129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】
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「……ぁ。ふ、ぁははっ…!」
なんだ、無事にできるじゃないか。
言葉を紡ぐ事はできないけれど。悲鳴ではなく笑い声が僅かに零れて。
障壁を破って届くそれは多少の威力を殺していたとしても、今のこの身には十分だ。
それでも。
「…は、っ…ぁ
、ま、だ
……俺は、生きているぞ…」
どうせ死ぬのだ、命を削って使ったところで変わらないだろうと。
再び頭上には無数の結晶が生成され始めるだろう。
シトゥラ
あなたの水の壁のおかげか。
琥珀色の雨は男の頬を再び掠めもう一つ傷を付けるだけにとどまった。
「…………ッゴメン、アリガト!! 助かる!!!!」
| アルレシャは、もう一雨くるのかな、と頭上を見上げた。 (a17) 2022/02/18(Fri) 23:27:38 |
そこに障壁はない。貴方の手によって男の骨は容易く手折られただろうが、それでも臓腑を守ろうとまだ動く足で何とか体を逸らそうとしただろう。
ロベリア
「ウッセバーカ、文句は後で聞く!!
俺は文句めっちゃある!!!!」
キャンキャン。ちょっと喧しい。
そういう話だっただろと。今は言わないが。
、
「っ、あァッ!!」
スタンガンを背に押し当てられれば仰け反る様にして体が跳ね、明確に隙が生まれた。
その時に腹部を突き立てられたであろうそれは一切の護身行動がとれずに。貴方の意図したまま、男は縫い留められるだろう。
「っかは
…ぁ、う…!」
もう一度の雨を希う。命じる。狙いをつける事もままならないそれは乱雑に降り注ぐのみとなるだろうが、それでも。
| 処刑台、とは言っても台なんてないのだが……その上の囚人を見る。まだ結晶は、礫は頭上にあるんだろうか。仮にうまく刺され、縫い止められても止まらぬのだろうか。 「ナフも、シトゥラも、そろそろやるだろ」 守ってくれた水も白銀も、懐に返すといい。 来るかもしれないのがわかっているなら。 「自分の想像力を祈れ」 ムルイジ、ナフ、シトゥラ除く全員 を覆うように、半ドーム型の屋根が瞬時に現れただろう。 一人一人のための屋根だ。強度は、個々の想像のままに。 (68) 2022/02/18(Fri) 23:42:32 |
ナフ
縫いつけられたこの身で立ち上がる事は叶わない。それでもこの体は立ち上がろうと藻掻いただろう。
ナフ
震える手で己に突き立てられたそれに触れる。
けれど失血を痛みに蝕まれるこの腕には、それを引き抜くだけの力はないだろう。
| アルレシャは、気を配るものがたった二つ消えただけ。気にやしない。 (a27) 2022/02/19(Sat) 0:10:44 |
琥珀色はすでに疎らになり。それでも尚命を燃やして、ぽつり、ぽつりと降り続けていただろう。
もう雨が何かを穿つことはない。
| アルレシャは、その雨がもうこの身を抉らないのを、じっと見届けている。 (a31) 2022/02/19(Sat) 0:20:35 |
もはやこの男の身を護るものなど何もない。
けれど、確かに最後の最期まで。
貴方の太刀筋に魅入った男は、静かに。
見えぬ翠の先で穏やかに笑っていただろう。
| アルレシャは、完全に首が転がり落ちたのを見てから、全ての屋根を消し去った。 (a32) 2022/02/19(Sat) 0:39:01 |
| (a37) 2022/02/19(Sat) 0:48:44 |
「…………ムルイジ」
またね。
すぐそっち行く。
たったそれだけを口にして。
男は部屋から駆けて飛び出していった。
| 血の匂い。脂の匂い。人が死んだときの匂い。 埃っぽさはない。綺麗な部屋だった。今後もきっと綺麗で清潔な処刑室で殺しは行われるのだろう。
「……清掃用の機械の呼び方と指示の仕方はわかる?シトゥラ」
次々と人が去っていく中、そんなことを言いながら。 機械音痴の同僚を手伝うために、とりあえずは最後まで残るはず。多分。 全部終われば、シトゥラよりは先に部屋を出るだろうが。 (80) 2022/02/19(Sat) 1:13:28 |
| (a40) 2022/02/19(Sat) 1:30:42 |
| (a47) 2022/02/19(Sat) 2:21:10 |
| アルレシャは、ビチビチねばねばの光景を見た。えぇ……。 (a62) 2022/02/19(Sat) 14:54:56 |
| アルレシャは、トレーニングルームに向かう。空いてるかな。 (a63) 2022/02/19(Sat) 14:55:31 |
| アルレシャは、どうぞどうぞされたので、どうもどうもしてトレーニングルームを使い始めた。 (a65) 2022/02/19(Sat) 15:13:22 |
漸く部屋から出てくればサンミーfoodと野菜ジュースdrinkを注文して。
遅めのお夕飯タイムだが、新設された水槽を見て不思議そうにしている。
スライムを水槽で飼ってるうちに増えたりしないかな、と思っている
| アルレシャは、トレーニングを終えた。なんか……水槽あるな…。 (a84) 2022/02/19(Sat) 21:53:04 |
| 「……何々?ナフとシトゥラやるの?見学したぁい」
ヒョコ!と顔を出した。スポーツ観戦の気分。 (104) 2022/02/19(Sat) 22:17:29 |
| >>106 ナフ 「?」 僕派手なことあんまりしてなくない?の顔。 「同僚の力試しって普通に興味あるよ。見たい。 ショーが見たくて見るんじゃないんだから」 (107) 2022/02/19(Sat) 22:39:56 |
「……………………」
壊れた機械は動かない。音を鳴らさない。
赤色に染まる床の上で。息の根を止めて。
ギターに手を添えて。寄り添う形で眠っている。
その表情は、どこまでも穏やかな――
| >>109 シトゥラ 「やったぁ!……うん?あ、はいはーい、ちゃんと後で取りにきてね」 見学許可に嬉しくなった。ので、預けられたキューブはホイホイ預かる。 水道水drinkを頼んで、いそいそ見に行った。 (110) 2022/02/19(Sat) 22:54:29 |
| アルレシャは、水道水はやだな……。もう一回チャレンジ。 りんごジュースdrinkはどうかな。 (a92) 2022/02/19(Sat) 22:55:56 |
| (a104) 2022/02/20(Sun) 15:40:57 |
| アルレシャは、せっかくだから さつま揚げfoodと ショコラパンケーキvilを頼んでみよう。何が来るかな。 (a110) 2022/02/20(Sun) 16:08:00 |
| (a112) 2022/02/20(Sun) 16:14:54 |
| 「……幸いチョコレートの塊ってそこそこ日持ちするし、無礼講終わってからでも最悪溶かして固め直して消費できる……かなぁ……」
バーナードにさつま揚げとショコラパンケーキを半分分け与えながらしみじみ。というか遠い目。 圧凄いよ壁沿いが。 (143) 2022/02/20(Sun) 16:21:10 |
| アルレシャは、シトゥラとナフがやり合ってた時系列あたりで、最後までずーっと見届けた。おつかれ。 (a120) 2022/02/20(Sun) 23:06:16 |
| (a122) 2022/02/20(Sun) 23:47:26 |
ロベリア
これはなんかドンパチが始まるちょっと前くらいの時間軸のお話。
なんとなく、普段あまり聞かない音がトレーニングルームの方からしたので遊びに来てみた男だ。扉を開けて覗き込み。
「……ロベリア、いるー?」
ロベリア
「おお、いた……アンタの音がしたからな!」
概ね前に言ったことと同じだろう。
ひょこひょこと歩み寄り。
「いや、珍しいなーと思って……様子見に来ただけ。
邪魔じゃないなら俺もいていいか? ここ」
ロビーに立ち寄れば深夜のお茶を楽しもうと。
紅茶と茶菓子に
ぎりぎりちょこvilと
<<シトゥラ>>allwho型チョコvilを頼んで席へ着く。
ここ数日ですっかり慣れた動きだが、唯一違うのは出来あがった紅茶ではなく自分で淹れるタイプである事。
久しぶりで上手く淹れられるかは分からないが。
紅茶の出来栄え:92点くらい。
ロベリア
薄い反応も予想ができていたから、ただこくりと頷いて。
鈴の音に首を傾げた。きれいな音だな。
「いやハッキリ言うじゃん……
じゃあ好きにするか……俺も別に何もしないけど」
言いつつ、ひょこひょこと機材まで近寄るだろうか。
「アンタ、これいじった? いじらんの?」
淹れた紅茶を一口。
「…ん、まだ忘れていないか…」
安堵の息を零せば、ひどく懐かしそうに、ゆっくりと紅を楽しみ始める。
届いたチョコの内、シトゥラ様の姿を模したものを目を細めて眺めながらもう片方を頬張った。
ロベリア
「ンーン、そっか……
せっかくだし風景でも変えてみるか?」
鈴の音を聞きながら。でも周囲には音が多いから。
心地いいと感じるのはほんの僅かだろうか。
「……俺もじ読めンから。
好きなの出たらストップって言ってほしい!」
使い方は何となく理解している。ので。
今にもルーレット、スタート!しようとしている。ぽちぽち。
| ーーー銃声。 耳に慣れた音、脳にこびり付いた音、跳ねる心臓、踊り狂う血流。 聞き逃すはずはない、そんなご機嫌な 音 を! とはいえ、耳の精度は然程ではない。急いだ足取りでもない。 処刑室からサブマシンガンを掻っ攫い、軽やかに跳ねるように。 向かう。探す。 悪い子はどこにいる? 近付いていく。騒ぎのある方向へ。 わざとらしく足音立てて。 (165) 2022/02/21(Mon) 1:20:35 |
ロベリア
音に混ざる囁きの揺れに首を傾げつつも。
ボタンをぽちぽちぽちぽちぽちぽち!
「まだーーー……???」
ぽちぽちしていたが、ここではないどこかの音に反応して扉の方へと視線を向けて。それと同時、きっとストップと言われたタイミングでぽちをする手は止まったのだろう。
「……えっ、いや……これは流石にナシだろ」
泥中ドン引きボイス。
もうひとぽちりしてアンティーク調の音楽スタジオに変えました。位置はライブ時に覚えていたので。
「ロベリアー……アンタ多分だけど戦えないでしょ? 外出ないようにしとけー……なんかやってるぽい」
鳴り響いた音に顔を上げる。模擬戦などの噂は聞いていない。
―――胸騒ぎがする、
ティーカップをそっと置いてゆっくりと席を立つ。
主人の形のチョコレートも、今は置いていこう。
砕いてしまっても嫌だから。
音の聞こえた方へ。警戒しながら向かうだろう。
ロベリア
「…………ほんとかー?」
疑いの視線を向けた。
大丈夫?見栄を張る音、響いてない?
まあ何かあればこの男が守るので問題はない。たぶん。
「……誰、だろうなー……
音が多くてちょっと、やってるヤツの特定はできないけど……」
誰がどこにいるかは何となくわかる。
その中から忙しなく動き回る音を察知すれば暴れてる内の何人かの予想は大体は可能、ではあるのだが。
「…………う、へぇ……酔うかも……」
慎重に進めていた足が止まる。
―――この音は。
瞬間、駆けだす。
どうか、間に合いますように。
| サブマシンガンを片手に、遠回りをするように、いちいち物陰などを覗き見ては足を進める。 大体どの辺か、さっき響いた水の大音量。あれで場所と『誰』くらいはわかったものの。真っ直ぐにそちらに向かうそぶりはない。
かくれんぼの鬼が、隠れている子を探すような。 そんな足取りで進んでいく。
『誰』か分かったなら、あんまり心配もしていないし。 (181) 2022/02/21(Mon) 2:58:15 |