人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― レストラン ――


[松本さんは、話してみると(その見てくれと裏腹に……などと言うと失礼だけれど)、案外と、居心地の良い人だ。

清廉潔白というわけじゃなく、嘘を吐かないというわけでもない。適当な事言ってるなあ、と感じることもあるけれど。

でも、彼には、人を威圧したり、自分を繕って大きく見せようという方向の嘘が無かった。
そして、人の言葉、思い、抱えるもの、全部否定せずに受け止めてくれる。

もっと早く、色々話してみたかったな、と、思った。]

 え………………。

[今、確かに、"俺が屋上から落ちた"と言った。 >>2:333
"「死を選ぶこと」は許されない"とも。

つまり、死を選ぼうとした。松本さん本人が。屋上から落ちるという形で。
目を見開く私の前、でも松本さんの言葉は続いていく。

────「死のうと思ったんですか?」

は、私が言って良いことではないと思った。]
(24) 2022/09/08(Thu) 5:50:42

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────ええ。揺らいでました。確かに。

["心が揺らいでる時に起こる"奇妙な事象。

助かりたいのか。助かりたくないのか。
この夢は誰の夢なのか。己のものなのか。

"天使"の話を初めて聞いたあの時、"1人"は自分で良いと、自分を連れて行けという思いが脳裏を走った。

けど今は、自分で無ければ良いと思ってしまう。
と同時に、こうして少しずつ知りつつある、この美術館に囚われた他の仲間、誰であっても全く歓迎できないとも、強く思っている。]

 だから、"自我を保て"なんですね。

 ……私は大丈夫、だと思います。

[この十数分後には、あまり大丈夫ではなくなるのを知らず、この時は、そう答えていた。]
(25) 2022/09/08(Thu) 5:52:07

【人】 3年生 黒崎 柚樹

["偽物オンパレード"だなんて、どこか愉快気に口にする松本さん >>2:339 はやっぱり松本さんだったし。

いやだからその特別展がその林檎頭絵会場なんですってば、あそこだけは止めましょう?と、多少の軽口を叩けるくらいには、指の傷の痛みも忘れかけていた────んだけど。]
(26) 2022/09/08(Thu) 5:53:30

【人】 3年生 黒崎 柚樹


  ……香坂さん、と…………武藤……。>>0
(27) 2022/09/08(Thu) 6:27:26

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[姿が見えなかった今泉さんが無事助かったのなら、良かった、と思った。

異変が始まってから暫くの間、不安定に見えていた香坂さんも助かることが確定したのなら──このおかしな空間から少しでも早く抜け出せるのなら──それも良かった、と。

武藤も。ああ助かるんだな、良かった、と。

────けど、もしこれが永遠の別れになってしまうのなら。

残された時間はあともう、きっと、ほんの僅か。

渡葉田さんの姿が消え、こうして再び天使の顔を見るまで、どのくらいあった?

キッチンで料理をして、松本さんと武藤と3人で食べて。色々話をしたりもしたけど、朝霞さんを迎えに出て、そしてここに戻ってきて。

体感、6時間も経っていないという風に思われた。
多分、最初の異変から2度目の天使の顔を見るまでの間隔も、そのくらい。

でも、それはこちらがそう思っているだけで、天使の采配1つで「もういい」となったら、またあの天使の顔を見ることになるのかもしれない。

多分私の顔は、血の気を失っていたんだろう。]
(28) 2022/09/08(Thu) 6:29:09

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………松本さん。

 私、死んでもいいって、思ってました。

 ……というか……事故とかで死ねたら、
 楽になれるなあ……って。

 事故なら、保険金とか賠償金、とか?
 色々、出るでしょう?

[一度は展示室へ行こうと立ち上がった椅子に、再びのろのろと腰を下ろし、傍らの松本さんを見上げて微かに笑う。

母子家庭であること、金銭的にあまり裕福でない事は、キッチンで料理をしていた時に話していた筈。

3年生のこの時期になって、私はまだ就職先の目処が立っていなかった。

推薦入学の陸上部員は、卒業後は実業団に所属するのが最善のルートで、去年今年は大事な時期。
なのに一昨年ほどの成績は見込めず >>0:493 今の私は所謂"スランプ"に陥っていた。

  一刻も早く、母さんを楽にさせてあげたいのに。

  弟の大学入試も控えているのに。

  私から陸上を取ったら、
  残るものなんて、なんにも無いのに。

  生きて行く居場所も見つからず、
  夢も叶えられないなら、
  いっそ────と。
]
(29) 2022/09/08(Thu) 6:33:51

【人】 3年生 黒崎 柚樹


  でも今は、死にたくないなあって……。

  ふふ、ダメ、ですね。
  こんな風に揺らいでたら、"林檎"につけこまれちゃう……。

[笑おう、と、したんだけど。

ぽろ、と涙が零れてしまって、私は慌てて俯いたのだった。**]
(30) 2022/09/08(Thu) 6:34:48
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a12) 2022/09/08(Thu) 6:41:20

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― レストラン ――


 ……え?どうしたの?

[松本さんと話している間。それは天使が現れる、少し前。

朝霞さんが救急箱を取りに来た。 >>35 ]

 勿論良いけど……朝霞さん、怪我したの?
 それとも津崎?

[救急箱が必要ということは、そういうことだ。

朝霞さんが取りに来たということは、つまり津崎が?

……と、ちらりと見やるも、彼は先からの姿勢のまま、フロア端側に並ぶソファ席に足を放り投げるようにして寝転がっているまま、特段、その場所で怪我をした風にも見えなくて。]

 や、もうこっちは要らないから。
 まとめておいて良いよ?

[指ちょっと切っただけだしもう松本さんが色々やってくれたし、と、彼女が置いていってくれようとした消毒薬包帯諸々は、そのまま返すに至って。

そして、天使が現れて。]
(36) 2022/09/08(Thu) 8:35:29

【人】 3年生 黒崎 柚樹

[すぐさま津崎の様子を見に行くことはしなかったけれど、松本さんとの話が一段落した後、もし津崎がそのままそこに居るようだったら、様子見くらいには行くと思う。

津崎と朝霞さんとの間に何かあったらしいことは彼の口から知っていたけど。

そして、朝霞さんの記憶に変化があったことにはまだ気付けていなかったし、つまり、また心抉られる事を言われてしまうのかなという危惧も、無くはなかったけど。

心配くらいは、して良いかなと、思ったから。*]
(37) 2022/09/08(Thu) 8:39:38
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a20) 2022/09/08(Thu) 8:41:06

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────ああ。やっぱり、松本さんは"死にたい"人。

テーブルに落ちた水滴をぼやける視界で追いながら、うっすらとだけど、確信する。

私は"死んでもいい"と言った。
"死にたい"とは言っていない。

並列に並べたそれ >>41 は、つまり、きっと、松本さんが願うこと。]

 …………それは、"死ぬことを解決と思ってしまう先輩"
 という意味、ですか……?

[だから続く"先輩"の意味も、ほぼ正確に受け取れた、と思う。

自棄、なのかな。
松本さんがそう言うなら、きっと自棄に違いない。

生きていなければ出来ないことが山とあることを、元より私は知っている。抗う道はまだ消えていないのに、でもそれに目を背けて逃げて流されて「これでいいんだ」と思い続けている。

振り向いたところにある暗く深い穴から目を背けきれず、最後に選べるカードはこれがあるしと、穴を埋める勇気も持てなくて。]
(45) 2022/09/08(Thu) 10:50:34

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────でも。

生きたい。
生きたいよ。
この夢の世界で全てを終わりになんて、したくない。

手放したくないと思ったものが、出来てしまった。

それは、本当には手に入らないものでも。
"ずっと"なんて到底、望めないものでも。]
(46) 2022/09/08(Thu) 10:51:15

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────私も。

 私も、"先輩"に生きてて欲しいって、思いますよ……?

[優しく触れてくる手はこんなにも"生きろ"と言ってくれているのに、自身に向く時には傷つけるためにしか働かないとか、そんなのって、ない。

松本さんの抱える"絶望"がどれほどのものかを伺う術はないし、こちらから触れることもしないけど。

でもそれが、"生きていたい理由"と"生きているのがつらい理由"を天秤にかけた結果なのなら、"生きていたい"を増やして欲しいと思ってしまう。]

 ────先輩が死んだら。
 すごく泣きます。

[もう泣いてますけど、と、涙の跡を隠しもせず、首を上げ。

自分の表情が怒り顔だったのか笑い顔だったのかの自覚はないけれど、少なくとも悲嘆に暮れたものではない心持ちで、松本さんの瞳を見つめたのだった。**]
(47) 2022/09/08(Thu) 10:53:35
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a24) 2022/09/08(Thu) 11:06:42

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a25) 2022/09/08(Thu) 11:07:12

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a26) 2022/09/08(Thu) 11:11:46

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a28) 2022/09/08(Thu) 11:33:37

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[否定されるかも、とは、思っていた。

どうも会話の肝心なところははぐらかす癖がある風に見える"先輩"だから、"そんな事ねぇよ"、なんて言われるかも、と。

────あ、認めた。>>48

と驚きが走ったと同時、松本さんの"こっから先は入ってくれるな"という領域に、少しだけ踏み込めた気がした。

そこまで知ってしまった人の事、知りたいと思ってしまった人の事、失いたいなんて思うはずもなく。

"泣きます"なんて恫喝みたいに宣言しながらまた新たな涙を伝わせた私は、なんていうか、優しくも乱暴に、撥ね除けられた……んだと思う。]
(51) 2022/09/08(Thu) 12:04:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 え、ぅあ……っ!?

[にょ、と伸びてきた袖に、容赦なく眼下だの頬だのを擦られた。

そりゃあ、私は、象並に丈夫な皮膚だけれども、それでも。

頬を打たれたり自分で打ったり泣いたりごしごしされたりで、今日の私の顔はそこそこ過酷な環境に晒されてしまっていて、まあそれでも端から見てもさほど解らないくらいだったろうとは思うけど。]

 う……────。

["話といた方がいい奴"、傍らでいくらか話を聞いていた松本さんだから、誰の事を指しているのかは明白で、私もそれを隠す気は無く。

指、ありがとうございました、それだけは改めてお礼を言って、席を立ったのだった。

切った指はまだ痛かったし、頬とか、胸の奥とか、あちこち痛い気はしたけれど、それから目を背けるつもりは、もう無かった。*]
(52) 2022/09/08(Thu) 12:04:48
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a30) 2022/09/08(Thu) 12:24:56

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[話したいとは、思っていた。

あと数時間でもう2度と言葉を交わすことが出来なくなってしまうかもしれない人。

でも、今日やたら一緒にいたし、ほら、武藤は先輩後輩関わらず仲良しが多いから、なんとなく周囲に人がいる間は近づくのを躊躇していた。]

 早起き癖がついたんじゃない?

 後期は1限の講義詰め込めるね。

[早起き云々。>>56
今日一番最初にかけられた声が、そういえばそんな感じのものだったっけ。

そう、日常に戻れば、戻れさえすれば、再び始まる常通りの大学生活。

ゼミがあって、またいつかはこうした課外授業もあるかもしれない。
4年生になれば、また新たな1年生が入ってきて。]

 ……でも、課外授業はもう無いかな。

 “死亡事故”なんてあったら、煩くなりそう。

[フィールドワーク多いからこの研究会にしたのにな、なんて。始まる会話はどこか空々しいものになってしまったかも。*]
(57) 2022/09/08(Thu) 12:40:20
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a32) 2022/09/08(Thu) 12:41:55

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 少し未来の屋上で ――


[時間をくれ、なんて。

武藤と話したい人はきっと他にもいるだろうし、話し足りない人だっていると思う。そしてその時間はリミットがあって、それがいつ来るのかすらわからないというのに。

時間を貰ってるのはむしろ私の方じゃないかなと思いつつ、「外の空気、吸いたくない?」と私たちは屋上に来ていた。

松本さんは"屋上から落ちた"と言っていた。>>2:333

じゃあどこかに階段があるのかと探してみたら、それらしきものはあっさりと見つかり、除けられた『STAFF ONLY』の看板 >>1:133 が、いかにも誰かがこの先に行きましたと主張していて。

松本さんの"落ちた"が、津崎が追いかけたあの一件に繋がってるんだろうなとは、薄々感じていたけど、あんまり第三者が語っても良いことではないだろうから武藤にはあえてその話題は振らなかったかな。

青い空、眼下の森を微かに揺らす風。でも虫や鳥の声がない歪な世界。]
(64) 2022/09/08(Thu) 14:41:14

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………"やりたいこと"? >>61

[後期の講義云々口にしつつ、そして"生きたい"言いつつ、まだ私は、自分の未来がそうあるとは思えていないのだと気付いて、何度か瞬く。

そうだね、やりたいこと。]

 パフェ、食べに行きたいな。

 お店で食べた事なくて……、
 今日のお昼に食べたあれが初めてで、美味しかったな、て。

[武藤があまりにも堂々と食べてて、食べられないでいた自分がなんだか馬鹿らしくなっちゃった、とくすくす笑う。]

 中学高校の頃の女子って、夢見がちでしょ?

 "柚樹様には似合わない"なんて言われて、色々、諦めてた。

 ……したいこと貫いて嫌われるのが、怖かったな。

[うん、まあ、だから。

私もずっと、怖いものばかりだったんだよね、と、少し前の会話の時に伝えられなかった事を。*]
(65) 2022/09/08(Thu) 14:43:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………そんなに美味しそうに食べてた……?

[似合う似合わないの問題以前に、そこまで顔に出てたのかと思うと、普通に気恥ずかしいんだけど。

でも、武藤の言いたいことはわかるよ、と目を伏せた。]

 …………高校2年の頃、ね。
 好きになった人がいて。

 陸上の大会でしょっちゅう一緒になってた、他校の男の子。

 同じ400m走で何度か入賞して話すようになった。
 靴を買いに行くって理由とかで週末とかに何度か会って。

 あの頃の私服はもう、今みたいな風だったんだけど。

[下は絶対パンツ、上もこういうね……と、ユニセックスもののパーカーの袖をちらりと掲げ。]
(68) 2022/09/08(Thu) 16:59:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 一回たまたま制服の時に会っちゃってね。
 うちの高校、まあまあ可愛いって評判の
 セーラー服だったんだけど。

 その人、笑いながら、「女装似合わねーなー!」って、ね。

[まあ、けっこう残酷だったよねえ?と、くすくす笑う。
今思うと、照れ隠しもあったのかもしれない。あったと思いたい。

けど、多感な女子高生の恋心が砕け散るには充分過ぎる出来事だった。]

 それまでも制服着てると散々言われてたしね。
 すれ違い様に「男の娘?」とかは、普通に。

 あれから制服のスカートも履けなくなったな……。

[練習を口実に登下校はジャージ姿で通すようになった。
ごく僅か持ってた私服のスカートも全部捨てた。

あれは、身につけちゃいけないもの筆頭になった。]

 ……だからね。スカートは、無理。

[笑い顔は、一応作れていたと思う。*]
(69) 2022/09/08(Thu) 17:02:30

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


 ────うん、ありがとう。

 武藤は本当に、優しいよね。

[本音だよ?と眼を細めて笑いかける。

本当のところ、もう、私自身が"どんなスカートを履きたいか"、"そもそも履きたいか"とかは問題じゃなくって。

スカートを履いた私の傍らに居る人が、どう見られるかっていう。私の心の中は、そればかり。

────やっぱりね、履けないよ。]

 ……武藤、さあ。
 帰ったら、彼女、作るといいよ。

[話題の転換が唐突すぎて、変な声出されて(それとも変な顔されて?)しまうかな。

私の中では繋がっている話だから、構わず続ける。]
(77) 2022/09/08(Thu) 18:39:22

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 武藤は、目の前の人の容姿とかで、態度、変えないでしょう?

[今日1日見ているだけで充分解った。

ノリの良い人にはノリ良く対応するとかはしてるけど、可愛い子だからちやほやするとか、そんな事は、全然無くて。
なんて言うのかな、ちゃんと、1対1でその人の事を見てる。

そういう彼だから、きっと、私が女だってことも、どこかで気付けてしまったのだろうし。]

 それは女の子にしてみればすごいことで、ね。

 すごく嬉しい。

 研究室の中にも外にも、武藤のこと良いなって思ってる子、
 絶対、居るよ。

[武藤の弱いとことか、知った上で、好きっていう子が。]
(78) 2022/09/08(Thu) 18:41:13

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[1対1でこちらを見てくれたから。
だから逆に、私にも解ってしまった。
武藤が隠したがっていた、弱いところ。]

 武藤の怖がり癖は、素敵な彼女が出来たら、
 きっと治るよ。

 保証します。

[軽い口調でそう告げる。

怖がり仲間からの助言だよ。

私のは多分治らないし、治す気もないけれど、そうじゃないだろう仲間への餞に。*]
(80) 2022/09/08(Thu) 18:44:36
黒崎 柚樹は、え、それは普通に受信できるやつなの……[謎の電波状況よ……]
(a38) 2022/09/08(Thu) 19:45:45

【人】 3年生 黒崎 柚樹

―― 少し未来の屋上で ――


 え、なに…………。

[私の話、聞いてた?

ちょうど日陰になる位置の、階段出口の壁に寄りかかっていた私たち。
傍らの武藤がぐにゃりと頭ごと背を落としていく >>86 のを見て、は?と首を傾ける。

伝わってない、って、何。

別に、優しくしなきゃと思っての言葉じゃなかったし。

告げてる間、胸の奥がずっとずっと痛かったけれど、でも、だって、"それ"は私が望んじゃいけないことだから。

だから、せめて……って、思ってた……の、だけど。]
(90) 2022/09/08(Thu) 20:10:45

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………っ。

[両肩、ぽん、といういうよりは少し強く、がし、と手が降りてきて、ああ、やっぱり、男の人の手だよなあ、なんて、ぼんやり思う。

何か、武藤を怒らせてしまったかな……なんて。

そう思っていた。]

 ………………!?!??

 !?!?!?!?!?!?


 え…………??

[やたら大声で告げられた告白に、頭を抱えて座り込みたくなったのは、今度は、私の方。

けれど、私の肩は武藤に支えられてるみたいになっていたものだから、よろ、と後ろによろけた一歩は背を壁に押し当てただけだった。]
(91) 2022/09/08(Thu) 20:12:08

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 や…………あ、の……。

 あの、ね…………?

[あり得ないと思ってた。
"そうあってはいけない"と思っていた。

そうあってはいけないから、武藤の心情を慮ろうとも、思わなかった。

嫌われてはいないんだな、って。
それは伝わってたから、ただ、それだけが嬉しくて。

それ以上の好意が向けられていたとは、本当に、ちっとも思っていなくって。]

 え、と………………。

[虫の声も鳥の声もしないのに、耳の奥、ざあざあという変な音が鳴っていて、ああ、これ、私の心臓の音だ……なんて、どこか冷静に思いながら。

そんなの駄目だよ。武藤のためにも断らなきゃいけないのに、そんなの、って。
頭では思ったのに。]
(92) 2022/09/08(Thu) 20:14:23

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 どうしよ……嬉しい。
 すごく、嬉しい…………。

 私も、武藤に、惚れてるよ…………。


[なんだか色々飽和してしまって、挙動は"こっち来ないで"とばかりに両手の甲で眼や口を隠すようにしてしまいながら告げたのは、嘘偽り無い、本音。*]
(93) 2022/09/08(Thu) 20:16:10

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


[だって、本当に、あり得ないと思っていた。

松本さんが何か茶化してきた時も、武藤はきっとそんなんじゃないだろうにな、ほら、困ってるみたいなのに……などと、明後日な事を思っていた。

好きな人に好きと言われる日が来るなんて、嘘みたい。

夢みたい。

────いや、ここは、夢の世界、なんだけど。でも。]

 ………………っ。

[なんだか顔を見せられなくて、手の甲で顔を隠したまま視線を落としていたら、掴まれた肩をそのままぽすんと引き寄せられた。

背の高さ、あまり変わらない筈なのにな。

背にゆるく回った腕が案外と逞しくて、私の方が絶対トレーニングしてるのに、やっぱり男の人には根本の身体の造りからして敵わないんだよなあ、なんて、思ったりした。]
(135) 2022/09/08(Thu) 22:36:35

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……うん、なんか、ごめん…………。

 ダメじゃないよ。

 好きだよ。

[武藤の反応を見ていると、どうやら自分は相当に、武藤を困惑させていたようで。

それについては、おずおずと武藤の背に自分の腕も回してみながら謝ったし、改めて、ちゃんと好き、と伝えた、うえで。]

 ────でも、恋人とか、できないよ……。

 無理だよ、武藤。

[返す刀でまるでお断りみたいな台詞を口にした私に、彼は一体、どんな表情になっていたのか。]
(136) 2022/09/08(Thu) 22:37:20

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ……だ、って……だって、だよ。

 どこから見ても男同士だよ……?

 スカート履いても、"女装"だよ。

[だから諦めていた。ずっと。

恋心なんていうものは抱いてはいけないもので、たとえ好きな人が出来たとしても、"友達"以上は望んではいけないもの。

私が好きになるような人なのだもの、魅力的じゃない筈がない。
その人にはいつか似合いの可愛い彼女が出来るに違いなくて、そうしたら"友達"の関係も終わらせなければいけないのだと。

どんなに望んだところで、期間限定の関係性でしかあり得ないのだと、諦めていた。]

 私が笑われるとか、それは、どうだっていい。

 でも、武藤が笑われるのは嫌だ…………。

 好きな人が、そんな理由で苦しむのは、嫌。

[なら自分から思い切り突き放してしまえば良いことなのに。

武藤の胸を押しやろうとする手指が未練がましく彼のシャツを掴んでるのに気付いて、私は深く俯いた。*]
(137) 2022/09/08(Thu) 22:40:16
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a42) 2022/09/08(Thu) 22:45:06

3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。
(a62) 2022/09/09(Fri) 5:12:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 少し未来の屋上で ――


[……ごめん、拒否されるのって、つらいよね。
無理とか言って、ごめん。

回した手の下、武藤の背がひくりと揺れるのが解ってしまった。
私の背に回した腕が強張るのも。
なんでと問うてくる声も、少し、震えていた。>>180

────それでも、だって、駄目だもの。
私は武藤の恋人に相応しくないよ。

そう思うのに、手放したくなかった。

私を女と知って、なお、好きだと真っ直ぐ告げてきてくれた、優しくて強い、この人を。

髪に触れて来てくれるその手だけで、嬉しさに泣きたくなってしまうのに。]
(184) 2022/09/09(Fri) 5:34:16