人狼物語 三日月国


65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】

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視点:


【人】 エン

[パーティ会場。


ハチヤはまっすぐドアから会場の隅っこに向かったから、しばらくはそこに混じることにした。そもそもパーティは苦手だ、人が多いのも嫌いだしうるさいし話しかけてくるやつはいるし。なんとか会話をしてみると、たいていすぐにクルスの話になり、クルスの誰かに会いたいとかいう話になる。そうでなければ孤児から大富豪に養子に入ったという妬みと嫌味だったり、ろくな目にはあわない。


ハチヤの所属する錬金術上級クラスはなんというか。趣味人の集まり?とでもいうのか、知らない俺が混じっていてもあまり気にしない。そしてワイワイ楽しそうによく分からないものを作っては見せ合っている──一言で言ってしまうと変人の集まりだと思う。

ハチヤの後ろからこっそりその様子を眺め、ひそかに気になってた治療薬の味を改良すると言ってハンバーグ味やドリア味をつけている先輩の成果をこっそり見せてもらったり。いや近づいていると思うけどその味をつける意味が分からない。


ハチヤの後ろに隠れつつ、興味のあるものをひと通り見せてもらったら適当に距離を取る。居心地は悪くないが、俺は部外者なので邪魔をしすぎるのも気が引けた……のだが]
(169) 2021/04/02(Fri) 21:57:31

【人】 エン

 
 ……いらないって言ってるだろ。


[やっぱり離れなければよかった。ほとんど顔も知らない女生徒が皿を押し付けてくる、やけに甘ったるいにおいのするプチケーキなんて食べる訳がない。断っても断ってもちっとも諦める気配もなくぐいぐいくる、このタイプは特に苦手だ。

この親睦会は学園からの料理も並ぶけれど、生徒が持ち寄りの料理も並んでいる。料理だけではなく一芸だったり研究レポートだったりと皆思い思いに提出するのだけれど、彼女が手にしているケーキは彼女のお手製というからますます食べる気がなくなる。エン君のために作ったから一つだけでも、というけどちっとも嬉しくない。ガチで迷惑そうな顔をしてる自覚があるけどちっとも気付かないのはわざとなのだろうか?一口サイズのケーキをフォークにさして、はいあーんとか。いい加減にしてほしい。


俺はそのクッソ迷惑な態度にうんざりしていたから、そのにおいが『何』のにおいであるか、を考えてなんていなかったのだ*]
(170) 2021/04/02(Fri) 22:00:30

【人】 ハチヤ

[
先生と手分けして会場を巡ってみたけれど、香水料理に他にもいろいろ会場にはいろんな匂いがありすぎて、すんなりと目的のものは見つけられなかったんだ。

ぱたぱた動き回ってるおれ達に、先輩たちもなにかおかしいって思ったんじゃないかな?
先生に声をかけてから、一人がどこかに走る姿が横目に見えた。
たぶん、保健室のW先生を引っ張り出しに行ったんだと思う。


錬金術クラスも上級になると、魔法薬トラブルの解決や対処に駆り出されてるんだ。
だから、きっと、今回も、阻止さえできればパーティーは続行できるんじゃないかな。


去年経験したおれ達はともかく、一年生には初めてのパーティーだから、中止になるのはちょっと嫌だ。

]
(171) 2021/04/02(Fri) 22:51:32

【人】 ハチヤ

[
そんなことを考えていたはずなのに、
エン君に差し出されたプチケーキを見たら、そこに目的のものがあったってわかったら>>170

そんな予定は吹っ飛んじゃって。
]


 あーん


[
エン君に向けられてたフォークを彼女の手ごと掴んで、プチケーキを口の中に収めたんだ。


どうやって作ったのか、なにがはいってるかわからない。
けど、そのまま食べちゃダメなものが入ってることは確かなそれを口の中に放り込んで。

今のおれはよっぽどひどい顔をしてるだろうけど、そんなことより、これをエン君が食べないようにしなきゃって思ったから。
口の中のものを、ごくりと、飲み込んだ。
頑張った、一個は飲み込めたから、皿の上のも口の中に詰め込まなきゃ──…
]
(172) 2021/04/02(Fri) 22:53:06

【人】 ハチヤ

[
そう、皿を奪ったところで。


『あー!! ハチヤが女子からあーんされてる!! おま!お前だけは裏切らないって思ってたのに!!ずるい!!!』


なんて声がかかって、おれとエン君と知らない彼女は、錬金術クラスのみんなに囲まれた。

昨年に拘りのプリンを正式に提供した前科持ちでもある、声を上げた先輩を筆頭とした集団におれとエン君は囲まれて。
知らない彼女は、また別の先輩達に囲まれて。

聞こえる声、発される声とは裏腹に、誰一人笑っていない状態だったけど、
傍目から見れば甘いやりとりをしてた男女を冷やかすみたいに見せかけて、おれとエン君、それから知らない彼女は会場から出ることができたんだ。
]
(173) 2021/04/02(Fri) 22:54:22

【人】 ハチヤ

[
会場から出たおれは先生から拳骨を受けた。
仕方ないけどやっぱ痛い。


『今のとこは弁当に救われてるみたいだが、これからが酷くなる』


って言われたから、もう今日は寮で大人しくよう。
先生がエン君にメモを渡してたみたいだけど、胃の中が熱くって気持ち悪くなってきたおれには、それがなんなのか確認する元気なんてなかったんだ。

*部屋に戻ったらすぐベッドに倒れこんだんじゃないかな*
]
(174) 2021/04/02(Fri) 22:55:57

【人】 文月 美鶴

   
 ―  ―


[

 
何度も愛されているのに


    
その愛を確信できてないなんて言ったら


        
貴方はどう思うんだろう。



 
確かに受け取っているはずなのに。

 
それなのに――――。

                      
 ]
(175) 2021/04/02(Fri) 22:58:03

【人】 文月 美鶴

[
 罪悪感を拭いたかった。
 貴方に深く考えてほしくなかった。
 結局のところそれはその場しのぎに過ぎない。
 悪いことに悪いことを重ねて、
 疚しさが拭えるわけ、ない。
 
 だから――。
                       ]

    
……て、ごめんなさい……


[
 こんなに愛してもらってるのに、
 
私、だめだな、貴方にふさわしくないかも

 なんて思ったら苦しくなってきて
 ずるい言動へ謝罪を無意識に口にして、
 私は意識を手放した。
                     ]*
(176) 2021/04/02(Fri) 22:59:41

【人】 エン

[何か問題でも起きたのか、周りが騒がしい気がする。そりゃパーティだから賑やかではあるのだが、こう、落ち着きがないような。妙に真剣な顔で周りを見回しながら走ってる、あれは錬金術クラスの連中じゃないだろうか、たしか見かけた顔な気がする]


 ……。


[ということは、ハチヤも駆り出されているのだろうか。なら手伝うかな、などと最早目の前の女生徒をいないものと見なして立ち去ろうとしていたのだ。もちろん空中のプチケーキはそのままで。ちっともケーキを口にしようとしない俺に彼女は作り笑いを引きつらせ、手を俺の口の方へと動かそうと──した、その軌道が無理やりに変えられた]
(177) 2021/04/02(Fri) 23:33:02

【人】 エン

 えっ。え、ハチヤ


[ハチヤが目の前の女の手を掴んで、フォークの先のプチケーキを自分の口に押し込むのが見えた。

こいつは誰が作ったのか分からない、どんな過程で作られたのかが分からない料理を食べられない。だから寮の食堂も使えなくて、自炊を余儀なくされている。そんなやつが。驚いて動けないでいると、ハチヤが女生徒の手に持った皿を奪うのが見えた。その顔色がどんどん悪くなっていくのに気付いて、とっさに体を支える]


 お前、

[その言葉はハチヤと女生徒、どちらに向けたものだったのか自分でもよく分からない。ハチヤがなんで気付いたのかは知らないが、コイツが俺に何かを盛ろうとした、のだろう。そしてその場合、混ぜられたのはろくでもないもの]
(178) 2021/04/02(Fri) 23:34:37

【人】 エン

[

『あー!! ハチヤが女子からあーんされてる!! おま!お前だけは裏切らないって思ってたのに!!ずるい!!!』


そんな能天気な声が響いてイラっとした。おまけに取り囲まれて、さっさとハチヤを休ませてやりたい俺は最高に怒鳴りつけてやりたい気分だったのだけど、声が能天気なくせに早くあっちいけとハンドサインしてくるやつらの顔は真剣だった。だからハチヤの体を支えて、こっそりと会場を後にする。俺たちが出てきた後も引き続き会場のなかは賑やかで、取り囲んだあいつらが気を利かせてくれたんだと分かる。錬金術上級クラス、連携取れすぎじゃね?


会場を出てすぐのところにいた先生からメモを受け取り、盛られたろくでもないものの実情を知る。ほんとうにろくでもなかった。


とりあえずハチヤを部屋に運んでやらないといけない。こいつ意識あるのだろうか。どっちにしても立ち上がれそうにもないし、俺は落ちこぼれとはいえクリムゾン。人一人運ぶくらい、簡単なことだ**
]
(179) 2021/04/02(Fri) 23:36:18