「ふむふむ、たとい人ではないAIだとしても、
　命が失われているのを見ているのは……
　なるほどこんな気持ちなのだな。

　勉強になるな〜〜〜〜〜⸜(๑'ᗜ'๑)⸝」

「賑やかな方が死んだからな。
　代わりに賑やかそうとしただけだぞ」

「じゃあ、サメ映画に戻るぞみんな」

「お、野良のシャトだ。珍しい、こんなところにも居るんだな」

「でも多分人狼に襲われたときに自己主張できるし、
　むしろ占いからも放置されると何も残せないぞ。
　気をつけたほうがいい」

「さて、では仕事を始めよう。
　まずは強力粉、ドライイースト、その他を混ぜ、
　お湯を加えて更に混ぜる。混ぜる。混ぜる。

　ひとかたまりにまとまったら、捏ねる。
　叩きつけ、伸ばし、折りたたみ、また叩きつける」

「打ち合わせ通りだ。さすがカストルだな」　何が？

「ある程度まとまれば、今度は一度バターと混ぜる。
　揉み込むように混ぜバターっぽさがなくなるまでだ。
　その後はまた捏ねる。
　おおよそ１０分くらい心もち優しく……？
　優しくとはどのくらいだ……？」

「うむ、ひとまず中の空気を抜くような動作でいこう。
　表面がなめらかになってきたら丸くまとめてボウルに。
　ラップをかけて常温で３０分ほど放置とのことだ。

　この辺で一度風呂に行くとするぞ」

「ふむ……これくらいかな。次はガス抜きだ。
　軽く手で押して空気を抜いて、
　死ぬ人の分も含めて１５等分。丸めて並べる。

　あとは厚手の布を置いて５分ほど。
　過ぎたらガス抜き、丸め直し、天板に並べ直して
　密にならないようにして……オーブン、と書いてある。
　オーブンはもう予熱しておくか」

「さて、さっきは少し手順を抜かしてしまったが、
　コップを用意して二次発酵までさせた。

　あとは、焼く！！時間になったくらいがちょうどいいだろう」

「死ぬから要らないと思ったけど、普通に食べるかもしれないと思った」