人狼物語 三日月国


137 【身内】No one knows【R18】

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【人】 商人 J

 
 ……嫌がらせ。
 と言うより意地でしょうね。
 
 彼に宝石を見せて貰ったのは間違いだったかもしれません。


[ ブルーノは先ほど目当ての品で競り負けたことで、こちらの目当てに対しても競りかけてきたのだった。先日ブルーノに宝石を見せて貰ったことで、こちらが何を探しているのか把握されている。]


 負けるつもりはありませんが。
 
 ……いいのですね?


[ それは、先ほどマリエル≠落札したときと同じ問い掛けだった。]*
(56) 2022/03/19(Sat) 8:52:21

【人】 旅人 J

 
[地下の劇場から空は望めない。
 月も星も雲も、なにひとつ。]


  ……ええ。


[彼の声に、明るく照らされた舞台を見上げた。
 最後の商品が、運ばれてくる────。]
 
(57) 2022/03/19(Sat) 10:06:37

【人】 旅人 J

 
[そこに現れたもの。
 隻眼と眼帯の下の目が釘付けになり、
 はくはくと息を継いだ。
 あれはわたしのもので、あれはわたしだ。

 そしてドレスの膝を強く握った。
 そうでもしていないと、
 客の間を縫うように駆け抜け舞台に跳び上がり
 鷲掴みに奪い取ってしまいそうだった。

 護身用の剣を目的外に使うことも
 いまの自分は厭わない気がする。]
 
(58) 2022/03/19(Sat) 10:08:01

【人】 旅人 J

 
[ナントカという商人が金額を釣り上げる声は
 夏に群がって飛ぶ藪蚊の羽音の様だった。
 脇役の思惑も自らの過ちも女の中で繋がらない。
 不要なものとして入ってこない。

 一人の声だけは響いた。]
 
(59) 2022/03/19(Sat) 10:09:37

【人】 旅人 J

 

  絶対に手に入れて。


[一度隣の彼を見てそう答えると
 ドレスの裾を握り直し舞台の上の宝石を見つめた。*]
 
(60) 2022/03/19(Sat) 10:10:36

【人】 商人 J

[ 隣に座る女の気配が変わる。
まるで殺し合いの場にでもいるかのように剣呑な空気。
ドレスの裾を握る女の手に男はそっと手を重ねた。]


 仰せのままに。


[ 値が吊り上がる。
既に想定していた値を超えている。
男はさらに値を上げていく、某もまた対抗してくる。]


 ( そういうことか )


[ これは対価。
あの様な男でも女に虚仮にされれば噛みつきもする。]
(61) 2022/03/19(Sat) 11:08:56

【人】 商人 J

[ 激しい競り合いもゴールが近づくにつれて落ち着きを取り戻す。
そしてしばしの静寂の後、木槌が振り下ろされた。]


 ……いやらしい男だ。


[ だが思うままに、それ以上に動いてくれた。
落札価格は想定の最低落札額の2倍にちょうどマリエルの落札額を足した額。]


 だが、手にした。


[ 重ねた手をぎゅっと強く握った。]*]
(62) 2022/03/19(Sat) 11:09:06

【人】 旅人 J

 

  ……っっ


[────手に入れた。
 ブルーノによる意趣返しには気づかず。
 彼が最後に声に載せた金額は……、
 残資金ぎりぎりの額。]
 
(63) 2022/03/19(Sat) 11:59:43

【人】 旅人 J

 
[手がぎゅっと握られる。
 ああ、いつのまに重ねてくれていたんだろう。
 貴方は何もない私を支えてくれる。]


  ……ありがとう。……本当に
  御免なさい。貴方への報酬は、
  後になってしまうけれど……
  必ず支払うわ


[契約の不履行。
 そのペナルティの痛みは
 自らの意思での身動き全てに与えられるものか。
 相手の許す範囲でなら影響のないものか。
 精神のみ干渉を阻むギフトでは防ぎようもない。
 何も知らず知ろうともしなかった愚かな娘は
 呑気に安堵の息を吐き小さく微笑んだ。*]
 
(64) 2022/03/19(Sat) 12:01:54

【人】 商人 J

[ 握っていた手をそっと放した。
今やこの女は魂までもがこの手にある。]


 ええ……では、商品を受け取りにいきましょう。


[ 男は立ち上がる。
が、そこに影を差す人物がいた。]
(65) 2022/03/19(Sat) 13:34:52

【人】 商人 J

 
 何でしょうか、ブルーノ様


[ 屈強そうな護衛を二人連れた小太りの男。
ニタニタと気味悪い笑顔を浮かべたまま、男ではなく女の方を見下ろしている。]


 『 やってくれたな。
   さっきの女を寄越せ、金は払ってやる 』


[ その要求に男は思わず笑いだした。
『妻に迎えることを望んでいるというなら』そう言った女の言葉を思い出したからだった。]


 お引き取りをブルーノ様。
 オークションはすでに終わりました。


[ 女に意志を確かめるまでもない。
それに、競り負けた方が落札した人間を脅して品を横取りするなど、オークションの主催者として看過することはできない。]
(66) 2022/03/19(Sat) 13:35:00

【人】 商人 J

[ 小太りの男は何やら喚きたてていて、次から次へと罵倒の言葉を浴びせかけているが、ジュダスはどこ吹く風。]


 『 代わりにその娘でもいいぞ
   ケリオス商会のジュダス。』


[ だが、その次の瞬間にジュダスの気配が変わる。]


 帰れと言っているんですよ、豚野郎さま。


[ その一言で場の空気は一気に凍り付いた。
ブルーノは傍目にも怒りを通り越した顔をしているし、護衛の二人も主のそれを察して前に出る。
一発触発とはまさにこの状況であった。]*
(67) 2022/03/19(Sat) 13:36:03

【人】 旅人 J

 
[席を立ち進む間に阻む者があった。
 その態度にマリエルを譲る気になる筈もない。
 暫く大人しくしていると、ある時、
 同行者の気配が剣呑なものに変じた。>>67


  ……!


[驚いた。
 こんな彼は見たことがない。
 否、知らないことの方が多かろうが
 彼がこんな風に怒りのような感情を
 露わにすることがあるとは思わなかった。
 どんな事だとてスマートに躱してしまう、
 そんな印象であったから。]
 
(68) 2022/03/19(Sat) 16:19:11

【人】 旅人 J

 
[暫し凍りついた場。

 沈黙を破ったのは、きっと女だった。
 護衛の手前にゆっくりと進み、床に膝をついた。
 白いドレスの裾が広がる。]


  物申す無礼をお許し下さいブルーノ様
  わたくしの言動が気に障ったのなら謝ります


[謝りたい気持ちは露ほどもなかったが
 顔を立ててそう前置いた。]
 
(69) 2022/03/19(Sat) 16:20:30

【人】 旅人 J

 

  わたくしはこの様な場には一見の
  作法を弁えておらぬ女です
  ですがこの場合ブルーノ様こそが
  無作法者となってしまわないでしょうか


[確認するまでもなく既になっているが、
 まだ引き返せるのだと女は見上げながら伝える。]
 
(70) 2022/03/19(Sat) 16:20:54

【人】 旅人 J

 

  ここでは表の法は通じないけれど
  それでも無法ではなくルールがあり秩序がある
  そうしてこの場が成り立っていることは
  如何に浅慮なわたくしにも解りました

  この世界に身を置く貴方様に
  そのことが理解出来ぬはずがありません


[怒りで、声が微かに震えた。
 必要悪だと、教えられていた、この場所の。>>0
 根幹を揺るがす行いは、断じて許せることではない。]
 
(71) 2022/03/19(Sat) 16:21:24

【人】 旅人 J

 

  どうぞ主催側に見つかる前にお引き取りを
  貴方様に不利益が生じてしまう前に……


[もう見つかっている、と知らない。]


  競り落とした商品はわたくしのものです
  どうしても欲しいのでしたら後日
  オークションとは関係のない場でお話を伺います
  どうかこの場は怒りの矛をお納め下さい

  わたくしはジャンヌ・アンペール
  ——通りの宿屋の二階
  お待ちしておりますわ


[そう言って頭を下げた。
 剣は腰にあり奪われるようなことはないが
 跪いて見せる頭や身体は無防備だ。
 蹴られたりするなら避けられないし避ける気もない。
 身を守る、建前がないと、剣を抜けないから。*]
 
(72) 2022/03/19(Sat) 16:24:29

【人】 商人 J

[ 一体この女は何をしようというのか。
話し方こそ慇懃だが、その内容は脅しそのものである。

割って入った女にブルーノはその怒りを燃え上がらせようとしていたが、主催者に見つかる前にと、そう言われてその動きを止めた。
そして笑った。]


 『 次のオークションを楽しみにしている 』


[ そう言い残して、彼は去った。]
(73) 2022/03/19(Sat) 18:13:15

【人】 商人 J

[ 続いてジュダスもた笑った。
去っていく男の背には目もくれず、ただ笑った。]


 勇敢な方だ。


[ だが、愚かな女だ。
盲目で、何も知らぬ、知ろうとしない。]


 でも、行きましょう。


[ 場に静寂が戻ると男は女を先導するように、卓を離れた。
薄暗い会場を歩き慣れた足取りで。

──── 日付は今まさに替わろうとしていた。]
(74) 2022/03/19(Sat) 18:13:31

【人】 商人 J

[ 案内されたのは執務室の様な場所だった。
男は机に座る。窓から差し込む月明かりを背に。]


 では、商品の受け渡しといきましょう。
 ジャンヌ・アンペール。


[ 部屋の隅にはもうひとり居た。
それは二歩前に出ると灯りがその顔を照らす。]


 貴方が落札したマリーだ。
 いや……マリエル……だったか。


[ 檻に囚われていたときとは違い、意識もはっきりしているし、マリエルは強い視線で女を見ていた。
その服装はオークション会場の係の者と似ていた。]*
(75) 2022/03/19(Sat) 18:14:04

【人】 旅人 J

 
[彼の住む街に必要だと言った
 彼が好きなのかもしれないオークションを
 汚すような行いが許せなかった。
 誰に理解されずとも。]
 
(76) 2022/03/19(Sat) 20:38:32

【人】 旅人 J

 
[笑ったブルーノが護衛を連れて去っていった。>>73
 競り負けた品を横取りしようとする無作法者なのに
 次もまた楽しみにしていると言うほど
 オークションが好きらしい。
 退いてくれたのは助かったが
 誰かあの人にルールを教えてあげた方が良い。
 受け渡しで主催側の者に会うことがあれば
 進言するか出禁にするよう勧めようか。

 顔を上げ立ち上がれば、彼が勇敢、と。>>74


  ……。ありがとう。……はい


[褒められた、事実に少し遅れて照れて。
 灰色の髪から目を離さぬよう、ついて行った。]
 
(77) 2022/03/19(Sat) 20:39:12

【人】 旅人 J

 
[歩きながら考えた。
 自分もいま怒りのようなものに囚われていたが
 その前のジュダス様の反応だ。

 自分にはとても言えないような汚い言葉まで
 使っていたが、あのタイミング。]


  (……私のことで怒ってくれたの?)


[契約を交わした相手だから?
 たまたま我慢の限界があの時だった?]


  ……。


[何れにせよ、それはW嬉しいWだった。]
 
(78) 2022/03/19(Sat) 20:39:38

【人】 旅人 J

 
[到着した部屋。
 てっきり係のものがいると思ったが
 不在のまま彼が受け渡しを仕切る。>>75

 それに首を傾げつつ。
 部屋の中にマリエルを見つければ近づいた。]


  ……マリエル。先程より顔色が良いわ
  意識があまりないまま売られようとしていたから
  私の所に来て貰う事にしたわ。気分は悪くない?
  ああ、無理して話さなくて良いわ
  一緒に宿へ行きましょう。先ずはゆっくり休まないと


[強い視線で見られているのがわからなかったが
 服も着せてくれていて意識もはっきりしていそうだ。
 どうしてこんな所にいるのか、気になることは数あれど
 今はあれこれ自分から聞かない方がいいと判断した。
 後は何より、宝石も受け取らないといけない。
 少し待ってね、と彼女に言い付ける。]
 
(79) 2022/03/19(Sat) 20:42:54

【人】 旅人 J

 
[窓の方を見る。
 出逢った日と同じような互いの配置。
 シルエットだけで美しい彼が背負うのが
 日でなく月となり
 より妖しげな雰囲気が醸し出されている。]


  ジュダス様……?


[この位置では顔が見えぬ彼の名を呼んだ。*]
 
(80) 2022/03/19(Sat) 20:44:26

【人】 商人 J

[ 女の言葉にマリエルは首を横に振る。
それを可笑そうに男は笑う、喉を鳴らしてクツクツと。]


 それでは、
 商品の引渡しの前に精算と行きましょう。


[ 男は紙切れ一枚を取り出すと、マリエルがそれを受け取って女へとある渡す。そこには宝石を手に入れるまでにかかった費用が記されていた。
この町のあらゆる富豪への調査の費用、それから実際にハズレ≠買い入れた費用、それらが相場の3倍から5倍の値段で記されていた。
それは女が1年折っていた時に使った費用からみてもかなりの高額とわかるほどだった。]


 費用については依頼者の負担とする。
 契約書に記された内容です。


[ さらには落札価格の2割。高騰したそれは2割といえどもかなりの額だ。それらを合わせれば女の残された資金では到底間に合わないことは明白だった。]
(81) 2022/03/19(Sat) 21:33:39

【人】 商人 J

[ 男は調子を変えずに女に問う。]


 一応確認しますが。
 支払いは可能ですか?


[ 今すぐそれが不可能であることはわかっている。
そして、女がどれだけ金をかき集めても届かないことも。
件の元婚約者とやらがアンペールの所領や資産を彼女に返せばそれも可能かもしれないが、それは現実的ではないだろう。]


 もちろん今すぐでなくても構いません。
 ただし、私は商人です。

 当然ですが利息は取らせてもらう。


[ つまり、時間が経てば経つほど借金≠ヘ膨らんでいくということ。]
(82) 2022/03/19(Sat) 21:33:54

【人】 商人 J

 
 『お嬢様、ケリオス商会の利息は十日で1割です。』


[ 男ではなくマリエルが静かに告げる。
それに男はゆっくりと首を縦に振って追認する。]


 私は聞きましたよ。
 いいのですか?と。


[ 男は薄笑みを浮かべたまま問う、払えるのか?と。]*
(83) 2022/03/19(Sat) 21:34:08

【人】 旅人 J

 

  ……?


[紙切れを彼の手からでなく
 マリエルの手から受け取った。>>81
 つきんと、胸が痛んだ。

 記載された内容に目を通す。
 正に、法外な調査費用が記されていた。]
 
(84) 2022/03/19(Sat) 23:04:00

【人】 旅人 J

 
[使ってこなかった頭を必死に動かした。

 彼との契約は一週間。
 3日目の夜、鴉が報せを届けるのを見た。
 そして3日目の午後は彼の商談に付き添う形で
 自分の目で確認して周っており
 費用など掛かっていない筈である。……多分。

 ということは1〜2日目と3日目の午前のみで
 これだけの費用をかけた。ええ、本当に?

 探し物の下手な自分がかけた費用と比べても
 ちょっと、否かなり無駄がある。

 ドがつくほど調査が下手なのか……?

 いいや、そんな訳がないだろう。
 だって、ジュダス様だ。
 だって、ジュダス様は────]
 
(85) 2022/03/19(Sat) 23:04:41