人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

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視点:


【人】 魔剣持ち ヘイズ

ー祭りの後 ベリルと>>0>>1

賑やかな祭りも、終わってみればあっという間。
雪も収まり、すぐに旅立つ日が近づく。
矢のように過ぎた数日だったけれど、来る前とは何もかもが変わってしまった。

そして、手元に残ったものもある。

「うん、杖はいいね。僕はあまり詳しくないけど、
 使いやすいのを選んで。

 服は、そうだなあ。山道とかも歩くかもしれないけど、その服で大丈夫?それとも何か特注だったりするのかな。
 ううん、構わないならその服でいいよ。
 似合ってるし、(後かなりえっちだし)

 それなら、買うのはマントかコートくらいにしようか。
 せっかくの服、傷むといけないからね。」

そんな風に、祭りの後は準備をかねて、ベリルと一緒にエオスの街並みをもう少しだけ堪能した。
お世話になった人達に会ったら、祭のときに会えなかった人には特に、改めてお礼を伝えたはず*
(13) 2021/12/14(Tue) 18:39:49

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ー祭りの後 ベリルとー

「へえ。ベリルの前の…マスター?になるのかな。
 その人が作ったもの?」

やっぱり便利だな、魔法。使いたいな、と思う。
緑のマントに簡素な杖。
ふと小さい声があがったので不思議そうにそちらを見た。
アクセサリーの店の品揃えを見て、に見えた。

「気になるの、あった?」なんて聞いたりする。
これ、とおねだりされたら買うし、そうでなければ「遠慮しなくていいよ」と言うくらいだったかも。

町中を歩くときは、一歩前に立って、時々後ろを見ながら。
人通りの多いところでは「手、つなごうか」と言ってこちらから握って。
そんな風に街で身支度を整えていた*
(16) 2021/12/14(Tue) 20:22:21

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ーベリルとー

「親かぁ。確かにそうかもね。
 一度会ってみたかったような、そうでもないような。
 でも、そんな服を用意してくれるなら、悪い事はそんなにないのかもしれないね。」

メイド服な理由は、なんとなくわかる気がした。
そして、やっぱりちょっぴり気が合いそうな気もしたのだった。

「お揃いのもの…なるほどね。いいかもしれない。」

そうして、続く言葉に耳を傾けて。
(29) 2021/12/14(Tue) 23:14:04

【人】 魔剣持ち ヘイズ

行き先は、つまり僕の行きたい場所。色々ある。

勇者の足跡を辿って、どこかにあるという聖剣を見てみたい。

深い森の奥にあるという、獣人の里、その先の妖精郷なら綺麗な妖精達を見られるだろうか。

砂漠の向こうにあるという、あらゆる快楽の集まる都。

海原のどこかを漂う、女性達だけが住む島。

全て見てみたい。魅力ある人達と出会って、とにかくいい思いをしたい。意のままに生きてみたい。
けれど、一番大事なことは
(30) 2021/12/14(Tue) 23:20:25

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ーその後ー

その後のヘイズとベリルはしばらく旅を続けていたと思われるが、獣人の里を訪れた前後でその行方はしばらく知れなくなった。

後にヘイズ本人が語った話では、彼は魔剣の導きによってか、その地で妖精郷に迷い込み、仙女イルムガルトの最後の弟子として、しばらくの間、剣技の修練と、それに手解き(意味深)を受けていたという。

その後、妖精郷から戻って後、見た目にも成長して力をつけたヘイズは魔剣グラムベルクを手に、本格的に世界を巡り、いくつもの冒険を繰り広げたとされる。
(48) 2021/12/14(Tue) 23:57:54

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ヘイズにはさほどの腕力もなく、剣技もかつての勇者には到底及ぶものでなかったが、時折見せる機略と、魅力的な女性が絡むと急に異様な爆発力を見せ、数多の危難を乗り越え続けてきた。

いわく、「死者の後宮」での屍霊術師サリヴァーンおよび彼の寵姫達との死闘。

男子禁制のザラタン島への漂着と幽閉に島からの脱出。

背徳の都モエビアでの幼馴染エルナトとの再会と、都を統べる淫魔教主パラミシアとの戦い、

そして最大の宿敵、聖剣の簒奪者“鬼畜王”ランスロットとの生涯3度に渡る対決…
(49) 2021/12/14(Tue) 23:58:43

【人】 魔剣持ち ヘイズ

彼の冒険は人々の助けになる事もそうでもない事もあったが、あらゆるものを見て、種族も老若も問わず(後には男女も問わなくなった)多くを抱き、誰よりも意のままに生きた彼の名は、数百年後には魔剣士ヘイズレクとして伝説となり、その冒険は詩人達の語るところとなった。

もっとも、かつての勇者と違い、その物語の大半は子供の教育に良くなかったので次第に話の筋は変わっていった。

ただし一つだけ、彼の側には生涯の最後までメイド姿のホムンクルスの少女が常にあり続け、ヘイズレクが彼女を誰よりも大事にしていた事だけはどの話でも一致している**
(50) 2021/12/15(Wed) 0:01:16

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ーその後 ベリルとー

エオスから旅立つ前のあの日の約束>>-198通り、ベリルはずっと一番側に居続けてくれた。
冒険の全てはベリルと共に。

数え切れないくらい抱いたし、逆に抱かれることもできるようになった。余程の事以外でなければ、思いつく限り大概の事は二人でやり尽くした。

けれど、魔法が使えるとは言え、随分危ない目にも合わせてしまった。
冒険の途中に幽閉されて一時引き離され、危うく契約が切れかけた事もあった。宿敵に身柄を奪われ、意に反してその身を恣にさせてしまった事もあった。
(138) 2021/12/15(Wed) 23:40:35

【人】 魔剣持ち ヘイズ

それに、ベリル以外の相手とも相当に、数え切れないくらい楽しんだ。
ベリルはその場にいる事もあり、共に楽しむ事もあり、他の相手に抱かせる事すらあった。

けれど、自分と二人の時とは全く反応が違うから、そういう事は後にはほぼなくなり、ベリルを一人残す事も増えた。

それが自分の性分で、容易に変えられるものでなかったのは確かだし、そんな時に自分を思って慰める姿も言いようなく健気で愛らしく思ってはいたのだけれど。
(139) 2021/12/15(Wed) 23:41:59

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ーベリルとー

ベリルの答えは、やはり予想通りのもの。
口づけられるまま、ベッドに押し倒される形になる。
最初の頃と比べてこういう点は随分積極的になった、のだろうか。

「わかった。長生きするよ。
 僕の寿命がベリルの寿命でもあるしね。

 …そうだなあ。自分の将来の事はもう少し考えてみるよ。」
(169) 2021/12/16(Thu) 13:52:08

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ベリルの子供がほしいという願いを知っていたら、多分それを叶える方法を探しただろう。ただ、ベリルからその望みを聞くのでなければ、自分の先の事は分からなかったから、生まれてくる子供の事を考えて、子供を作りたいと考える事はなかったかもしれないけれど。

そうしてまたいつものように抱いて、抱かれて、冒険を続けて。
何年も過ぎて、随分歳を経た頃、ヘイズは魔剣を元の洞窟に封印し直して二人、森の奥に隠遁した、とも言われる*
(170) 2021/12/16(Thu) 13:52:38

【人】 魔剣持ち ヘイズ

ー後日談のさらに後ー

それから、さらに何年も過ぎた。
エオスから徒歩にして1日と半。少し北の森の中。
昔の貴族が使っていた狩猟小屋を手直しして住めるようにした家。
小屋とはいえいくつか部屋もあるし、畑もある。
木製のテラスからは側の湖を眺めることもできる場所。
冒険の途中少しずつ貯めていた金で買い取り、魔剣の封印後に移り住んだ。

あの頃の激動の日々、血と愛と欲に塗れた毎日が嘘のように、何もなくなった。
もう若いとは言えないどころか、老いをはっきり自覚するほどの年。体も前ほどは溌剌と動かないし、女性に囲まれる事にも少しだけ、少しだけだけれど飽きてきた。何より、前ほど男として漲る事も少なくなってきた。
(222) 2021/12/16(Thu) 23:07:43

【人】 魔剣持ち ヘイズ

晴れれば畑を耕して、薪を割って、雨が降れば書き物をして、夏には魚を釣って、冬には暖炉を囲む、そんな静かな日々。
何もかも変わって、変わらないのは側にいる彼女だけ。

「今日の仕事は終わりだよ。ベリル、おいで。」

彼女が来てくれたら、湖の見えるテラスのソファに一緒に腰掛けて、キスを落とし、メイド服の上から体に触れる。
(223) 2021/12/16(Thu) 23:08:09