人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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視点:


 
 その夜に琴の音は一度も鳴らず、
 頼まれていた世話を果たす先が不在な事も知らず、

 誰も居ない室内に鉢と焼き菓子は放置されたまま、
 一度も遅れた事のなかった会議は、
 連絡の取りようもないまま過ぎ去った。

──結果として、
 本来は竪琴ライアーの意味から命名された病を患う男は、
  学生時代にそう呼ばれたように「嘘つき」ライアーになった。

【人】 司書 エルナト

…………今日も。
誰かが来なかった。
にわかに偶然が必然へと変わっていく。
昨日消え、今日消えて。
明日も誰か、消えてしまうのだろうか。
ありもしない想像をしてしまう。
……ありもしないはずだ。

「食べられる人はちゃんと食べないとね。」
「元気に過ごすことが大切だよ。」

少年は今日も膝の上に本を乗せ、
食事をとる班の皆を眺めるのだった。
(11) 2022/05/02(Mon) 22:16:47
メモを貼った。

エルナトは、眉を顰めてお腹をさすってから、席を立ち食堂を後にした。
(a1) 2022/05/02(Mon) 22:37:36

エルナトは、初等部の子を泣かせてしまった。ごめんね。
(a4) 2022/05/02(Mon) 23:25:57

【人】 司書 エルナト

>>17 フィウクス

「読んでないでしょ。」

君が本をあるべき場所に返したその時。
横合いからの声。
見れば、ひょっこり、覗き込むように、ほんの管理をしているという少年が君の持っていた本を見つめてる。

「全然本に癖がついてないもの。」
「まぁ、奇麗なまま帰ってくるからいいんだけれど。」

ぱたぱた、埃落としの棒を振るう。
恐らく清掃中だったのだろう。
とことこ、君の要件が終わったことなど知らぬとばかりに、
君の横に並ぼうと歩を進めて。

「何を借りていたの?」

問いかけながら、先ほどまで君のものだった本の背表紙を見上げた。
(19) 2022/05/03(Tue) 1:11:58

【人】 司書 エルナト

>>22 フィウクス

「意外だね。」

率直な感想。
目の前には所謂資料集のコーナー。
授業では学びきれないものを学ぶための書物達。
そのなかでも、芸術に類する物は。
どうにも君とはあまり結びつかない。

「何となくで本を手に取ることなんてないよ。」
「タイトルか、表紙か、内容か。帯の煽りか。それとも評判か。」
「どんな本だって、手に取る時は絶対に何かしらの理由があるんじゃないかな。」

あなたは違うの
?」

あなたにもきっと、これを手に取る理由があったはずだ。
少年はそれを聞いている。
(26) 2022/05/03(Tue) 11:50:52
エルナトは、黙々と作業をするトットをちらりと見て、目を細めてる。偉いね。ちゃんと進んでるかな?
(a10) 2022/05/03(Tue) 11:51:36

誰のものでもないその部屋に、誰かの気配が残り香のようにある。
湿った、背筋の凍るような、神経に不快感を及ぼす何か。
しっかりと清掃され清潔であるように保つ努力を経てもなお、
言い様のない警鐘の残滓が僅かに空気に染み付いている。
それは朝も午前も超えて、白日が名月へと交代するほんの間際の頃だった。
そこにはもう誰もいない。

【人】 司書 エルナト

>>27 フィウクス

「あはは、そうだね。」
「だって本を読むイメージがないもの。」

呟かれた言葉にくすくすと笑って。
少年は誰にでも分け隔てなく、平等だ。
そりゃあ、目上の人への敬意だとかはあるけれど。
誰かを嫌ったり、避けたり、疎んだりというのはない。
誰にでも人懐っこく接する。

「フィウクスさんは、音楽が好きなんだ。」
「そう言えば、前クラシックの話をしていたもんね。」

というのは、食堂の騒音を貴方が例えた時の話。
お洒落な例え方をするのだな、と思ったから印象に残っている。
好きというよりは、それくらいしか楽しめるものがない、が正しいのかもしれないな、と思いつつ。

"うまく付き合う"という言葉には、無意識にお腹をさすって。


「…悪化するかもしれないけれど。」
「何もしなかったら、ずっとそのまま、変わらないよ。」
「今が苦しくて仕方がないなら、怖くても何かに
 挑戦したほうがいいんじゃないのかな。」

せめて少しくらい、読んでみない?と君がしまった本に手を掛けて。
(29) 2022/05/03(Tue) 17:12:04
メモを貼った。

【人】 司書 エルナト

>>31 フィウクス

「あはは、確かに。」

ふわふわとした態度。
芯がないわけではないけれど、誰かと強くぶつかり合うほどの固さもない。
何かをしてあげようなんてこと、考えもしない。
……というと、語弊がある。でも、そうだ。実際、何かをしてあげようとすることはあまりない。
だって、ただの子供だ。特別な力も、知識もなにもない。
何もしてあげられない


「へぇ!ピアノが弾けるんだ、いいね。」
「でも好きじゃないなら、聞かせてはくれないか。残念。」

なんて、君の言葉に、境遇に沈痛な面持ちを浮かべるわけでもなく。
ただ思ったことを率直に告げていく。
楽器、いいなぁ、なんて言いながら、手にかけた本を取る。

「何かに打ち込んでる間は辛くないなら。」
「やっぱり読書は向いてる気がするけれど。」

集中すると時間も忘れるし、周りの音も聞こえなくなるんだよ、と。
ぱらぱら、ほんの中身を流し見て。

(33) 2022/05/03(Tue) 23:20:04

【人】 司書 エルナト

>>32 フィウクス

「……うーん、わからないな。」

本に落としていた視線をあげて、
君の顔を見る。

「病気なんて、治っていい事しかないのに。」
「治っても幸せじゃないなんて。」
「病に助けられてる部分でもあるの?」

自分は、病なんてすぐにでも治したい。
普通になりたい。ただの人間になりたい。
そう願ってやまないのに。
それが幸せだと信じ続けているのに。

「まぁ、どうせこんな本、他に誰も借りないから。」
「持っておいたら?気が向いたら読みなよ。」

はいどうぞ、と君が返した本をまた差し出した。
(34) 2022/05/03(Tue) 23:20:37

【人】 司書 エルナト

>>35 フィウクス

「えぇ、自信ないなぁ。」
「もっと近くで弾いてよ。」

という文句も、神経質な君に何の気後れもしてない言葉。

きっと手を差し伸べる人は、求める成果が出なくとも構わないのだろうけど。
結局は自己満足、君の力になりたくて、なるための事をするだけなのだから。
でもきっと、求められる結果が出せない事を、誰よりも君が許せないだろうから。
そんな事を諭すこともなく。
そして無理に何かをしようともしない。

「………。」

言葉を、聞いて。

(37) 2022/05/04(Wed) 1:32:08

【人】 司書 エルナト

>>36 フィウクス

受け取られれば、満足そうにうなずいて。
本は読まれなければ意味がない。
読んでもらえる本は幸せだ。

問いかけには、うーんと思案して。

「病気の方は、まぁ治る目途は立ってないけど……」
「食事の量は減らしてるよ。食べれば食べるほど染まってしまいそうで。」
「…まぁ、最近は成長期なのか、お腹が減っちゃうんだけど。」

「それ以外だと、本を沢山読んでる。」
「読むごとに、自分の世界が広がって、本を書いた誰かの思考が、自分の一部になるように感じるんだ。」
「そうやって、確固たる自分を作ってる。」

いずれ病が治った時に、自分が何者でもなくなってしまわぬように。

「自分の世界を広げるのって大事だよ、フィウクスさん。」
「あなたも、内側以外に目が向けられたらいいな。」
(38) 2022/05/04(Wed) 1:34:03

【人】 司書 エルナト

>>40 フィウクス

「まぁ、そうだろうね。君と僕は違うから。」
「患ったものも、苦しんだ境遇も。」
「きっと僕は君よりマシだよ。」
「だって僕には、友達がいるもの。」

だから君は哀れだとか、いう訳じゃなくて。

「僕と同じようになれたらいいね。」


柔らかく、穏やかに。
君の言葉からは棘を感じない。ずっと。
だからきっと、本当は優しい人なのだと思う。
勿体ない。勇気一つで、変われるかもしれないのに。
生まれ変わる勇気があれば。

「"What does not destroy me, makes me stronger. "」


去り行く背中に、投げかけて。

「またのご利用をお待ちしております。」

図書委員として、利用者を見送った。
(43) 2022/05/04(Wed) 16:56:39

【人】 司書 エルナト

>>41 バレンタイン

さて、宿題の範囲を知ってそうな知り合いはと言えば。
図書室から共有スペースに続く廊下を、
ご機嫌な様子で歩いていた。
宿題なんてとっくに終わらせたのであろう、能天気な顔だ。

「…あれ、バレンタインくん。」
「何かげんなりした顔をしてない?」

髪で隠れてほとんど見えないのだが、
何となくそんな雰囲気を感じて、声をかけた。
(44) 2022/05/04(Wed) 16:59:25

【人】 司書 エルナト

>>45 バレンタイン

「お、おぉ………随分調子が悪そうだね。」

いつもと違う、勢いのある様子にたじろいて。
調子が悪い、という評価は。
同じクラスである君が、同じような状態になった時に、
決まって自分をそう評するから、そうなのだと理解してるだけで。
正直、少年からしてみればすこぶる調子がいいようにしか見えないのだけれど。

「シャルロッテさんに、行ってみたらって言われたの?」
「まぁ、僕が通りがかってよかったねぇ。」
「宿題、共有スペースでやっていく?」

今は勉強会もしているらしいし。
楽に宿題を終わらせるチャンスだよ、とお勧めしつつ。

「それとも、調子が悪いから部屋でする?」

勇気を出して、と言っていたし、
あんまり人の多い所はまずいのかな、と首を傾げ。
(46) 2022/05/04(Wed) 18:13:26

【人】 司書 エルナト

>>47 >>a32 バレンタイン シャルロッテ

「そっか、まぁ、何かに意識を向けるのは、悩みを忘れる一番の手段だよね。」
「読書もそう。そういえば、紹介した本は読んだ?」

首を傾げつつ。
一緒に行こうのわりには片割れの姿が見えないようだけれど、と辺りを見渡して。
そうして、背中越しにその姿を見つける。

「わんこじゃないんだから。」

苦笑して。
手をひらりと振り返す。緑髪コンビ(と勝手にエルナトが心の中で呼称している)が今日も仲が良さそうで安心だ。

「とりあえず、宿題の範囲は43から47ページまでだよ。」
「君、授業ちゃんと聞いてる?問題とけそう?」

シャルロッテさんがいれば大丈夫かなぁ、と思いつつ…思いつつ………………
………中等部の子達はみんなちょっと抜けてる所があるので、心配だ。
(48) 2022/05/04(Wed) 18:56:19
メモを貼った。

【人】 司書 エルナト

>>49 バレンタイン

「そっか!それは早めに勉強を終わらせないと。」
「物語は熱のあるうちに読み切らないとね。」

興味は時間が経つごとに薄れていく。
紙のページが鉛の重さになってしまう前に。
結末を読んでほしいものだ。

何かと動物に例えることが多い。
お勧めした本も、動物が主人公だったし。
動物好きなのかもしれない。

「大丈夫だといいけどねぇ。」
「まぁ、シャルロッテさんにお任せしようかな。」
「ファイトだよ、バレンタインくん。」

応援、まぁ宿題を終わらせて本を読んでほしいだけなのだが。

「宿題を忘れたら怒られちゃうからね。」
「お仕置きもされちゃうかも。ちゃんと終わらせるんだよ。」

ほら、消灯時間前に終わらせて!と、
とてとて背中に回って、その背中を押して勉強場所まで動かそうとしつつ。
(51) 2022/05/04(Wed) 20:13:08
エルナトは、リアンに手を振って、バレンタインを指さしてる。教えてあげて
(a39) 2022/05/04(Wed) 20:43:43

エルナトは、いつものように微笑んで
(a45) 2022/05/04(Wed) 20:56:08

エルナトは、冗談だよ、とルームメイトに言った。いつかの夜の事。
(a47) 2022/05/04(Wed) 20:56:28

エルナトは、この狭い部屋の中の、子供らしくあれる時間が好きだった。
(a50) 2022/05/04(Wed) 20:58:28

エルナトは、この時間が、明日も明後日も欲しかった。
(a51) 2022/05/04(Wed) 20:58:41

青年はその日、太陽のあるうちは教員棟から出されることさえなく。
月のあるうちは部屋の中から出ることさえ叶わなかった。
獣は檻に入れられたまま、また、誰かのいない朝が来る。

エルナトは、欲しかっただけなのに。
(a52) 2022/05/04(Wed) 20:59:28