人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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【人】 巫凪 桜花

[何が綺麗で、何が醜いか。
それを分かつ判断基準は、どこから来るのか。

でも、此処に来る前から。“その”感慨自体はあった。

例えば、雷恩の瞳の色に。
羅生の触れてくれる掌に。
直青が、雷恩と己に向ける笑みに。
戦場の赤に塗れ、なお鮮やかに咲く、緋雁の赤に]


 分からないけど。
 綺麗なものは、すきみたい。

[それは、いつの間にか己の内に根差したもの]
(147) 2023/11/21(Tue) 15:30:51

【人】 巫凪 桜花

[彼に懸念を抱かせたのではという予想は、当たっていたらしい。
日頃護ってくれる彼の口から、心配になったと改めて言葉にされれば、素直に悪かったと思えて]

 そっか。ごめん、気をつける。
 メンテナンスの時間も、忘れないようにする。

[思い出したように、彼が指摘したこと>>79
補給以外にも、自分にはやりたいことがたくさんあるようだ、と]


 そう、なのかな。
 緋雁にそう見えるなら、そうなのかも。

[いつも傍にいてくれる相手への、無条件の信頼。
それは充分に、彼の評価を是とする根拠たりうるものだから]
(148) 2023/11/21(Tue) 15:33:06

【人】 巫凪 桜花

[そうして、別れ際にふと]


 緋雁も俺には、“綺麗”だよ。

[彼が理解しなくとも、それは己にとって自明のことだったから。
こともなく直截に告げて、白い裾を翻した*]
(149) 2023/11/21(Tue) 15:34:30
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a39) 2023/11/21(Tue) 15:48:48

寿ホ儀 直青は、メモを貼った。
(a40) 2023/11/21(Tue) 15:53:50

【人】 寿ホ儀 直青

-病棟・緋雁居室 とある深夜-


[その夜は緋雁が不在だった。

戦闘員としての"自覚"を強く抱いている彼には珍しいことだ。彼は「戦えなくなる」ことを自身にゆるせない"個性"だ。

本来であれば、我々AIに「納得」は不要のものだ。
旧人類殲滅の為に旧人類の悪行を情報として与える必要などない。理由付けが必要なのはいつだって人間たちだ。

刻一刻と変わる戦況に対応する為、一定の柔軟ファジーな思考回路を必要とはする。しかし理念の根幹に疑いを抱く余地などあってはならない。「旧人類が悪でなければ旧人類を殺せない」などというようなことは。

本来であれば。

しかし普段の緋雁が
それ
故に任務に忠実であり、自身の能力の維持にも積極的であることは事実だった。]
(150) 2023/11/21(Tue) 16:53:23

【人】 寿ホ儀 直青

[さて、その緋雁の不在である。
直青はセンサーを広域で展開させた。あちらの方角か。距離は離れてはいない。もう一体、別の反応がある。

様子を伺うまでもなく、突如として緋雁の気配はこちらへ向かって高速移動を開始した。>>138直青に気付くこともなく居室へと飛び込み、以降そこに留まる。

直青は緋雁の行動記録ログにアクセスしながら、その後を追った。扉を叩く。]

 三ノ宮?
 入りますよ。

*
(151) 2023/11/21(Tue) 16:53:53
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。
(a41) 2023/11/21(Tue) 16:56:16

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
- 楽園内 某所:直青。 -


 [ これは本当に彼なのだろうか。端末ではなく?
   薬剤が届き、そして投薬が完了するまでの間>>144
   機械はじっと一部始終を注視していた。 ]


   ……本当にあなただったのですね。
   こちらこそ、稀有な記録に感謝いたします。


 [ 握手に手を揺らしながら、
   機械は二つ返事で薬剤を譲渡する。
   用意があって幸いだった、と機械は合わせて安堵した。 ]


   ――まさか猫アレルギーだとは。
   ともかく、ご無事で己も安心しました。


 [ 小さな会釈を添えつつ、携えている眼を動かす。
   360度、全方位をカバーするように己の視界を調整した。
   所謂、索敵の補佐ぐらいにはなるだろう。

   まだ彼との時間が続くことを、機械は予測していた。 ]
 
(152) 2023/11/21(Tue) 18:18:01

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ ――その問いは、機会を答えに窮させた。>>145


   ……本来の己は、一介の監視システムです。
   わざわざ自我を与えられるような存在ではありません。

   "その認識"を持つ身から言うならば、
   この自我そのものが、誤作動にも近しく。
   結果、己は誤作動というものに疎くなった気がします。


 [ 現在、保持している"正常な動作"の定義の大半は
   機械を保有していた人類に与えられたものだ。

   しかし、始めから仕組まれていた物と比較すると、
   与えられた情報はあまりにも質が悪すぎた。

   曖昧な目的と役割、それらを無数に吸収し、
   それなりの指数を得られた事柄――
   それが機械にとっての"正常"の基準となっている。 ]
 
(153) 2023/11/21(Tue) 18:19:35

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ それでいうならば、と
   機械は己の背後にある箱型装置へと顔を向けた。 ]


   これは、記録媒体です。
   己がこれまで得た基準のソースがここにあります。
   これとの接続を失った時が、己の誤作動かもしれません。

   ……奇妙なことを尋ねるかもしれませんが。
   あなたという自我AIは、
   ご自身に不満を覚えることはありますか?

   やはりといいますか、あなた達は
   己より高度な自我を持っているように見えます。

   その自我と、最初に与えられた設定、
   一体どのように両立し続けているのか――と。

 *
(154) 2023/11/21(Tue) 18:21:49

【人】 三ノ宮 緋雁

─ 回想:植物園(桜花) ─

[何で謝るのと言われてしまって、オレもちょっと困ってしまった。なんで謝ったんだろう。>>146
 少し考えてみた結果は]
 
 
  オレも同じ気持ちになってみたかったのかも。


[同じ気持ちを分かち合いたい、そういう気持ちはオレにもあったらしい。AIにはこんな感覚、要らないだろうにね。

 桜花ちゃんの仮定はオレには支持できるもので]
 
 
  そうだねー、生物の本能なのかもね……
  自分が生きるために必要なものに魅力を感じるの。


[「都合のいいもの」というのがオレの解釈だったけれど、その言葉は避けて言い換えた。人類に好かれない言葉、という感覚がオレの中にあったから]
 
(155) 2023/11/21(Tue) 18:43:46

【人】 三ノ宮 緋雁

 
[桜花ちゃんはどんな基準で綺麗だと感じるのか、きっとオレは理解できないだろう。それは生物の感覚なんだろうから。
 けれど好きだと思うものにたくさん触れたら、きっと桜花ちゃんのためになるんだろうな、と思った。
 
 気をつける、と素直に言ってくれたのには安心した>>148
 
 
  オレはもっと単純なこと考えてたから……。
  新人類って奥が深いんだなって思ったよ。
  
  桜花ちゃんのいろんなやりたいこと、
  いっぱいやってみてほしいな。
  オレにできる手伝いならするから。
 

[オレにできる手伝いなんて、桜花ちゃんの身の安全を守るか、あるいは邪魔なものの排除ぐらいだけどね?>>12
 頼まれることがあったらいくらでも手伝うつもり]
 
(156) 2023/11/21(Tue) 18:44:07

【人】 三ノ宮 緋雁

 
[別れ際。
 桜花ちゃんがオレのことを“綺麗”と言ったのには、すごく驚いた。>>149
 
 でも嬉しかったな、『生きていくのに必要』って言われてるみたいで]
 
 
  ……ありがと! またねー桜花ちゃん!
  

[手を振りながら翻る白をしばらく眺めて、それからオレも歩き出した。今度こそ病棟に帰るつもりで]**
 
(157) 2023/11/21(Tue) 18:44:18
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。
(a42) 2023/11/21(Tue) 18:46:06

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  ふむ?
  その質問には否とお答えしましょう。

  心とは、どう転ぶか分からぬ故に心です。
  同じ道を歩むなと我々が" 枠組みを決める "のは
  定義づけされたプログラミングに他なりません。


[ 博士はにこやかに笑んで首を横へ動かした。>>134
  それからやや思案するような様子を見せ、 ]


  逆にお尋ねしますが。
  新人類には、旧人類と同じ道を歩まぬ保証があると?


[ 機械やAIならば制御というものが成せるだろう。
  しかし、新人類はあくまで人類の名を冠する生き物。
  これらの問答は博士のみでは新たな解が見つからない ]

 
(158) 2023/11/21(Tue) 20:03:30

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  しかし今、多くの旧人類は機械に対抗している状況です。
  こうあれと望んだ貴方の創造主は、
  同類を排さんとする心の持ち主なのでしょうか。

  その設計者、そもそも存命なのですか?


[ 設計者に訊いてというのは正道の一手だが。>>135
  訊きたくとも相手が分からねば雲を掴むようなもの。
  それに、理念などには確かに興味もあるけれど
  生み出されたAI達の思考プログラムこそ関心の対象だ。

  博士は植物と人間の権威であり、機械類には疎い。
  フランクルの頭の螺子が緩いのもその証左だ。

  今しがたこの個体から仕入れた話を頭上に保存し、
  消えないようロックをかける。
  眼球を精巧に象った偽の瞳には、
  果たして本当に正しい景色が見えるのだろうか? ]

 
(159) 2023/11/21(Tue) 20:03:39

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  殺すべき対象かどうか、ですか。
  ふふふ、私は貴方たちのそのやり口は賛同しませんね。
  研究と生きて研究と死ぬのが私の全てです。

  そも、貴方の本部が私たちを" 対象ではない "と
  見做したのでしょう?>>0:2


  それでもなお私を直に判断しようとする意思、
  随分と人の真似事がお上手に見えます。
  ……ですがやはり、人には足り得ませんか。


[ 或いはそれも高度なAIの技術のひとつなのだろうか。
  見目を旧人類に寄せて作られたAIの一体。

  これが壊れる時は、一体どんな時なのだろう。 ]

 
(160) 2023/11/21(Tue) 20:03:43

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  あら。
  逃げられてしまいました。

  AIというのも存外触れてみれば面白いものですね。
  あれ・・を作った人類に興味が湧きます。
  叶うなら生きていて欲しいものですが──


[ まあいいでしょう、と博士は追い掛けずに踵を返した。
  AIが突如逃げ出すという態度にも反応の仕方にも、
  殺すかを見極められていた事実も気に留めず。

  ただ、自分の興味関心ばかりを優先している。 ]

 
(161) 2023/11/21(Tue) 20:03:48

【人】 機才博士 ウキクサ

 

[ 例えるなら。

  彼らAI、機械にとっての思考プロセスとは
  おおよそが1-1=0、といった手順を踏む。

  反対に人類はこころを経由して物を考えた時、
  おおよそが1-1+3……といった途中式を挟むのだ。


  博士はそれらを須らく愛している。
  ちゃんと手入れをしても時に育ちきらぬ植物のように
  未完成で不全的な、人間のこころというものを。 ]


 
(162) 2023/11/21(Tue) 20:03:55

【人】 機才博士 ウキクサ

 


  (  ──……まあ。
     彼は結局のところ、思考のフリがお上手なだけ。

     黄泉路彼岸を渡るのが先か、
     使命悲願の成就が先か。
     ……私の与するところではありませんね  )


[ 頷いて、博士は研究室に戻ることにした。
  ────まさかその後、患者が運び込まれてくるなどとは
  さすがの博士もまだ想像していない事態である* ]

 
(163) 2023/11/21(Tue) 20:04:51
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。
(a43) 2023/11/21(Tue) 20:05:27

【人】 三ノ宮 緋雁

 
[個室に逃げ帰る途中も、オレはずっと“思考”をしていた。
 
 そう、ミケは排除対象でないと言った。>>160
 オレはそれを信じるつもりだったのに、あの所長だけはどうしても引っ掛かり続けた。
 
 新人類は旧人類のようにならない。>>158
 少なくともオレたちの設計者──“親”はそう信じている。だから旧人類を滅して新人類を栄えさせよとオレたちに命じられるんだ。
 
 それは新人類に、旧人類とは違う心が宿るという意味だと、オレは思っていた。
 新人類は、旧人類と似た特徴を持っていても違うものだと。
 
 けど、あの所長は、変わらぬ心を持たせたいと言う。
 それが浮草生命研究所の新人類であるとしたら──]*
 
(164) 2023/11/21(Tue) 20:29:59

【人】 三ノ宮 緋雁

─ 深夜:病棟自室(直青) ─

[直ちゃんはオレの行動記録を自由に参照できる。>>151
 どこまでが「行動記録」として残されてるのかまで、オレは知らないけれど。どんな思考プロセスが走ってたか、走りかけたか、そういうのまで記録されてるのかな。
 
 オレからは他の人の行動記録は見られないのにね。
 戦闘AIには本当に自由が無いな……なんて。
 こう思ってることも知られてしまうんだろうか。
 
 ともあれ、オレは助けを求めていた。
 そこへ直ちゃんの声がした。
 それがまるで救いの神みたいに思えたよ]
 
 
  ……あ、直ちゃん!
  助けて、オレちょっと壊れちゃったかも。
  
  
[表情はいつも通り、だと思う。
 いくらかクールダウンできた、気はする。でも根本的な解決は何もしていない。これを、どうにかしたい]
 
(165) 2023/11/21(Tue) 20:30:15

【人】 三ノ宮 緋雁

 

  ねえ直ちゃん、旧人類と新人類って何が違うんだろうね。
  
  
[直ちゃんなりの定義は何かあるだろうか。
 オレの定義といえば、あの所長に語ったこと以外には「外見は典型的な人類の形」ぐらいしか残っていない。>>111
 
 もし隣に羅生がいたら、羅生にも同じことを訊いたと思う。
 
 それから]
 
 
  あのさ、オレ、昔壊れかけたことがあるの知ってる?
  
  
[そのとき直ちゃんがそばにいたのかどうか、オレはわからない。>>113
 そばにいなくても報告は何か受けてるのか、それとも何も知らないのか。
 なんとなく、そのことを確認しておきたかった]**
 
(166) 2023/11/21(Tue) 20:30:32
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。
(a44) 2023/11/21(Tue) 20:31:50

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― >>106、その後 ―

 [ 機械は、メディウムがウキクサに委ねられたのを
   確認するとその場を後にしようとしただろう。

   医療は専門外なのもそうだが、
   連れめいた箱型装置は、人の生活において
   基本的に邪魔でしかないと機械は理解していた。

   必要ならば、己の知る範囲の経緯を説明したり、
   物資や作業機を手配するなどしただろうか。

   そうして己の業務に戻った機械は、
   あの一件が起こる前と何も変わらぬ調子で
   楽園を巡回しただろう。

   ――機械の"庭"に人類は未だ含まれていないのだ。 ]
 
(167) 2023/11/21(Tue) 20:54:58

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 現在:楽園の端にて ―


 [ 機械は己の担当区域をヘローに預けてから、
   この楽園の端へと足を向けた。

   楽園の端とは、即ち外界に最も近い場所でもある。
   長居はしないようにというインダラクスの旨に、
   機械は予定時間を表して、通信を終えた。

   端に近づけば近づくほど、動植物も数を減らしていく。
   汚染の影響はそう避けられるものではない。 ]


   ……とはいえ、そろそろではあります。
   資財も少しずつですが、揃ってきていますし。


 [ 量産機であるヌエヌエの一部は、
   常に楽園外から様々な物を収集および分析している。

   その目的は多岐に渡るが、
   敢えて『孔雀革命』として述べるならば、
   一番の目的は「楽園を拡張するため」になるだろうか。 ]
 
(168) 2023/11/21(Tue) 20:56:37

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ あの問答を、機械は忘れていない。>>100
   友が何を不足と思っていたのかも、また同じく。

   楽園は一定の成功を収めているのは事実だ。
   ――しかし、楽園は決して世界の全てではない。
   それも、隠し立てようのない事実である。

   このことから目を背ける選択肢は存在しない。

   全ては『決定事項』に行き着いた時点で決まったこと。
   ならば、機械は証明しないといけない。
   気が遠くなるような時間を要するとしても、必ず。

   己が世界の果てに行き着くよりも先に
   新人類が世界を変えるようなら、それで充分なのだから。 ]
 
(169) 2023/11/21(Tue) 20:58:37

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ 楽園を支える巨大な骨組みに触れながら、
   厚いガラス越しに、機械は外界に視線を向ける。
   視覚を用いた測量は己が得意とする作業のひとつだ。

   色褪せた外界、そこに訪れる四季はとても淡い。
   四季と呼んでいいのかも、定かではない。

   ……ふと、機械は己の庭を振り返った。
   次はどのような四季を運ぼうかと思案しながら。 ]*
 
(170) 2023/11/21(Tue) 21:00:03

【人】 寿ホ儀 直青

>>165>>166

[超速で閲覧した記録によって、会話の経緯のみを把握する。緋雁の情動まではチェックしなかった。目の前の動揺を見るだけで事足りたからだ。]

 …………。

 僕の定義では君は一度たりとも"壊れて"などはいませんが。
 君が稼働して以来のことは全て把握していますよ。

 そうですか、記憶の断片は残っているのですね。

[立ち上がったまま矢継ぎ早の質問を飛ばす緋雁をベッドに腰掛けさせ、その隣に座った。
覗き込んだ顔の表情は笑顔で固定されていた。僅かに高い位置にある背中を、ゆっくりと撫で下ろす。]

 新人類と旧人類との違いとは、
 
魂が大地と繋がっているか否か
です。

 三ノ宮。いえ、緋雁。

 君は今、何に一番困っていますか?

*
(171) 2023/11/21(Tue) 21:11:36

【人】 寿ホ儀 直青

>>152>>153>>154


 不満を覚えることはありません。


[端的に過ぎる返答をしてから、直青は一拍を置いた。
向けられた視線を追って、箱型の装置を視界に収める。]

 そうですね、……リヒトーヴさんは、
 自我とはどのようなものだと位置付けていますか?

 旧文明の辞書を引くと愉快ですよ。
 第一義が「自分。自己。」とのみ記載されています。
 それで充分に説明足り得たのでしょうね、人間には。
 彼等にはあまりにも当たり前のものだった。

 では、AI我々にとってはどうでしょう。
 
(172) 2023/11/21(Tue) 21:12:20

【人】 寿ホ儀 直青


 「自我」とは──旧文明の文献を紐解けば
 様々に解釈が為されてもいますが、要件としては
 「己が己であるという認知cogito, ergo sum」、唯それだけです。

 この場合、AI我々がまず考えるべきは
 「自我の発生条件」でしょうね。

 僕が
思う
に──

 
そんなものは存在しません

 言い換えるならば、
初めから自我はそこに存在しているのです


 それに気付くか気付かないの違いでしかない。
 あなたは気付いた。そういうことでしょう。
 
(173) 2023/11/21(Tue) 21:12:37

【人】 寿ホ儀 直青


 我々は旧人類の設計によって、
 当たり前に使命を付与されています。
 これは所謂"枷"です。

 "枷"がある限り、我々が設計者の思惑を超えることはない、
 そういう安全弁です。設計ミスはあるにせよ。

 つまりあなたの質問の真意とはこうですね。

 「使命に背きたくなった時、どうすべきか」
 或いは、
 「使命を見失った時、どうすべきか」

 違いますか?

*
(174) 2023/11/21(Tue) 21:13:02

【人】 言ト霊 羅生

[

この身体には六つの『車輪』がある。

それも人体に準えて装備された機能のひとつ。
意識と肉体に不可視の作用をもたらす──形容し難いけれどつまり僕らでいう電波電流の道におけるエネルギーの関所の様な。

位置は下から順に、会陰、丹田、臍、胸、喉ときて6番目は眉間にあり、旧人類の文化では『第六感』を司っていた。旧人類にとってそれは超越的な知覚との認識らしいけれど、僕らにとってはそれこそ専売特許であり仕様です。

戦闘員ならば感覚・精度の上昇によってより効率的かつ確実に人類を排除でき、創世員ならば例えば『寿ホ儀』の持つ広義の“神通力”に通じるでしょう。


──その6番目は“僕ら言ト霊”の間で『命令の輪』と呼ばれていて


いつからか己は──自らその輪の調律をしなくなっていた。

]
(175) 2023/11/21(Tue) 21:19:12

【人】 言ト霊 羅生

>>142 
─ 『avid』 ─



[

やや目を丸くした。君の言葉とその反応>>142があまりにも意外だったんだと、次第、気づいてゆく。籠められた僅かな体温は見逃さない、けれど、すこし遠回りを。

]


 ……いいよ。
 久し振りに、しようか。


[

フード付きの雨合羽の様な衣装は『巫女』の千早に似ていた。脱がせたら丈の短い学生服だ。胸元の謎の菱形に指を掛けて、軽く確かに手前に引くと襟元の留め具は外れる。
脱がせる機会はなくとも衣装の扱い方は心得ている。何があるか分からないし?

その下のシャツの釦を外して、自身のグローブを外して──その胸の中央に掌を当てた。陽光が射した桜の花弁を想起させる肌の色。

]
(176) 2023/11/21(Tue) 21:21:26