人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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アジダルは、メモを貼った。
(a0) 2020/10/02(Fri) 7:45:36

【人】 Cucciolo アジダル



 [ 歪な生い立ちや事情を抱えていた仲間とは違い、
  眠れない夜を知らずに過ごしたと言えば嘘になる。
  暗闇を拒んだ先人や静寂を呪った輩と同じように、
  青年は理解しがたいものに臆する傾向があった。

  漠然とした概念が怖いよりずっとましだろと虚勢を張れば
  そのたび生意気だとじゃれついた袋叩きを見舞われる。
  怖いってこた生きたいってことだと言い張る彼らの所為で
  暫くこれは克服できそうになかった。

  だから、半歩引き摺った踵を誤魔化すように爪先を立てる。
  だから、銃口のキスの感触に安堵して一歩足を踏み出せた。
  湧きあがった勇気はそれだけで、
  もう一度それが口を利こうもんならまた眉根を寄せる。 ]

  
(6) 2020/10/02(Fri) 23:06:17

【人】 Cucciolo アジダル



   は? どうしてそんなこと教えなくちゃいけねェんだよ。
   僕らの顔もわかんねえくらい無関係で、一般人を装うなら
   最後まで花売りみたいに処女の顔し続けるんだね。

   お喋りクソ野郎は口の穴が頭の裏に貫通して死ぬんだぜ。


 [ 振り返る男に合わせて擽るように銃口を這わせ、
  後頭部へぐり、と押し付け直しても
  相変わらずの感情の希薄さが薄気味悪い。

  思惑なら大根役者、好奇心なら大層な大物だ。>>4
  威嚇する野良犬のような警戒心は振りまいたまま
  背中を押すように進む。

  けれどふと思い直せば、彼の後ろで
  ほんの少し得意げな声色で語った。 ]


   だが誰かは知っておいた方が良い。
   あの女は一体を取り仕切るファミリーのトップで──

  
(7) 2020/10/02(Fri) 23:06:32

【人】 アジダル



  ……そんで、僕や家族の恩人だね。


[ 境界を跨いだ途端に先ず靴の爪先を眺めた。
 異物を吐き出した扉は役割を終えたかのように光の粒に溶けて散り、霧立ち込める街のように白くけぶる空間を薄く照らしあげたようだ。

 けれど早回しするように急激に萎びた体の感触と、ひっかき回す様に入れ替わった記憶の感覚にしゃがみこむ程の眩暈を覚えて、それに気付くことは無かった。 ]


  懐かしいな。さっき……あれか。
  寝る前に色々考えてたから思い出しでもしたのか?


[ 途切れた記憶のさいごは布団に潜ったことにある。たったそれだけの事実で「これは夢だ」と判断し──あるいは思考を停止し──呟いた。

 自問自答を終えてフード越しに頭を掻き、ばつが悪い顔を持ち上げる。
 先ほど迄の記憶は問題なく残っている。その上で牙を剥いたことの詫びの一つでも言ってやろうかと思ったが。

 なんつう目で見てやがるこいつ。苦笑。 ]

  
(8) 2020/10/02(Fri) 23:06:43

【人】 アジダル


[ いくらか見通しのよくなった空間の中、恩人、と口に出した瞬間新たな扉が横に現れた。薄く開いた扉の向こうでは先ほどひずんだ空間に浮いた昔の光景>>1:65が再上映されるかのように動いていた。

 懐かしい母と妹の姿を眺め、情景に浸るよう目を細めたのも束の間。そのドアノブを掴んで静かに閉じる。 ]


  親父がな、消えてるから。
  僕が助けてやんなきゃって、正義のヒーロー気取ってたんだよ。


[ ぱっ、と消えた光の粒がまた空間を照らし、幾ら見渡しがよくなった遠くにまた別の扉がある事に気づいただろうか。

 正義のヒーロー、という単語に関連して思い出した記憶がそこにあるのだろう。目が覚めるまで生い立ちをなぞり直すべきなのだろうか。
 思い出したくない過去が山ほどある男にとってとんでもない悪夢だ。

 ……よりにもよって彼もいっしょなのだから。

 わざとらしく溜息を吐き、最悪だ、と呟いた。
 早く朝よ来いと願うばかり。 ]*
  
(9) 2020/10/02(Fri) 23:06:56
[「めいっぱいおしゃれ」したアキナを
 瞼の裏に思い描いて、
 その日は珍しくシャツにアイロンかけて
 学校に行ったんだ。

 口を開けて、閉めて。
 ちゃんと目の前でも喋れるように。

 少し明るい色の髪をセットした青柳を見て
 「あー、ワックス、買ったことないや」なんて
 色んなことを考えてたり。

 でもアキナに会ったら、まず謝らないと。
 俺はバスケ部じゃないし
 生まれた年齢=彼女いない歴。
 もしかして彼女の頭の中に
 俺が明るく陽気な人間として描かれているなら
 それはすごく、大きな間違いで。]

[─────だけど、俺の予想を大きく超えて
 放課後の図書館にいたのは
 あの日、俺に襲いかかってきた影
 また立ち塞がるでもなし、
 ぺこり、と頭を下げてみせる姿に敵意はない。]


  ………………アキナ?


[そっと呼び掛けても多分言葉は通じない。
 影みたいな俺だけど、
 本当に影と話すのなんか初めてで。

 言葉がすんなり喉から出ない。

 はっきりした姿かたちは分からないけど
 ぼんやりと、スカートと前髪が揺れてるのが
 何となく分かるくらい。

 でもこれがアキナだって、分かってる。]

[影と俺と、二人きりの図書館を
 静かに風が吹き抜ける。]


  アキナ。


[俺は彷徨わせた視線を上げて
 明確に、影へと呼びかける。]


  ……俺、ユウだけど。


[ああ、そうか、通じないかもしれないのか。
 書架の片隅、いつもの席に腰掛けると
 隣の席に座るように、椅子を引いて促そう。

 カバンから取り出したのは
 いつも持ち歩いてる『赤いろうそくと人魚』。
 やり取りの長さの文だけ皺のよった便箋に
 いつもの青いインクを走らせて
 アキナに宛てたメッセージを書き始めた。]

[はらり、頁をめくって、ダサい便箋を
 『とうげの茶屋』と『金の輪』の間に挟む。

 続きの話は、『金の輪』の後にしよう、と。]*

[カナカナと、ひとりぼっちのひぐらしが鳴いていた。
 いつの間にか薄くなったセミしぐれの代わりに、
 キョ、キョ、とモズが鳴く。
 高くなった秋の空から、オレンジ色の夕日が差し込む。
 眩しい図書室の中に、一人の影が立っていた。
 あの時と同じように、だけど逃げ出さずに、
 その人は私を見つめている。
 少し違うか。彼には私は見えていない。私に彼が見えないように。

 ぺこっとお辞儀をすると、私の影が不自然に伸びた。]


 ── ユウ君、だよね。


[呼びかけても、返事はない。
 仕方ないか。声は影にならないし。]

[吹き込んだ風がカーテンをあおって、
 スカートの中を通り過ぎた。
 裸の腿をなぞるキンモクセイの香りは、ちょっと冷たい。
 スカート下のハーパンを脱いでも、
 前髪が割れないように気を付けても、
 カーディガンのボタンを可愛いハート型に付け替えたって、
 ユウ君には伝わらない。

 何となく予想してはいたけれど、
 いざ何の反応も無いユウ君を見ていると、
 息が苦しくなってしまった。
 
 淋しいけど、泣きそうな顔が見られずに済むのは、助かるかな。

 声も表情も分からない人と、どうやって接すればいいんだろう。
 何も知らないうちなら、思いっきり距離を詰められたけど。
 ユウ君を怖がらせるのが嫌で、お辞儀の後が続かない。]

[やがてユウ君が動きだした。]


 あ……ねえ、待って!


[帰っちゃうのかと思ったけど、ユウ君は椅子に腰かけた。
 腕が隣の椅子に伸びて、影だけを引っ張り出す。
 のっぺりした椅子の実体と、ユウ君の影を見比べて、
 私はゆっくり近づいた。

 椅子を正しく影に合わせて、ユウ君の隣に座る。
 誰かの隣に座るなんて、どれぐらいぶりだろう。
 本棚に映る影は、二人並んでいるのに、隣を見ても誰もいない。

 その間にユウ君は鞄らしきものから何かを取り出した。
 見えなくたって分かる。
 私たちを繋いでくれた、紙一枚分だけ重い本。
 それを机に広げて、何かを書いている。
 だけど机の上を見ても、黄色い木目しか見えない。

 私も鞄から本を取り出す。
 机の上に本を置いて、傷んでしまった便箋を広げると、
 見つめている間にもコバルトブルーが引かれていく。
 その線は複雑に組み合って、言葉になって私に届く。
 リアルタイムで紡がれる言葉。
 ふと思い立って、その便箋をユウ君の手元に置いた。
 ちょうどユウ君が書いてるだろう場所に合わせて。]

[ぽんぽんと喋っても、
 おーい、と呼び掛けてみても、
 耳のあたりにふって息を吹き込んでも、
 筆の速度は変わらない。
 ああ、本当に聞こえないんだね。

 本棚に映る私と、友君。
 友君は何かを書いていて、
 私はその手元をのぞき込んで、
 影だけ見たら仲良しの恋人たちみたいだ。
 実際はこんなに遠いのに。

 まだ濡れたコバルトブルーを、そっと人差指でなぞる。
 私の肌に引きずられて、インクだまりが線を引いた。
 指についた青い色。
 今、確かに友君は私に向けてメッセージを送っているのに、
 それはどこの世界なんだろう。

 目を閉じて、ここにいるはずのユウ君を思い浮かべる。
 同い年の男の子が、紙面に思いを綴る様を想像する。
 私はそれを覗きこんで、時々つついてからかったり、
 甘えるみたいに顔を窺ったりして──

 再び開いた時には、机の上に紙は無かった。]

[一冊だけの童話集のページをめくる。
 さっきまで机上にあった便箋は、
 トモ君が挟んだだろう場所にあった。]

[私が書いている間、トモ君は本を読む。
 音のない読書が寂しくて、
「ぺら、ぺらり……なんてね」って、
 ときどき効果音をつける。
 シャーペンを走らせるさりさりという音は、
 さっきまでは聞こえなかった。]

[トモ君が言ってたように、この本は明るい話が少ない。
 童話集のくせに。]

[ニュースを見るたびに、チョコの包みをはがすたびに、
 本を思い出す。
 トモ君のことを思い出す。
 トモ君もそうだったら嬉しいな……なんて、
 トモ君の感情を確認したがって、
 他愛のない話題に逃げた。
 トモ君は「話す前に逃げ出したくない」って言ってくれたのに。

 だって、こんなに楽しくおしゃべりできてるんだもん。
 どこにいるのか、はっきり確認するのが怖いんだもん。
 だけど知りたくて、探りを入れるようなやり方で、
 トモ君の世界を知ろうとする。

 時間は有限なのに。

 少しずつ、日が沈んでいく。
 私たちの影の、輪郭が曖昧になる。
 真っ暗になっちゃったら、トモ君を見つける術はない。

 マツムシが、夜の帳を連れてきた。]**

[遠くにひぐらしの声を聞きながら
 影と二人、席に着く。
 お互い実体があったら二人並んで
 放課後の自習……みたいな感じだったのかな。

 耳に息を吹き込まれたり、話し掛けられたり
 そんなことされてるなんて夢にも思わず
 俺はペンを走らせていく。

 さりさり、ペン先の回る音は一つだけ。
 なのに、書きたてのインクが、
 触れても無いのに
 すっとあらぬ方向へ尾を引いた。
 相手の呼吸音すら聞こえない距離で
 俺は静かにアキナに語り掛けるだろう。]

[そう、この童話集にはハッピーエンドのが
 いっそ珍しい部類で。

 意匠を凝らした絵本の1ページみたいな
 綺麗な風景……人ならざる純粋な生き物が
 人の醜さ、強欲に飲み込まれて
 失意のまま物語が幕を閉じるのが多い。

 人は醜い、汚い。
 その世界に没入して、被害者の側に
 自分を投影することで、
 自分自身の汚さからは目を逸らす。
 そんな楽しみ方、作者が聞いたら怒りそう。

 ─────ともかく、『金の輪』も
 ハッピーエンドとは言い難い話。]

[もちろんそんなことはしないけど。
 「世界の違う」天国とやらに辿り着いては
 全く意味が無いんだ……そこに菜月がいないなら。

 自分でも、会ったことの無い人間に
 ここまで入れ込むなんて滑稽だと思う。

 隣の影を覗き込むようにしても
 結局その表情は計り知れないし
 俺の目頭がじんと熱いのも、
 きっと、菜月は知らない。

 ─────ああ、夜が来る。]*

【人】 アジダル


[ 寝覚めが悪いのは常たるもので、明晰夢に出会うことだって少なくはなかった。
 あれこれと自分の体を書き換えられていく感覚に晒されて同一の価値観を維持することが難しいこと、夢に浸る感覚と突然自我を取り戻すタイミングがあること、一見して普段通りを保てるこの場が基準だなど言い切れもしないこと。
 油断しているのか現実よりも幾らか緩い口はすらすらと状況を吐き出した。意味の有無はともかく。 ]


  少なくとも、さっきの場面はこっちの昔の思い出だからな。
  僕自身もなんか……昔の姿だったし。


[ ぽす、ぽす、と腰のあたりを叩く。三度目の接触で、何もなかったはずの場所にさっきまで使っていたガンホルダーがあった。四度目の接触で再び消える。
 ……融通は或る程度利くらしいな、と目を細めて。 ]


  だからお前も僕が頭で作ったシグマなんじゃないの?

  なんか僕の知らない事言ってみてよ。
  まだ話したことないようなこと。


[ 体を離して寝たと言うのに行き着く先が同じというのもなんとも奇妙な話だが。>>11
 どのみち不可思議な事象について熟考するよりも対面して応対する方が向いているのだ。選択を迫られる場面に何度も直面していれば自然とその思考時間は短くなる。

 先ほどまではつるりとしていた、今はあちこちを駆け回って傷跡が残る手を、一見して迷いも何も無いように、パーカーのポケットに突っ込んだ。 ]
  
(17) 2020/10/04(Sun) 8:17:12

【人】 アジダル


[ 薄明りしかない空間は相変わらず見通しが悪く、軽佻な風に歩めば迷いこむような印象がある。視界から彼の姿を外さないよう気をつけながら壁を探るも、触れられるような感触は一帯には存在しない。

 簡単に探索をしながら、投げられた言葉を今更のように捕らえて>>12まあそうなんだけどさ、と振り向きもせずに口を開いた。 ]


  そういうものに憧れてたんだよ。
  葛藤も躊躇もなく、
  正しく誰かを助けられるようなもんにね。


[ だが実際はそうはいかない。正しいことばかりを繰り返せば善人になれるわけでなく、手を汚さなければ守り切れないものは山ほどあった。

 その様を今しがた目の当たりにした彼だって、これまで出会ってきた仲間と同じように嘲笑してきたって構わないと思ってはいた。けれど想像どおりに通り抜けた言葉にふっと笑みが零れた。 ]


  どうだろう。別に家族や仲間じゃなくとも
  助けてやりたいとは何度も感じてたしな。
  無謀すぎるでしょそんなの。


[ 呟けば、奥の扉が薄く開いた音がした。
 語るか思い出すかすれば時間が動くような感触に、聊かうんざりしたような心地で溜息を吐く。 ]
  
(18) 2020/10/04(Sun) 8:17:18

【人】 アジダル


[ 誰だって見せたいもんや見せられるもの過去ばかりを生きてきたわけではないだろう。男にとって人生は取り繕えるほど安定したものではなかったし、秘密にしておくべきことは人より多く存在するはずだった。

 彼が記憶を誘発することを言わなければ、そして己が思い出しさえしなければ、あらゆることを闇に葬っておけるだろうか。
 忘れている記憶や忘れたいこと、蛆が湧いて今更どうすることもできない記憶どもにぶち当たりさえしなければいいが。]


  ……そうしなくちゃ覚めない夢なら
  入るっきゃないか。


[ ブラックボックスを開くのを躊躇うように彼の背に近づく。とりあえず血の匂いはしない光景を見てとり、撃たれはしないだろうなとその後を追った─── ]
 
(19) 2020/10/04(Sun) 8:17:23

【人】 Cucciolo アジダル



 [ ことを、けれど。次の瞬間すっかりと忘れている。
  人の背中を追って飛び込んだ昼間の路地裏だというのに、
  いつの間にか彼の視線の先に男はいた。

  曲がり角の石壁に両手をひっかけ、
  体を隠すようにしながら道の先を伺う様は、
  拙さが無いことを除けば隠れん坊遊びをする子供のようにも
  見えたことだろう。

  錆びた剥き出しの配管の上には土埃が積り、
  判を押したように並ぶ白抜きを追いかけていけば
  先には肋の浮いた猫が欠伸をしている。

  丸みを帯びだした煉瓦詰めの地面の随所には
  清掃されても血のような染みがこびりついていて
  人が一人横たわったような形をした日常風景を
  誰も彼も今更気に留める様子もない。


  ……だから正義など貫くのは馬鹿らしいことだと思い知る。
  しょうもない遊びに興じていると呆れ顔をされたが
  自己満足と言って認められるならそれでもいいと
  思っていた、筈だった。


───これは衝動の日。 
]


  
(20) 2020/10/04(Sun) 8:18:18

【人】 Cucciolo アジダル



 [ 点々と道を作るように並べられたパンや果物を
  今日は気に入ってくれるだろうか。
  身の丈に合わない良物の腕時計を眺め、
  そわそわと落ち着きなく様子を伺う。

  同じ場所を使っているというのにごった返さないあたり
  あの子がこの施しを口外してはいないのだろう。
  それでいい、自分の手の届く範囲だけ助けられれば。


  自分にはには路地裏暮らしの経験はなく
  一つの林檎を投げ込めば殺し合いが起こるほど
  飢えたり追い詰められた世界の存在は
  未だ納得することができない。

  けれど改めるには力も金も足りないことをよく知っている。
  定期的に行っていても酔狂と気紛れの域を出ない行為、
  余った食材や用意した医療キットを浮浪児の為に置くことは
  それでもやめようとは思わなかった。
  実際嬉しかったと言ってくれたし。


  誰が、だったか。 ]

  
  
(21) 2020/10/04(Sun) 8:18:41

【人】 Cucciolo アジダル



 [ 男は──少しばかり傷の青年は、
  ふと背中越しに見えた影が道に伸びるのを見て振り返る。
  そこに立っていた人物を、観測者を確かめれば
  慌てて手を伸ばしたことだろう。 ]


   あー、待ってお兄さん、
   今ちょっと取り込んでるからこの道行かないで!


 [ 焦燥を滲ませながら自分の後ろだか死角だかに導くように
  かくれてかくれて、と腕を引く。
  彼が何かしゃべろうとすればその唇に立てた指を近づけ
  しぃっと沈黙を要求しよう。

  風景に似つかわしくない素材の良いスーツの襟を開き、
  肩を埃っぽい壁に押し付けるまでしている事態だというのに
  妙に呑気な高揚を讃えた笑みは、
  大人びた子供のようにも見えたことだろう。

  実際ワクワクしている。 ]

 
(22) 2020/10/04(Sun) 8:19:00

【人】 Cucciolo アジダル



 [ ほどなくして裸足の足音が聞こえてくる。
  待ちかねたように道の方へ意識を向けると、
  いつものように小さな人影が歩いてきていた。

  手入れの施されていない襤褸切れのようなものを着た、
  これまた手入れされていない長い髪の浮浪児だ。
  金色の毛虫みたいに見える少年は周囲を気にしながら
  並べられた物資に飛びつくように近づいていく。

  土で汚れた手で拾ったピカピカの林檎に笑顔が映り、
  それを大切そうに抱き締めてから
  纏っていたぼろに包んで他のものも集めていった。 ]


   可愛いでしょ。
   他に人がいると警戒して持ってってくんないんだよね


 [ その様子を楽しそうに眺めていた青年は
  乗り出しそうになるのを堪えるように
  側頭部を石壁に押し付ける。
  傾いた体の腰に吊るしていたガンホルダーが
  こつりと音を立ててぶつかった。 ]

  
(23) 2020/10/04(Sun) 8:19:25

【人】 Cucciolo アジダル



   公的機関が馬鹿になってるから仕方ないけど
   やっぱ子供は笑ってんのが一番だよ。


 [ そうは思わない? と振り返った顔は
  同じように柔らかく綻んでいた。 ]*

 
(24) 2020/10/04(Sun) 8:19:44
Cucciolo アジダルは、メモを貼った。
(a8) 2020/10/04(Sun) 8:28:40

[書きかけた言葉は、心の中にしまったまま。
 口やSNSだと勢いで言ってしまっても、
 手書きの文字だと考えこめる。

 勢いで、伝えちゃえればよかったのに。]



 クラスメイトに声をかけたの、頑張ったね……


[聞こえないのは分かっていても、自分の声も使う。


 多分、私は友君にとって、苦手な人種。

 クラスに一人や二人いる、物静かな子たち。
 そういう子から、私は怖がられる。
 話しかけても目を逸らされて、
 一刻も早く会話を切り上げたい、
 そんな意志をひしひしと感じる。

 だから、友君がクラスメイトに話しかけるとき、
 どれだけ勇気を振り絞ったかは、
 想像できる気がした。]

 




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