人狼物語 三日月国


125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】

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「…………?」


なんだか女子達に見られてる気がする!怖い!
隅の魔法少女(男)は震えた……

「……ヒーローものだと、複数人作るの面倒だったから……
 とかが……理由、だと……やだなぁ…………

 ……堂本くんみたいに、口調まで追加だと……
 危なかった、ですね……俺達……合体しなくて……よかった……」


遠い目をした。
トンチンカンな謎のものに渡されたので、あり得ないと言い切れない。そも不破はこうは言っているが、実際の理由を知ってるのか不明である。

貼り出されたままの招待状と、新たに追加されたものを見ている。

何が正解なのか未だにわからない。

「俺たちが合体……」

魔法少女で?
前世の記憶があって?
魔法少女になりながらお嬢様口調でしゃべる?

「…………」

「俺魔法少女じゃなくてよかったって思うわ、マジで」


本当に、切にそう思う。

張り紙を見て、「これ、暗号か脅迫文か何かですか…?」と震えている。

 
「……ど、同意……ではあるんですけど……」


もごもご

「そこまで言われる存在になってる俺って一体……」


悲哀

そもそも出世魚がわからなかった。勉強しないと……

 不破

招待状をもう一度見やり、あなたに視線を移す。

「わからん……これ特定の誰かに向けたものじゃないかも。
 とあるやつに招待状通りにしてあげてって言われたけど……
 ……わっかんねぇんだよなぁ……。
 誰の所に行けば良いのか……」

 棗

「え……?これ招待状、なんですか…?め、冥府へとか…?
 ……じゃあ、堂本くんは…
これ貼った人、知ってるんです?」


絶対冥府ではない。職業病が極まっている。
突然の新情報開示に戸惑っている。

「く、クイズかなぞなぞ……?
 ……ううん……堂本くん宛なら、ちょっと予想が……
 ……何か心当たりとか、ない……んですか?
 本当にないなら……俺ならああする、かなぁ……」

 不破

「うーーーん。
 ヒントはもらったんだ」

ろくろをまわすように指で弧を描いていく。
本当に何か、悩んでいるようだ。

「会いたい人、心当たりのある人、嫌いな人、気になる人」

「俺の解釈でいいって……でも……」

「抽象的すぎてわかんない……どういうこと?
 き、きになる人が複数居たりしたら、どうなる?」

どういう事?

 棗

「……んん、来てほしいのか、行ってほしいのか……」


改めて張り紙を見つめ直している。
やっぱり、意味がよく分からない。どちらにあててるのかわからない。

「……あぁ、でも…俺、似た気持ち…ちょっと、知ってます……」

「……倒さないとだけど……倒したくない、とき」


「……そ、そんな血なまぐさい、話じゃないと思うんですけど……」


悩んでる彼よりさらに悩ましそうな顔になる。

「……えっと、えっと……どうなる、…と、言いますか……
 ……これ、逆なんじゃないんですか?」

「堂本くん、も、モテるみたい…だし…心当たりあるなら…尚更…
 じ、自分で…決め切れないから……面倒か、疲れちゃって…
 ……選んでほしいんじゃ、ない……かなぁ……
 どっちを選ばれても、……
相手のせい
って、言い訳できる、から……」

何でみんなそんなにおさかなに詳しいけど筆談してるんだろう……

 不破、一葉
「倒さないとだけど倒したくない……?」

余計意味がわからなくなった気がする。
アイツには勝ちたいという気持ちなら間違いなく久瀬センパイに勝ちたいけど。

……多分、そういうことじゃない。

更に悩んだ顔をしていると、隣からまた違う視点の考え方を述べられ、ううん……と深く考える。

「逆……? モテ?
 えっ、いや、別に俺モテないけど!?
 いや、占い特権持ちのやつらだの狼特権もちのやつらだのにやたら絡まれたけど」

それは多分アイツ騒がしいから調べとこうぜみたいな、そういうやつだと思う。

「少なくとも相手は俺に選んでほしいって思ってるってこと?
 な、なるほど……あてずっぽでいいかはわかんねーけど……まぁ、心当たりを当たっていく、かー」

 棗

「……えっと、自分の中で、気持ちが殴り合ってる……?
 それか、自信がないから…の、ラブレター…か、どっちも」

「……だって、気持ちが決まってるなら……
 こんな紛らわしい文……出さないかな……って……」


んん……と考え込んでいる。正直、回りくどくてわからない。それが自分が最初見た時の第一印象。なら自分が面倒臭いので、面倒臭い事をする心理を考えてみよう。

「……"選んでほしい"と言う気持ちは、あるんじゃない、かなぁ……
 ただ、それより貴方に気になる…関心を抱く人がいるのなら……

 ……こうして貴方をわざと悩ませて…気を引いても、ダメなくらい強いなら……まあ、しょうがないなあ……って言うのと……
 その上で選んでくれたら、嬉しいなぁ……の、どっち、も……?」


俺の全部妄想ですけど……と付け加えて、溜息。

「一葉くんは狐っぽい……」と呟いた。色で判断してる。

奇遇だな、俺もそう思った。と頷いた。

 
「……?……葉っぱ、乗せますか?」

手に持ってるそれは食事で出された飾りの葉っぱだ。
普通は頭に乗せるものではない。なんかぺたんとしてるから。

ただ狐と言ったら距離を詰められたので、何となくそんな気分になった。嬉しそうだったらしいし。

 一葉

「……あれ?」


思ってたのと違う反応だった。
それもそのはず。実際は葉っぱを乗せられて嬉しそうだったのではなく、20枚以上乗せてても気づいてなかった、が先日の話だが、伝聞の際に誤解したらしい。

「……あ。……狐も、葉っぱ。使いますよ。
 絵本やアニメでみたこと、ないですか?
 化ける時に乗せて変身、児童向けの童話でたまにあるし……

 元を辿れば、本来変化するものの髑髏を使ってたとか。
 日本に来て、女に化ける時は髪を模した藻になって、
 さらに簡略化が進んで江戸頃には葉っぱになってたような。
 安倍晴明の母親の狐は「葛の葉」という名前なので、
 そこからも葉っぱのイメージが浸透した可能性を聞きました」


突然流暢にスラスラ喋り出した!
こいつ普通に話せたらしい。
のはさておき、葉っぱはダメではないようなので、一葉の頭の上にそおっ…っと乗せてみた。

「めっちゃ喋るじゃん」


しゃべるじゃん、不破。

【人】 1年 早乙女 咲花

「随分と葉っぱに詳しいのね」
(62) 2022/01/30(Sun) 17:01:11
 
「……
え。……ぁ。

 す、すいません……た、たまに、やらかして……」


流暢に喋るのはやらかす時。

「……こ、怖い話…
正直、死ぬほど苦手
…なんです、けど……
 ……魔法少女する時、割と役に立つ、ので……
 大体は、部の先輩、からの……受け売りで…うち、オカ研、的な……」


なんか変な名前のあの部、そういう系だったらしい。

「……昔?狐さんを探してる……んです、か?
 ぁ、え?……ど、どうも……?ば、馬鹿とか愚か以外の言葉、新鮮…」


褒められて嬉しそう。
同じくらい、何故か頭に葉を乗せた一葉が似合うので、いい一仕事を終えた……的な満足げな顔をした。

「不破は案外頭良いと思うぜー、俺も。
 この招待状のことなんていまっだに俺、いくら考えても誰のとこ行けば良いのかわかんねぇし……
 色々教えてくれたもんなー?」

それはそれでどうなんだという話だが。
ただ好きなことに関して詳しくなるというのは当たり前の話。
自分とて、ダンスの話であれば他人がついてこれない勢いで話せてしまう。

「いや、ちゃんと考えるけどさ。うん」

「あー…………」

なにか思うところがあったらしく、頬を叩いた。
それはまた、別のお話。
それについては語ることは何もない。

「……お前、自分ににてる顔のヤツ探してるんじゃなかったか?
 そいつ狐なの?」

「なんだろうなぁ……」

最初は強面だなぁとかでっけぇなぁとか、思ったけど。

「一葉は可愛いよな。
 でっけぇ動物みたいだもん」

それこそ狐とか。犬とかな。

わしわしと一葉の頭を……手を伸ばしてなでた。
やっぱこいつでかいよ。

「氷室ちゃんは間違いなく高性能ゲーミングパソコンだぞ」


なぜお前が答える。

「だって俺らパーティ組んでるし……」

 要

「……あ、偉智先輩、の…所でも……オカ研、元気…なんですね…
 …………うちも、オカ研……って言うと、怒られるんですけど……
 長いんですよね……封馬館怪奇倶楽部って……

 そこの先輩が、ダントツで……こう……勢いが、よくて……」


舌を噛みそうな名前。

「……蛇神先輩の、学校が……バトルで、敬語……?
 やめれる、って…聞いた時…うちの部じゃ、絶対無理だったので……
 ……つまり、変人が……多いってこと、ですよね……はは……」


遠い目。
けれど部もほぼ拉致ったとはいえ、魔法少女を入部させたとは普通に気付いていない悲劇。いやオカ研なら幸運かも。

 
「……し、進路……」

「か、考えたくない…………」

「授業中ならまだしも…職場の会議中に、うっかり……魔法少女として、呼び出されたら……俺、どうしたらいいんですか?……と言うか、……あれ?

 ……俺、魔法少女……いつまで続けないと……?」


「……………………。」


二重労働が開始する可能性に思い至って戦慄した。
過労死の方が早いかも知れない。

進路以前に人生が不安になってきた。

「進路かぁ、まぁ勉強はどうにもならないから
 スポーツ特待とかかな……」

なお高校もスポーツ特待。

笑みに震えている…………

>>どこか

/*
まさにそのままの事を言われました!

「普通ってなんだろーな?
 俺は今の俺が普通だと思ってるけどさー
 他人から見れば俺も普通じゃないって思われるのはわかってるっていうか」

【人】 1年 早乙女 咲花

「進路……特に決めてないわね。
 その時になったら面白い方へ進むと思うわ」
(111) 2022/01/30(Sun) 23:36:08
 
「……えっと……」


「……魔法少女してる男と、比べると……
 普通な人、割と……いるん、じゃ……」


これはフォローになっているのだろうか。

「そも、魔法少女なのにこれから青年になるの、地獄では?」


「……………………」


戸森の発言に、目を逸らした。
しかもこの逸らし方、“申し訳ない”じゃなく、
“それ心当たりがあるわ……”
部類の方だ!

「…………人生……上も……下も……全部いますよ……」


震え声 がたがた がたがた 何故か震え出した

 
「……でも、会社入った後、“突然会議中に姿を消すから”って理由で……解雇され続けるの……ハンデすぎませんか……?

 ……うぅ……魔法少女、辞めたい……
せめて、給料が欲しい……」


切実を通り越して悲壮と悲痛。

「……時間が効く、職業を……選べばいいのかなぁ……
 …………向いてそうなの、何一つ、浮かばない……」

「平和と守った笑顔が対価ってか……
 ア○パンマンかよ?」

違う。

「まーなんだ。
 難しいことは置いといても、普通だろうと違っても、俺は俺が楽しいと思えることができればいいかなって思うぜ」

とはいえ。
難しいことは考えない、それが一番楽だと思ってたけど。
今はそうもいかない事が多すぎる。

「俺は不破みたいな変身ヒロインじゃないしさー……
 手の届く所しか守れないってな!」

 蛇神
 
「……せめて、成人後は……
 ……給料出るよう、交渉……してみよう、かな……」


できるのか?

「ふ、フリーランス……」

「……職人、ってほど、別段……器用じゃない、し……
 転職がきく、もの……って、……IT系、とか……プログラミング系……?」

「……そう言えば、蛇神先輩は…進路、決めてるんです、か?
 こう……参考に、聞いてみたい……」