ラサルハグ
*魔法を褒められると、うれしくて照れくさくて。
*小さな声で「ありがとうございます」って
*言いながらぺこりと頭を下げました。
*それから
*話に熱が入ってしまったことに気付いたら
*あっ、といまさら口を隠して
*恥ずかしそうに顔を赤らめながら、
*こくこくと何度もうなずきました。
*商売敵だなんて、とんでもない。
*今も昔も、あそこのランタンは大好きだ。
「じゃ、若輩者ですから、呼び捨てで構いません。
そちらはええと、ラサルハグさん……でしたっけ。
俺、生まれも育ちもレッヒェルンですから、
気になるものとか知りたい事あったら、
訊いてくれればお答えしますからね!」
*羞恥をふきとばすように、ちょっと大きく声を出してみて。
「ラサルハグさんは、物書きなんでしたっけ?
題材になりそうなものとか、見つかりました?」