人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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視点:


【人】 教師 モモイ



   「ユスティ、あなた。
    自分が何をしたか分かっているのでしょうね?」



(0) 2023/10/11(Wed) 3:33:53

【人】 教師 モモイ



   「あなたね。
    いくらエウロパを悪く言われたからって
    あんな風に啖呵切ってどうするの?

            皆あなたの発言に
            顔を真っ赤にしてたじゃない。」


(2) 2023/10/11(Wed) 3:36:05

【人】 教師 モモイ



  「半年後にエウロパが魔法を制御出来るように
   してみせるし、今回学園側が何の役にも立たなかった
   腰抜けってことも黙っててやるから見逃せ、なんて。

   しかも出来なかったら自分も退学にしろですって?

   理事会に向かってそんなの、前代未聞よ?」


(3) 2023/10/11(Wed) 3:41:08

【人】 教師 モモイ



   「仕方ないわね……。

    エウロパ。あなたに秘密の部屋の
    開き方を教えてあげる。

    前に一緒に行ったことがあるでしょう?
    そこをあなた達だけが入れる
    特訓の場として貸してあげるわ。」


(6) 2023/10/11(Wed) 3:46:21

【人】 教師 モモイ



   「ただし部屋の扉にかかった鍵は
    あなたが自分で開けなさい。いいわね?」


(7) 2023/10/11(Wed) 3:47:39

【人】 教師 モモイ



   あの秘密の部屋の鍵は少し特殊だ。
   元々あの部屋は鍵を開ける人が
   その時行きたい場所を強く想像することで
   その通りの姿に部屋が変わる仕組みとなっている。

   例えば自習がしたいと願えば自習室に
   泳ぎの練習がしたいと願えばプールに

   そして肝心の鍵は、
   より強く想像を働かせて扉に触れるだけ。


(8) 2023/10/11(Wed) 3:52:08

【人】 教師 モモイ



   「それと、念願の恋人が出来たからって
    人前でうつつを抜かして色ボケしないように。」


(9) 2023/10/11(Wed) 3:54:19

***


   「理事会の人たちに色々言ってくれてたんだね……
    普通なら庇える範囲の問題じゃないのに
    私の味方でいてくれてありがとう。

    
腰抜け呼ばわりはどうかと思うけど…………。」


 



   ユスティ以外の誰も助けに来なかったことに
   私は何も思ってないんだ。
   だって、あの嵐の中来るなんて危ないし。

   あの時どうなってもいいと思ってたのも
   事実だし、私は助けられるほどの人じゃないし。


  



   「魔法の制御、半年でできるようになるのかな……
    ユスティがいっしょなら頑張れるけど

            
自信はない、な…………。」


 



   今までのことを考えると
   すぐに前向きになるのは難しかった。
   
   少しだけ俯いて、それでも歩くのはやめない。
   向かうのはモモイ先生が言っていた秘密の部屋。

   あの日の課外授業は今もしっかり記憶に残ってる。
   一人じゃ制御を覚えられないけど
   ユスティと一緒なのは心強いけれど。
   同時にちょっとこわくもあるんだ。

   先生に魔法をぶつけた時のことを思い出すから。
   もし、失敗してしまったら
   ユスティに怪我させてしまうかもしれない。


  



   それが怖くて、嫌で。   
   ユスティのことは信じてるけど
   私自身のことは信じられない。
   
   この意識はどうにかしないと、と思いつつ
   気づけば秘密の部屋の目の前。


  



   「………強く想像する、だっけ。

    魔法の練習がしたいんだから………。」


  

   

   広めの部屋で、魔法を当てても壊れない人形とか
   あったらいいのかな。
   あとは、何か起こっても簡単に壊れないような
   丈夫な部屋で……。


   想像を膨らませて、扉に触れる。
   扉はゆっくりと開いていく。

   以前とは全く違う部屋。
   練習用のマネキンや、教科書、
   鳥籠とか、色々使えそうなものが置いてあって。
   モモイ先生と一緒に来た時の部屋とは
   全く違うものになっていた。

  



   
「…………すごい、本当に開いた」