人狼物語 三日月国


171 【身内】・゚*。★・獅子座流星群.☆∴。 *【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 塩湯 瑛磨

 
  
── 空港 ──


[お盆の少し前、
 大きな祭りの開催される今が
 この空港が1番賑わいを見せる時期だ。

 出迎えの人でごった返す到着出口では
 テレビ局のカメラが
 子連れの親子を捕まえ
 インタビューのマイクを向けている。

 そんな姿には目もくれず
 ガラス扉の向こうをひたすら凝視する
 大柄な男がひとり。


   (やっば、手汗かいてきた…)


 幼い頃にくらべれば
 幾分、赤から茶に近づいた
 ゆるやかなウェーブを
 その手で掻き上げ撫で付ける。]
 
(12) 2022/08/19(Fri) 14:49:32

【人】 塩湯 瑛磨

 
[数日前から
 スペシャルケアしていた甲斐もあり
 髪の調子は上々だ。

 夕日よりも”きれい”>>3だと
 言ってもらったのが、すっごく嬉しくて
 あれからずっと長いまま。


 誂われたり、
 田舎にありがちな厳しい校則に
 切られそうになったり
 染められそうになったりもしたけど、

 でも、しろうくんが
 身を挺して庇ってくれたのを>>2
 思い浮かべれば
 勇気がむくむく湧いてきて、頑張れた。


 そうやって守ってきた髪は
 色だけじゃなく、艶と太さも増していて
 あの頃とは違ってしまっているから

 今もまだ褒めてもらえるかどうか。]
 
(13) 2022/08/19(Fri) 14:57:57

【人】 塩湯 瑛磨

 
[不安と期待にそわそわしていると、
 人波の向こうに
 同年代っぽい青年の姿が。]



   … ぁ!



[瞬間、目が吸い寄せられる。

 瞼に焼き付くくらい見返した
 幼い頃の写真と同じ
 やさしげな口元、澄んだ瞳。
 それから、頭の形とつむじの位置。

 眼鏡を掛けていたって分かる。>>10
 見間違う筈がない。


 ────しろうくんだ!!]
 
(14) 2022/08/19(Fri) 15:01:18

【人】 塩湯 瑛磨

 
[懐かしい面影を携えた彼を
 食い入るように見つめる自分を
 視線は軽く素通りして

 低い位置をうろうろ、きょろきょろ。>>10



   (やっぱり、分からないよな?)



 自分が危惧していたことは
 どうやら、当たりらしい。]
 
(15) 2022/08/19(Fri) 15:02:52

【人】 塩湯 瑛磨

 
[実際に逢うまでは、と暈してきた。

 本当は頻繁に
 連絡を取りたいのを
 我慢して年賀状と暑中見舞いだけ。

 小さい頃の趣味の延長とでも言うべき
 干支やペンギンなどのあみぐるみを
 作って写した
 女子力高めの1枚を
 口づけてからポストに投函するなどという
 変態的なことをやってきた。
 
 漢字だとバレるかも、と
 ひらがなの”えま”を使ったり
 ローマ字をおぼえてからは”Ema”と綴って
 かっこつけてみたこともある。


 ううむ。思い返すと、恥ずかしいな?]
 
(16) 2022/08/19(Fri) 15:06:15

【人】 塩湯 瑛磨

 

[そんなごまかしも、今日で終わりだ。]

 
(17) 2022/08/19(Fri) 15:07:02

【人】 塩湯 瑛磨

 
[187cmある体躯で
 彼の視界を遮って問いかける。]



   しろうくん、だよね?



[真っ白な、おろし立てのTシャツに
 デニムとサンダルの
 シンプルな出で立ちでも目立つ
 派手な髪の男が
 にこりと白い歯を見せて笑いかけた。]*
 
(18) 2022/08/19(Fri) 15:07:58