人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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プロローグ

【人】 ほおずき色の絵描き鬼 エニシダ

[「あ、あれ!」と、指をさされて、その先を見上げた]

 どないしたん、 ──ちゃん……

 ああ……何かあれ、いきものみたいやねぇ。

[黄昏色の空に浮かぶこんもりとした雲。
その不思議なかたちの心当たりを探って、目を瞑った]
(0) 2020/09/27(Sun) 3:49:04
到着:雲を泳ぐ ラッコ

【人】 雲を泳ぐ ラッコ



[それはそれとして、
とてもとても可愛いラッコという生き物は、
どこか北の方でぷかぷか浮いている]

 
(1) 2020/09/27(Sun) 3:53:40
雲を泳ぐ ラッコは、メモを貼った。
(a0) 2020/09/27(Sun) 3:58:12

天のお告げ(村建て人)

/*
改めまして、ご参加ありがとうございます。
9/29(火)の7時に一日目が開始します。

以下メモテンプレです。
切ったり貼ったりしてお使い下さいませ。

■名前:
■外見:
■NG:
□その他:
□コア:
(#0) 2020/09/27(Sun) 4:01:01

村の設定が変更されました。

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2020/09/27(Sun) 4:13:32

到着:サティ家次期当主 シャーリエ

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

 
[この庭に
   招きもしない来訪者が居たことが
        心をざわつかせたのです]
 
(2) 2020/09/27(Sun) 5:03:23

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

―― 夢か うつつか ――
[屋敷の中庭で怪我人を見つけ、驚いたのは先刻のこと。
片腕が取れてしまったことに飛び上がって、侍女を呼び、
彼女が駆け足で医師を呼び、手に負えぬと技師を呼び。

最後は二人掛かりで担架に載せられ、
怪我人は庭の見える空き部屋に寝かせられた]


 …………


[すうすう、落ち着いた寝息を聞いていると、
何事もなくて良かったと強く思った。

死ぬことも、腕が無くなることも、怖くてたまらない。
目の前で起こらなくてよかった。
たまたま助けてくれる人が居て良かった。

今度は助けられてよかった。
気がつけてよかった。

また、人が居なくなってしまうかと緊張した]
(3) 2020/09/27(Sun) 5:04:21

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 目、覚めました?


[まぶたの奥が動いていたから、
夢を見ているのかと見つめていたまつげが、
不規則に揺れて持ち上がる。

綺麗な瞳。
そう思ったことを覚えている。]


 あなた倒れてたんですよ。
 腕も取れてしまってて。
 お医者様と、技師の先生に見てもらいました。

 おかしいところはないですか。


[起きあがろうとする肩を押さえ、
シャンパン色の髪をベッドの上に戻す。
カーテン越しに漏れる光が眩しかったのだろうか。
すこし考えて、カーテンを閉めるのは止めた。

どこかから風の音がする
]
(4) 2020/09/27(Sun) 5:05:34

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 だめですよ、まだ寝ててください。

 ……いい匂いします?
 ふふ、それは元気そうで良かった。


[そうしている間にも、キッチンから軽食が運ばれてくる。
怪我人さんは何がお好みかしら。

卵とほうれん草のポタージュには
薄いフランスパンを浮かべて。

薄味の鶏のテリーヌにはお好みでコショウを振り。

食べるのが難しいようなら
フルーツとミルクのゼリーからミントを避けて。]


 たくさん召し上がれ。


[貴方の側でふふふと笑った私は、
紅茶を片手にクッキーをひとつまみ。

……だって、食べているところを見られるだけって
居心地わるいから。
私も食事のふりをする]
(5) 2020/09/27(Sun) 5:06:10

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 大丈夫です、お代などは必要ないです。
 持てる者の義務《ノブレスオブリージュ》ですから


[次代領主代行として毅然と微笑めた、だろうか。
私はこのとき口にした紅茶の味を思い出せない。

いい香り、と呟いたのは演技だった。
傍らの侍女にお茶のお代わりをお願いして、貴方に近寄った]
(6) 2020/09/27(Sun) 5:06:41

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 安心してください。
 ここで血を流すようなまねは許しません。
 あなたを引き渡すようなこともありません。


[ おねえさま。 と唇だけ動かした。

私は貴方を見てお姉さまを思い出していた。

伸ばした手はお姉さまと同じに、人の頭を撫でてなだめる。
大丈夫。私がいるから。
そういってくれたお姉さまと同じように、
私も、誰かを…………。]
(7) 2020/09/27(Sun) 5:07:15

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

[カーテンがはためいて、霧が窓から入ってくる。
たちまち目の前の光景が幻みたいに霞んでいく。
こんなこと無かったよ、ってあざ笑う霧は濃さを増して、
綿みたいになって私をくるむ。

(そう。これは幻。
 私はお姉さまの真似はできなかった)

初対面の人を撫でるのは貴族の娘としてどうなのか。
侍女に見咎められてお父様の耳に入ったらどうなるやら。

そう考えて、空のカップを膝に抱えたまま、
窓を伺うことしかできなかった。
窓から見える庭は、お姉さまがいつも私を慰めてくれた場所。
ぎゅっと目をつむって霧の中で首を振った。
違う、違う。これじゃだめ、しっかりしなくちゃ、

だって、もう お姉さ ま  は   ]
(8) 2020/09/27(Sun) 5:08:23

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

―― 自室 ――

 っ、あ……


[いつの間にか自分の喉を掴んでいた。
息苦しさで目が覚めてしまったようだ。
天井には藍色が重ね塗りされていて、
いつもの黒樫の天井は真っ黒に染まっている。
不用心に開け放たれた窓から風が入り込んで
絨毯を波打たせていた]


 …………
 ふぅっ……


[ぱちぱちと目を瞬かせ、固まってしまった体を起こす。
夢見が悪い原因なんてわかっている。

辺境の小国に王国から見合い話がありそうだと使者が来た。
事実を言葉にすればそれだけのこと。
断ればこの小国は王国に呑まれる。
お父様は王国を敵に回すことはしないということと、
癪ながら私も、王国に頼っていること。

全部まとめれば、答えなんて決まっているようなものだ。

そして、小国の跡継ぎは私だった。
それだけ。]
(9) 2020/09/27(Sun) 5:09:15

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 お姉さまの捜索くらいは
 私たちでやれたらいいのに……


[起こした体をひねってベッドにうつ伏せに倒れ直した。

明日、話するの、 や、だな。
枕に顔をうずめて丸くなる。
小さくなって現実の風をやり過ごしてしまいたい。

義手を持つ元怪我人さんを思い浮かべてため息を吐いた。
小国には義手の技師なんて育っていなかった。
たまたま王国から講義に来ていた
技師の手で助けてもらったのだ。

この国でできるのは簡単なメンテナンスだけ。
それを考えると、王国との断絶は
義手の持ち主にとっては死活問題に違いない。

ああ、やっぱり話したくない、な、こんな話。]
(10) 2020/09/27(Sun) 5:10:08

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

[いやなことは忘れてしまおう。
きっと明日になっても変わらないいやなことが降ってくる。

いまだけ、ひとときだけ、夢の中で泳がせてください。


枕を抱えて横に転がった。
ころんころん、膝の代わりに枕を抱えて、ころんころん。
寝返りを打って頭を空っぽにして、
徐々に満ちていく月の匂いを感じて、ころんころん。

眠りに転がり落ちるまで、丸くなったまま、
1人には大きいベッドを目一杯つかって
ころんころん*]
(11) 2020/09/27(Sun) 5:10:46

【人】 Marguerite シャーリエ

―― 空にラッコが泳ぐ世界 ――
[気が付いたところは屋敷の中庭、
いつもの花壇のところだった。

ここはお姉さまが世話していた花がたくさん残っている。
いつお姉さまが帰ってきてもいいように、と
水をあげるのは私が引き受けている仕事だった。

咲いてほころんだ花を2つ剪定する。
こうして古い花から新しい蕾へ
栄養を振り分けてやらないと、次の花が咲かないらしい。

ぽかぽか暖かい、春のような秋のようなお日様の下、
日除けのパラソルとテーブルセットに切り花を飾る。
花の命は短くても、もう少し付き合ってくださいな。]
(12) 2020/09/27(Sun) 5:12:10

【人】 Marguerite シャーリエ


 お姉さま!

[シャンパン色の髪のお姉さまを見つけて、
笑顔も隠さずに駆け寄った。]


 今日は蜂蜜のレモネードがあるらしいの。
 ふふ お茶、いかが?
(13) 2020/09/27(Sun) 5:12:58

【人】 Marguerite シャーリエ

[サティと呼ばれる小さな我が国ではレモンが採れる。
寒くなる時期に実を付けるレモンは、
野菜の少なくなる季節に爽やかさを運んでくれるものだ。
みずみずしいレモンを砂糖や蜂蜜に漬けておけば、
一年中涼しい気分になれる。

今デカンタに浮かんでいるのも、
去年採れたレモンのひと切れ。

すっぱいよ、っておしゃべりと一緒に口に含めば
果汁に薄められた蜂蜜が手を汚す。
きっとすっぱさに刺されてしかめ面になるけれど、
綺麗になれるんですって、とおしゃべりの種になってくれる。
疲れたときに聞くんですよって、
教えてくれたのは、お姉さまだったっけ?

楽しいお茶にしましょう、と
彼女を木陰から連れ出そうとして、ふと立ち止まる。
足下の芝生が風で波打っていた]
(14) 2020/09/27(Sun) 5:13:38

【人】 Marguerite シャーリエ

[つくんと胸のどこかが痛む。
私のお姉さまはこんな人だったかな。
私の
リフル
はどこへ行ったんだろう?

小さな違和感はきっと陽気のせいだろう。
綺麗で大好きな瞳の彼女と席に着くまで、
指先がそわそわしてしまうのも陽気に暖められたせい]
(15) 2020/09/27(Sun) 5:14:15

【人】 Marguerite シャーリエ


 わあー 毛虫、 毛虫ぃ…!


[木の上から落ちてきたおじゃま虫に驚いて
まずは木陰から彼女を押し出してしまうのも
季節に合わない陽気のせいだった**]
(16) 2020/09/27(Sun) 5:14:54
Marguerite シャーリエは、メモを貼った。
(a1) 2020/09/27(Sun) 5:25:50

到着:  リフル

到着:二年生 小林 友

【人】 二年生 小林 友



  人魚は、南の方の海にばかり
  棲んでいるのではありません。
  北の海にも棲んでいたのであります。

  ─────『赤いろうそくと人魚』
              小川 未明*


 
(17) 2020/09/27(Sun) 6:44:45
到着:  早乙女 菜月

【人】   早乙女 菜月



雲を泳ぐラッコ、

を、

誰が見た、と言うのさ?


 
(18) 2020/09/27(Sun) 6:48:38

【人】 チアリーダー 早乙女 菜月

[ぐっと体を沈ませると、ハルカとフユミが柔らかく受け止めてくれる。
「オー!」
 落ちない。私は落ちない。絶対的な安心感は、気が狂うほどの反復練習で、ハルカとフユミから貰ったもの。
「ティー!」
 二人が私を掲げ上げると、背中にトンと軽い衝動。トップのアキナだ。
 私達の勢いを受け取って、アキナは飛ぶ。雲まで届くほどに高く。
 まわれ、アキナ。
 誰よりも高く。
 誰よりも美しく。
「ティー!」
 目の前に広がる客席、そこから沸き上がる熱狂のウェーブに、頭が追い付かない。
「イー!」
 歓声が全身を刺激する。厚い。体が熱い。このまま血液が、細胞が、全身が、沸騰して消えてしまいそうだ。
「アール!」
 笑われるかもしれないとか、恥ずかしいとか、そういう思いがどこかへ消えていく。もっと見てほしい。もっともっと、私たちのチームを見てほしい。
 高々と跳び上がったアキナが、重力を思い出した。
 人間が、降ってくる。
「エス!」
 私だけでは受け止めきれないけれど、ハルカとフユミがいる。勢いと共に増した重みを、二人が和らげてくれる。
 キャッチ。]
(19) 2020/09/27(Sun) 6:50:51

【人】 チアリーダー 早乙女 菜月

[ワァ、という歓声がドーム内に響く。声は重なり合い、反響し、共鳴し、 まるで巨大な生き物の鳴き声みたいだ。
 その声の渦に負けないぐらい、私たちは大きな声を出す。
「GO! FIGHT! WIN! SEA OTTERS!」
 声がどこまでも広がって、やがて自分の耳に戻ってくる。反響。たっぷりと体に染み渡るような、残響。
「……完璧」
 耳元でアキナが囁いた。
 どうしてだろう。演技は完璧で、ドーム内は熱くて、こんなにも幸せで、みんなも笑顔にしているのに、

 全部、不要不急だなんて。]
(20) 2020/09/27(Sun) 6:51:43

【人】 チアリーダー 早乙女 菜月

[チアリーディングはスポーツだ。
 グラウンドの外の花じゃない。技を競う真剣勝負。
 勝利の証は、会場に溢れる笑顔。
 私たちは誰かを応援するために、競い、高め合う。

 だけど、イベントも練習もなくなってしまった。
 世界を感染症が襲ったから。

『不要不急の外出は控えるように』の報道のもと、
 入学式さえ消えた2020年4月、
 私達は、高校2年生になった。]
(21) 2020/09/27(Sun) 6:52:59