人狼物語 三日月国


125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】

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視点:


神というものの前には、人間の予測なんてあてにならない。


これは何処かの時間軸。堂本棗は夢の中に居る。

――これは、ある僕らの夢の終焉。


「でも、俺。
 記憶があって嫌だって思ったことはない。
 ずっと大事で、大切で、エリーゼを手放そうと思わない」

『それとこれは関係がありませんわ。
 私はただの傍観者、だけど消えたりしませんのよ。
 ずっと、ずっとあなたの心の奥底にいるの。私より昔の前世の人たちと一緒に。
 消えずにずっと、あなたの魂にきっと刻まれてる』

『棗なら、大丈夫。
 だって世紀の悪魔と呼ばれた、この私の後世なのよ。自信をもちなさい、バカ、バカ棗』

「さっきからバカって言いすぎじゃん!?」

言われて嫌な、バカじゃないけどさ。
今、俺を見る君は、絶望にくれた顔なんかじゃなくて、幸せそうに笑ってる。

『あなたの時間をしっかりと歩いていくあなたを、私は誇りに思うわ』


だから正直に生きてね。

奏でる。欠けたもの同士で目指す星。『きらきら星変奏曲』のツインを。初めて誰かと一緒に。

温かいものでいっぱいで、満足した。