人狼物語 三日月国


55 (R18)竜宮城

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一日目

村人:2名、人狼:1名、巫女:2名

【人】 木野 ツラユキ

[美音の丸い乳房を、胸板で押しつぶす。吸い付くような感触が心地いい。口づけを落としながら、背筋に走る射精欲を堪えた。
もっと長く繋がっていたい。]
 ん……美音に、こうやって、食べられるのも、好き、だけど、
[彼女の片足を持ち上げ、己の肩に乗せる。離れてしまう代わりに、肌が晒された。上気した頬も、揺れる乳房も、いやらしく咥え込んだ、桃色の肉も。]
 もっとよく見せて……? 俺のを食べてる、ところ。
(0) 2020/12/28(Mon) 8:00:00

【人】 因幡 理恵

──回想・プレゼント選び──

[百貨店にはプレゼント難民があふれていた。恋人へのプレゼントでも選んでいるのか、アクセサリーショップで、なんとなく見覚えのある男>>0:44が店員からプレゼントを受け取っている。「きっと喜んでくれますよ」照れくさそうに笑う男の後ろを、二人組の女が通り過ぎた。ちらりと店を見ると「そういやこのブランドのネックレスもらったんだけどさー」「うわ。申し訳ないけどうちらの年齢には合わないよね」「そうなの、たかだか一万程度じゃ大したものでもないし。でもうっかり微妙な顔したら彼が怒り始めて〜」手っ取り早い地獄を見た。あの男に幸あれ。

 せっかく選んだプレゼントで微妙な顔されたらやっぱり悲しい。同じ轍は踏みたくないが、上から下まで往復してもフウタが喜ぶものが分からない。
 困り果てた末に、インフォメーションセンターにたどり着いた。]


 ぷれぜんとを買いたいんじゃが、何が良いのか分からんのじゃが……


[受付嬢はにっこりと笑うと、送る相手の特徴を尋ねてきた。]


 八歳の男じゃ


[おもちゃ売り場に案内された。]
(1) 2020/12/28(Mon) 18:18:40

【人】 因幡 理恵

[その後。
親切な店員により紳士服コーナーに回され、もはや自分には荷が重いと観念した理恵は速攻で店舗のスタッフに話しかけた。「夫へのプレゼントを探しているんじゃが」店員はコピペの営業スマイルで対応した。「どういったものをお探しで?」「何がいいか分からん」「定番でしたらネクタイですね」「ネクタイ……」
 細長い布は手触りが良い。が全く使い道が分からない。「どうやって使うんじゃ?」「このように巻きます。何回かやると覚えますよ」「なるほど、つまり首輪じゃな」店員はプロ意識によってにっこり笑顔を保ったままネクタイを下げた。「やめておきましょうか」「そうか?」まぁ別にネクタイにこだわりも無いので大人しく引き下がる。]
(2) 2020/12/28(Mon) 18:19:26

【人】 因幡 理恵



 そもそもあいつ、何が欲しいのかがわかりにくいんじゃ!


[ぶぅぶぅと逆切れしていると、店員は少し考えこんだ。]

「そうですね……プレゼントに願いを託すのなんか、素敵ですよね。リラックスしてほしい、お仕事を応援したい。大切な方にどんな時間を過ごして欲しいか。そういったことを考えると、何がいいか見えてきたりしますよ」


 んー……それならとりあえず起きててほしいの。
 あいつ寒くなると冬眠しよる。


[「とうみん」店員はオウム返しに呟いて、「寒くなると布団から出るのがつらくなりますものね」笑顔を保ち切った。「では、この冬を暖かく過ごしていただく、というのはいかがでしょう」

 そうしてやっとマフラー売り場にたどり着いたのだった。
「旦那様はふだんどのような色合いのものをお選びで?」「黒いぞ」「落ち着いた方ですか?」「まあそうじゃの」親切な店員は丁寧に適切な商品を探し出していく。「なるほど。失礼ですがお歳は同じぐらいで?」「だいぶ離れとるの。八歳じゃ」「……八歳年上ということですね?」「まあそうとも言うの」なんとか繋がった。]
(3) 2020/12/28(Mon) 18:21:30

【人】 因幡 理恵

[そんなこんなでなんとか選んだ品は、盛大な遅刻の果てに、満を持して登場した。>>0:42
 「あら、プレゼント?」と言いながらのぞき込んできたおばあちゃんに「そうじゃ!」コクコクと頷いて、開けていいのかという問いかけにも「いいぞ!」コクコクと首を振って。

 ちらりと
4℃
例の地獄を思い出して不安に思ったりもしたが。
 包みを開けたフウタの顔で、うまくいったことが分かる。
 ありがとう、と笑う顔に「気に入ったか!?」ンフーと鼻息を荒くする。

 約束を口にするフウタと同じような顔になって、]


 おぉ! それつけてればな、りゅうぐうじょうでも冬眠せんぞ!
 フウタが寝こけてては、折角の しんこんりょこう もつまらんからの!


[ぐるぐるとフウタにマフラーを巻き付けた。]
(4) 2020/12/28(Mon) 18:22:07

【人】 因幡 理恵

[そしてなんと、フウタは亀齢も買ってきてくれていた>>0:43。ぶっちゃけ全然買ってきてくれると思ってなかったのに。
「おぉ! これじゃこれ! 亀齢萬年!」小躍りしながらズダダダダッと家に走り、秋に月見をした屋根まで駆け上って「おぉ!」叫ぶと、ズダダダダッと元の場所に戻った。「フウタ! 月が丸いぞ! また月見酒ができる! 前は理恵が呑んでしまったからの!」寒そうだが。
 スケジュール的に厳しそうなのでその日の月見酒は諦めた。旅行の荷物に積んだかどうかは、さてはて。(展開によって後で決めます)]
(5) 2020/12/28(Mon) 18:23:08

【人】 因幡 理恵



 おばあちゃん、行ってくるのじゃ〜
 理恵たちが帰ってくるまでいい子にしとるんじゃぞ!


[おばあちゃんに挨拶して、出発したのは夜明け前。白のもこもこコートと茶色のもこもこブーツ、それにもこもこオレンジ色のマフラーと全身もこもこ姿で駅に向かう。黒いロングコートを着たフウタと並ぶと、黒と白でかえって統一感がある。
 電車の中は暖房が効いていて、鈍行になってからはコートもマフラーも外した。クリーム色のニットワンピースに、黒のタイツ。その頃にはすっかり明るくなっていた。
 冬の日差しは眩しい。がたがたと揺すられながら窓の外を眺めていると、やがて民家が減っていく。深まる木々の間を縫い、暖房に曇る窓ガラスを何度も拭う。フウタはうつらうつらし始めて、時折ハッと目を覚ました。「寝過ごしてもだいじょうぶだ、ちきゅうは丸いらしいぞ」無責任に勇気づけたけど、ついていってるだけです。
 途中、山を抜けるのか、トンネルに入った。一駅一駅の間隔が長い。何度も通り過ぎる誘導光が数えきれなくなった頃、やっと暗闇を抜けた。慣れない光に目を細める。
 世界の半分が白くなっていた。ちらつく雪で、空よりもむしろ地面の方が明るい。並走する川を眺めれば、やがて流れに湯もやがかかる。せせらぎの音も、どこかとろみがついて柔らかい。

 やっと駅に着いた頃には、体中バキバキだった。
 ホームに降りると大きく伸びをして、温泉郷の空気を吸う。鼻をひくひくさせて、「なんか変なにおいがするのじゃ」硫黄系ではなさそうだが。
 建物や道の脇には雪が積もっていたが、きちんと除雪されているおかげで歩きやすい。肉まんやら温泉饅頭やら温泉卵やらを蒸していて、あちこちから美味そうな湯気が流れてくる。潤沢に温泉が湧き出ているのか、マンホールや側溝のあちこちからももやもやが立ち上り、町全体が心地よく煙っていた。]
(6) 2020/12/28(Mon) 18:23:58

【人】 因幡 理恵

[りゅうぐうじょうはぐるりと水で囲まれてはいたが、すくなくともその池? には入らなくてよさそうだ。
「むしろ動かなすぎでつらいのじゃ」フウタの提案>>47にこくこくと頷いて、橋を渡る。ガチガチに緊張してフウタにしがみつきました。

 部屋に着くと、大きなベッドに歓声を上げて、腰かけたフウタの膝に勢いよく倒れ込んだ。
 激突したともいう。
 それから部屋中あちこち探索した。ベランダからは見事に雪化粧を施した山が見える。紅葉の時期もさぞや美しいことだろう。眼下にはもくもくと湯気のたつ川が流れている。温泉混じりだろう。
 御簾の中は畳が敷かれていて、くつろげるようになっていた。調べてみると、どの面も上下に動かせるようになっている。窓に面しているところを開ければ、ベランダからの景色が見える。ここに横たわって星空を眺めるのも楽しそうだ。御簾のちょうど向かい側には、化粧台が置かれていた。
 個室の風呂も立派だった。これなら二人でもなんとか入れそうだ。しかし露天ではないし、ただの水道のようだ。]
(7) 2020/12/28(Mon) 18:24:37

【人】 因幡 理恵

[ひとしきりの探検を終えると、温泉街へと繰り出した。
 遅めの昼食にはあちこちで売ってる軽食を食べ歩きした。やさいまんじゅうをつまんだりしつつ「店主、からしはいらんぞ」「ぴりとしないやつをくれ」「フウタは食わんのか? ぶたまんもあるぞ」赤くなった指先を温めながらはふはふと頬張る。「うまい」
 転ばないように気を付けながら土産物屋も冷やかした。「おおフウタ見ろ、なんか格好いいやつあるぞ!」中学生が絶対に騙されて買うキーホルダーとか売ってる。剣に龍がまきついたやつ。そこでおばあちゃんへの土産もいくつか購入した。いぶりがっことか。
 あちこちに屋根だけの簡易休憩所があり、立ち寄ると足湯ができるようになっていた。カフェも併設されていて、茶を飲みながらくつろげるようだ。足裏マッサージなどのちょっとした体験メニューもいくつか置かれている。
 しかし残念ながら理恵はタイツだ。やってみたかったドクターフィッシュ体験。「フウタだけでもやってみんか? どんなんか教えてくれ」興味津々。

 街並みをぶらぶら遊びまわると、そこそこ足が疲れてきた。温泉街は坂道が多い。その頃には、日が沈みかけていた。
 山の夜は早い。一度日が沈みかけると、ぐんぐんと影が長くなった。]
(8) 2020/12/28(Mon) 18:25:37

【人】 因幡 理恵

[温かい色合いの足元灯の間を抜けて宿に戻ると、今度は宿の中を探検した。
「遊技場」と書かれた場所に行くと、よくわからないメダルゲームやら、卓球台やらが置かれている。あと太鼓の達人。
『成績発表〜! 太鼓見習い!』最低点数を叩き出してからは「これ壊れとる」ぶうぶう文句を言って卓球台に向かう。
 全然ルールが分からなかったので受付に戻って遊び方を聞いたりしつつ、]


 よしフウタ、行くぞ!


[左手にラケットを構えて力強く振りかぶると、自信満々に空振りした。
 利き手は右です。

 空振りを繰り返すこと何度か。]


 よし……フウタ、ハンデをやる。
 先攻は譲ってやろう。


[ふっと笑うと、一度もサーブを打たないままピンポン玉をフウタに送った。
 ラケットには当たらないので、手で投げて。]**
(9) 2020/12/28(Mon) 18:26:28
因幡 理恵は、メモを貼った。
(a0) 2020/12/28(Mon) 20:12:22

【人】 水川 ミオン

[いつの間にか、ツラユキさんを見上げていた。
乳房を柔らかく潰すのは、愛おしい体温と重み。
この人が生きている事をもっと感じていたくて、もっと口付けしてほしい、ずっと触れていてほしいと思ってしまう。
無駄に脂肪があるせいか届きにくいけど、彼の鼓動を確かに肌で聴いては遠いところに想いを馳せ、目の奥を熱くしていた]

  ひゃっ

[ちょっとずれた感覚に溺れていたのを彼は見抜いたのか、それとも単なる偶然か。
足を引き上げられ、恥ずかしい格好をさせられる。
繋がったところも見えてしまって、ぱっと目を逸らす。
しっかり咥え込んだ自身の肉がきゅうと縮んで、
隙間なく彼に甘えた。羞恥から、小さく震えた]
(10) 2020/12/28(Mon) 20:31:59

【人】 水川 ミオン

[彼の視線を追わずとも見られている事がわかれば更に頬を赤くしたが、やがてふっと微笑んで、自ら腰を寄せた。
ふるりと弾んだ胸の先はいやらしく勃ち上がっている]

  ツラユキ、さん、

[手を伸ばして手を繋ぎたがりながら、
消え入りそうな声を、彼にだけ届けた。**]
(11) 2020/12/28(Mon) 20:32:11

【人】 因幡 フウタ

[モブとニアミスしていた>>1とか、百貨店の上から下まであーでもないこーでもないと店員に面白おかしくご迷惑をかけていた事>>2>>3なんて露知らず。
ただただ理恵からの贈り物に感動している亀が一匹。
自信満々に開けていいと言われた>>4から、
彼女の小さな不安には気付けぬまま。
計算も気配りもない自然な反応を返せたおかげか、
彼女は雲ひとつない笑顔になる。
似た顔で笑う二人を交互に見つめたばあちゃんもにっこりした]


  寝んわ。


[首にかけただけだったマフラーを何重にも巻かれて、
更に幸せな笑顔になる。
誰が寝るかと笑ったけれど、当日電車の中で寝てしまうのだった]
(12) 2020/12/29(Tue) 4:59:00

【人】 因幡 フウタ

[酒が入ってる訳でもないのに突拍子のない動きの理恵>>5にハイハイと生返事をして、出発の時>>6には「理恵もいい子にしてろよ」と心の中で少し不安げに願った。
でも期待の方が大きかったか。

何せ しんこんりょこう だ。

一生に一度の大切な思い出の旅………
と、わくわくそわそわする気持ちは、電車に揺られる時間が長くなっていくごとに薄れてゆく。何せ暇だったから。意識も薄れていって、理恵に何だか詩的な言葉で励まされたりした。
外を眺める時間は理恵の方が長かっただろう。
己はそう珍しくも思えなくて、うとうとしてしまったから。
風景よりも、窓の外を眺める理恵を見つめていた。
俺と違う感性を持つ彼女は、
変わりゆく景色を見て何を思うのだろう。
それは尋ねる事なく、
時々外に見えるものについて言葉少なに話したりした。

目的の駅に着いた頃には、
こんなしっとりとした時間の過ごし方も悪くなかったなと思った。
理恵と一緒に身体を伸ばして、理恵に倣って鼻をひくつかせた。
「温泉の匂いかな?」とか言ってみるけれどさっぱり自信はない。
やがて進んだ先、店からの匂いが強くなって、良い匂いじゃなあとか言いながらも、夏祭りの時の様に寄り道せず宿へ一直線した。

りゅうぐうじょうへの架橋はそこから水がよく見えたからか、理恵は怯えた様子でべったりくっついてきた]


  はは、こわがりじゃの。


[「かわいい」とかよりも「ウケる」といったニュアンスでふっと笑ったが、向こうから歩いて来た客らしきおばちゃんたちがこちらを見て微笑ましげにくすくすしたから、己も恥ずかしくなってしまった。
理恵を引き剥がす事はしなかったけど]
(13) 2020/12/29(Tue) 4:59:31

【人】 因幡 フウタ



  ぐェ


[ようやく辿り着いた部屋の中に荷物を置いて、
一等惹かれたベッドに腰掛けたら理恵が突進して来た。>>7
ぼふんとバネで一緒に少し飛び上がる。
また変な声を上げてしまったのを取り繕う様に、
ぽんぽんと理恵の頭を撫でた。

その後は理恵と一緒に、見慣れない部屋の設備を色々見て回った。
広さといい、置いているものといい、見える景色といい、贅沢の極みと言っていいだろう。
ばあちゃんに貸してもらっている家だって十分に贅沢でありがたいものだったが、ここは人が寝るところとしては次元が違う。
まぁ住むところではないからなんだろうけど……]
(14) 2020/12/29(Tue) 4:59:55

【人】 因幡 フウタ

[中途半端な事をして機嫌を損ねてしまっていたら、
腹も減ってるだろ?俺は減った、と手を繋いで外へと誘い出しただろう。>>8]


  ん、食う。
  ……ん、本当だ、うまいな。

  理恵も食ってみろ。


[肉は食べ物じゃない(意訳)と言っていた理恵だが、買った豚まんを一口あげてみた。美味しかったのでちょっとくらいどうかな?と思ったから。
かわりに理恵のも一口くれ、とかぶりついた。
こっちの一口が大きくて文句を言われたら、もう一個買えばいいじゃろと笑うだろう。

土産はまだいいじゃろと思ったが、
ばあちゃんの事をすぐさま考えてくれた理恵に胸が温まる想いだったのも事実だから、一緒に見て回った。
何を買えばいいのかわからんかったが、
理恵がかっこいいとか言ってるのが多分がらくたなのはわかる。
かっこいいと言うセンスは否定せず首を捻っただけなのは、優しさよりも面倒くささからだったりした。
おかしいと言えばきっとぎゃーぎゃー言うんだ。フウタ知ってる]
(15) 2020/12/29(Tue) 5:01:53

【人】 因幡 フウタ

[足湯の区画を見付けて寄ってみたら、何やらうじゃうじゃ魚がいるゾーンがあった。どくたーふぃっしゅというらしい]


  自分でやれば……そうか、タイツか。


[自然と理恵の足に目が向いて、先程の感触が指先に蘇る。
不自然に咳ばらいをして、仕方ないな、と腰掛けて靴と靴下を取っ払った。
他の客のところに群がっていた魚たちは、新しい足の気配を察知してこっちに集まって来る。
へえ、本当に古い物を探して寄って来るんだな、と感心していたら、集合した魚のあまりの多さにちょっとビビる。
その絵面もちょっとした恐怖だったが、
大群による半端でないくすぐったさが始まってヒュっと息を呑む。

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
と叫び声は顔を伏せて呻き声に抑える。
別に早々に退散してもよかったのかもしれないが、
たぶん、きっと、理恵の前で情けない姿を見せたくない男心がこの場に留まらせたのだろう。
そうやってぶるぶると耐えている姿は、
別の意味で情けなくて面白かったかもしれないが。

「……健康になった気がする。」
15分後の、やせ我慢亀の感想だった]
(16) 2020/12/29(Tue) 5:03:59

【人】 因幡 フウタ

[冬だし、日が落ちて暗くなるのも早い。
理恵の足取りが元気百倍でなくなって来たのも見て取れたので、戻ろうか、と手を差し出した。
ポケットに手を突っ込んで温めていたので、
繋いだ手はいつもと比べて冷たさがマシの筈だ。

足元の道標に賑やかされながら宿へ戻れば疲れはどこへやら、また理恵があちらこちらへと歩き出した。保護者の様に後ろをついていって、賑やかな部屋へ立ち入った。>>9
叩かれている太鼓の音を聴いて、夏祭りでやっとった音かな?と近付いた。
理恵がぼんぼんカッカッと叩いているのと、流れていく液晶の画面を見て、「あれがあそこに来た時に打つんじゃないのか?」とか「そもそも曲を知らんと難しいんじゃないか?」とか思ったけど口を出さなかった。
彼女が必死で演奏しているのだ。
静かに聴いてやるのが男というもの………ぶふっ。あまりの外しっぷりに途中で噴き出して、おっとと口を覆った。
太鼓見習いのハンコを押された理恵は文句を言っていたが、「見習いで間違いないじゃろ、初めてなんじゃから」とフォローをしたつもり。点数は見ないフリだ。
2秒で飽きる彼女にしては持った方だろう。

次は何か緑の台の前に来た。
板と玉を受け取って、一緒に遊び方の説明を受ける。
玉を板で打って打ち返して、という遊びの様だ]


  よし、来い。


[理恵から飛んで来た玉を打ち返せばいいんだな、とずっと構えていたけれど、何度理恵が板を振ってもこっちに玉が飛んで来ない。
というか理恵の板が玉に当たらない。

ぽーんと玉と一緒に先攻権が飛んで来た]
(17) 2020/12/29(Tue) 6:43:39

【人】 因幡 フウタ

[アリガトウと真顔で玉を受け取って、
すううと深呼吸したのち、手放した玉に思い切り板を打ち付けた。

ヒュン!と風切り音をたてながらその玉は、どこにもワンバウンドさせないまま理恵を追い越して向こうまで飛んで行ってしまった]


  ふっ……
  ほら、拾いに行くんじゃ。


[勝った、と言わんばかりの態度で玉拾いを命じた。
全然勝ってないのだがルールを正確に理解していない。
理恵にぎゃーぎゃー文句を言われるのと、
後ろの方で「やだあの人」「彼女?奥さん?いじめてるのよねあれ」とかひそひそ言われるのが先か。
どちらにせよゲームにならずに他へ移るか、
そうこうしている内に夕食の時間になったか]
(18) 2020/12/29(Tue) 6:44:24

【人】 因幡 フウタ

[部屋に運ばれた料理はその小鉢の数に驚いたけれど、
まじまじ見ても何かわからず、口にしてもこれ何だろうという食べ物もいくつかあった。しかしどれも美味だ。
特に魚が美味いのは、竜宮城の名前を冠しているからなのか。
事前に頼んだ通り、理恵の分は美味い野菜を用意してくれた様で。
理恵が喜んでくれれば俺も嬉しくなった]


  まだふうふになって数ヶ月じゃが……


  ……これからもよろしくな。


[ちょっとだけ改まった言い方で、
理恵の盃に酒を注いだ。少しだけ。
足りないと言われれば、これから風呂入るから控え目にしとけとたしなめる。


さて、食事が済めば風呂へ行こうか。
混浴の露天風呂もあるらしいが、少し考えて、
俺は部屋についている風呂の方を指差した]


  今夜はそっちに入らんか?

  天井が少し開けられる様じゃから、
  星とか月が見えるかもしれん。


[雪が降っていれば雪が入るかもしれないが]
(19) 2020/12/29(Tue) 6:45:07

【人】 因幡 フウタ



  年の変わる夜じゃ。

  その……


  二人だけで、居たいな、と……。


[気恥ずかしさからか少し俯いて、
望む時の過ごし方を伝えた。**]
(20) 2020/12/29(Tue) 6:45:15
因幡 フウタは、メモを貼った。
(a1) 2020/12/29(Tue) 6:50:05

【人】 因幡 理恵

[まぁ確かに腹は減っていたし、肉まんもありがたく一口食った。「こっちもうまいな」ただし皮だけ。
 理恵が皮だけですませてやったというのに、フウタは中身もごっそり食っていったものだから、ぶうぶうと文句を言った。「もう一個は食いきれん!」ぶうぶう。まだちょっとご機嫌斜めです。
 超絶格好いいキーホルダーはなぜか買わず、足湯のコーナーに向かう。

 ドクターフィッシュ体験は断られそうになったが、フウタはちらりと足を見て「タイツか」と納得すると、角質を食われる準備を始めた。
 咳払いに「風邪か?」二秒で忘れそうな合いの手を入れて、そしてやっぱり二秒で忘れて、湯に差し入れる足をワクワクとのぞき込む。

 その瞬間、他の客に群がっていた魚たちが一斉に反応した。
 いったいどうやって察知しているのか、水を跳ねさせながらフウタの周りに集まると、音さえ聞こえそうな勢いでフウタの足を突き始める。
 ほおおおと目を輝かせてのぞき込んでいたが、やがて見てるだけでは我慢できなくなり、「どうじゃフウタ!」「どんな感じなんじゃ!」「教えてくれんのか、フウタの『いけず』!」ぶるぶる震えるフウタに感想をねだっては、精神統一の邪魔に勤しんだ。

 そして15分後。

 つやつやの足になった亀は、一言だけ感想を言った。
 ほーん? と分かったような分からんような顔で頷いて、指を一本入れてみた。ただちに集まってくる魚たちに「おぉこりゃくすぐったいの」うひゃひゃと上機嫌に笑う。最初からこうすればよかったですね。]*
(21) 2020/12/29(Tue) 10:59:13

【人】 因幡 理恵

[暗くなってきた温泉郷を、手を繋いで歩く>>17。日中は日差しが暖かかったが、日が落ちると息が白くなった。その分、手の温かさがありがたい。

 遊び疲れたと思っていたが遊技場にテンション上がった。
 しかし壊れた機械をいつまでも置いてるのはどうかと思う、いくら打っても太鼓が幽霊吐くし。
 フウタは何も言わなかったが、ぶふっと噴き出す音を「なんか言ったかフウタ!?」聞き逃さずに振り返り、「理恵が頑張ってるのに笑うとはどういう了見じゃ」口を押えるフウタにぶうぶうと文句を言う。その間にも点数が下がっていった。
「こんなのはもう習わん」フォローされても見習の称号にぶうぶうと文句を言って、卓球台の方に向かう。

 ハンデをと共に球を送ってやると、一呼吸の後に、フウタがラケットを振りかぶる。
 ヒュ、と風を切る音に、とっさに肩をすくませる。振り返った先では、軽い球が、ぽんぽんと跳ねていた>>18
 大見栄切った割にあっさり負けた(個人の感想です)ため、むぅとぶすくれながら「次はこうはいかんぞ!」何回か挑戦しては同じようなことを繰り返し、他の客たちにひそひそされ始めたころか。「……今日はこの辺で勘弁してやる」むくれたままフウタの腕をぐいぐいと引っ張ってその場を離れた。]
(22) 2020/12/29(Tue) 16:02:01

【人】 因幡 理恵

[場所が変われば気分も変わる。
 食事は部屋に用意された。精進料理と言うのか、理恵の分には肉や魚が使われていない。どうやら前もってフウタが頼んでくれていたようだ。
 吸い口やお浸し、田楽や湯葉。肉が好きな人向けにも配慮されているのか、生麩の煮つけは一瞬肉と間違えた。チーズと思ったものは豆腐の燻製だったらしい。フウタの料理はまた違うが、彼も彼で満足そうだ。

 舌鼓を打ちながらぐいのみを差し出すと、フウタが改まったことを言う。>>19


 おぉ? なんじゃなんじゃ突然。
 心配せんでも、これからも面倒見てやるぞ。


[鼻の穴を膨らませると、得意げに笑う。
 しかしちょろんと注がれた酒の量にすぐに機嫌は移ろって、「もっとのむ」たしなめられれば「じゃあフウタがのまんか?」「よしついでやる」「のみきれなかったら理恵がのんでやる」そんなやりとりをした後に、結局残りの酒はしょぼしょぼと備え付けの冷蔵庫にしまった。
 亀齢萬年うまいです。]
(23) 2020/12/29(Tue) 16:03:21

【人】 因幡 理恵

[食事が終われば風呂だ。
 何それ幸せ過ぎんか。
 タオルや下着の準備をしながら、「んー」フウタの提案>>19に生返事をする。]


 理恵はかまわんが……
 フウタはいいのか? そっちはおんせんじゃないらしいぞ。


[それに、露天風呂なら天井を開けなくても夜空を見れるだろう。
 不思議に思ってフウタを見ると、望みを言うごとに少しずつ俯いていく姿が目に入る>>20
 フウタが顔を隠すにつれて、理恵の表情は明るくなっていき、「仕方のないやつじゃの」コクコクと頷いた。]
(24) 2020/12/29(Tue) 16:04:12
因幡 理恵は、メモを貼った。
(a2) 2020/12/29(Tue) 16:16:39

【人】 因幡 フウタ

[食べてみろと差し出した肉まんの肉を食わない理恵>>21に思わず「皮だけかよ」と突っ込んだけれど、だからといってこっちも皮だけ食って皮交換会にする理由もなかった。
遠慮なく大きな一口をもらったら軽く悶着した。
機嫌を完全回復はできなかった様だが、
おこりうさぎには程遠かったから、うろうろ探索した。
ちょっと夏祭りを思い出す。
あの時と違って金があるから色々心強い。

ドクターフィッシュも金を取られた。
無理矢理くすぐられて金も取られるなんて理不尽だと思った。
必死で耐えている俺の側で理恵は応援どころか邪魔をしてきていたが、終わった後には何かどうでもよくなっていた。

けれど、
湯にこっそり指を入れては楽しそうに体験する理恵を見て、]


  ………


[オレンジのマフラーの中に両手を突っ込んで、
首に冷たい掌をお見舞いしてやった。
俺の苦労は必要だったのか?無言の抗議だった。*]
(25) 2020/12/30(Wed) 4:08:47

【人】 因幡 フウタ

[宿へ戻る時には、温めた手で理恵の手を引いた。

理恵が居なければ寄ろうともしなかっただろう遊技場だが、理恵は入るなりテンションを上げた様だ。太鼓がうまくいかなかった様だが。>>22
大人しく見守っていようと思ったのに、
噴き出してしまったところを耳聡く追及される。
笑ってない、笑ってないぞと首を振ったが、
その間に流れる画面を理恵の後ろに見たらまた可笑しくなって、俯いて口を覆う羽目になった。
フォローを突っぱねる理恵に
「まぁ向き不向きがあるじゃろから」とフォローを重ねた。

たっきゅうは二人で出来て楽しかった。
本来の遊び方ではないのだがそんな事は些細な事だ。
後ろでひそひそされたのだけ意味がわからんかったが。

理恵に腕を取られて退散する前、
備え付けの寝間着だろうか、浴衣姿で卓球に興じ、「着崩れちゃったぁ」と恥ずかしそうにするカップルの片割れが目に入る。
ああいう要素もあるのか、と
下心を覗かせ
感心した。
しかし、人前で理恵を着崩れさせるなんてあり得ん、とさっさと目線を理恵と進行方向に向ける。
肌を見せる他の女に視線を送っていたと理恵に勘違いされるのも避けたかったし]
(26) 2020/12/30(Wed) 6:55:34

【人】 因幡 フウタ

[家やできない遊びをして、
家では食べない料理を理恵と囲んだ。
理恵が食べたがったら肉や魚を分けてやったが、
基本は目の前の皿で満足したか。
己はやっぱり魚が美味しくて気に入った。何の魚かわからなかったけど。

盃を満たしながら、
こっちが改まって言ったのに、理恵はいつもの態度だ。>>23
三つ指ついてこちらこそとか頭を下げられた方が心配になるというものだから、変わらん奴じゃな、とふと笑う。
理恵からも酒を向けられれば、ちょっとでいいちょっと、あ、入れすぎじゃ!とか賑賑する。

あれ、これって持って来たやつか、と酒のラベルに気付いたのは理恵が冷蔵庫にそれを収納する前だった。
どおりで荷物が重そうだった訳だ。
よく割らなかったな、と思った]
(27) 2020/12/30(Wed) 6:55:38