それぞれに赤いチリソースがたっぷり。
顔の傍に寄せれば刺激的な香り。
ドリンクなしでは少々厳しいような。
(13) 2023/09/18(Mon) 20:47:30
カンターミネは、この二日ぐっすり寝たおかげで、誤らずに済んだ。
(a8) 2023/09/18(Mon) 22:01:50

牢の中にいる。しかし、自分のいるべきはここではない。

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>14 ダニエラ

「謝れてえらい。」

子供を相手にするような発言だ。
実際の所は身長も年齢もあなたの方が上だけど。

「お、チャレンジャー。……まあそうなるよな。
 そりゃあ刺激物満載のが脳にキくからなあぁ〜。
 ……いやまあ、俺でも普通に辛いんだけどさ」

多少慣れていてもカプサイシンは平等だ。
一緒になって舌を出し、ヒイヒイ言いながら
ドリンクの屋台でも探そうか。
程なく見つけた屋台でアイスコーヒーをご注文。
エーコは?と奢る構えを見せた。
(15) 2023/09/18(Mon) 22:32:16
これは男が逮捕されてすぐの話。
取調室で男は散々吼え立てた。そんな事実はないと声を荒げた。

自分はやっていない。
自分がするわけない。
皆が証言するはずだ。
そんなはずはないと。
イレネオ・デ・マリアが、
あの男が、
マフィアと手を組むなんて!


その必死さはまるで主に捨てられそうになった犬のようだった。
酷く叱られ遠くに置き去りにされようとする犬の姿に似ていた。
低く唸り、呻き、哀願することさえして見せた。
けれど当然、聞き入れられるはずなどなかった。
結局、男にかけられた嫌疑が晴れることはない。

牢獄に戻された男は、酷く憔悴していたという。

#取調室

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>16 ダニエラ

いい気分にさせるのが上手いよなあ、そう思う傍ら
こういうのを指していたのかもしれんな、と内心で零した。

「安心してくれ、健康診断は毎年引っかかってる」

ダメそうな気がするが、当人は大丈夫と言っている様子。
大丈夫なら大丈夫なのかもしれない。

「はいよ。おっちゃん、アイスコーヒー二つ。
 片方はダブルで。あれ?トール?まあいいやデカいの。
 もう片方はスティックシュガー2つつけてくれ。」

そうして受け取ったものを片方渡して、
砂糖もさっと流し込む。これくらいは年下の義理だろう。

「今休憩中?折角久々に会ったんだから近況でも聞きたいが、
 時間取っちゃってもアレか。後で電話でもするか?
 俺はもうちょい散歩する予定だけどさあぁ」

のんびり、友人の隣を歩きながらの雑談だ。
(17) 2023/09/19(Tue) 1:00:32
さらに、これは男が逮捕されて暫くの話。

男は、牢から姿を消した。
男が収容された牢はもぬけの殻になった。
けれど、誰もそれを大事にはしなかった。
巡回の刑事も、問題なかったと報告した。
そこにはただ、しんとした牢だけがある。

#牢獄

さらに、さらに、その後の話。

十数分の空白の後、男は自ら牢に戻ってきた。
素直に牢に入り、鍵が閉まれば腰を下ろした。
その足取りは確かだった。瞳は前を見ていた。

イレネオ・デ・マリアの牢は、酷く静かだ。

#牢獄

喋らない。

例え血が流れようと、爪が剥がれようとも、喋らなかった。

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>20 ダニエラ

「次からは気をつけるって〜」

へらへら笑いながら、その仕草に両手を挙げて降参。
こちらもヒリつく舌をコーヒーで潤して、頷きひとつ。

「んじゃあ後で電話するかあぁ。
 警部補さんに頭から齧られちゃたまんないしな。
 番号、前と変わってないだろ?」

風評に堂々と乗っかって被害を拡大。
そうしてけらけら笑いながら親指小指を立てて、
後でな〜と電話のジェスチャーをして歩いていった。
(21) 2023/09/19(Tue) 6:29:04
グラスを差し出した。いつも通りに。

いつも通りにカウンターの向こう側にいる。

カンターミネは、言っちゃった。
(a14) 2023/09/19(Tue) 17:16:43

カンターミネは、今のボイスだけ部下の声も入っている。
(a17) 2023/09/19(Tue) 19:18:16

それのことばかり考えている。

プランがあった。

カンターミネは、テディベアを抱っこしている。ふかふかだ。
(a23) 2023/09/20(Wed) 12:37:31

雨の日だって
#バー:アマラント
はいつも通り。
日中は程々に過ごしやすくとも、
夜になるとやっぱり少し冷えるもので。

──マスター、何か体があったまるようなもの頼めるかい?
 ああ、すぐに出せる」

マスターの得意料理らしいシチューは具沢山。
なんだかちょっぴりお得な気分になれるかも。
ライ麦香る食事パンと一緒にどうぞ。彼女が好きな取り合わせ。