47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
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| ―― 躾タイム ―― いいえ? [...は頭を振るう。 口角をあげたままに唇を薄く開き白い歯を浮かばせ、 羽付きネズミの雨あられを撃ち込みながら顎をあげて >>21長い尻尾で器用にネズミを弾く雌猫へと見下ろすように視線を向けた] 飼い猫はじゃらしてあげるものよ。 丁度……そうね、貴女みたいに嬉しそうにするもの。 [ >>20上手にじゃらしてあげれば掌の上で転がるが如し] 吸いたいか吸いたくないかで言えば場合によるわ。 ああ――でも……。 [...は羽付きネズミの弾幕を濃くしていく。 それは避けられては雷を呼び、音と光で空間を支配する。 ...は右手に持つ棒の緑の穂先を器用に振るう。 それは視界を妨げ翻弄し意識を向けさせるものだ] (26) 2020/10/21(Wed) 19:50:57 |
| お代なんてあげないわ。 だって猫は飼われているのですもの。 ご飯だけで我慢なさい。
だから代わりに――毎日洗ってあげるわ。
[...は楽しそうに笑みを浮かべて目を細めた。 洗ってあげた後の猫は良い香りがするものだ。
...は左手を密かに後ろへと引く。 同時に右手の棒で地面を叩いた]
へぇ……そうなの? だったら何も獲れないのは、何と言うのかしらね?
[...は挑発するかのように緑の穂先を揺らした。 蹴り返されたネズミの軌道すらもその要素に取り込み、 振っておいでとそれはまるで誘うかのような動きであった**] (27) 2020/10/21(Wed) 19:51:03 |
―― ウィンドラース修道院 ――
[...が目覚めれば其処は何時もと変わらぬ光景であった。
部屋の壁は全てが剥き出しの石。
床には辛うじてふわふわした絨毯が敷かれているが、
修道院全体が石造りであるために何処を歩いても固い足音が聞こえる。
カーテンの隙間から差し込む光は朝を告げるものだ。
窓の外からは相変わらずの風音と空高くから猛禽類の鳥の声が聞こえてくる]
……いつもの夢、ね。
何も変わらないわ、何も……。
[...は頭から布団を被り込んだ。
視界は再び闇の中であるが夢で見た光景は見えないでいる。
魔砲少女も、魔法猫も、全ては夢だった。
領地から遠い峻峰の地は年中怒ったかのように強い風の吹きすさぶ要害の地である。
壁に囲まれた修道院には各地から曰く付きの子女が送られ、
子女を世話する者たちが一緒に住んでいる。
修道院の大きさに比べて人数は余り多くはないのは、
今現在帝国内は絶賛内乱の最中にあるからだ]
お父様は今日も無事……ね、きっと。
[でも兄や姉はどうだろう。
思い浮かぶのは殺しても死ななさそうな面々の顔であった]
フッ、馬鹿らしい。
[...は瞼を閉じた。
スピネル選定候の末娘は一等可愛がられた末に、
元々仲の良かった家に政略結婚に送られた。
そこまでは良くある話だ。
ただ、結婚相手がナイチチは嫌だと浮気をし、
それを知ったスピネル王が激怒した。
そこまでも良くある話だ。
普通はその後落とし前をつけさせて解決を図る。
普通ではなかったのはスピネル王がシオン可愛さに
相手の領土に攻め入り滅亡させて併合してしまったことにある。
皇帝は慌てたが時既に遅し。
報復だなんだのと戦火が広まり今に至る]
お父様に勝てる相手なんて少ないのにね。
選定候でも数人……あとは隣の王様くらいか。
ああ……どうでも良いこと考えたらお腹空いた。
あの子早く起こしに来ないかしら。
[...は溜息をついた。
修道院では良家の子女――ここでは王族や貴族だが、
は自分から起きることはない。
起こしにくるまでは待つのがシキタリというものだった。
だからあの子が来るのを待つのだ。
夢の中でもずっと逢っているあの子を**]
── 修道院 ──
[至る所、灰色だらけの世界。
壁も、窓の桟も、空さえも灰色い。
焼かれた日記帳のページの色。
はたまた、主人を失った蜘蛛の巣の色。
世界はこんなにも灰色に覆われているのに
どうして、夢の中はあんなにも色鮮やかなのだろう]
["夢は記憶の整理だ"と人は云う。
それも一理、あるのかもしれない。
なぜならば
夢の中で相対するヒトを私はよく知っている。
現にもいる相手。
夢と同じ名を持ち、面影を残すヒト。
けれど、彼女を夢に見る
その理由が私にはよくわからない。
夢に見るほど、思うほど
深いつながりなどない──そのはず、だから]
……なんでかしらね
あぁ、でも猫になりたい
それぐらいならあるかもしれないけど
[井戸端でぽつり。
水を汲んだ木桶を持ち上げれば、あかぎれた手指に鈍い痛みが走る。
ぎしり、と食い込む持ち手の重たさに眉間に皺を作りつつ]
──── 。
[目当ての部屋の前まで来たなら、ノックをまず三度。
次いで扉を開け、先に汲んだ木桶の水を洗面台へと移し替える。
部屋の主人が朝の支度をできるよう、そうやって準備を整えてから]
おはようございます、シオン様
朝の用意が整いました
[言葉だけは丁寧に。
けれど、揺り起こすことはしない。
寝台から三歩離れた距離を保ち
部屋の主人が目覚めるのをいつものように待った*]
| ―― 躾タイム ――
不思議なことを言うのね。
[...は襲い掛かる爪と牙を前に小首を傾げた。 余裕を持った所作で二度、三度と地面を棒で叩く]
人間は何でも獲っていくものよ。 全て、ALL、根こそぎ……。 持てるエネルギーを全て使い、全てを獲るの。
[周囲にリーマンの姿は既にない。 逃げ出したか消し飛んだかは不明だが、 この空間には対峙する私と貴女しか存在しない。
...は一等愉快そうに笑い声を挙げる] (72) 2020/10/22(Thu) 0:16:30 |
| ふふっ、そんな事も知らないで獲れないと侮る。 だから貴女は猫なのよ! [...はまっしぐらに襲い掛かる >>0:87皮の首輪へと左手を振るう。 それすらもブラフだが同時に概念的意味としては必殺級だろう。 振るった左手から伸びるはリードだった。 首輪に触れれば繋がれる。 自由を奪うリードはカウンター気味に放たれた] お風呂は毎日! ドライヤーで綺麗に乾かして梳いてあげるわ。 [...は四度目地面を棒で叩いた。 仕込みは済んでいる。 ...の影が大きく広がりそれ自体が魔法陣と化していく。 範囲は広くリードを避けてからでは難しかろう。 また緑の穂先は爪と牙が襲い易いように振るっていた] (73) 2020/10/22(Thu) 0:16:43 |
| おやつならこれをたんと喰らいなさいっ! [...は魔力を注ぎ込み、最上級の魔砲を発動させた。 足元から赤黒い光が漏れ出し影から粘度の高い液状の竜が召喚された。 竜は最初から咢を大きく開いていた。 影と地面の境界が盛り上がり、自分諸共その咢の中に放り込む攻撃であった**] (74) 2020/10/22(Thu) 0:18:46 |
―― 修道院・自室 ――
[此処は監獄だ。
入った者は外に出ることは叶わず、
死した後も敷地内に埋葬される。
送られてくる子女は曰くつきの者が多いから、
当然と言えば当然であろう。
灰色だらけの世界とは良く言ったものだ。
季節に応じた草花や天候の変化があり、
各々の家からは旬の食べ物が送られてくる。
それでもその全ては味気ない。
無味乾燥したもののように感じてしまう]
……それはきっと、私たちがそうだから。
終わった年代史に花を添えても意味はないもの。
[...は小さく欠伸をする。
風は強く空気は冷たい。
こんな寒い日は部屋の中に籠るに限る。
...は生きている。
心臓は動き、身体は動き、食事をしては寝る]
ただ生きているだけの生に意味はあるのかしら。
とは言え、バツイチの行き遅れなんて不要でしょうしね。
[平均寿命が40歳に満たない世界である。
女は20歳になれば年増であり、30歳になれば婆だった。
売れ時は10代前半。
そこで戻ってきてしまえば普通は瘤でしかない。
普通でも瘤なのにスピネルの末娘は火薬庫でもあった。
だから修道院の中でも腫れもの扱いで――]
……おはよう、カザリ。
もう随分と暖かくなったわね。
[...はノックの音の後、物音を耳にしていた。
声が掛かればそこで漸く布団から頭を出して身体を起こし、
暗に遅かったと告げる。
別に虐めているわけではないのだ。
貴女は私にとっては唯一話が出来る相手なのだから。
夢にまで出てくる存在なのだから]
……着替えは?
早く脱がせてくださる?
[...はベッドから起き上がると三歩離れた距離にいるカザリへと声を掛けた。
着る衣装は修道院の服だ。
地味で質素、紺色の修道女の服。
尤もシオンのそれは内側がえらく精緻に編み込まれたレースを使っていたり色合いが派手なものがあるのだがそれはそれ]
ほら、早く〜。
[これは我儘なのだ。
深いつながりはない。
強い絆もない。
それはまるで蜘蛛の糸のようなものだけれど、
灰色だらけの世界で唯一見える色は存在を誇張して見せられてしまうのだ。
例えそれが錯覚であったとしても、
縋るものなど存在しないのだから――**]
| ―― 躾タイム ―― やっぱり猫は我儘ね。 [ >>109ああ言えばこう言う。 更には猪騎士なような思考である。 >>110猫はやはり猫なのだ。 毛づくろいだけではなくお風呂にいれてドライヤーで乾かさないといけない。 べとべとのまま真新しいシーツが敷かれたベッドに寝転がる悪行を許してはいけないのだ。 罠と知って虎穴に飛びいる猫は >>111殻に籠った。 赤い竜の咢を防いではいるが防御壁と竜の身で視界は遮られるだろう。 ...は自ら竜の身の中に潜り込む。 魔力の奔流のようなどろりとした液体に浸かり、 弾かれたリードを腕の動きだけで回収した。 ...は激流に乗り無数の極小星に包まれた猫娘の背後から現れる。 貴女はそれに気づけたろうか。 いいや、気づけたとしてもその防御壁を解除すれば――] (112) 2020/10/22(Thu) 20:49:15 |
| 喰わず嫌いはよくないわよ。
[...は背後から猫娘の身体へと抱き着いた。 無数の星は伸ばした両手に浮かぶ蛇の眼によって 動きを止めて壁を裂いてしまった。
逃げれば丸のみ。 逃げなくても趣味悪いものにに塗れた身体に抱きしめられる。
もしくは――]
もうじき魔力が消えるもの――。
[今宵もまた時間切れとなってしまうのか**] (113) 2020/10/22(Thu) 20:49:24 |
── 修道院 ──
[監獄のような場所。
此処での生は死と同然だと云う者もいる。
此処に来たことで、全ては終わったのだと。
けれど、それならば私はどうなのだろう。
この修道院の門前に捨てられていた私は、ここより他を知らない。
始まるより先に終わった生、なのだろうか。
わかっている。考えること自体が無駄なこと。
終わりを嘆く彼等が羨ましいだけなのだと。
だから、今日もこうして]
そうでしょうか?
木桶の水はまだ汲んだ時のまま
かわらずに冷えておりますが
[遅いと言われているのはわかっている。
当たり前だろう、敢えて回り道をしているのだから。
けれどそれは、単に困らせるためだけではなく]
たまにはご自分でされては?
暇をつぶすという意味ならば
その方がよほど
[繰り返される毎日。
仕事を一つ片付ければ、また次の仕事が現れる。
けれど、全て片付けてしまったなら後には空白が広がるだけ。それが何よりも恐ろしいから]
……かしこまりました
[回り道も、反発も元を辿れば同じ。
後に広がる空白の時間を少しでも遅らせるためのもの。
だから結局は要求通り、彼女の服へと手をかけて]
今日の色は、紫ですか?
こちらの色は、青が強いようですが
[ぷつり、とボタンを外していけば裏地に使われたレースの色が目に入る。
修道服に相応しくない艶やかな色、夢に見た色に近いと目を細めた*]
―― 修道院 ――
[此処は現世に現れた地獄のような常世の世界。
煌びやかな世界を知る子女にとってはそう映る。
だが、平民はどうだろうか。
動乱を知る平民にとっては此処は楽園なのかもしれない。
日々に食事に困ることはなく。
暖かな寝床が用意されている。
その差が一層と子女たちを浮世離れさせて見せているのだろう]
そうよ。
それにね、今は冬前よ?
温めてないなら冷えたままで当然でしょう。
[一日は長い。
だから此処での生活に於いて遅れることをとやかくと詰める必要はない。
必要がないことをしているのは時間を弄ぶからだ。
未だ十代の身にとって一日はとても長く感じるものだった]
私にフォークより重たいものを持てと?
そんな事を言うんだ?
[...は口角をあげた笑みを浮かべた]
今夜のお風呂、連れていってあげないわよ。
その手……痛いのでしょう?
[自分のために作らせているあかぎれの手指を視線で示す。
この修道院での娯楽は限られている。
その中に地中より湧き出る湯があった。
それを張った湯舟が地下にある。
温かいと言っても色付きなので洗濯や飲料には向かないが、
身体を温めることはできる。
子女は従者を伴い其処に行く。
時間は分けられているので混むことはない。
臭いもあるので頻繁に入る子女は少ないが、
...は毎日のように其処へと通っていた]
い〜のよ、見つかっても見ぬ振りなのだもの。
少しくらいはお洒落をしないとね。
[...が折れることはない。
手を広げて着替えしやすいようにして脱がされるまま、
着せられるままにしている。
誰かにしてもらうことに慣れていると言っても良い。
甘やかして育てられた王族の末娘に自分でを期待する方が酷だろうに――]
そうそう、そろそろハロウィーンでしょう?
皆全然乗り気ではないのよね。
だから――。
[...は楽し気に笑う。
夢の中での笑いのように、一寸変わらず少しでも世を楽しもうと空元気を振る舞う]
今年は私たちだけでするわ。
お部屋を飾って、衣装はお父様にお願いしましょう。
衣装は貴女も着るのよ?
[...は着替えさせてもらいながら小首を傾げて貴女を見つめる**]
| ―― 躾タイム ―― [魔砲少女シオンの扱う魔法は極めて大雑把である。 広範囲を纏めて薙ぎ払う大火力は小回りが利かない。 >>125足元に積もる星にもべと液が伸し掛かっていく。 血餓竜は咢を閉じた後もその場に残るのだから当然だった。 何せ形を崩して周辺一帯をべとべとにしてしまうからだ。 テレビに映るのは巨大猫に纏わりつく大蛇の如き赤竜だろう] それならしてごらんなさい。 そうする間に綺麗に磨いてあげるから。 [ >>126時間が切れれば魔法も解けてしまう。 だからと...は手をめいいっぱい伸ばした] はい、これで一度は捕まえた。 [...は身震いする猫娘の脇の下に手を入れると 強調された胸を鷲掴みにした。 鷲掴みにしたままに二度三度と揉みしだき血餓竜のべと液をつけてしまおう] (141) 2020/10/23(Fri) 1:39:47 |
| い〜い? 次は必ず捕えてしまうからね。
[テレビに映るは猫をもふる魔砲少女の姿であろう。 当然猫は嫌がるだろうし周囲は悲惨な有様であろうけれど、 その様なことは些事とばかりに振る舞う。
耳元で次回予告を告げると...は猫娘を見失ったろう。 手に残るは胸の感触だけで機敏な姿となった貴女を見つけることは難しかろう。
...は足に魔力を集めると地面を蹴って空に飛んだ。 飛べば公園が赤いジュルを浴びて酷い有様になっていた。 逃げ出したリーマンも視界の隅で粘液に纏わりつかれているのが見えたがそれは良い]
魔法が切れる前に帰らないと……。 あの子も我儘を言わないで大人しく捕まればいいのに。
[...は眠そうな吐息を漏らすと夜空に姿を消した*] (142) 2020/10/23(Fri) 1:39:54 |
| ―― 自宅 ――
[自宅のベランダに降り立つと丁度魔法が切れた。 魔砲少女の装いが消え普段着の姿となった。
...は手首を鼻先に近づけ匂いを嗅いだ]
うん、イチゴの匂いがする。 魚臭くないのは良いわね……べたべたするけど。
[...は窓を開けて部屋の中へと入った。 部屋は殺風景で最低限の家具しか置かれていない。 箪笥から着替えを取り出し、ふと視線をあげれば伏せたままの写真立てがあった。
...はそれを一瞥するとそのままにして部屋を出た。 向かう先は風呂場である]
冷えたし温まってから……。 そう言えばうちの猫はまた夜遊びかしら。 父さんも母さんも甘やかしすぎよね。
[...はぼやきながらハチワレのために開けられている窓の傍を通って外を眺めた**] (143) 2020/10/23(Fri) 1:48:45 |
── 修道院 ──
[温めていない水は冷えたまま
彼女のいう通り、それは当然だろう。
真夏でもない限り、木桶の水が自然と温まることはない。
かといって湯を持ち込めば良いかといえば、それはまた別の話であり]
温めたものであれば
今度は逆に冷えてしまいますが
[湯を沸かせる調理場からこの部屋までの道のりは長い。なにより敷き詰められた石畳の床はシン、と冷えて温もりを奪うもの。
湯を運んできたところで、どうせ部屋に着く頃には冷めてしまう。
非効率なことならば、はなからしないほうが良いでしょうとため息まじりにぽつり]
[時間つぶしのやりとりの最中にも、手を止めることはない。
また、口角を上げた笑みに反応することも
フォークより重たくとも本は持てるでしょう。なんて心の中で言い返したとして、彼女の服を脱がすのも、着せるのもどうせ自分の役目なのだから。
従者であるかといえばそれは違う。
自分は彼女専属のモノではない、ただその役を多く任されているだけ。
身寄りがないということはそういうこと。
『万一』が起きた時に責任を取らせやすい、そんな位置だと自覚はあった。
媚びれば良いのかもしれない、そうすればもっと生きやすくなる。
湯も、薬も、目の前の相手に強請ればよい。そのはずなのに]
構いませんよ
温めたところで翌日にはまた水仕事ですから
[湯に浸かるのは嫌いではない。
とはいえ彼女が来る前は、水浴びで身を清めるのが当たり前だった。
慣れていることだと口の端をわずかに歪ませて]
[寝巻きを脱がせ替えの服を手に取る
傷一つないキメの細かい肌。
この肌ならもっと華やかな色──
あの夢のような色が合うだろうかと思い浮かべたところで]
ええ、ハロウィン
洗濯物が増える日で……
は、い??
[楽しそうな笑い声に混じり、予想外な言葉を聞いた。
突飛な提案、けれど彼女ならばきっと出来るだろう。
長い長いため息を一つ、リボンを結きつつ]
室内だけ、でしたら……
それ以上は叱られてしまいますから
[着替えは終わり。
脱がせたばかりの衣服をくるくると丸め*]
―― 修道院 ――
[従者の名はカザリと言う。
生まれた時から此処に居て不幸にも瘤に宛がわれた。
他に成り手がいなかったのかもしれないが、
少なくとも一番身の回りの世話を任せている。
...はカザリに完全に満足はしていなかった。
視線を瞳から落とせば大きな膨らみがあろうか。
更に視線を落とせば自身の足元が見える。
見事なる絶壁がそこにあり凡その満足していない理由であった。
...は落としていた視線を挙げる。
反対に満足している点は何だろうか。
それはやはり何かと口答えをしてくれることだろう。
他の従者であれば口を噤むことも言ってくれる。
今もそうだ。
普通のツッコミだがそれすら得られぬ場所が此処である]
あら、それなら冷めないように考えれば良いのよ。
例えば冷めにくい入れ物を用意するとか。
[夢の中ではそうしたものが出てきていた。
中に入れたものの温度がそのままの筒とかだ。
...は会話を楽しんでいた。
時間は有限だが無限にある]
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