![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[ それからどれだけの時が過ぎたのだろう。
闇に沈んだ意識は浮上し
薄っすらと目を開ければそこは知らない天井。
頭は霞がかってぼんやりとする。
自分はどうしてここにいるのだろう。
記憶を辿っていけば、浮かび上がってくるのは
悪夢のような出来事。
思い出すだけで全身にじとりとした脂汗が湧く。
目を閉じ、あれは夢だ、夢なんだと
胸に手を当てては己に言い聞かせるように
内心呟く。
────と、その時であった。
自分の身体の変化に気が付いたのは]
な、なんだ…これは…!?
[ 胸のたわわな膨らみ。
それは本来男である自分には存在しない筈のもの。
そして下半身の妙な違和感に
思わず上半身を跳ねるように持ち上げ。
己の下腹部に目を向ければ、
剥き出しになった足の付け根、
本来あるべき筈のものがそこにはなく]
な……なんで、いや。
俺は……一体、何を……?
[ 手を伸ばしてもそこには何もない。
最初からなにも存在しなかったというように。
すぐに現実を拒絶するように
目を閉じては首を大きく横に振る。
だが、そんな事をしても何も意味はなく。
ただ時間は残酷に過ぎ去っていくだけであった]*
─スリーピングビューティー─
おぅ、目が覚めたか。
[革靴が石造りの階段を叩く音を響かせ、程無く。
俺様は扉からひょっこりと顔を覗かせた。
最初に出くわした時と違うのは、
着衣に赤黒く乾いた
血の染みがいくつかこびり着いている事。
それと大きな緑色の宝石が埋め込まれた
ガントレットを片腕に嵌めている事だった。
さって、お互い一晩休んで気分爽快──
と行きたいところだが、
やっこさんはそういう訳にはいかなかったらしい]
ふん……
訳が分かんねーって顔してんなぁ?
お前さんは俺様の館に不法侵入した盗っ人で、
それがあえなくとっ捕まったのはおーけー?
[よしよし。
溶けても死んでもいないっつー事は
無事改造魔導手術は成功したとみて良いだろう。
邪魔なブツを取り払い、
仮死状態にした身体から魂を取り出し
本人の細胞と精液で培養した
女性体ホムンクルスに定着させっつーな。
いやー、やっぱ今までの失敗の原因は魂だったか。
しかし今回はなにせ原材料が本人だからな。
性別が逆な以外は、100%人間と変わりゃしねぇ。
とはいえ……
何せこいつ見て思いついての突貫工事だったからなぁ。
よくまぁ成功したもんだ。
余程素材と俺様の腕が良かったっつー事だな、うん]
[そんな訳で俺様は、実に機嫌よく
やっこさんの元へと歩み寄ったのだった。
実験台の前に仁王立ちとなり、
アシュレイを見下ろすと]
悪ぃのは人様んちに勝手に入って来たお前らだ。
……つまり。
何されても文句は言えねぇよなぁ?
[ぐぃ、と、ガントレットを着けた右腕で
虚空の何かを引っ張り上げる。
魔法の素養のあるこいつなら
ガントレットに着いた宝石から伸びた
魔力の鎖を俺が握っているのが判っただろう。
その鎖の先は、アシュレイの首筋に。
────透明な魔力の首輪が、その首に嵌っていた]
他の奴らは豚どもの餌になっている。
お前は……
[鎖を引き、無理矢理見上げさせたアシュレイに
言い聞かせるように宣言した]
俺様の、女で。奴隷で。道具だ。
判ったかい?
・・・・・
お嬢ちゃん?
……しっかし………
[愉しげに眇められた俺の視線が、
剥き出しのままの奴の秘所に注がれる]