人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【人】 寡黙 エミール

>>8 ディルク

「まぁ少し………」

嘘はつかないが言葉は濁した。
明確にこう思ったとは言わない。だがまぁ、大体予想はつくはずだ。

「ふぅん……まぁ、よく見たら案外アンタ」

ひとつ、間をおいて。

「……笑わないんだな」

ぽつりと言う。
正確に言えば笑うことは出来るんだろうけれど、目が笑ってないようにみえるというか。
心から笑ってるように見えないと言うか、そんなところで。

「じゃあ行くか、高台」

男同士の逃避行と言った所。
ここからなら、街中をあまり通らないでも済む。
ずっと寄り添っていた猫に別れを告げ、二人で高台へと向かうだろう。
(10) 2024/02/10(Sat) 2:04:09

【人】 遊蕩 ディルク

>>10 エミール

正直すぎるのは玉に瑕だが、正直者は好ましい。
寧ろそう見えているなら結構結構。
評価もイメージも何ら間違いではない。
今回はたまたま、こうであっただけだ。

「……おー、指摘しちゃう?いいけどね」
「笑顔って心からじゃなくても出来るもんだよ。
 そりゃ楽しい時はちゃんと笑ってるけど」

よく見てるんだなという印象。
しかしここで長話もなんだから、それじゃあ向かおう高台へ。

向かう途中は適当な話を続けただろう。
例えば、今日は何を食べたか。例えば、昨日は何を食べたか。
そもそも食欲あった?よく寝れた?行き道で何か買ってく?

その程度の、適当な話。


高台周囲は街とは異なり静かで、
逃避成功だねと男は笑って街を見下ろしていた。
(11) 2024/02/10(Sat) 6:04:56
 エリー

「大したことないあれこれを気にしちゃう性分で。
 ……何もないようならそれでいいんですけど」

癒しに造詣が深いわけじゃなし、
適切な処置がされているならそれでいい。
自分を棚に上げて、他人ばかりを気にしている。

そちらの問い、表情を窺って、
何か考え込む様子を見せては、軽く息を吸った。

「……あたしね。わかってるの。
 なんで祝福を受けた皆が萎れていくのか。

 お話で嘉すべきとされる素敵な出来事が、
 どうして当事者の笑顔を枯らしていくのか」

「早く、この夢から醒めたかったのよね」

だいたいの人にとっては悪夢と呼ぶだろうが。
それこそが紛れもない現実として焼き付いてしまうのは、
耐えがたいことに違いない。魔女はなぞらえて。

「それでも……誇りたいと思ったから。
 どんな状況でもこうべを上げて咲くように。

 あたしは本当に、現実に置き忘れたもの沢山あるけど、
 それでもこの夢に精一杯生きて……
 夢見た魔女で居られて、とっても楽しかったの!」

  エリー

魔女は両手を合わせて、ただ微笑む。
能天気に何もかもを受け入れたわけじゃない。
苦悩して、譲歩して、その先に浮かんだ答がこれなのだ。

「だから、強く悲しんだりして否定したくなかった。
 ……誰かが祝福したからじゃない。

 あたしが皆の分までこの夢を望むから、
 光る痣を晒して、皆の為のパーティを開きたい」

誰も参加しなかろうと、ただ独りでもそこに立つだろう。
深い事情も知らぬままどこまでも独善的に咲き誇って、
現在を肯定して、いつか踏み出すための土壌を作る。

「なんであいつは平然と受け止められるんだって、
 痣を持った誰かから疎ましく思われるくらいでいい。

 ずっと先のいつか、他の皆の心がまた芽吹くとき、
 憎たらしい大魔女の姿を絶対に思い浮かばせるわ。

 それぐらい──綺麗なドレスを、あたしに纏わせて」

葉と蔦のストールを靡かせて、えらく抽象的なイメージを。
大魔女の希望することは、それだけの大きな野望だった。

【人】 薄荷 アンジュ

予定していた仕事のノルマを終えて、広場へと足を運ぶ。
相変わらず人々は楽しそうに歩いていたり、開けた場所では踊っていたり歌っていたりと様々だった。
民衆の熱気から逃げるように彼らを横目に過ぎていく。
尾引くようなローズの香りが彼女の跡を辿るようにふわりと舞っていた。
(12) 2024/02/10(Sat) 16:56:12
 プリシラ
「へぇ……強いんだね、プリシラは。
 羨ましいよ。僕はそんなに強くなれないから」

だって、この悪夢で起きた地獄のような出来事が今も自らを苛んでいるのだから。
過去を思い出さなければ、こんなに心が壊れそうになんてならなかっただろうに。

「……でも、うん。承った。
 仕立て屋は仕立て屋らしく、最高のドレスを仕立ててみせるよ。
 目に焼き付いて離れない、そんな鮮烈で美しいドレスを」

眩しい。そんな感情を抱きながら、無意識に胸元を掻き毟った。

 エリー

「強いわよ。魔女なんですし。
 ……というより、慣れてるのもあるわね。
 数ある嫌なことの中で、きっとこれが最後だから」

やはり人によっては奇妙に映るかもしれない。
あれこれ言っていても結局は耐えてしまってるから。
だから率先して立つ。好き放題する。

「ええ、ありがとう……!楽しみにしているわ。
 何度も言うけど無理はしないでね?

 辛いことを強いてしまうようであれば意味がないわ」

 アンジュ

「あ、アンジュ。なんだかいい香りがするわね……」

通りすがったあなたを見かけた女は頬についたパンくずを拭い話しかけに近寄った。
見知った仲であってもこの祭りの間は互いに稼ぎどき、それでも時間が取れればと約束していたあれは成せるだろうか。

「よかったら一緒に食べ歩きしたいんだけど、どう?
 あなたのために買いすぎたわ」

【人】 寡黙 エミール

>>11 ディルク

指摘したのはなんとなくだ。
別に、そこに興味が少しだけ湧いたという話し。
それもこの祭りに毒された気がしていて、気持ちが少なからず動くようになったことを自覚してバツが悪い思いだ。

さて、道中で飲み物くらいは買っただろうか。
適当な話しに適当に答えながら着いた頃、眼前に広がる町並み、広場が賑わう様子を見下ろして、より自分が置かれている立場がわかりやすく見える。

自分は最初からからこんな距離感で、賑わう祭を眺めていたらしい。

「……悪くない。
 普段はここに来ようなんて思わないしな……」

蟲使いはどうだか知らないが、自分は街中よりも、森で動物とともに居るほうが好ましい。
村から外に出ようと思わなかったのも、人との関わりを最低限にしていたからだ。
手に持った飲み物をぐいっと喉に流し込んで、隣に立つ男に流し目を送って小さく鼻を鳴らした。

「……アンタは、普段は何してるんだ。冒険者でも?」
(13) 2024/02/10(Sat) 20:28:49
 エミール

「忘れちゃだめですよ?」

終わったことはどうにもならない。
現実逃避じみたやり方だとしても、不確定の未来に思考を明け渡してしまえば気は紛れた。

「お手数をおかけしました。
 ……孤児院に行くんでしたよね。今日も子供達をよろしくお願いします」

勢いをつけて立ち上がる。
跳ねた髪が落ち着くころにはもう孤児院の先生としての顔を張り付けていた。
すれば世間話でも交えながら孤児院までの道を辿り、祭りの最中の日常を過ごしたことだろう。

【人】 遊蕩 ディルク

>>13 エミール

問われて視線は街から貴方。
手にした飲み物は未だ口を付けずに。

「…んー、イメージ通りのこととか」

適当に人を誘って食事したり、
適当に人を誘ってデートしたり。
別に女の子に限らず今のように男でも。

「あとは冒険もそう。ソロで暇つぶしにね。
 体を動かすにも丁度いいからさ」

「そっちはどうなの?普段ここに来ないって言うけど」

それじゃあどこに、どのように。
名前以外は知らないばかりで、問いが浮かぶ。
最も、興味というよりは話のネタとして。
(14) 2024/02/10(Sat) 23:05:14
 プリシラ
「数ある嫌なこと、か……
 どんなことがあったかはわからないけど、そうなるといいね」

そうなるのなら、あなたにとってはいいのだろう。
自分はそうなることはできない。
咎を背負ってしまって逃げることができなくなったから。

「まぁ、無理をするつもりはないよ。
 仕事程度なら無理にはならないしね。
 むしろ、作業をしている方が気が紛れるよ」

【人】 寡黙 エミール

>>+19 ファリエ

「……あぁ、わかった」

忘れない、と頷く。
とってつけたような先生の顔は気になるが、子どもたちの前では笑ってないといけない。
それはわかるから、先生というのは難儀な職業だなと呟いた。

「泣きたいときは泣けば良い。
 ……”先生”してる時は無理でも、また……付き合う。」

別に今まで泣いていた訳では無いが、愚痴を言いたいときは言えばいいとそう思う。
だからそう告げたけれど……それが最後。
その後は他愛もない話をして、ぎこちない顔を少しほぐすようにして孤児院へと向かった。
待ちかねたように出てきた子供たちにもみくちゃにされながら、その日は祭りから離れてのんびりと過ごしただろう。
(15) 2024/02/11(Sun) 0:49:06

【人】 薄荷 アンジュ

>>+18 カリナ
「カリナさん、こんにちは。
 今日はちょっとだけオトナっぽい感じに背伸びしています。商売人ですから、身だしなみはきちんとしたいので」

駆け寄ってきたあなたを見止めると歩みを止める。
あなたからの誘いに、ああそうだったと言いたげに反応した。

「勿論良いですよ。食べ歩きに行きましょう。
 ……既に色々食べていらっしゃったようですね。香ばしいパンの匂いと甘い匂いがしますから」
(16) 2024/02/11(Sun) 2:14:05
「それなら、期待して待ってるわ」とだけ笑って、忙しなく次の目的地へと向かうだろう。

 アンジュ

「大人っぽく? なにか大事な取引の最中なの?」

単に背伸びをしているだけならば可愛らしいと思う。
自分も気に入った香りを教えようかと思いを巡らせつつも、今日もたらすのは団子の方だ。
あなたの身の振る舞いと違って風情には欠けさせたそれは大っぴらに見せびらかすようなものではないとわかっているのだけれど。

「忙しそうだったら差し入れしようとしたのよ。
 あとは、昨日ちょっとご飯食べてなかったからお腹すいてて……」

一気に食べたら太るかもしれないわねと、体型に変化がないことをお腹を撫でて照れながら笑いかけた。

【人】 薄荷 アンジュ

>>+21 カリナ
「あ、いえ全然。こう……お祭りの期間ですから、華やかなほうが雰囲気としては良いかなって。
 小さいですし未熟な身ですが、それっぽく見せた方が売り上げも伸びるかななんて」
 
 概ねあなたが思考を巡らせた内容と合致するものだった。
 自分なりの効率的な手法でもあるのだけど。
 とはいえ、もう仕事も終わったところ。色気より食い気、花より団子のタイミングだ。

「あ、ありがとうございます。
 実はアドバイスを受けて、店構えや出している品物を変えてみたら結構繁盛してて、今日もてんやわんやでして」

ご飯を食べ損ねていたことも思い出して、真似するようにお腹を撫でて苦笑いを浮かべた。
(17) 2024/02/11(Sun) 20:24:48

【人】 寡黙 エミール

>>14 エミール

「外の世界は暇つぶしになったか?
 行こうと思えば行けただろうが、あんまり楽しさとか必要ないと思ってたからな……」

適当に人と接する代わりに動物と接していたと言えば想像は容易いだろうか。
獣使いなだけあって、動物は好きで癒やされる。
動物は自分たちで生活もできるから、深入りし過ぎないで済む。
少し心配になるのは、魔物よけがなくなった後の老人くらい。

「だから俺は村で動物や年寄の相手しながら、月に数回ルフトまで買い出しに行かされる毎日だった。
 まぁ、ルフトまで来たら知り合いのガキどもに会いに孤児院に寄るのが気晴らしっちゃ気晴らしだったが……」
(18) 2024/02/11(Sun) 20:42:52