人狼物語 三日月国


123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】

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視点:


【人】 彷徨民 ウミ

『ラサルハグ』

きょろきょろ。
真っ赤なお花を持って、真っ赤な髪の女性を探しています。
けれど、どこを漂っても歩いても見つかりません。

『かえっちゃった?』

不安にさせないようにと笑顔でいたやさしいあなたです。
本当は不安だったあなたです。

もしかしたらうっかりここに来たように、うっかり出てしまったのかも。
――それとも。
彼女は『隠されて』しまったのかもしれません。
皆にやさしかったのですから。
大事なものを守るように、そっとどこかに連れて行かれてしまったのかも。

――ウミは、暫くお城のあちらこちらで見かけられたでしょう。
(1) 2022/01/19(Wed) 23:51:54

【人】 彷徨民 ウミ

>>2 ミズガネ
『ウミのほしはね、――――』

ウミは星の名前を口にしたようですが、音を聞き分ける事に多少は慣れているであろうあなたが何度聞き返しても、上手く聞き取る事はできないでしょう。
遠く遠くの場所の名ですから仕方ありません。
もう覚える必要も無くなったものの名でも、ありますから。

『わかんない。ひとつやふたつはあるかも』

ウミの星の人々はいろんなところに行ってしまったので、ウミ自身にもわからないのです。

『ウミのほしはね、なくなっちゃった』
『だから、ウミはウミのいるばしょをさがしているの』

たくさんの場所を渡り歩いて、探して。
そうしたらここに来たんだよ。
ウミは、迷い込んできたという認識のよう。

『ミズガネは、むりやりつれてこられた?』
(4) 2022/01/20(Thu) 1:56:48
「俺ぁここに居るんだが……」

ッチ、と舌打ちする。
誰も彼もが素通りする、誰も彼もを触れることが敵わない。

どうやら、これは。

「持っていかれたか、俺が……」

―――庭に響く何かが壊れる音。

男はそれを聞いていた。

「やめろよ……ミズガネ。
 原因はそれだったかもしれねぇが、俺はここにちゃんといるぞ」

「俺は、ここに居るんだぞ」


肩をつかもうとしても、手を抑えようとしても、
触れることは敵わず。
声も届かず。

ただただ、響く破壊音を聞きながら、止められない事に苦い顔をした。

「おいおいおいおい……」

男はずっと二人のやり取りを見ていた。
イクリールと呼ばれた女の言動が気になって着いてきてみれば、そんな。

俺を生き返らせようとするなど。

一度も顔を合わせたことも、話したことがない男を。
どうして。

「俺を戻すのになんでアンタが倒れなきゃなんねぇんだ、クソが……」


その理由は聞かなくてもわかるというのに、舌打ちをしてしまう。
それは喜ばしいことであるはず。
あの男を、少なくとも彼女は大事に思っているからこそとわかっていても……。

そしてそれが成功してもしなくても。
大きな借りだけを作ってしまうのは癪で仕方ないのでした。

【人】 彷徨民 ウミ

『ラサルハグ』

きょろきょろ。
ウミはずっとずっと赤い髪のあの人を探しています。

『――ここにもいない』

池の水が大きく盛り上がって、中心から出てきたウミは水中から空中へ戻ります。

そうしてびしゃびしゃと跡を残しながら、別の場所に移動するのでした。
(28) 2022/01/22(Sat) 20:57:24